.17HMR

「DWJ」2004年2月号に、新しいバーミント用超小口径弾薬である.17HMRに関する記事が掲載されていました。


キツネ、アナグマまで有効範囲に収めたリムファイアカートリッジ

驚きの.17HMR


.17HMRは2002年に発表された新しい弾薬だ。小口径リムファイアカートリッジとしては.22LR、.22WMRが以前から存在し、その性能は決して劣ったものではない。だが、我々の弾道テストでは.17HMRの性能はそれらを大きく引き離すものであるという結果になった。

 今日なお広く使用されているリムファイアカートリッジは、競技用か狩猟用だ。.22ショートはオリンピックのラピッドファイアピストル競技用に使われている。.22LRは小口径ライフル、ピストル競技にも使われるし、バーミントハンティングにも使われる。
 これらに対し、.22WMRは純粋な狩猟用弾薬だ。新しい弾薬である.17HMRも同様に純粋な狩猟用だ。ただしもちろん用途は比較的小型の獣に限られる。小型獣の狩猟に最も適した弾薬はどれかを明らかにするため、弾道テスト及びバリスティックゼラチンへの射撃テストを行った。

.22LR
 鉛弾は脂を塗ったり、樹脂でコーティングしたりして供給される。高初速域における実験により、鉛弾に銅によるコーティングを行うとバレル内への鉛の堆積を最小にすることができることが分かった。1930年、レミントンはある.22LRの高初速弾薬を登場させた。.22LR HV(ハイベロシティ)である。スタンダードな.22LRをライフルから発射した場合、2.6gの弾丸が初速325m/s(マズルエネルギー137ジュール、50mでの残存エネルギーは108ジュール)に達する。HV弾薬の場合、初速が390〜400m/s(マズルエネルギー206ジュール、50mでの残存エネルギーは147ジュール)となる。HV弾薬には、この2.6gの弾丸の他に、より軽い2.33gの弾丸もある。
 最も最近開発されたのがいわゆる「ウルトラ」または「ハイパーベロシティ」.22LR弾薬だ。CCIの「スティンガー」および「クイックショック」、フェデラルの「スピットファイア」および「ハイパーベロシティ」、レミントンの「イエロージャケット」および「バイパー」がこれに含まれる。これらの弾薬は、弾薬の全長は変わっていないが、薬莢をスタンダード(全長15.11mm)より2.54mm延長し、発射薬のスペースを大きくしてある。この結果弾丸は短くなり、重量も1.88〜2.33gに減少している。ロングアームからの初速は430〜495m/s、マズルエネルギーは220〜258ジュールとなる。通常のラウンドノーズの他、円錐の先端を平らにしたようなフラットノーズもある。
 .22LRには、通常の弾薬の他にサブソニック弾、近距離用、ピストル用、マッチ用、ターゲット用、バイアスロン用、シルエット競技用、前述のハイベロシティおよびハイパーベロシティ、ショットシェルなど多数の特殊弾薬がある。
 .22LRは狩猟用としては比較的近距離用と考えられる。テストではHV弾薬でもこれは同じであるという結果になった。弾道の湾曲は大きく、有効射程は制限される。スタンダード弾薬では50mと100mでは10cm以上着弾点がずれる。また、遠距離では風の影響を非常に強く受ける。狩猟では75mが限度であり、できれば50〜60mがよい。HV弾薬でも有効射程はほとんど伸びない。また、HV弾薬はしばしば命中精度が劣ることも注意すべきだ。ただしその効果は優れている。テスト結果は全般的に良好だった。

