95-1式小銃その3 サイト編

 95-1式小銃に関する内容の3回目ですが、今回は昼間スコープ、スターライトスコープ、レーザーサイトという3つのサイトを取り上げます。ただ私この方面非常に疎いので分からない部分も多いです。

http://www.fyjs.cn/bbs/htm_data/26/1111/637708.html


YMA 95-1-600式5.8mm銃器ファミリー用昼間スコープ

95-1式5.8mm銃器ファミリーに使用されるYMA 95-1-600式昼間スコープは95式銃器ファミリーにも装着できる。このスコープは主に戦場の状況の視察、および生体移動目標に対する正確な照準などの任務実行に用いられる。

YMA 95-1-600式昼間スコープは95式昼間スコープの優秀な光学性能およびゼロイン安定性等の長所を継承している。改良にあたっては操作しやすさ、外形のコンパクトさ等を出発点とし、操作性、勤務性に重点を置き、95式昼間スコープより優れたものとした。

構造、組成

YMA 95-1-600式昼間スコープは対物レンズグループ、接眼レンズグループ、スコープ本体グループ、照明機構、銃/スコープ連結機構、照準調整機構、遮光カバー、眼カバーグループからなる(頑住吉注:「眼カバー」という直訳はいかにも熟さないのですが、検索しても「セーフティアイラバー」という商品名っぽい名称しか見つからず、一般的に何と呼ぶのか分かりませんでした)。

対物レンズグループは遠距離目標をレティクル板上に成像するのに用いられる。接眼レンズグループは照準レティクルおよび目標の像を人間の眼に照準しやすい位置に成像し、拡大を経て、かつレティクルの指示を伴った正確な像を人間に見せる。

スコープ本体グループの外殻は引き延ばし型材の硬質アルミ合金で作られ、堅固で耐久性が高い。

照明機構は光源、電源、スイッチからなり、夜間あるいは低照度環境下での照準レティクルの照明に使用する。スコープ本体と一体化された構造方式が採用され、スコープ本体の空間が充分に利用され、構造がコンパクトである。照明には黄緑色の蝶型発光ダイオードが採用され、明るさが適度で、人間の眼への感覚は快適である。電源には体積が比較的小さいCR1/3Nリチウム電池が採用され、低温性能の信頼性が高く、市場で容易に購入でき、部隊後方勤務保障に便利である。水滴型レティクル照明スイッチは見た目が良く信頼性が高い。指一本で操作しやすく、操作に便利である(頑住吉注:「水滴型〜スイッチ」はトグルスイッチと呼ばれるものかな、それでは引っかかったり意図せずオンオフされたりしやすそうだな、と思ったんですが違いました。円筒形のボリューム調節などに使うスイッチに近いですが、断面が円でなく洋梨みたいな形になってる奴です)。

銃/スコープ連結機構は95式昼間スコープが使用していた側面連結方式を正頂式連結方式に改め(頑住吉注:というと95式ではAK系によくあるサイドから上に伸びるスコープマウントが使われていたように思えますが、95式でも真上で、ただ固定金具が側面にあるか銃の真上、スコープの真下にあるかの違いです)、かつ固定前の調整機構を廃止し、直接装着、無級固定機構に改め、固定信頼性と使用利便性が向上した(頑住吉注:「固定前の調整機構」、「無級固定機構」の意味は不明です)。

照準調整機構は左右調節つまみと上下調節つまみからなり、つまみを回すことで光てこ(頑住吉注:optical lever )の光軸を調節し、射撃照準点修正の目的を達成する。左右/上下調節つまみは1クリック回すごとにレティクルの修正量0.25ミルに対応し、距離100mでの照準点の移動量は2.5cmである。照準調整機構内には機械位置固定装置が設けられ、射撃時の光軸の移動が防止できる。

