056軽護衛艦は最終的に50隻に達する?

 コラムでも取り上げた056艦に関するより詳しい記述です。

http://military.china.com/important/11132797/20130301/17705176.htm


中国海軍、最終的に50隻の056軽護衛艦を配備へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近正式に装備された中国海軍の056型軽護衛艦の第1号艦である582艦「蚌埠」号。当局は、中国海軍はこの新型戦闘艦の大量装備は、中国海軍の近海防御作戦体系を徹底的にに変えることになる、としている。」)

【グローバルネット総合報道】 台北時報2月28日の報道によれば、アメリカの国際評価・戦略センターの高級研究員で中国軍事の専門家リチャード フィッシャーは、解放軍海軍は最終的に40隻あるいは50隻の056型護衛艦を装備することになり、この護衛艦の大量装備、さらに加えて20〜30隻の新型054A/Bステルス護衛艦、および約80隻のより小さい022型「侯北」級ステルス快速攻撃艇があり、解放軍海軍の台湾に対し行う海上封鎖の選択肢は増加し、さらには台湾に対し直接の「脅威」を構成した、とする。

この前のAP通信社の報道は、中国と周辺国に海上の領土の紛糾によって引き起こされた緊張した情勢が不断に悪化している時、中国は新たなステルス護衛艦を装備した、とした。中国当局の報道によれば、解放軍海軍は全部で20隻の056型護衛艦を建造し、時代遅れの艦種に取って代わらせ、その南海と東海の巡航、航路護衛、対潜能力を向上させることになる。056型護衛艦の排水量は1,440トンで、アメリカの護衛艦より小さく、ペンタゴンの一部の当局者によって軽護衛艦と表現されている。この艦はステルス設計を採用し、非常にレーダーによって補足され難く、ヘリを搭載でき、かつ対艦および対空ミサイルを配備する。

新華社の報道によれば、056型軽護衛艦の第1号艦である582艦はすでに2月25日に上海で艦の引き渡し式を挙行した。中央軍事委員会委員で海軍司令員の呉勝利は艦の引き渡し式に出席して講話を行い、このことはこの護衛艦の重要性を際立たせる。この護衛艦に関し台北時報のインタビューを受けた時フィッシャーは、中国は「戦時に近い編成」をもって056型護衛艦を生産している、とする。かれは付け加え、現在解放軍海軍は4つの造船工場でこの護衛艦を建造しており、中国の情報は現在海軍は20隻の056型護衛艦の建造を計画しているともいうが、解放軍海軍は最終的に40隻あるいは50隻のこの護衛艦を建造することになる、とした。

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(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「実に偶然なのは、056護衛艦が正式に就役するのと同時にアメリカ海軍の『フリーダム』号沿海域戦闘艦も3月1日からシンガポールに正式配備されることである。外国メディアに両軍が南海で対峙するとの推測が浮かぶのも無理はない。」です。)

韓国メディア、中国の056護衛艦とアメリカの沿海域戦闘艦が南海で対峙すると推測

中国海軍に2月25日に正式に就役した新世代ステルス護衛艦の第1号艦である582艦は、西側から中国海軍の未来の東海と南海における巡航の主力と見なされている。アメリカは3月1日にシンガポールに新概念の戦闘艦である沿海域戦闘艦の第1号艦「フリーダム」号を正式に配備し、「周辺の海上の安全の維持保護」の重任を担わせる。韓国の「朝鮮日報」は2月28日、この種の任務の重複は、「中米ステルス護衛艦の南海における正面からの対峙の可能性を増大させる」と考えた。

「朝鮮日報」は、中国の056型護衛艦の第1号艦である582艦は2月25日に上海で海軍への引き渡し式が挙行され、中央軍委員会委員で海軍司令の呉勝利は自ら艦の引き渡し式に臨んで講話を行った、とする。報道は、中国は2000年から056型護衛艦の研究開発に着手し、この艦の排水量は1,440トンで、中国の主力戦闘艦である054A型護衛艦(排水量4,000トン)に比べ寸法は小さいが、機動性能はより出色であるとする。報道は、中国海軍は軽ステルスミサイル護衛艦を研究開発し、中国の南海と東海に実戦配備し、もって領土主権の紛糾地域で機動力を発揮させるのに便とする、と考える。

AP通信社は、中国は全部で20隻の056型護衛艦を建造して旧式戦闘艦に取って代わらせ、南海と東海海域での巡航および航路護衛能力を強化する、とする。報道は、「海軍司令呉勝利が艦の引き渡し式に出席したことは、中国海軍の056型護衛艦への重視を説明している」とする。アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイトはこの前、056型護衛艦は中国海軍で現役の037型対潜護衛艦および一部の旧式な053系列護衛艦に取って代わる、と推測した。報道は、中国海軍の日常の巡航、警戒任務は主に1960年代に設計、製造された037型対潜護衛艦によって引き受けられ、この艦は機種が古いだけでなくトン数と航続距離も限られ、遠距離巡航任務を引き受け難い。だが中国海軍の新世代主力戦闘艦(頑住吉注:052D駆逐艦など)の航続距離と武器は必要性を満足させることはできるが、これらの非常に高価な艦艇を用いて日常のパトロール任務を執行させるのは明らかにそろばんに合わない。このためトン数が相対的に主力艦より小さく、ただし完備された武器装備を持ち、建造と使用のコストもより低廉な056型護衛艦が中国海軍の巡航任務を引き継ぐ者となるのである。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「中米の海軍思想、実力、作戦体系には非常に大きな差異があるため、056艦と沿海域戦闘艦は全く異なる作戦上の役割を担っている。」です。)

