中国、ロシアの次世代戦車に興味?

 安倍首相も招待されている5月9日の戦勝式典に登場するとされるロシアの新世代戦車に関する問題です。

http://military.china.com/important/11132797/20150122/19236356.html


ロシアメディア、中国がロシア最新の先進戦車購入を欲する、とする ロシアのメーカーは断固反対

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『Armata』メインバトルタンクはロシアが研究開発する次世代メインバトルタンク概念である」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

【グローバル軍事報道】 ロシアの「視点報」1月20日の報道によれば、ロシアのニジニ・タギル市のウラル車両工場集団社副社長ハリトフは1月20日、「Armata」プラットフォームを基礎とする新世代戦車の価格はすでに協議により決定され、中国はすでにこの新戦車に対し興味を示しているとされる、とした。

先週ロシア政府軍事工業委員会副主席ボチカリェフは、ロシア軍は今年2月にはもう第1ロットのこの装甲車両を得ることになる、とした。この前の報道によれば、こうした戦車は今年5月9日にモスクワ赤の広場での勝利の日閲兵に参加した後、工場に戻されて加工および改良され、しかる後に再度軍の試用に引き渡されるとされる。「Armata」戦車はロシア軍部隊でおよそ3年の実戦検証を行うと見られ、2018年からの量産開始が計画される。

去年12月初めのある情報は、「Armata」戦車は新型の砲から発射するミサイルを配備することになり、これは敵が思いもよらぬ性能を持つ、とした。新戦車のために準備される全部の弾薬は2017年に完備されることになる。ロシア軍は「Armata」統一大型プラットフォームを基礎に、新型メインバトルタンク、歩兵戦闘車、装甲輸送車とその他一連の装甲車両を研究開発するとされる。新戦車は無人砲塔を使用し、車両クルー人員は単独の装甲防御された隔離スペース内で戦闘することになる。

中国はすでにこの新戦車に対し興味を示しているとされる。「視点報」はこの前、中国はロシアが研究開発中のT-14「Armata」新世代戦車に対し濃厚な興味を示し、甚だしきに至ってはこの戦車初の国外ユーザーになることを渇望するとしている、と明らかにした。当時ロシアのメーカーはこの情報を評論することはなかったが、ロシアの非当局の消息筋の人物は、工場は中国向けにこの戦車を輸出することに断固反対している、と指摘する。結局のところロシアにとって、中国が最新技術に接触することを許すことは戦略的意義を持っているのである。

関連の報道は、2014年の中国珠海航空展の期間、中ロは基本的に中国にスホーイー35戦闘機およびS-400対空ミサイルシステムを販売する件につき一致を達成した、と指摘する。だが中国はさらに外国のパートナーの中で率先して、ロシアのT-14「Armata」将来戦車に対し興味を感じている。あるロシア軍事工業製品輸出機構に近い消息筋の人物は、最新型戦車の研究開発商である著名なウラル車両工場集団社は中国向けにこの戦車を輸出することに断固反対している、と指摘する。何故なら「Armata」の性能は唯一無二であり、輸出版の定型方面には重大な問題が存在し、しかも技術漏洩の比較的高いリスクに直面するからである。

ウラル車両工場のスポークスマンは正式にこの話題を語ることを拒絶し、これは工場の職権の範囲内にはない、と言明している。工場は軍事技術協力の主体ではなく、このためこうした話題に対しいかなる評論も発表することはないだろう、という。

ウラル車両工場が中国向け「Armata」戦車輸出に反対する口実は、中ロ軍事技術協力領域に新たな突破が出現したことである、とされる。両国の兵器売買関係が冷淡になって十年余りの後、双方は改めて協力への興味を示した。これまでロシアはずっと最後の時になってもまだ断固として中国に対し将来武器と軍事装備を販売したがらず、何故なら中国サイドが何度もロシアサイドの知的財産権を軽視したからであるが、モスクワは最近すでにこの立場を緩和している。

(頑住吉注:これより2ページ目)

これまで中国がロシアの武器装備をコピー生産した実例は枚挙にいとまがない。1996年に中ロはスホーイー27SK戦闘機の供給とライセンス生産に関する契約を締結したが、ロシアサイドは最終的に一部の契約条項(頑住吉注:による利益?)しか得ることはなかった。中国サイドは自ら組み立て生産を行うため200セットの戦闘機部品を発注したが、結果的に半分しか購入せず、その後スホーイー27の戦闘力が比較的低いことを理由に継続しての購入と組み立てを拒絶した。実際、中国はロシアの飛行機の直接の競争相手である殲ー11Bを研究開発した。また、中国はさらにロシアサイドの援助の下にミグー29戦闘機の直接の競争相手である殲ー10およびFC-1「梟竜」を研究開発した。中国サイドの評価によれば、スホーイー27SK戦闘機のライセンス生産は沈陽飛行機工業社の技術レベルが20〜25年進歩することを推し動かし、殲ー11B研究開発成功は中国航空工業の新たな質的飛躍を実現した。