遮光カバーは対物レンズグループの外に装着され、雑光の照準に対する影響を減少でき、環境適応能力を向上させる。

眼カバーは射手に正確な眼の位置を提供し、雑光を遮り、かつ射撃時に起こるインパルスの影響を受けないよう眼を保護する。

性能はずば抜けメリットは突出

YMA 95-1-600式昼間スコープは全長が210mm、全高60mmしかなく、重量は250gである。保管、携帯しやすく使用が非常に便利である。95式昼間スコープと比較すると、これには6大性能上のメリットがある(頑住吉注: http://www.gunsworld.net/china/rifle/qbz95/acces.htm ちなみにここに95式のアクセサリー類に関するページがあるので合わせて参照してください)。

メリット1:照準線が低くなり、外形が小型化し外観がよい

95式昼間スコープと比べると、YMA 95-1-600式昼間スコープは照準線が低くなり、人間工学的に明らかな改善が達成された。その全体的外観は流線形の設計で、形態がコンパクトで金属材質の表面には静電塗料噴射等の処理技術が採用され、表面は半つや消しで、銃に装着した場合にマッチして外観がよい。この他、スコープ調節つまみのカバー、電池カバー等外部に露出する部品の設計は風格が一致し、装飾の模様も同じで、ラインには柔らか味があって操作時の手への感覚が快適である。

メリット2:装着機構が便利で素早く操作できる

YMA 95-1-600式昼間スコープは正頂式の装着方式を採用しており、銃との連結の信頼性が高いだけでなく、操作も便利である。95式昼間スコープと比べると、この昼間スコープでは装着前の調整機構がなくなっており、無級間隙調整機構が採用されている。ハンドルを操作して固定するだけで、ハンドルにある突起が直接間隙調整ギヤを連動させ、装着間隙の調整を実現する(頑住吉注:想像ですが、95式スコープではレールに装着した時に適度な遊びがある状態に事前調節してからレバーを回すとちょうどいいタイトさに固定されたが、95-1式ではそのまま装着してレバーを回せば自動的にちょうどいいタイトさに固定される、ということではないでしょうか)。

使用時、銃への装着および装着間隙の調整は同時進行でき、一気に固定し、操作は極めて便利で素早くでき、装着の信頼性も向上した。

メリット3:快速照準レティクル指示が設けられている

YMA 95-1-600式昼間スコープはレティクルが内部に置かれた装着方式が採用され、レティクル板上には各射撃距離の照準点が設けられ、隣り合った2つの“”(頑住吉注:カッコ内表示できない記号なんで飛ばしちゃったみたいですが、95式スコープでは下が開いたホチキスの針みたいな形です)の間の空いた部分を人間の肩幅にかぶせれば即、目標までの距離のおおざっぱな測定が行える。この内置レティクルの最大のメリットは快速照準レティクルが設けられているところにある。このレティクルは半円で、内部に十字のレティクル線がある。半円内にかぶせた生体目標に対し、半円の中心の十字レティクルを直接使用して素早い照準が行える(頑住吉注:中心の十字を目標に正確に合わせようとするより半円の中に目標を入れようとする方が早いということでしょうか。何故AUGなどのような円でなく半円なのか分かりませんが)。



(頑住吉注:YMA 95-1-600式昼間スコープのレティクルの図はないので、参考のため95式スコープのレティクルについて説明します。ほぼ中心にある+印は100、200と書いてありますが要するに200mまでの照準に使います。その下の逆V字マークの頂点は300m、その下の縦棒の上端は400m、下端は500m、その下のやや鋭角な逆V字マークの頂点は600m、その下の縦棒の上端は700m、下端は800mに使います。200mまでの照準に使う+印の両横にはホチキスの針みたいなマークがありますが、各部分と敵兵の肩幅とが合えば、表示してある数×100mの距離と大雑把に判断できます。‥‥けどこの図正確に作図されてない感じで、5,6,7と遠くなるにつれて幅が小さくなってないですよね。なお2つの逆V字マークの下の空いた部分も距離測定に使え、上は400m、下は700mです。Aとして示されるもう1つの+印は工場での照準調整用で実際の照準には使えないということです‥‥ってどうなんすかそういう紛らわしいものを残しとくのは。G36のレティクルと比較すると、どう見てもG36の方がすっきりして分かりやすい感じです。ただ敵兵の全身が露出しているとは限らないですし、敵が射撃位置より高いところあるいは低いところにいたら身長は大きく修正しなければいけないのに対し、肩幅なら基本的に修正がいらないので、身長より肩幅の方が分かりやすい場合が多いことも考えられます。ただもちろん敵兵の全身が露出し、大きな高低差がなく、敵兵が斜めや横を向いていたらG36の方式なら修正がいらないのにこの方式では修正が必要になりますし、肩幅より身長の方がずっと大きく、大きな寸法を基準にした方がより正確に距離測定しやすいとも言えます。結局どちらが有利かは両方を実戦で使用して比較しないと分からないかも知れません。)