.22WMR
 .22WMRは.22口径弾薬の狩猟への使用可能範囲を広げることを狙って開発された。開発はウィンチェスターによって行われ、1959年に発表された。この弾薬用に作られた最初の銃はスミス&ウエッソンとルガー(共にリボルバー)、サベージ(ロングアーム)のものだった。ウインチェスター自身もこの年のうちにこの弾薬を使用するモデル61ポンプアクションライフルを作った。現在ではこの弾薬を使用するピストル、リボルバー、手動連発ライフル、オートマチックライフルが多数存在する。.22LR同様、.22WMRも長さの異なる多くの交換用バレルが選択できる。.22WMRは1890年に開発された.22ウインチェスターリムファイア(WRF)を延長したものだ。.22WMRの薬莢の長さは26.77mmであり、.22LRより11.61mm長い。弾丸の直径は、ポピュラーな弾薬である.22LRの.223インチ(5.66mm)に対し.224インチ(5.69mm)ある。ただ、両弾薬の著しい差は薬莢の寸法だけである。.22WMRでは真鍮ジャケット弾が使われ、たいてい40グレイン(2.59g)のセミジャケットまたはホローポイント弾である。獲物の毛皮を痛めにくいフルメタルジャケット弾もある。ライフルの場合初速は580m/sに達し、マズルエネルギーは439ジュールとなる。100mからでもなお196ジュール残存する。50グレインの重量弾、30グレイン代の軽量弾もある。ちなみにドイツでは有蹄類(鹿、猪など)への止めの1発(Fangschuss)用には、法律上200ジュール以上が要求されているが、4、6インチリボルバーならこれを満たすので.22WMRが使用できる。ただし、実用上止めの1発用として使えるのはノロシカ類程度までである。
 .22WMRの命中精度は特別良くはなく、この点では.22LRより劣っている。また、50mで優れた射撃成績を残した弾薬も、100mでは不満足な結果となった。条件が良ければ約100mでも狩はできるが、75mまでに留めるのが望ましい。弾丸は.22LR同様非常に風に影響されやすい。.22LRに比べ、射程距離はさほど変わらず、長所はただキツネなど比較的強い獲物に対する効果が大きいというだけである。

.17HMR
 リムファイアカートリッジ.17HMR(ホーナディマグナムリムファイア)は弾丸、弾薬メーカーであるホーナディと、銃器メーカーであるマーリンおよびルガーの合弁事業によって誕生した。最初に作られたのは狩猟用手動連発銃だったが、今では他に中折れ式ライフル、レバーアクションライフル、オートマチックライフルが、Weihrauch、レミントン、クーパー、ハーリントン&リチャードソン、マーリン、Chipmunk、サベージ、トンプソンセンターという多数のメーカーによって作られている。また、タウルス、スミス&ウエッソン、ルガーが.17HMRを使用するリボルバーを作っている。.17HMRは.22WMRの薬莢をベースとしており、.172インチ(4.37mm)に絞ってある。このため薬莢はボトルネック型だ。ホーナディの「V-MAX」ミニチュアハンティングカートリッジの場合、弾丸の重量はちょうど17グレイン(1.1g)だ。この弾丸はボートテイル型で、真鍮のジャケット、鉛のコアを持ち、先端にはポリマー製の尖った先端部が差し込まれている。弾丸はまさに流線型で、より先端が丸い形状の.22WMRおよび.22LRよりはるかに良好な飛行特性を持つ。
 .17HMRの弾道データは、ほとんど信じられないようなものだった。180mからの射撃でわずか25cmしか落下しない。これは.22WMRなら100mで生じる落差だ。180mからの風による偏差は時速16.09kmの風の下で38cmとなり、これは決して大きいとは言えない。
 17グレインのホーナディ「V-MAX」は、銃身長60cmのアンシュッツライフルから初速791m/s、マズルエネルギーは344ジュールとなった(他機種では771m/s、327ジュール)。ホーナディのカタログデータでは777m/s(333ジュール)となっている。100mでの残速は569m/s(178ジュール)、150mでも483m/s(128ジュール)残存する。これはこのように軽い弾丸としてはまったく驚くべき数値だ。「V-MAX」は非常に薄い真鍮製ジャケットを持っている。鉛のコアの上部の窪みにはポリマー製の先端部が置かれ、ターゲット内部で非常に早く変形する。弾丸は獣の体内で完全に砕ける。当然だが、弾道特性の良好さは大部分シャープな先端部によってもたらされている。
 .17HMRは100mの距離で有効に使用できる。ただし、130〜140mというのが絶対的な上限だ。キツネ狩りの場合、80mなら限度を越えないだろう。食用ウサギ、カケス、カササギといった獲物なら100m、あるいは130mですら仕留められる。性能上.17HMRにとってキツネは限度を越えるか越えないかといったところだ。.17HMRにはCCI/ホーナディ製の他にレミントン製もある。

