12,000トンの055駆逐艦建造開始?

 052D登場時も「ついに待望の1万トン級駆逐艦登場か」と騒がれ、ふたを開けてみれば052Cよりやや大きい程度だったわけですが、今度はどうなんでしょうか。

http://military.china.com/important/11132797/20130904/18031469.html


江南造船工場、今年055型1万トン級大型駆逐艦建造に着手、と伝えられる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「あるネット仲間は現有の資料を根拠に055型駆逐艦の外形に対し大胆な推測を行い、かつCGを作成した。」)

報道によれば、中国海軍の052D型ミサイル駆逐艦の第1号艦は東海海域で航海試験を行っているところである。052C/D型ミサイル駆逐艦を大量建造する造船工場は、1.2万トン級の055型大型ミサイル駆逐艦1隻の建造に着手する、とされる。この艦は中国海軍の第4世代ミサイル駆逐艦で、全面的、総合的な多機能作戦能力を持ち、中国海軍にとってエポックメイキングな意義を持つ、とされる。

052D、「鷹撃-18」対艦ミサイルを装備

外国メディアの言によれば、1隻の新型052D型ミサイル駆逐艦がすでに艤装を完成させ、最近では海洋試験を行っており、しかも部隊への引き渡し、就役が準備されている。このことはこの艦の大量建造と就役がピーク期に入ったことを説明している。この艦は中国海軍が052C型ミサイル駆逐艦を基礎に発展させた新型多用途ミサイル駆逐艦で、この艦は64ユニットの新型ミサイル汎用垂直発射システム、130mmL70新型単砲身艦砲、新型総合指揮作戦システム、346A型アクティブフェイズドアレイレーダーシステムを装備するとされる。

特に注意に値するのは、この艦が装備する新型ミサイル汎用垂直発射システムで、多弾種の共通の架台での貯蔵、輸送、発射が実現でき、新型「海紅旗-9改」(HHQ-9A)遠距離対ミサイル・対空ミサイル、「海紅旗-16」(HHQ-16)中距離対空ミサイル、「鷹撃-18」(YJ-18)遠距離対艦ミサイル、「東海ー10」(DH-10)対艦巡航ミサイル等が共用できる。

このうち、「鷹撃-18」は亜音速・超音速結合(亜音速巡航、末端段階で超音速攻撃する飛行模式を採用)の新型遠距離対艦ミサイルで、大型対艦ミサイルに属し、さらに対輻射機能を持ち、1発でもうイージス級駆逐艦を撃沈でき、もし距離50mのところで爆発しても敵艦の60%の電子システムを破壊できる。

また報道によれば、052Dの成熟した技術を採用し、排水量が大幅に増加し、かつ総合作戦能力が顕著な向上を獲得した055型駆逐艦はすでに建造が開始されている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「いわゆる055型駆逐艦はいささかSF的に過ぎることが目立つきらいがあり、むしろSF映画の中の宇宙戦闘艦に幾分似ている。」です。)

055型1万トン級駆逐艦の戦力は世界第2位

055型ミサイル駆逐艦は高平甲板(頑住吉注:検索するとヒットしますが意味を説明したページは見つかりません)、全ガスタービン動力、2軸、ダブルのピッチ調整スクリュー、全面ステルス設計を採用し、かつ最新型フェイズドアレイレーダーなどを採用した大型ミサイル駆逐艦になると見られる。2機の多機能ヘリが搭載でき、航行速度は30ノットを超え、汎用垂直発射システムと大口径多機能艦砲を配置し、対空対ミサイル、対潜、対艦、対地などの能力を持つ。

055型は国産QC-280型ガスタービンの改良型をメイン動力システムとして採用するが、推進方式には初めて電力推進を採用することになる(頑住吉注:ガスタービンで発電して電気で動く、ということですかね)。この艦の作戦使命の位置付けによれば、055型は頂層設計、層層分解の方式を採用し(頑住吉注:これも意味不明で、どうも元々は政治用語らしいです)、構造の合理性と集成度を最適化し、C4ISR基準の一体化を実現する。電子ステルス方面では、レーダー、電子対抗、通信アンテナの高度の集成化を実現し、そのマストとデッキの電子設備のレイアウトは非常に簡潔なものになり、かつ開放式汎用インターフェースは後続のグレードアップ作業により大きな手早さをもたらす。電磁両立設計の上では、055型は各種の艦載武器、デリケートな区域、アンテナに対する充分な最適化設計によって、電磁両立問題を比較的良好に解決させる。

明らかにされるところによれば、055型駆逐艦は全長183m、全幅22m、標準排水量12,000トンである。最も重要なのは、055型駆逐艦が採用するレーダーはマルチモードの新世代アクティブフェイズドアレイレーダーで、その探知計測距離は600kmに達し得、数百の目標が監視コントロールでき、全自動模式下で自動的に目標を相応の作戦ユニット(本艦およびその他の作戦ユニット含む)に分配し、したがって艦隊総合作戦システムが組成される、ということである。その艦載新型「海紅旗-26」(HHQ-26)海上基地中段対ミサイルミサイルは、アメリカのSM-3に似た海上基地中段高層迎撃ミサイルで、これは中国海軍に初めて陸海一体化、多層の対弾道ミサイル能力を持たせることになる。

日本の「世界の艦船」は次のように言う。中国海軍が2013年に最も人の注目を引きつけるのは、055型1万トン級ミサイル駆逐艦プロジェクトの建造開始である。この新型駆逐艦が採用する汎用垂直発射システムは、対空、対潜、対艦ミサイルが発射でき、対地巡航ミサイルも発射でき、アメリカのすぐ次の先進発射システムである。この艦の総合戦力はアメリカの「アーレイ バーク」級および日韓の「イージス」艦を超え、アメリカの最新のDDG-1000のすぐ次である。ひとたび055型ミサイル駆逐艦が就役すれば、DDG-1000のすぐ次の、現在世界第2番目に強いミサイル駆逐艦となるのである。

立体化した海上総合作戦群の中で、055型駆逐艦は指揮艦の任務を引き受け、数個の海上戦術作戦艦隊と多数の潜水艦および多数の空中の作戦機を指揮して連合作戦を実現させることができる。中国海軍の第4世代ミサイル駆逐艦の第1号艦として、055型ミサイル駆逐艦は2020年から2030年の時期の主力装備となり、中国海上対ミサイル防御体系の主戦プラットフォームとして、将来レーザー対ミサイル砲、HQ-26ミサイル、新型ガスタービンなどを配備した055型駆逐艦は、中国海軍大型水上艦艇の技術レベルを世界第一流に到達させることになる。(本報特約執筆原稿 陳光文)

(頑住吉注:以後のページの画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)


 想像図は、052C、052Dと発展してきていきなりこれはないだろうというぶっ飛んだものでちょっと信じられませんが、この規模の駆逐艦が出現するのは時間の問題と思われます。QC-280はウクライナ製ガスタービンを国産化したものですが、何台使うのか、信頼性は充分なレベルに達しているのか、電気駆動に技術的問題はないのか、本当に30ノット越えが可能なのか、など気になる点は多いですが、多くは試験が始まってもなかなか分からないでしょう。













戻るボタン