054護衛艦

 最新型054Bが間もなく登場するとされますが、その前が054Aであり、さらにその前の054の詳細な解説です。

http://military.china.com/news/568/20130206/17673827.html


日本と対峙する054護衛艦を詳細に解説:主砲の射程は17.5km

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国海軍の525『馬鞍山』号」)

2003年9月11日に上海の滬東中華造船工場で進水した054型ミサイル護衛艦の第1号艦525号がひとたび人々の視野の中に出現した時、その美しくシンプルな外形設計がすぐに人々の視線を引きつけた。同じく052B/C型ミサイル駆逐艦と比べると、外形はよりシンプルで、ステルス性能はより優越し、一度は外界によって中国の「ラファイエット」とされた。第1号艦525「馬鞍山」号と第2号艦526「温州」号はいずれも東海艦隊に就役している。

同じく我が国がその前に建造した053H3「江衛II」型ミサイル護衛艦(頑住吉注:ちなみにレーダー照射を行ったのがこれだと報道されています)に比べると、054型ミサイル護衛艦は艦体設計上非常に大きな進歩があり、また中国が、中国護衛艦が近海作戦だけに適合するという歴史を終わらせたものでもある。

全体レイアウト

遠洋作戦に適合するため、054型ミサイル護衛艦の排水量は2,250トンだった053H3から比較的大きく拡大され、3,500トン前後に達したと見積もられる。このことは国際的な護衛艦大型化の趨勢にも符合している。同時に、054は中国のそれまでの艦艇の乱雑なロシア式レイアウトを一新し、ヨーロッパ式のステルスレイアウトに接近し始めた。

054型ミサイル護衛艦は船首部分の甲板が長く、尾部が角型の艦型を採用している。艦体の外飄(頑住吉注:意味不明です)ははっきりしている。艦体の横断面は深いV字型で、長さ:幅の比は比較的小さく(頑住吉注:太短い)、このことは艦艇の航行速度に一定の影響をもたらすが、艦艇の安定性と耐波性を向上させ、遠洋作戦能力を向上させた。艦橋およびヘリ格納庫は舷側と1つに融合し、艦の上部構造、塔状の前部マストおよび複合式後部マスト、煙突構造などは全て明確に傾斜した造形を採用している。艦首の傾斜は非常に大きく、上面にはさらに防波板が追加され、かつはっきりした折れ線が形成されている。艦上の若干の装備、例えば小艇のクレーンなども舷部の壁によって遮蔽され、煙突内には赤外線抑制装置も採用されている。これらの設計は艦艇のステルス性能を非常に大きく向上させ、我が国の艦艇設計の巨大な進歩も体現している。

(頑住吉注:これより2ページ目)

動力システム

054型ミサイル護衛艦の煙突の空気取り入れ口から見て、この艦はガスタービンに必要な大型空気取り入れ口を決して備えておらず、最も有り得るのは複合ディーゼルエンジンを動力として採用した、ということである。だが艦体が拡大され、またディーゼルエンジンの出力は限られているため、その最大航行速度は30ノットには達しないと思われ、27〜28ノット程度でしかないと見積もられる。ただし総航続力は比較的大きく向上する。だが国産動力システムの急速な発展と共に、その航行速度が遅すぎる欠点も将来改善されることになる。

電子システム

054型ミサイル護衛艦は電子設備上同じく053H3に比べ改良は大きくなく、メインマスト上端に1基の小型対空/平面捜索レーダーがあり、前方のプラットフォーム上には1基の艦砲のコントロールに用いる火力コントロールレーダーがある。2号マストの上端には364型X周波数帯2D対空対艦捜索レーダーがあり、同じく052B/Cに搭載されているのと同一機種である。艦橋上方およびヘリ格納庫上方にはそれぞれ1基の345型レーダーがあり、HHQ-7型対空ミサイルの制御誘導に用いる。ヘリ格納庫上方には1基のTR-47C型火力コントロールレーダーが装備され、機格納庫上方の4門のAK-630型近接防御砲の制御誘導に用いる。対潜方面では球状艦首内にハルソナーが装備され、また艦尾にも若干の開口があり、曳航ソナーを装備している可能性がある。また外国メディアの報道によれば、この艦はさらに国産総合作戦指揮システムを装備し、非常に大きくこの型の艦の自動化レベルを向上させている。