この他、95式昼間スコープのレティクルの刻み線が比較的太く、遠距離目標照準時、レティクルの刻み線が目標を遮ってしまう欠陥に焦点を合わせ、YMA 95-1-600式昼間スコープはレティクルの刻み線に対しより細くする設計を行い、その線を非常に細いものにし、照準しやすくした。

メリット4:レティクル照明の機能を持つ

YMA 95-1-600式昼間スコープはレティクル照明の機能を持つ。この機能を使用した時、照明されたレティクルの刻み線の明るさは柔和適度で、明らかにはっきりし、たそがれ時あるいは比較的暗い環境の中で使用できる。

そのレティクル照明スイッチは水滴型に設計され(頑住吉注:95式アクセサリーのページを見ると、95式スコープでは本当にトグルスイッチだったことが分かります)、外観は円滑で、エッジは滾光処理(頑住吉注:検索しましたがよく分かりません)され、スコープの外観とマッチするだけでなく、片手での操作により便利である。この他、レティクル照明スイッチにはクリック固定装置も設けられている。つまり調整時に明らかにクリック感があり、機構に外力(例えば振動や衝撃)による状態の改変が発生することを防止できる。

メリット5:遮光カバーの増設(頑住吉注:95式スコープでは防塵カバーのみありました。逆にこの遮光カバーには防塵機能はないようですが)

YMA 95-1-600式昼間スコープには遮光カバーが増設され、雑散光が照準に対して発生させるマイナス面の影響を有効に減少させることができる。特に光が強い、あるいは直射光の条件下での使用時、光線がスコープの視野に進入することを阻止でき、背景が明るすぎになることが避けられ、したがって視察効果に影響する。

遮光カバーの外形は半船型で(頑住吉注:日本ではこの表現使わないですが、画像を見ると円筒の先端を斜めに切ったような形です)、直射光線を遮ることができる他、その他の光線の伝播を遮ることはなく、このようにすれば光の暗い条件下での使用時に、光量減少によって視察効果に影響することを心配する必要がない。遮光カバーの採用はYMA 95-1-600式昼間スコープの環境適応能力を非常に大きく向上させた。

メリット6:接触面の大きい眼カバーの設計

昼間スコープに眼カバーを設計するのは、射手に素早く眼の位置を決めさせ、全視野の画像を視察させ、また後座力の作用下でスコープの金属外殻が人間の眼に傷を負わせることを防止するためである。YMA 95-1-600式昼間スコープの眼カバーには大接触面の軟性緩衝構造が採用され、眼カバーの眼に接する直径が拡大され、面積も増加し、眼周辺の力を受ける部位が外側に広がって接触面の快適度が向上した(頑住吉注:95式アクセサリーのページと比較すればこの部分の直径が大きくなっていることが分かります)。眼カバーの拡張された外周部には平滑でゆるやかな孤度のカーブが採用され、使用時眼球にぶつかることが防止された(頑住吉注:下の画像を見てわかるように中心に向かってくぼんだ形状になり、ぶつかるとすれば眼の周囲にぶつかり、直接眼球にぶつかることはないようになっています)。

国内先進レベルにある

YMA 95-1-600式昼間スコープは、小倍率、大視野、高い透過率等の優秀な性能を持ち、視察と照準の要求を同時に満足させることができ、使用時視野内の目標ははっきりし、かつ外観はコンパクトで丸みがあり、銃に装備した場合にマッチし、外観がよい。

