052Dミサイル駆逐艦の装備

 これまでで最も詳しい解説です。

http://military.china.com/important/11132797/20130105/17613945.html


052D大型駆逐艦を解読:未来の中国空母艦隊の火力の守護神

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「以前ネット上に流れ伝わった052Cおよび052D、2機種のミサイル駆逐艦の画像」)

【グローバルネット総合報道】 中国初の空母「遼寧」号就役後、人々は中国がこの艦のためにどんな航路護衛艦艇を配備することになるのかに関心を注ぎ始めた。今、この問題には適した答案がある。海外メディアによれば、中国のインターネットが明らかにした情報は、中国が新たに建造した052D型「中華イージスII」大型ミサイル駆逐艦は、すでに2隻が相次いで進水、デビューしていることをはっきり示している。この艦は以前に多くの人が推測した、いわゆる排水量1万トンを超えるものでは決してないが、この艦が新たな平板「イージス」レーダー、64ユニットの新型ミサイル垂直発射システムを使用していることは、やはり軍事マニアを極めて感激させる。このため、国内外のメディアはこれに対し続々と評論を行っている。普遍的な見方は、この艦の攻防能力はその母体よりずっと優れており、中国の未来の空母艦隊の最もよい仲間だ、というものである。では、052C型「中華イージス」に比べ、この艦のどんな方面が、最も人々が関心を注ぐに値するのだろうか?

新型フェイズドアレイレーダーはより先進的

052D型駆逐艦の今回最も人を引きつける所として、この艦が装備する新型346A型フェイズドアレイレーダー以上のものはない。これは以前052Cが装備した346型のグレードアップ型である。明らかにされている情報から見て、この新型フェイズドアレイレーダーはこの前、891「卒昇」号試験艦上で多くの試験を行い、その性能にすでに質的向上があることを証明している。

052Cが装備する346型艦載アクティブフェイズドアレイレーダーの顕著な特徴は、それがあまり見られない弧形の防水カバーを持つことで、この点は米日のSPYー1「イージス」フェイズドアレイレーダーと非常に大きく異なっている。346型レーダーが弧形防水カバーを追加装備した理由は、そのT/Rユニットが常温下では作動不能だからだとされ、あるいはこのユニットが極めて過熱しやすく、止むを得ず比較的低い温度を保持する不活性ガスの媒質内に入れてやっと正常に使用できるとも言う。この弧形防水カバーの材質は電波透過性能の良好な高分子材料で、海水および塩分を含んだ霧による腐蝕を防ぐのに用いる他、さらに密封の作用も果たし、もってT/Rユニットが恒温恒圧の環境で最良の性能を発揮することを保証する。

だが現在の052D型駆逐艦はすでに新型の346A型フェイズドアレイレーダーに換装されている。これは米日のSPYー1「イージス」フェイズドアレイレーダーに似た外部露出式レーダーである。外観から見て、SPYー1フェイズドアレイレーダーは不等辺の平面八角形で、後期の機種の「アーレイ・バーク」級の後面の2つの盾位置にはやや隆起があり(頑住吉注:意味分かりません)、目的は、後方に向け照射する波束が後部煙突に遮られないようにすることである。052Dの346A型レーダーが採用しているのは、平面形が正方形に近い形状で、依然052C同様で、同等の高度の四角のレイアウトを採用しているが、弧形の防水カバーはなくなっている。このことから、中国の電子関係のレベルがすでに非常に大きな進歩を獲得したことが見て取れる。特にT/Rユニットは常温の比較的劣悪な海上条件下で正常に作動し、もはや冷却や特殊な保護措置を必要としない。しかも、今回のグレードアップと共に行われたものにはさらに艦載指揮作戦システムがあり、このためこの艦を中国海軍の作戦能力最強の水上艦艇とし、かつその艦隊指揮能力はこの前改装された「青島」艦を超越している。

052D型駆逐艦の新型346A型フェイズドアレイレーダーの対空探知計測距離はおよそ300〜350kmで、同時に100以上の空中および水上目標を探知計測、識別、追跡でき、同時に数十の空中目標と交戦する能力を持つ。しかも、これに伴って艦に装備されたものにはさらに新型の「海紅旗-9改」(HHQ-9B)中、遠距離対空ミサイルがあり、346A型フェイズドアレイレーダーの指揮コントロール下で、このミサイルは海上中段対ミサイル能力を持ち、新たに追加装備された「海紅旗-10」(HHQ-10)近距離ミサイルシステムと複数段階の対ミサイル迎撃システムを組成する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「052Dに用いられるフェイズドアレイレーダーの変化ははっきりしている。これは中国レーダー技術のまた1つの巨大な飛躍である。」です。)

