十年式信号拳銃追加説明

十年式ハンマー部アップ十年式バレルオープン

 十年式信号拳銃は大正十年(1921年)に制式化された信号拳銃だ。当時使用されていた二十六年式リボルバーの基本構造を流用したもので、信号拳銃としては珍しいダブルアクション、口径は35mmと大きいのが特徴だ。操作はハンマー上方のラッチを下げ、バレルをオープンする。ここに信号弾を入れ、バレルを戻す。トリガーを引くとハンマーが少し起きてすぐ倒れ、発射する。
 ラッチが操作しにくくハンマーの邪魔になりそうな位置にあるのが疑問だったが、これは不完全閉鎖でラッチが完全に上昇していないときはハンマーの前進を妨げて発火させないという安全装置なのだそうだ。

 キットはLP42同様「プッシュボンクラッカー」を使用し、ハンマーはダミーで機能はない。バレルを折るとクラッカーは数ミリ押し出される。

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