目下YMA 95-1-600式昼間スコープは、我が国現有の同類昼間スコープの種類の製品中先進水準にある。

性能緒元
倍率 3倍
視野 8度
出瞳距離 50mm
出瞳直径 5mm
視差 0.9´
衝撃ゼロイン移動量 0.5ミル
照準調整量 上下、左右±15ミル以上
1クリックごとの調整量0.25ミル

(頑住吉注:「出瞳距離」、「出瞳直径」についてはここに説明があります。視差については http://gungineer.matrix.jp/optics/scope_tips/scorp_sisa/scorp_sisa.htm こんなページがありました。説明はわかりやすいんですが、数値での表し方とか単位とかについては書かれてないですね。「衝撃ゼロイン移動量」ってわずかなら許容されるものなんでしょうか。)

MGL 95-1-300式5.8mm銃器ファミリー用スターライトスコープ

MGL 95-1-300式スターライトスコープは、95式スターライトスコープを基礎に研究開発に成功したもので、その夜間視察距離は(頑住吉注:200mから)300mにまで向上し、平均無故障作動時間は2000時間にまで高められ、総合性能に大幅な向上が見られた。

構造組成



MGL 95-1-300式スターライトスコープは主に95-1式銃器ファミリーの自動小銃、分隊用機関銃および短自動小銃に装備されるが、95式銃器ファミリーにも装備可能である。夜間の300m以内の生体移動目標に対し照準を行うのに用いられ、400m以内の地形や道路、建築物等の目標に対し有効な視察を行うこともできる。主に対物レンズグループ、接眼レンズグループ、スコープ本体グループ、焦点調整/調整機構、銃/スコープ連結機構、照準調整機構、電源およびスイッチ、遮光カバーと眼カバー等からなる。

対物レンズグループ

対物レンズグループは遠距離の目標を像増強器の陰極面上に成像する。対物レンズには正光焦度シングル正透鏡とダブル接着透鏡グループからなる前グループ透鏡と、シングル正透鏡とシングル負透鏡からなる負光焦度の後グループ透鏡から組成される形式が選ばれている(頑住吉注:ごめんなさい、この辺になるともうさっぱり分かりませんわ。しかし文の構成的には大きく間違ってないはずですし、ある程度意味が通じる漢字ですから知識ある人なら大体想像つくんじゃないでしょうか)。

接眼レンズグループ

接眼レンズグループは像増強器の蛍光スクリーンの画像を拡大し、人間の眼で照準しやすい位置に成像する。接眼レンズの第1の透鏡は前向きに湾曲した負湾月透鏡で、これは接眼レンズシステム全体の主面を前に移し、接眼レンズに比較的長い前作業距離を持たせ、示される像の品質をよりクリアにしている。

スコープ本体グループ

YMA 95-1-600式昼間スコープのスコープ本体同様、このスコープ本体にも引き延ばし型材硬質アルミ合金材料が採用され、堅固で信頼性が高い。

焦点調整機構


対物レンズには焦点調整機構が設けられ、異なる距離の目標に対するクリアな視察を満足させる。焦点調整回転リングが対物レンズグループを連動して軸方向に移動させる方式で10mから無限大までの焦点調節を行う。

銃/スコープ連結機構

YMA 95-1-600式昼間スコープ同様、この銃/スコープ連結機構も正頂式連結方式に改められ、かつ固定前の調整機構が廃止され、直接装着、無級調節固定に改められている(頑住吉注:これまで「正頂式」を固定具が真上にある形式かなと推測してきましたが、スターライトスコープに関しては95式のも真上にあり、違うようですね。ともあれ95式の異常なほど高い照準線はかなり改善されています)。

照準調整機構

照準調整機構には内調節方式が採用され、上下左右の調整量はプラスマイナス15ミル以上で、クリックによる調整であり、ワンクリック0.25ミルである。回転式の上下あるいは左右調節つまみによって射撃照準点を修正する。