艦載垂直発射システムがさらに強力に

052D型の画像を仔細に分析すると、この艦がすでに新型の垂直発射装置を採用していることに気付くことができる。これは054A型とは全く異なり、アメリカのMKー41型新型ミサイル発射装置とも異なる。外観上新型垂直発射装置とこれら2つは大きくかけ離れていないが、独特の特色がある。この艦にもはやリボルビング式発射システムが見られないことを根拠に分析すれば、052D駆逐艦は2セットのミサイル垂直発射装置を装備し、それぞれ32の発射ユニットを持ち、各種の作戦ミサイルを総合混装することになる。

中国国家軍用基準の要求に基づき、垂直発射装置は同時に4種の異なる類型の制御誘導ミサイルをコントロールおよび使用して発射できるはずで、これには対空ミサイル、対艦ミサイル、対潜ミサイル、対地攻撃ミサイルが含まれる。この装置は3種の典型的寸法のミサイルの貯蔵と発射を保証できるはずで、ミサイルの長さは3.3〜9.9mである。このうち小さい寸法の発射モジュールは4連装の近距離対空ミサイルの発射に用いることができる。このように見てくると、この艦が持つ発射ユニットの数が固定だったとしても、搭載する対空ミサイルの数は発射ユニット数よりはるかに多い可能性がある。しかも大きな発射モジュールは明らかに対地攻撃巡航ミサイル発射に用いられ、また中等の寸法のモジュールは対艦/対潜ミサイルの発射に用いられる可能性が高い。

当然この発射装置は主に「海紅旗-9改」(HHQ-9B)中、遠距離対空ミサイルの発射に用いられる。改良後のHHQ-9B対空ミサイルは発射の前に、ミサイル内に事前に攻撃目標の電磁特性情報がインプットされ、目標に向かって飛ぶ過程でミサイルは、一方において目標の信号を能動的に探知計測しながら、一方においてミサイル内に貯蔵された目標の電磁信号と対比を行い、この結果最終的に直接目標をロックオンし攻撃する(頑住吉注:ジャミングに弱そうな感じもしますが)。HHQ-9B対空ミサイルの技術性能と解放軍の装備速度から見て、中国は明らかにこれを核心として未来の海上弾道ミサイル防御システムを構築する。さらにあるメディアは、改良後のHHQ-9Bは多種のプラットフォームの支援下で、アメリカ空軍の主力ステルス戦闘機F-22、F-35およびB-2に巨大な脅威をもたらすことができる、としている。

だが執行する任務の差異に基づき、防空任務執行時この新型垂直発射システムはより多数の中、近距離対空ミサイルの搭載を選択することができる。このことは、そのミサイル搭載数が64発を超える可能性があることを意味している。今年の珠海航空展でデビューしたCM-400AKG超音速ミサイル(SY-400垂直発射ロケットの変種で、このため精密制御誘導弾頭を追加装備するだけでもうOKだとされる)の艦載垂直発射版が052Dに搭載される対艦ミサイルのうちの1機種である可能性が高い。このミサイルは射程が300km以上に達し得るだけでなく、さらにターミナル防御突破速度がマッハ4〜5.5に達し得、単にその巨大な衝撃力でもう例えば空母などの大型海上目標に重大な損傷を負わせるに足りる。また、このミサイルは非常にコンパクトで、その4発1組の共用発射ボックスの占めるスペースは、1発のHHQ-9Bあるいは対地攻撃巡航ミサイルに相当するに過ぎず、このため同様の発射ユニットでも実際の搭載数は他のミサイルの4倍である。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「052Cに採用された1世代前のフェイズドアレイレーダー。曲面のカバーが加えられている。資料によれば、これはレーダー技術に不足があった状況下での救済措置である。」です。)

