紅旗ー9、トルコのテストで「9発9中」?

 これまでの記事になかった重要な内容を含む関連の記事を2つまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20131012/18084842.html


HQ-9、トルコのテストで唯一9発中9発命中!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「FD-2000はすなわち中国のHQ-9防空システムの輸出型」)

9月末、トルコ政府は正式に、「トルコ遠距離対空ミサイルシステム」はすでに中国の紅旗-9(輸出型はFD-2000)をトルコの次世代遠距離防空システムとして選定した、と宣言した。この情報はひとたび出るや、これまで意気込みにあふれていた西側諸国を大いに驚愕させた。中国の紅旗-9は何に頼ってアメリカの「パトリオット」、ロシアのS-300など世界のトップクラスのミサイルシステムを打ち破ったのか?

本報特約執筆原稿 陳光文

中国の最も先進的な地対空ミサイル

紅旗-9遠距離対空ミサイルシステムの輸出型であるFD-2000は成熟した主戦防空兵器であり、中国の最も先進的な地対空ミサイルと見られている。このミサイルシステムはHT-223型フェイズドアレイ火力コントロールレーダーを装備し、C周波数帯で、探知計測距離は120kmに達し、追跡距離は90kmで、同時に100の空中目標を追跡し、かつ多数のミサイルを制御誘導してこのうち50以上の目標を攻撃できる。普通のレーダーに比べ、HT-223は機能が多い、信頼性が高い、システム反応時間が短い、抗妨害能力が強いなどの特徴を持つ。

打撃方面では、紅旗-9ミサイルが搭載するのは180kgの弾頭で、最高速度はマッハ4.2、最大射程は125kmである。全高度防空および対ミサイルシステムとして、FD-2000は全天候作戦が行え、もし大規模な空襲に遭遇し、また深刻な電子妨害が存在する状況下でも、依然各種ミサイルおよび飛行機が照準、迎撃できる。例えば、巡航ミサイル(7〜24km)、空対地ミサイル(7〜50km)、正確制御誘導爆弾および戦術弾道ミサイル(7〜25km)、飛行機(7〜125km)を照準する。このシステムはさらに極めて強い飽和攻撃、波状攻撃に抗する能力、および一定の対弾道ミサイル能力を持つ。

紅旗-9遠距離防空ミサイル武器システムは旅団を作戦単位とし、通常1両の指揮車、6両のコントロール車、6両の目標レーダー照射車、6両の捜索レーダー車、48両のミサイル発射車が含まれ、全部で192発のミサイルを持つ。また、さらに1両の位置決定車、1両の通信車、1両の電力供給車、1両の支援車が配備される。

トルコの今回の入札募集過程で、トルコ軍が行った標的射撃の中で、紅旗-9は全部で9発のうち9発命中し、これはあらゆる試験に参加したミサイルの中でまたとないものだった、とされる。

紅旗-9遠距離防空ミサイル武器システムは編隊による空襲および強い電子妨害条件下で全天候防空作戦が行え、各種飛行機、無人機、正確制御誘導武器が迎撃でき、極めて強い飽和攻撃、波状攻撃に抗する能力を持ち、国際先進レベルに到達している、とされる。あるメディアは、多種の空襲兵器の全空域の天敵である紅旗-9の突然の登場は、疑いなく現在の世界で最も先進的な遠距離防空ミサイル技術を体現しており、中国が世界で第3の遠距離防空対ミサイル技術および能力を持つ国となったことを示す、とする。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「HQ-9システムは中国防空システムの比較的高いレベルを代表している」です。)

紅旗-9は何に頼って「トップクラスの名手」を打ち破ったのか?

トルコの入札募集計画公開後、競争に参加したのは現在世界で最も典型的であり最も代表的な4種の対空ミサイルであり、かついずれも最先端の武器だった。紅旗-9は一体いかにしてその他のいくつかの世界の「トップクラスの名手」を「打ち破った」のだろうか?

射程の上で、紅旗-9はS-300に比べまだいささかの隔たりがあるが、それでもいくつかの優勢を持つ。紅旗-9ミサイルの反応時間はたった15秒で、同時に50近い目標に対処できるが、S-300は最多でも同時に6つの目標にしか対処できない。紅旗-9ミサイルシステムのレイアウトはより合理的である。また、紅旗-9の価格の優勢もロシア製のS-300に対し挑戦を構成し得る。

紅旗-9ミサイルの通常空中目標打撃の射程はアメリカの「パトリオット」ミサイルシステムを超え、甚だしきに至っては米軍の戦区高空区域防御ミサイルシステムに劣らないかもしれない。紅旗-9の射程はさらにイタリア・フランス合同研究開発による「アスター-30」ミサイルをわずかに超えている。より重要なのは、中国のミサイルに比べその他の3種のミサイルの販売価格はいずれも非常に高く、しかもそれらはいずれもトルコ本国の防空技術向上の上でいくらの実質的助けにもならないことである。これはおそらくトルコが最終的に中国製品を選択した重要な原因の1つである。

これはA-100遠距離ロケット砲とB-611地対地ミサイルに次ぐ、トルコ軍が大規模購入する中国の第3種類目の先進武器である。

(頑住吉注:3、5ページ目のキャプションは1ページ目、4ページ目のキャプションは2ページ目と同一。6、7ページ目)フランスのアスター防空システム

(頑住吉注:8ページ目)アメリカのPAC-3システムは対ミサイル作戦により重点を置いている


http://military.china.com/important/11132797/20131011/18083402.html


中国のHQ-9の性能パラメータを全て明るみに 射程125km

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「紅旗-9システムは中国の防空の支柱である」)