電源およびスイッチ

電源には高性能CR2Nリチウム電池が採用され、低温性能の信頼性が高く、市場で買いやすく、部隊の後方勤務保障に便利である。スイッチは調節可能で、回転角度増加につれてレティクル線が明るさゼロから連続的に増強され、異なる環境での明るさの要求に適応する(頑住吉注:95式アクセサリーのページを見ると、95式用は乾電池を使い、オンオフは側面のトグルスイッチによったようで、意図せずオンオフされる可能性が高そうです。新型のスイッチは、上の図で「電池ケース開閉つまみ」と訳したものがそうで、電池交換は反対側の円盤状の部品を外して行うのかもしれません)。

遮光カバー

遮光カバーは対物レンズグループの前端に外付けされ、昼間に誤って電源スイッチを入れ、強い光が像増強器に損傷を与えることが防止できる。

眼カバー

眼カバーには6枚リーフ自由開閉式設計が採用され、照準時に眼の周りに当てて軽く押せば即開くことができ、開いたものを即閉めることもでき、開閉は素早くできる(頑住吉注:うまく説明できませんけど、段ボールをテープとか使わずに一応閉めるやり方あるじゃないですか。あんな感じじゃないですかね)。



使用過程

装着手順

スコープマウントのアリミゾを、銃/スコープ連結手順の説明図で示されている方向通りに銃のレールにはめ、その後示されている方向通りに前向き平行に定位置まで押す。再び示されている方向通りに固定レバー下端の突起をギアのミゾ内に入れ、レバーを締めて固定する。もし銃/スコープ連結ベースと銃のガイドレールを組み合わせる時に干渉して水平にスライドできない。あるいは平行にスライドさせて定位置に至ったのに固定レバーで固定できない状況が起きたら、固定レバー下端の突起をギアの別のミゾに入れ、その後銃/スコープが堅固に固定されるまで繰り返し調整を行う。

調節

銃にスコープを装着した後、最良の使用効果を達成するために調節を行う必要がある。まず電源スイッチを入れてレティクル線の明るさを増強する。続いて視度リングを調節し、スコープ内のレティクル線が最もクリアになるようにする。その後焦点調節リングを回し、スコープ内の目標の像が最もクリアになるようにする。

スコープ内のレティクル

MGL 95-1-300式スターライトスコープには快速目標捕捉機能と概略距離測定機能がある。スコープ内のレティクルの円を人間の肩幅(約0.5m)にかぶせればすぐ快速照準と概略距離測定が行える。

もし距離100mの目標を射撃する時は、レティクル円の中心の逆V字型マークの頂点を使って目標を照準する。距離300mの目標を照準する時は、レティクル円の中心下方の逆V字型マークの頂点を使って目標を照準する。距離100〜300mを射撃する時は、2つの逆V字型マークの間の対応する位置を使って目標を照準する。

このスコープが採用している後置式投影明レティクルの設置は、視差が小さく、照準精度向上に有利である。

照準調整

照準調整スコープを使って照準調整する時は、まず照準調整スコープの挿入バーをバレル内に挿入し、その後調節リングを回し、レティクル板の中心の逆V字型マークの頂点と、照準調整スコープのレティクルの中心を重ね合わせる。

実弾を用いてスコープの調整を行う時は、もし着弾点が上に2.5cmずれたら上下調節つまみを「下」の字の矢印が指示する方向(時計回り)に1クリック回せば即修正オーケーである。反対なら反対方向にワンクリック調節する。着弾点が左あるいは右にずれる時の修正もこれと同じで、この方法にしたがって左右調節つまみを回せばよいだけである。

斬新な技術で一流レベル

MGL 95-1-300式スターライトスコープには設計上多くの飛躍がある。国産高性能超第二世代像増強器を採用し、体積が小さく、重量が軽く、視察距離が延長された。後置式投影明レティクルの構造設計は照準の精度を向上させた。95式スターライトスコープと比べて、その照準線は36mm低くなり、隠蔽性と操作性が増強され、人間工学的に良好になった。開合眼カバーパテント技術を採用し、光線の反射が避けられ、隠蔽性が増強された。

MGL 95-1-300式スターライトスコープは多項目の指標において先進性を備え、国内でトップの地位にある銃器用スターライトスコープである。

QM/QMJレーザー照準器(頑住吉注:ちなみに95式アクセサリーのページにはレーザーサイトはありません)