外界にずっと存在する推測は、052D型駆逐艦は海軍版の「東海-10」対地攻撃巡航ミサイルを装備している可能性があるとしている。アメリカのグローバル戦略ネットのリークによれば、中国が新たに研究開発した「東海-10」型(DHー10)巡航ミサイルの有効射程は1,500から2,500の間で、破壊力はアメリカの「トマホーク」式巡航ミサイルを超える。これまでこのミサイルは中国海軍最新の093攻撃型原子力潜水艦だけに装備されており、中国海軍水上艦艇がこのシステムを装備するのは初のことでもある。このことは、中国海軍がすでに対地打撃能力を持っていることも示している。

052Dの画像から見て、その採用する垂直発射モジュールは依然8つ1組だが、すでに非常に大きく内部構造が簡略化されている。アメリカのMK-41はそれぞれの発射モジュールが単独で1つのガス排気誘導装置を持ち、しかもガス排気誘導装置は4つが1列で2列に配置された発射保管輸送筒の中間に装備されている。一方052Dの垂直発射システムは2つごとに並列になったモジュールが1つのガス排気誘導装置を共用し、一般に4つのモジュールに2つのガス排気誘導装置しか装備されていない。これは見えないながら艦の甲板の利用率を向上させ、限られた空間において最多のミサイルを搭載できるようにもする。

052Dの垂直発射システムは前甲板が32ユニットで、主要にHHQ-9B対空ミサイルを装備し、もってこの艦の最も主要な作戦性能を発揮すると見られる。その後部の32ユニットは、対空ミサイル、対艦/対潜ミサイル、対地攻撃ミサイルの混合装填スタイルが採られる可能性がある。例えば、1つのモジュールに8発の対地攻撃巡航ミサイルを搭載し、1つのモジュールに8発の対艦/対潜ミサイルを装備し(もしYJ-62の垂直発射バージョンなら8発、もしSY-400垂直発射対艦型なら8x4=32発)、1つのモジュールに8発のHHQ-16中、近距離対空ミサイルを搭載することができ、最後の1つのモジュールに作戦任務に基づき機動的に必要な上述の各タイプのミサイルを搭載することができる。

052D艦の各種ミサイルの搭載量から言うと、すでに中国海軍の新記録を作っており、このためその実際の作戦能力も最強である。052D型ミサイル駆逐艦の建造と共に、中国海軍は水上作戦艦艇研究開発方面でまた大きな一歩を踏み出し、通常大型対空ミサイルシステムを配備する作戦艦艇の建造から、多種のミサイルを配備する国産多機能ステルス艦艇の建造に向け転換を開始したのである。この新型艦艇はアメリカの「イージス」戦闘艦同様、各種任務を広範に執行でき、これには巡航ミサイルを発射して岸辺の目標を攻撃すること、大型海上作戦艦艇あるいは艦隊のために厳密な援護を提供することが含まれる。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「新世代の垂直ミサイル発射システムは、より多数の大型対空ミサイルが装備できる以外に、さらにその他の類別のミサイルが混装でき、052Dの多様化された打撃能力を非常に大きく開拓展開している。」です。)

単砲身の艦首主砲は火力がさらに強い

052D型駆逐艦にまだある1つの大きな驚きと喜びは、新型のPJー38型130mm単砲身主砲を装備したことである。このことは長期にわたり徘徊した中国海軍主力艦砲の口径を、再度以前の130mmに回帰させた。以前のフランスの技術の100mm単砲身高射・平射速射艦砲と、ロシアおよびスウェーデンの技術を混合した76mm速射砲は、発射速度が大幅に向上したが、火力の上ではひどく不充分だった。しかも、西側諸国は現在いずれも127mmの主力艦砲を装備しており、その対艦、対地攻撃能力はいずれも非常に強く、中国は口径がより大きい新型艦砲を主力艦艇に装備し、しかも火力上西側の同類装備より低くないことを切迫して必要とし、こうして新型130mmステルス火砲の登場がもたらされたのである。

外観から見て、最新のステルス措置を採用した国産PJ-38型130mm火砲はアメリカのMK-45-2型127mm艦砲によく似ており、ステルス能力がさらに強いだけでなく外形、体積がいずれもすでに簡略化の極致に至っている。この砲は70口径、全自動装填、発射速度は毎分40発前後、射程(非制御誘導弾)は29.5km、さらに砲から発射される遠距離制御誘導砲弾が使用できる、とされる。その使用する弾種には榴弾、爆破弾(頑住吉注:どう違うの)、砲から発射されるミサイルなどが含まれる。砲全体の重量は50トンを超え、外殻にはFRP製防盾が採用されている。しかも、この砲は水による冷却装置、単一ルート自動給弾機を採用し、国産艦砲で初めて後座力を大幅に減少できるマズルブレーキを採用し、このため精度性能が大幅に向上している(頑住吉注:マズルブレーキつけたら大幅に精度が向上するってのはちょっとおかしいのでは)。