2013年9月26日、国外メディアの報道によれば、トルコ国防省は中国精密機械輸出入社のFD-2000防空ミサイルシステムがロシア国防輸出社のS-400、ヨーロッパミサイル社のアスター対空ミサイル、アメリカのロッキードのMIM-104対空ミサイルを打ち破り、トルコ陸軍のT-Loramids遠距離対空ミサイルシステムの発注を手にし、トルコの防空の中核となる、と宣言した。

ここで挙げられているFD-2000は中国の紅旗-9防空ミサイルシステムの輸出型である。紅旗-9は中国初の自ら研究開発した区域防空ミサイルに属し、1980頃に研究開発が開始され、1995年にひとまず定型に至り、かつ少数生産されて実験部隊に支給されて試用された。

紅旗-9は終末段階でのアクティブレーダー制御誘導を採用し、操作周波数帯はG周波数帯で、ミサイルの全長は6.51m、ロシアのSA-10対空ミサイルPMU系列が使用する48N6系列の7.5mに比べやや小さい。紅旗-9の最大射程は125kmで、最大射撃高度は18,000m、一般のミサイル目標に対する射程は7〜50km、射撃高度は1,000〜18,000mである。巡航ミサイルに対する射程は7〜15km、最低射撃高度は25mである。弾道ミサイルに対する射程は7〜25kmで、射撃高度は2,000〜15,000m、最大機動能力は22Gである。

陸上基地型の紅旗-9はSJ-212フェイズドアレイ捜索、火力コントロールレーダーを採用し、これは以前の凱山一号(KS-1)地対空ミサイルのSJ-202フェイズドアレイレーダー拡大改良版である。単一面のアンテナは120度の方位角をカバーし、ピーク出力は1メガワット、平均出力は60キロワット、距離300km以内の、高度7,000m以下の100の空中目標を同時に追跡し、かつ自動で脅威の評価を行い、最も脅威度の高い6つの目標を選択して優先的に対戦する。レーダーが目標に接触してからミサイル発射、対戦までに必要な反応時間は約12〜15秒である。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「紅旗-9は単なるロシアのS-300の簡単なコピー生産品に過ぎないわけではない」です。)

紅旗-9対空ミサイルの4連装ミサイル発射車は依然ロシアのS-300地対空ミサイルのそれに似ており、起き上がる搭載架には4つのミサイルが装備されて貯蔵、輸送され、発射筒にも同様にミサイルを発射筒から放出した後でさらに点火する冷発射方式が採用されている。紅旗-9防空ミサイルシステムの車両は全て共通の顕著な特徴を持ち、それは発射車は国産の泰安8x8大型オフロードシャーシを使用し、その他の車両も国産の6x6オフロードシャーシを使用していることで、これは外観から素早く紅旗-9中、遠距離地対空ミサイルを識別する特徴でもある。

紅旗-9対空ミサイルシステムは1回に6発のミサイルをコントロールして3〜6の目標が攻撃でき(2発のミサイルで1機を打撃する方式を採用した時は3つの目標に対処でき、一方6つの目標に対処するなら6発のミサイルはそれぞれ接敵を行う)、同一の空中目標に対し相次いで2発のミサイルを動員して重複攻撃が行え、ミサイルの発射間隔は約5秒である。

1つの完備された紅旗-9旅団級作戦単位は6個大隊級単位から組成され、それぞれの大隊は1両の大隊級コントロール車、1両の火力コントロールレーダー車、8両の4連装対空ミサイル発射車から組成され、それぞれの大隊は32発のミサイルを持ち、一方旅団級単位はさらに1両の旅団級指揮車を持ち、それぞれの旅団は最多で同時に48の空中目標と接敵できる(平均でそれぞれの火力コントロールレーダーが8つと接敵)。

紅旗-9の輸出版であるFD-2000陸上基地対空ミサイルにセットされる偵察・捜索、火力コントロールレーダーはより先進的なHT-233に換えられている(KS-1A陸上基地防空ミサイルシステムにも採用される)。HT-223は同様に単一面のアンテナの単一パルスフェイズドアレイ捜索、火力コントロールレーダーで、C周波数帯(300メガヘルツ)での操作を採用し、それぞれのアレイアンテナ上には1,000個以上の移相器があり、平均出力は60キロワット、ピーク値の出力は1メガワット、最大捜索距離は120km以上、実戦機目標に対する追跡距離は90km、波束のスキャン範囲は水平120度、垂直65度、旅団級指揮センターと連結でき、最多で同時に100の空中目標が追跡でき、かつこのうち50の目標とそれぞれ対戦できる。(魏剛)

(頑住吉注:3ページ目)紅旗-9はトルコの兵器調達の伝統を打破することになる

(頑住吉注:後のページのキャプションは全て既出のものの繰り返しなので省略します。)


 確かに説明が本当ならS-300の単なるコピーではなくかなりアレンジが加えられているようですね。しかし最初から開発するよりはずっと開発費が節約されているはずで、それで安価をセールスポイントにされたらロシアとしては愉快ではないでしょう。それでもS-400を販売しようというのがよく分からないところですが。















戻るボタン