バリスティックゼラチンの射撃テスト
 50mの距離からバリスティックゼラチンを撃ち、その結果を分析した。この結果は表にまとめてある。この結果は実際の狩りの経験とぴったり合っている。
 テストには世界的に知られたアンシュッツ54連発銃の、いずれの弾薬用も同じ型のものを使った。狩猟用の銃身長は60cmだ。加工精度と射撃成績は非常に優れている。
 .22LRスタンダード弾薬の場合、100mから5発のグルーピングは12mmであり、HV弾薬では40〜52mmだった。.22WMRは33mm、.17HMRは17mmだった。
 .22LRスタンダード弾薬はゼラチンに24cm侵入し、深さ13cmまでやや穴が拡張しているのが確認できた。拡張の最大径は2.5cmだった。ゼラチンブロックを切断して内部を調べると、入っていた亀裂の長さは初めが1.3〜1.5cm、約8cmの深さで2.2cm、最大では3cmだった。この弾薬の弾丸は深く侵入するが、効果は小さいということが示された。回収された弾丸は40グレインの重量を減らしていなかった。
 .22LRのHV弾薬(全鉛弾)はゼラチンに37cm侵入し、これによって生じた穴の内径は1cmでほぼ均一だった。亀裂の長さは1.5〜2cmだった。この弾薬はきわめて貫通力が大きいが、効果および破壊力は小さい。回収した弾丸は41.4グレインで重量を完全に維持していた。
 .22LRのHV弾薬(ホローポイント弾)は10.5cm侵入した。深さ1cm以後は明らかに穴が拡張していた。穴の径は1.5〜3cmだった。生じた亀裂は1.8〜2.5cmだった。この弾丸は貫通力が弱いが、非常に速く、多くのエネルギーを発散するので効果が素早く現われる。回収された弾丸は絵に描いたようなマッシュルーム状となり、重量は減らず、直径9.4mmに拡張していた。
 .22WMR弾薬(セミジャケッテドホローポイント弾)は20cm侵入した。3.5cm以後は明らかに穴の内径が拡張していた。拡張部分は10cm以上続き、最大3.5cmの径となっていた。亀裂の長さは5.5〜7cmだった。この弾薬は大きな貫通力と良好な効果を同時に実現している。獲物の体内に多くのエネルギーを発散する。機械的な破壊力のみでなく、衝撃波による破壊力が.22LR HVよりずっと大きいことは亀裂の大きさが示している。その効果はキツネなど比較的強い獲物にも充分である。弾丸は絵に描いたようにマッシュルーム化し、40グレインの重量が37.1グレインに減少、直径9.5mmに拡張していた。
 .17HMR弾薬(17グレインV−MAX弾)の弾丸(というより弾丸の残骸)は10.5cm侵入していた。3cm以降は明らかに穴の内径が拡張していた。最大径は5cmと非常に大きかった。亀裂の長さは3.5〜6cmだった。弾丸は3.5cmの深さで分離し、その後完全に砕け、破片となった。鉛のコアだけでなくポリカーボネイト製の先端部も砕け、真鍮のジャケットも多数のボロボロの破片となっていた。非常に小さな破片が最深部の10.5cm地点で発見された。この弾丸は砕けるのがきわめて早いため、貫通力が小さい。その効果は散弾を思い出させる。キツネ、アナグマのような比較的強い獲物にも速い効果を発揮しうる。破片のうち大きなものは6.0〜8.4mmの大きさがあった。