この艦砲は火砲の口径でも自動化の程度でも打撃範囲でも、いずれも国内の先進レベルに到達し、しかも非常に多くの性能上国外の同類製品を大幅に超越している。このため今後の国産大、中型水上艦艇に迅速に普及し、中国海軍主力駆逐艦と護衛艦の対地近距離持続打撃火力を顕著に向上させることになると見られる。

(頑住吉注:これより5ページ目。画像のキャプションは「052Cの1世代前のミサイル垂直発射システム。対空ミサイルのみ発射でき、しかも成熟度もより低い。」です。)

艦載近距離対ミサイル迎撃能力がより良好

今回明るみに出た052D型駆逐艦の、その後部のヘリ格納庫上方には、052Cにあった730型近距離速射火砲1門がなくなっており、これに代わって装備されているのは中国最新型のFL-3000N近距離対ミサイル防空ミサイルシステムである。これは「遼寧」号空母に次ぎ、中国主力艦艇への第2回目のこの種のシステムの装備である。

FL-3000型(海紅旗-10、HHQ-10)近距離対空ミサイルは中国が自ら研究開発した艦載ターミナル対空ミサイルで、極めて強い多目標迎撃能力を持ち、大、中型艦艇の中距離対空ミサイルと対ミサイル速射砲の間の射程の空隙を有効に埋めることができる。

その中で最新のFL-3000Nはより海上防御の特徴に焦点を合わせて改良を行ったもので、マイクロウェーブパッシブ/赤外線というダブルの制御誘導模式を採用し、制御誘導システムの精度を有効に向上させることができ、アクティブ方式あるいはパッシブ方式をもって飽和的に来襲する対艦ミサイルを楽に撃墜することができる。その最大迎撃距離は10kmで、単発も連発もでき、さらにファイアアンドフォーゲット能力、連続発射の間隔が3秒を超えないなどのメリットを持つ。このミサイルのずば抜けた対ミサイル能力は艦艇の安全防衛の重要かつ堅固な障壁を構成し、中国海軍の各種水上艦艇の最良にして最も信頼できる防御の神器となる。

同時に、このミサイル武器システムは反応が素早い、制御誘導精度が高い、ミサイル集成化程度が高いなどの特徴があり、各種の類型の対艦ミサイルや実戦機を有効に迎撃でき、海上、空中、地上から艦艇に対し起こされる飽和攻撃に有効に対処できる。現在、この対空ミサイルにはすでに24連装、18連装、12連装、8連装、4連装という5種の発射装置が研究開発されており、艦艇の種類ごとに異なる防御上の要求および艦艇の排水量に基づき、最も適合する多連装発射装置を装備することになる。

052D型駆逐艦は730近接防御速射砲とFL-3000N近距離対ミサイル防空ミサイルシステムを同時に装備した後、その近距離対ミサイル迎撃能力は「遼寧」号空母にすぐ次ぐものとなり、しかも中国海軍駆逐、護衛艦の中で第2番目に強い大型水上戦闘艦になる。

(頑住吉注:これより6ページ目。画像のキャプションは「052D駆逐艦の正面の画像。艦首の新型大口径艦砲がクリアに見える。これは中国海軍主力艦の対地持続打撃火力を顕著に向上させる。」です。)

海戦のマルチプレーヤーは重任を担うことになる

052D型「中華イージスII」大型ミサイル駆逐艦の大量登場は、中国海軍の造船能力がさらに一歩成熟したことを示し、中国がモジュール化生産を利用して大型主力戦闘艦を迅速に建造できることをもさらに一歩表明した。今後、052Dの系列化された生産は単位あたりのコストを下げることができ、しかも短時間内に中国海軍に需要を満足させる多くの作戦艦艇を獲得させることができる。