95-1式5.8mm銃器ファミリーは我が国がかつて研究開発したその他の武器システムと比べて、システムセットの完備性により重点が置かれ、伝統的な銃、弾薬、スコープ以外に10種余りのセットされるアクセサリーの研究開発が増加し、武器システムの全体機能がより強大に、より完備したものになり、作戦能力と戦場環境適応能力に全面的向上が達成された。QM/QMJレーザー照準器はその多くのアクセサリーの1つである。このレーザー照準器は95-1式5.8mm銃器ファミリーに装備され、その主要な戦術任務は次の通りである。夜間あるいは暗い環境下で近距離の目標を素早く正確に照準する。あるいは目標の方位を指示して目標に対する威嚇を行う。95-1式銃器ファミリーは設計時、システムの全体性が統一的に考慮され、レーザー照準器専用にインターフェイスが設計され、レーザー照準器使用のためにインターフェイスを余計に設計することが避けられた。同時に、QM/QMJレーザー照準器と銃器ファミリー照準具には統一して「正頂式」が採用され、システムの信頼性と一致性が向上した(頑住吉注:「正頂式」に関し、「真上に装着する方式」、「真上にロックが存在する方式」といった可能性を推測してきましたが、このレーザーサイトはフロントサイトベースの横に装着するものでどちらでもないことが明らかになりました)。

実用性能が歓迎を受ける

2004年9月、QM/QMJレーザー照準器の研究開発作業が始動し、方案論証、原理サンプル機、初サンプル機、正サンプル機、設計定型の各段階を経て、不断の改良方案により、製品の信頼性は着実に向上した。

このレーザー照準器は2007年11月〜2008年3月まで銃器ファミリー全システムと共に国家小火器射撃場において設計定型試験が行われ、技術性能計測テスト、振動、射撃精度、環境シミュレーション、強度射撃、勤務操作、信頼性および落下等非常に厳格な試験を経て、スムーズに国家射撃場における定型試験を通過した(頑住吉注:関係ないんですけど東京マルイのレーザーサイトが初めて発売された直後にこれは安いと購入しましたが、鉛弾が撃てるクロスボウのスチィンガーマグナムに装着して1回空撃ちしただけで壊れてしまったのを思い出しました。まあ強い衝撃を想定していないエアソフトガン用をクロスボウに使用したのがいけないんですけどね)。

その後、レーザー照準器は銃器ファミリーシステムと共に寒い地域、砂嵐のある地域、暑い海の地域の部隊での試験を経て、夜間精度射撃、戦術使用射撃、強度射撃、機構作動信頼性、勤務使用性能および携行性能等の試験項目がそれぞれ行われた。部隊試験中、夜間精度試験の項目が行われた時、レーザー照準器装着後、銃は数回にわたり閃光ターゲットの光源に正確に命中し、その実用性は将兵たちの一致した好評を得た(頑住吉注:光源にどれだけ近く着弾するか、という試験なのにズバリ光源に命中して破壊してしまった、ということでしょうか)。



(頑住吉注:「ナイロン〜」の正確な意味は不明ですが、延長スイッチのプッシュスイッチ部をハンドガードに結束するマジックテープが付属したバンドです)

構造を公開

QM/QMJレーザー照準器は主にレーザー発生装置、電源、銃/スコープ連結機構、照準調整機構、電子スイッチ電気回路、コード延長スイッチ等からなる。

レーザー発生装置

レーザー発生装置には波長650nm(頑住吉注:ナノメートル、10億分の1m)の半導体レーザー発生装置ユニットが選択使用され、効率は4.58〜5mW(頑住吉注:ミリワット)にコントロールされ、束散角は1mrad(頑住吉注:ミリラジアン)である。このレーザー発生装置が目標に形成する赤い光点はエネルギーが集中し、光点は小さく、照準精度が高い。背景の照度が1ルクスの環境下では、作用距離は150mである。