DWJの結論
 .22LRは高い精度があり、狩猟用としては60〜70m、あるいはそれ以下の近距離用である。全鉛弾には(HVであっても)瞬間的に獲物を倒す効果は期待できない。しばしばアナウサギすら倒せないことがある。長く逃げ延びられるのはいつものことだ。狩猟用にはホローポイント弾の使用が望ましく、これならノウサギ程度までの獲物には非常に大きな効果がある。キツネに対しては.22LRは威力不足である。倒すには非常に正確な命中が要求される。ホローポイント弾でもしばしば倒れる前に逃げられてしまう。.22WMRも狩猟用にはセミジャケットまたはホローポイントの変形弾を使うことが望ましく、これなら非常に優れた瞬間的効果を示す。フルメタルジャケット弾では非常に的確な命中弾を与えてもしばしば長く逃げられてしまう。.22WMRの変形弾は高い貫通力と高い効果を兼ね備えている。精度は.22LRに劣るが、狩猟ではこれでも充分だ。合理的な使用距離は80〜100mの間である。.22WMRはキツネやアナグマにも適しているが、逃げられてしまうこともまれではない。山ではクロライチョウ狩りにも好んで用いられる。
 .17HMRには非常に長い弾道という大きなメリットがある。最大の使用距離は100〜140mである。獲物の射入口は確認できないほど小さい。体内での効果は散弾に似ている。ノウサギなら即時に倒れる。キツネにも適しており、倒れるまでに逃げる距離は40m以下で、平均的には8〜15mである。一部のキツネは即時に倒れた。ただし、密な冬毛のキツネには軽量なバーミント弾薬では荷が重い。強い獲物であるアナグマにも有効だ。
 .17HMRの弾丸は非常に弱い獲物であるヨーロッパリスやプレーリードッグ類用に開発されたものである。この弾丸はきわめて毛皮を痛めにくい。キツネなら射出口が生じることは決してない。.17HMRは中央ヨーロッパのワタリガラス、アナウサギ、ノウサギ用にも理想的である。同様にマーモットにも適している。使用距離は.22LRおよび.22WMRよりずっと長い。弾丸が砕けやすいので周囲への危険は小さい。.17HMRは非常に命中精度の高い弾薬である。
 ただし、キツネやアナグマに対して使用するなら、より強力な.22ホーネットまたは.222レミントンを使用することも大いに検討の価値がある。これらはキツネに問題なく使用できるし、.222レミントンならノロシカにさえ使える。両方とも射撃競技にも使える。.222レミントンの使用距離は約200m、.22ホーネットは約130mである。

表1 各弾薬のゼラチンへの射撃結果

弾薬 初速(m/s) エネルギー(J) ゼラチンへの侵入深度(cm) 亀裂の長さ(cm) 回収された弾丸の径(mm)および重量(グレイン)
.22LR鉛ラウンドノーズ(a) 309 124 24 1.3〜3.0 5.6 40(いずれも変わらず)
.22LR HV鉛ラウンドノーズ(b) 359 167 37 1.5〜2 5.6(変わらず) 41.4
.22LR HV鉛ホローポイント(c) 361 169 10.7 1.8〜2.5 9.4(マッシュルーミング) 40.5
.22WMRホローポイント(d) 589 450 20 5.5〜7.0 9.5(マッシュルーミング) 37.1
.17HMR V-MAX(e) 791 344 10.5 3〜6 完全に破砕 最大径8.4

(a)はラプア マスター40グレイン。(b)はRWS40グレイン。(c)はRWS40グレイン。(d)はRWSセミジャケッテド40グレイン。(e)は17グレイン。※頑住吉注:回収後重量がわずかに増えているものがありますが、たぶんゼラチンがこびりついたままだったんでしょう。

表2 .17HMRの着弾点の移動

距離(m) 速度(m/s) エネルギー(J) 弾道(cm) 10mphの風による偏差(cm)
777 333 −3.8 0.0
50 668 246 +2.4 2.3
100 569 178 ± 9.0
150 483 128 −6.0 22