武器システム

外形上の飛躍的進歩とは異なり、054の武器システムは053H3からあまり大きく進歩していないようだ。このことは054の、054A艦体設計の検証艦としての地位をも確認している。

(頑住吉注:これより3ページ目)

火砲方面では、054は艦首に1門の新型単砲身100mm速射艦砲を装備している。これはこの時期の我が国の海軍駆逐・護衛艦の標準装備でもある。この艦砲はフランスの100mmコンパクト型艦砲をコピー生産したものだが、砲塔にステルス設計がなされている。この砲は砲身に水冷装置を採用しており、砲身の命数は3,000発前後で、コントロールシステムの自動化レベルは比較的高く、艦砲射撃時の異なる砲弾の正確な選択、交換を保証できる。しかも作戦情報センターのコントロール指令に基づき、単発、2発、3発、6発バースト射撃が自動選択できる。給弾システムの中で各タイプの砲弾はいずれも適時に、正確に火砲に送られ、しかも砲弾の種類と数が自動識別できる。対艦射撃時の最大射程は17,500mで、対空射撃時の最大射程は8,000m、最大発射速度は毎分90発である。この砲の性能は、特に発射速度と自動化の程度が92式ダブルバレル艦砲に比べ比較的大きく向上しており、火力も基本的に92式ダブルバレルの水準に達し得る。

近接防御砲は艦尾機格納庫上方に装備された4門のAKー630を真似た新型近接防御砲である。同じく新型の単砲身100mm速射艦砲同様、この砲もステルス設計を採用している。この砲は6本バレル30mm集成レイアウトを採用し、最大射程は3,800m、最大発射速度は毎分3,000発である。この砲の火力は比較的強いが、4門の艦砲の装備位置は充分理想的では決してなく、このうち2門はそれぞれヘリ格納庫の両側に位置し、別の2門は煙突の両側に装備され、艦首方向に死角が形成される。

ミサイル方面では我々の期待と異なり、垂直発射システムはこの艦には出現していない。054は依然053H3の標準ミサイルレイアウトをそのまま用いている。艦橋前方に1基のHHQ-7型8連装ポイント防空ミサイル発射装置が装備され、発射装置後方には埋め込み式自動装填装置が装備されている。HHQ-7は我が国の現在最も先進的な艦載近距離対空ミサイルで、近距離対ミサイル(海上を超低空飛行する対艦ミサイル)能力を持ち、最大射程は15km、最小射程は700m、最大射撃高度は6,000mである。ミサイルの最大速度は900m/sで、マッハ2.6を超える。

(頑住吉注:これより4ページ目)

対艦ミサイルも依然我が1990年代後期の艦艇の標準装備、すなわちYJ-83対艦ミサイルである。054では2基の4連装レイアウト、半埋め込み式の装備が採用され、弾薬の装備数は8発である。YJ-83は我が国のYJ-8系列対艦ミサイルの中の最も先進的なタイプで、ダブル速度制御飛行模式が採用され、巡航段階は高亜音速飛行、末端では超音速飛行を採用して攻撃を行い、海上を超低空飛行し、最大射程は150km以上に達し得る。

対潜システムは艦首に2基の6連装対潜ロケット発射器が装備され、近距離対潜に用いられる。西側はとっくにこの対潜武器を淘汰しているが、実戦において対潜ロケットは水深の浅い海域の水中目標の打撃に用いることができ、深海への潜航状態の潜水艦目標に対し警告性の打撃および迎撃を行うことができ、甚だしきに至っては対艦魚雷などの迎撃に用いることができる。艦体中、後部の救命艇下方の可動式カバー板内には、それぞれ1基の3連装対潜魚雷発射管が装備され、国産の魚-7型対潜魚雷の発射に用いられ、主に10km以内の近/中距離対潜任務および対艦ミサイルに対する中継制御誘導を行うのに用いられる。054にはさらに1機の国産の直ー9C、あるいはロシア製のKa-28対潜ヘリが搭載され、中/遠距離対潜に用いられる。


 細かいデータは参考になると思いますし、見る人が見ればすぐ分かるので隠しても意味がないということなんでしょうが近接防御砲の死角にまで触れられているのにちょっと意外な感じを受けました。レーダー照射を行った艦はこの艦よりさらに旧式で小型なわけですから、戦闘力はさほど強くないと思われます。














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