電源

電源にはMGL 95-1-300式スターライトスコープと同じ3VのCR2リチウム電池が採用されている。勤務供給が簡略化され、しかもこの電池は市場で容易に購入でき、電池の装備使用が非常に便利である。この電池はマイナス40度の作業環境に適応でき、連続作動時間は常温下で10時間を超える。

照準調整機構

射撃精度を保証するため、QM/QMJレーザー照準器には照準調整機構が設計されている。これは上下調節機構と左右調節機構を含み、つまみの調節により上下と左右の照準調整がそれぞれ実現する。この機構は現在スコープに常用されている光てこ式調整機構が採用され、同時に射撃時に武器の衝撃がもたらすゼロイン位置のずれを防止するため、上下/左右調整つまみにはさらにゼロイン位置固定つまみも設けられている。

照準調整機構は専用工具の使用を必要とせず、素手での調整、固定等の操作が即行え、使用が便利で素早くできる。



(頑住吉注:右下の説明は、「銃/鏡連結機構と武器のガイドレールのインターフェイスを連結し、確実な固定機能が実現する」となっています)

電子スイッチ電気回路

電子スイッチ電気回路は2つのトランジスターが主要な部品であり、外周電気回路と接点スイッチによってトランジスターのオン、オフ2つの状態の転換を実現する。この電気回路は小型精巧で信頼性が高く、かつ電源をプラスマイナス反対に接触させることに対する保護機能を持ち、電池のプラスマイナス極を反対に装着した時に電気回路が破損することが避けられる。

コード延長スイッチ

QM/QMJレーザー照準器のスイッチにはコードによるコントロール方式が採用され、射手は使用習慣に従って、装備されたナイロン製の〜でコードを操作しやすい位置に巻き、便利に操作できる。この設計は巧妙斬新で、人間工学的に有効な改善を行った(頑住吉注:どこが斬新なのか分からんのですが)。

銃との連結機構


連結機構には銃器ファミリーの照準具と統一された「正頂式」連結方式が採用され、連結ベース、固定レバー、固定ネジを含む。

連結ベースは基礎連結部品として、レーザー照準器と武器のガイドレールの間の連結作用を果たす。固定レバーは操作部品として、人力を固定ユニットに伝達する機能を実現し、かつ自動的に復帰できる。固定ネジは固定力を提供し、固定レバーによって固定ネジとガイドレールの平面に正頂運動が起き、レーザー照準器と武器のガイドレールのアリミゾ面との間の間隙を消し武器のガイドレールを垂直方向にタイトにし、確実な固定機能を実現する。

QM/QMJレーザー照準器の照準は便利で、素早くでき、直接的で、体積と重量が小さい。これを95-1式銃器ファミリーに装着すれば、射手が近距離で素早い照準射撃を行うのに極めて便利になる。


 ずっと悩みましたが、最後になってやっと「正頂式」の意味が分かったかも知れないです。「正頂式」というのはレールと垂直方向に力を加えて固定する方式のことではないでしょうか。一般にスコープマウントには横からネジを締めて固定するスタイルが多いですよね。



 レールの上面、ってこの場合は横になってますが、丸いくぼみがありますよね。前からスライドさせてレーザーサイトをレールにかぶせた後、「固定レバー」を回すと「固定ネジ」がここにはまり、強く圧迫して固定されるんでしょう。ネジになっているのは固定の強さを微調節するためであると思われます。

 先日紹介したインド製MSMCサブマシンガンに関するページにおいてこのページの筆者は、「MSMCのバヨネットベース上部にはさらにガイドレールが加工され〜小型アクセサリーが装着できる。だがこのガイドレールは短く、またマズルに近く、加えてアッパーレシーバー上部が本来すでに比較的長い標準ガイドレールになっているため、この小さなガイドレールの実用価値は大きくない」、「バヨネットベースおよびその上の小ガイドレールは蛇足の感さえある」と批判していましたが、95-1式のこの小さなレールに関してはどう評価するんでしょうか。ちなみに最近の西側での傾向からすればもっと多くのレールが取り付けられるようにするのが普通ですが、95-1式では何故これで充分とされたのかにも興味がわきます。
















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