 ちょっと本筋と関係ない話からです。以前、「Fangschuss」という単語の意味が分からないということを書いたことがあります。辞書では「狩りにおけるとどめの1発」と出ており、いろいろな辞書を見たんですが、これ以外の意味が載っているものはありませんでした。しかし、ドイツの銃器雑誌を読んでいると、9mmパラベラムを使用するプラスチックフレームのオートなど、どう考えても狩猟用ではない実用ピストルに関し、「Fangschuss」に使える云々と書いてあり、他にどんな意味があるのか疑問に思っていました。しかし、どうやらこれは本当に「狩りにおけるとどめの1発」という意味だったようです。日本ではありえないことですが、ドイツではライフル等で獲物を撃ち、それが死にきれずにもがいているような場合、ピストルで「とどめの1発」を撃ちこむことが行われ、たぶん不必要に苦しめないためだと思いますが、有蹄類なら200ジュール以上などと基準が定められているようです。で、これには狩猟のイメージとはつながらないタイプのピストルが使われることも多いということのようです。

 私はハンティングにはほとんど興味がありません。しかし、この.17HMRという弾薬にはかなり興味を引かれます。これは私が変わった物好きで、.17HMRが変わった弾薬であるからというだけではありません。こういう極端な性格を持つ弾薬を調べることは、弾丸一般への理解を深めることにつながりますし、また.17HMRの「超小口径、超軽量、ライフル弾並の高速」という性格がH&K MP7(PDW)に使用する4.6mmx30弾薬に似ており、まだよくわからないその効力を推測する手掛かりになるのではないかと思えるからです。両者を比較すると、

弾薬 口径 弾丸重量 初速
.17HMR 4.37mm 1.1g(17グレイン) 777m/s
4.6mmx30 4.6mm 1.7g(26.2グレイン 750m/s

となります。重量は4.6mmx30の方が1.5倍強ありますが、口径はまあ近く、初速は銃によって変わるので誤差範囲と言っていいくらいでしょう。「軽い弾は空気抵抗で減速しやすく、射程が短くなる」というのは原則ですが、.17HMRの実例により、弾丸が空気抵抗の小さい形状なら有効射程が150m以上になることもありうるということが分かります。
 さて、この.17HMRはウサギ、カラス程度の獲物なら充分な威力があるが、キツネ、アナグマだと限度ギリギリ、確実な効果が欲しいなら.5.56mmx45の7〜8割程度の威力を持つ.22ホーネットなどを使った方がいい、というのが「DWJ」の見解です。キツネの場合瞬時に倒れることもあるがこれはごく一部で、平均して8〜15m逃げられ、最大40m逃げられてしまうこともある、ということです。これで許されるのは、キツネが危険性の低い獣であり、即時に倒れなくてもこちらが危害を受けたり、凶暴な「手負いキツネ」となって次々人を襲うなどということがないからでしょう。また、毛皮を取る目的から、なるべく痛みが少ない低威力の弾薬の方が都合がいい、ということもあると思います。キツネが樹木の茂った山で「平均8〜15m逃げる」というのは人間に例えれば複数発撃ち返してくる余力に相当し、「フォックスストッピングパワー」というものを仮定するなら.17HMRのそれは明らかに不足であると思うんですがどうでしょうか。
 キツネと人間では体重が大きく異なり、この点では人間の方が倒しにくいはずです。また.17HMRの弾頭重量は4.6mmx30の2/3程度しかありません。この2つでプラスマイナスゼロだなんていうのは乱暴すぎるでしょう。キツネの毛皮は人間の皮膚よりずっと丈夫で、この点ではキツネの方が倒しにくいはずですが、人間は衣服、時にはボディーアーマーすら着ています。.17HMRは体内で砕けることで、一方.4.6mmは転倒することでエネルギーを発散するという違いもあります。このようにストレートな比較はできませんが、個人的には.17HMRが「フォックスストッピングパワー」すら不足であるならば、4.6mmx30弾薬のマンストッピングパワーも疑わしいのではあるまいかなあと思っています。もちろん、4.6mmx30弾薬は「小型軽量なPDWで100m以上離れ、ボディーアーマーを着ていてすら致命傷を負わされる危険があるため敵にうかつに近づけない脅威を与えることができる」というだけで意味があるのであって、近距離でのストッピングパワーまで求めるのは過大な要求であるという考え方もあると思いますが。








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