052Dの052Cと比較しての改良は、船舶推進システム、動力システム、電力システム、船舶システムなどいくつかの大システム方面における変化は比較的小さく、最も顕著な改良は作戦システムと武器システムである。換装された新たな汎用垂直発射装置の他、その艦載作戦指揮システムも大幅なグレードアップを獲得し、かつ通信、ナビゲーションシステムにも非常に大きな向上があり、しかも水上艦隊指揮システムが追加装備され、また三軍共通データリンクシステムが追加装備された。このため、この艦の情報化能力はさらに大きな飛躍を獲得したと言える。

空母艦隊に、先進的平面フェイズドアレイレーダーと多機能垂直発射モジュールを装備した駆逐艦を編入することは、欧米海軍の一貫したやり方である。現在052Dの建造により、中国海軍がこの潮流に追いつこうとしていることが示されている。軍事専門家のリークによれば、中国の多くの造船工場が10隻にも達する052D型ミサイル駆逐艦を建造する可能性がある。もしこの情報が事実に属せば、中国がすでに過去の慣例を打破したことを示す。すなわち通常1〜2隻の艦船のみ建造し、一連のテスト、検証を行った後、さらに量産を行う、という慣例である。このことは、中国の工程技術人員はこの級の新型駆逐艦に使用する各種サブシステムに対しすでに相当の自信を持ち、この種の急速な発展がもたらす可能性のある技術的リスクを受け入れられることを示している。

(頑住吉注:これより7ページ目。画像のキャプションは「遼寧艦上に装備された近距離防空システム。いまそれらが052D駆逐艦上にも装備される。」です。)

台湾メディアの推測によれば、052D型駆逐艦は全長160m、全幅18m、排水量は7,000トンを超え、作戦性能は現在の中国海軍のあらゆる主力艦艇を超越している。報道は台湾の軍事専門家の話を引用し、「052D新型駆逐艦は中国初の空母のために航路護衛を行い、しかも日本の海上自衛隊の主力艦と勝負する能力がある。」としている。

今年(頑住吉注:記事の日付は今年ですが、ここで言っているのは去年だと思います)すでに2隻の052D型駆逐艦がそれぞれ進水し、それらは2014年に就役する可能性があるとされる。将来の中国海軍の空母艦隊の中で、052D型駆逐艦というこの火力強大な「守護神」は真っ先に選ばれる候補になる可能性が高い。1隻の052Dは36万平方km近い空域を監視コントロールでき、味方サイドの海上艦隊のために最良の防空早期警戒と保護を提供できる。この種の防空に重点を置き、対潜/対艦および対地攻撃を合わせ配慮した駆逐艦の総合的戦力は比較的強いので、多種の艦艇と有機的組み合わせを形成することもできるし、自ら艦隊を組成して作戦任務を遂行することもできる。しかも、この艦は主に中国海軍の遠洋総合作戦行動の需要を満足させるために用いられる。このため、もしこの艦がその艦載フェイズドアレイレーダーを早期警戒システムとして利用し、さらにその艦載防空能力と対ミサイル能力を支えとすれば、中国の海上の防御の縦深をさらに一歩東太平洋に向け押し進めることができる。

また、052D型駆逐艦はさらに中国海軍の対陸地打撃の重任を担うことが有望であり、これは「東海-10」に頼ればすぐできる。アメリカを含め、現在低空から来襲する巡航ミサイルを全面的に防御する能力のある国は1つもなく、「島嶼に関して言えば特にそうである。」このため遠距離対地攻撃巡航ミサイルを配備した中国海軍戦闘艦は、台湾海の衝突、南海と東海の領土をめぐる紛糾の中で重大な作用を発揮することができる。まさにアメリカの専門家が言うように、もし中国が現有の艦艇の数が不変という状況下で10〜15隻の052Dのような先進的駆逐艦を装備することができれば、中国海軍はアジア太平洋地域のアメリカ海軍に次ぐ2番目に大きい水上作戦戦力となる。そして中国のその他の作戦戦力の支援下で、将来中国海軍は第1から第2諸島をコントロールする能力を持つことになる。

(頑住吉注:8ページ目は画像と「成都国防兵器展における中国海軍未来の空母艦隊の雛形。052Dなど新世代ミサイル駆逐艦は疑いなくその中核の1つになる。」とのキャプションだけです。)


 全体的に評価が甘い傾向にある気がしますが、個々の情報は貴重だと思います。レーダー技術の遅れは、最新型で改善されたとは言っても全体的に追いついたとは考えにくいと思います。










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