「朝鮮日報」は、武器装備上056型護衛艦はYJー83(頑住吉注:「鷹撃-83」)対艦ミサイルとFL-3000N近距離対空ミサイルを配備している、と説明する。AP通信社は、この護衛艦はさらにヘリを配備し、その設計の輪郭ははっきりしており、このためよりレーダーによって発見され難い、とする。また艦員編成はたった60人で、旧式艦艇に比べ2/3と少なく、これは一大優勢であり、訓練と人員調達方面の効率を上げ、負担を軽減するのに有利である。この艦は満載時の総重量1,440トンで、アメリカ海軍の護衛艦に比べずっと小さく、多くのウォッチャーはこの艦が軽護衛艦に属すると考えている。

「朝鮮日報」は、中国が南海への新型ステルス戦闘艦の配備を準備しているのと同時に、アメリカもシンガポールに最新の沿海域戦闘艦「フリーダム」号を配備することを計画しているのだ、と考える。アメリカの「スターアンドストライプス」は、「フリーダム」号は3月1日に正式にシンガポールで期間8ヶ月の海外配備を開始し、これは沿海域戦闘艦の就役以来初の配備でもある、と明らかにする。アメリカ海軍当局者は、この期間の「フリーダム」号の主要な使命は海上の安全を維持保護する任務を執行し、国際的な海をテーマにした展示会および演習に参加し、もってアメリカの戦略的意図をはっきり見せ、相互的、および多国的協力を通じ、アメリカのアジア太平洋の同盟国を安心させることである、と言明する。

報道は、アメリカ軍のややもすれば1万トン以上になる主力艦艇に比べ、沿海域戦闘艦の3,000トンの排水量は「チビ」としか評価できない、と説明する。その最大の特徴は喫水が浅く、速度が速く、大型船舶が近寄れない海域の作戦が行えることである。必要に応じ、この艦はさらに異なる作戦モジュールの装備によって、対潜、掃海、水上作戦など各種の任務が執行できる。アメリカ海軍水上艦隊スポークスマンのチェニスは、「沿海域戦闘艦の固有の能力と低クラス任務執行への適応性は、より高価で多機能な巡洋艦や駆逐艦を解放し、高いクラスの任務執行に使用させる。沿海域戦闘艦は沿海域の脅威をなくすために建造されたのだ。」と語る。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「今年のやや早い時期、南海艦隊の某水警区の560艦など2隻の旧式護衛艦が黄岩島海区に赴いて訓練巡航を行った。中国海軍艦艇の更新、世代交代につれ、初期の護衛艦がすでに第二線に退いていることが見て取れる。」です。)

アメリカが建造を準備する沿海域戦闘艦の総数は55隻にも達し、計画によれば2021年末までにアメリカ海軍は24隻の沿海域戦闘艦を持ち、このうち16隻が太平洋艦隊に分配される。

「朝鮮日報」は、アメリカは3月から「フリーダム」号沿海域戦闘艦を中国南海の入り口シンガポールに配備する計画である、と考える。南海は重要な輸送ルートであるため、世界の貿易の40%の輸送が南海を経る必要がある。アメリカのこの挙はまさしく南海で領土をめぐる紛糾によって発生する可能性がある武力衝突に対応するためである。このため報道は、「中米ステルス護衛艦が南海で正面から対峙する可能性が増大する」と考える。

ある分析は、中米のステルス護衛艦は設計思想と使用環境の上で一定の似たところがあるが、2種の戦闘艦の担う使命は全く異なる、と考える。056型護衛艦は中国海軍の現役の基地防御体系兵力が古く、機能が単一で、作戦能力が低いなどの現状を改変することに着眼して研究開発されたもので、本質的には依然海軍基地防御兵力に属する。だが沿海域戦闘艦はアメリカ海軍の「海から陸へ」の戦略思想の産物で、すなわちアメリカ軍が大洋の制海権を掌握した後、この種の小型精巧で敏捷な戦闘艦の助けを借りて相手方の近海水域に深く入り、監視コントロール、正確打撃、「定点清除」を実施する。このため沿海域戦闘艦は進攻に立脚し、アメリカ軍の海を越えての近海作戦時に空母艦隊の急先鋒に充当される。アメリカの「安全保障業務ニュース」は、まさにこの艦のこの種の攻撃的属性により、「フリーダム」号沿海域戦闘艦のこの人の注目を引きつける配備は中国の憂慮を引き起こし、アメリカを南海の争いに巻き込む可能性もある、とする。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。5ページ目は「現在同様に近海巡航、防御任務を担う中国海軍の037型護衛艦。艦齢が高く、すでに現代の海戦の任務を引き受けることは非常に難しい。」、6ページ目は「056艦は同様に先進的対艦ミサイルシステムを配備している。この艦は敵サイドの過小評価を許さない全能の達人となる。」、7ページ目は「056艦が装備する先進的対空ミサイルシステム。ここから中国海軍戦闘艦の防空能力にすでに質的飛躍があったことも見て取れる。」、8ページ目は「中国海軍の056型艦の先進的な主砲。視距離範囲内の威力は極めて強い。」です。)


 同時に出現した似たような艦ですが、中国のは防御目的でアメリカのは進攻目的、というのはまったく無根拠ではないにしてもちょっとどうかと思います。比較的脆弱と思われる艦ですが、アメリカはあくまで制海権を掌握した後で、こうした艦しか入れない場所に入る場合も航空機などの支援を得て使用する意図のようです。







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