中国国産の「紅旗-9」将来対空ミサイルシステムも同様で、それはほとんどロシアのS-300PMUの正確な複製品である。もしこうしたクローン品が人民解放軍部隊だけに装備されるのならまだかろうじて受け入れられるが、近年来北京は第三世界諸国の武器市場の主役の1人になり始めている。例えば、中国のロシア製武器クローン品は成功裏にパキスタン、バングラディシュ、レバノン、マレーシア、モロッコ、ナイジェリア、スリランカ、アルジェリアにセールスされており、ロシアという競争相手を押し出すだけでなく、さらには西側の兵器商に挑戦している。「紅旗-9」対空ミサイルシステムはトルコの入札募集の中で勝利し、アメリカの「パトリオット」、ロシアのS-400、ヨーロッパの「アスター」ミサイルシステムに戦勝した。後にトルコは西側の圧力の下に中国の武器が入札に勝利した結果を取り消したが。

ロシア軍事科学院教授カージュリンは、知的財産権問題は中ロの相互関係の問題の中の1つの方面に過ぎない、と指摘する。実際、中国は世界で唯一ロシアに向けカラシニコフアサルトライフルのライセンス生産授権費を支払っている国家である(頑住吉注:全然本題じゃないですけど、へーそうなんだ)。問題は、中国がロシアの戦略パートナーであるだけでなく、さらには戦略的ライバルでもあるということにある。少し前になるまでロシアはまだ中国に対する将来武器販売を厳禁し、最も重要なのは進攻性武器だった。結局のところ時代は不断に変化しているのである。

少し前になるまで、モスクワはまだ北京とニューデリーの矛盾を利用して漁夫の利を得ていた。インドはロシアから最も先進的なT-90メインバトルタンクを購入できた。一方中国はT-54しか買えなかったが、その後不断に改良して96A型戦車を自主研究開発した。だがこの戦車が去年ロシア国防省が行った「戦車両項目」大会の中で見せた性能は、専門家に深い印象を残すことはできなかった。何故ならそれは機動性と火力の上で明らかにロシアのT-72B3戦車に及ばなかったからである。また、インドはさらに最も有効な戦闘機であるスホーイー30MKIを購入および組み立てたが、中国は古いスホーイー27に手を加えることを迫られている。その他の多くの問題の上でも同様で、特に将来武器装備の研究開発領域、例えば海上基地巡航ミサイルである。中国が導入したZM54「白蛉」ミサイルの射程は90kmしかなく、一方インドの「ブラームス」超音速ミサイルの射程は280kmである。中国はさらにスホーイー35戦闘機の購入に努力しているが、インドは何年か前にはもうすでにロシアと第5世代戦闘機FGFAの合同での設計、研究開発を開始していた。

だが最近インドは日増しに顕著にアメリカや西側への転向を開始している。ロシアは連続してインドのいくつかの重要な武器調達入札募集による契約を失い、これには軍用輸送機、中型多用途戦闘機、攻撃ヘリ、輸送ヘリなどが含まれ、数十億アメリカドルの潜在的収入を喪失した。この背景の下に、中国は再度成功裏にロシアの理想的軍事技術パートナーとなったのである。

(頑住吉注:これより3ページ目)

文章は「Armata」戦車は突破性の製品であり、世界に唯一無二で、類似の競争相手はない、とする。ムラホフスキーは、自信をもってT-14「Armata」戦車が全く新しい火砲、全く新しい大威力弾薬、伝動装置、サスペンション、アクティブ反応式および弾道式装甲防御システムを使用すると語れる、とする。それは世界初のモジュール化レイアウトを採用した量産型戦車で、乗員、エンジン、燃料、弾薬が全て単独で防御された隔壁内スペースにあり、したがって戦場生存能力が向上している。基礎的性能方面で「Armata」戦車はロシア軍および国外の軍隊のあらゆる現役戦車より優れ、これには世界で最も先進的なドイツの「レオパルド-2A6」戦車が含まれる。

専門家は、現在「Armata」戦車の輸出型がどのようになるのか想像することは非常に難しい、と指摘する。結局のところ対外供給の時は、まずロシア軍が自ら用いる製品がワンランク上の、より先進的な戦車であることが必須なのである。中国に「Armata」戦車購入の意志があることに関する話題については、「情報に試験的な探りを入れ」ているだけの可能性がある。ロシア国防輸出社は市場での販売と発展の前途を研究する会社であり、中国の案内者および仲介者である。

かつてT-72およびT-90戦車の研究開発に参加したニェヴォーリンは、T-90戦車の内部では乗員、弾薬、燃料が全て一緒にあるが、現代の装甲車両の発展は乗員と弾薬、燃料を隔てる道を行っている、と指摘する。またさらに新型遠隔操作武器の使用が必須である。こうした原則はいずれもかつてロシア将来戦車「195工程」に体現され得、これには無人砲塔が含まれた。遺憾なのは、ロシア国防省が195工程戦車を必要としなかったことである。後に軍の要求に基づき、ウラル車両工場は「Armata」出現前にT-90SMというこの過渡的製品を研究開発し、かつ2013年ニジニ・タギル武器展で初めて公開展示した。今年それはさらにアラブ首長国連邦のアブダビ国際安全保障業務展にお目見えするとされる。ロシアの将来戦車の初の実践展示サンプル品として、T-90SMは「Armata」戦車のいくつかの技術を使用している。その時中国代表団はT-90SMと「Armata」という2種の戦車を真面目に比較することになるだろう。(編集翻訳:林海)


 正直まだどんなものなのかさっぱり分からないので興味を持つのは当然として輸出を云々する段階ではないでしょう。しかし場合によっては日本を含めた国が次世代戦車開発を急がざるを得ない展開になることも考えられます。





















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