アルゼンチンが梟竜戦闘機を導入しフォークランドのイギリス軍に脅威を与える?

 中国の輸出用戦闘機「梟竜」に関する記事をまとめてお伝えします。

http://military.china.com/news2/569/20130702/17923791.html


メディア、アルゼンチンがもし梟竜を装備した場合を分析 フォークランド諸島のイギリス軍は挑戦に直面することに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:すでにパキスタンに引き渡された『梟竜』戦闘機は中国によって製造されたものである。」)

2013年6月23日、国際的に有名な軍事刊行物「週刊ジェーン安全保障業務」に掲載された文章は、パリ航空展の期間にアルゼンチンの飛行機製造工場FAdaAと中国当局者が何度もの接触を行い、中国の成都飛行機とFC-1「梟竜」戦闘機を合同で生産する潜在的可能性を討論した、とした。アルゼンチン飛行機製造工場の役員は、技術移転が談判の焦点になった、とした。討論の結果がどうであろうと、ラテンアメリカにおける近代化された中国戦闘機生産に向けての努力と見ることができる。アルゼンチン飛行機製造工場の役員はさらに、合同で生産されるFC-1戦闘機は「アローIII」と命名されることになる、とする。

外国メディアは次のように評論する。「梟竜」戦闘機は強大な制空戦闘力の他、対艦ミサイルも搭載でき、もしイギリスとアルゼンチンが再度フォークランド諸島のために衝突を発生させたら、「梟竜」を装備したアルゼンチン空軍が遠征艦隊に向け発射するミサイルはもはや1982年当時のたった3発ではなくなる。

1、アルゼンチン、空中戦力の不足を憂慮

周知のようにアルゼンチンは1980年代にイギリスとの間に勃発したフォークランド紛争で一敗地にまみれた。この中の1つの非常に重要な原因は、その国防工業が他国に制限を受け、戦争の開始がもたらされてほどなく、西側諸国の武器禁輸がその大量の武器作戦プラットフォームの効果を発揮し難くさせたためだった。アルゼンチン軍の「エクゾセ」対艦ミサイルはその例である。アルゼンチンが購入した「エクゾセ」ミサイルは先進的でなかったというわけではないのだが、このミサイルを供給するフランスが突然アルゼンチンに対する武器禁輸実施を宣言したため、アルゼンチン軍が5発しかなかった「エクゾセ」ミサイルを撃ち尽くした後は手持ちがなくなってしまった。悲惨な事実は、軍事闘争の中で不敗の立場にいたければ、戦争の中で他国の制限を受けず、自主路線を行くことが必須だ、ということを示している。先端技術、核心技術は導入に頼って得てはならず、増してや国外から直接持ち込むのでは駄目なのである。これはアルゼンチンがこの戦争の中で得た深い教訓である。このためこの角度から言うとアルゼンチンが「梟竜」戦闘機の生産ラインを導入することは事情に合った合理的な決定であり、アルゼンチン本国の国防工業を発展させるという遠大な利益にも符合する。

現在アルゼンチン空軍の全体的実力は比較的弱く、周辺のチリやブラジルと比べると実戦機の作戦能力が低く、数が少なく、保障能力と実際の作戦能力はほとんど取るに足りず、基本的に空に関しては無防備な国である。その武器装備はフォークランド紛争後すぐ西側諸国の長期にわたる「ソフトな禁輸」に直面し、さらに加えて経済の低迷と資金の欠乏があり、その戦闘機隊は長期にわたって更新、世代交代されず、現有の戦闘機はフランス製の「ミラージュIII」とアメリカ製のA-4「スカイホーク」実戦機だけで、これらの機はとっくに時代遅れである。長期にわたりアルゼンチンと周辺国には各種各様の領土をめぐる紛糾があり、マルビナス諸島においてはイギリスとの間にまだ極めて深い歴史的に積もった恨みがあり、現実的角度からも長期的戦略においても、アルゼンチン空軍は先進的戦闘機によってその空中作戦力量の欠乏する現状を改善することを早急に必要とする。だがフォークランド諸島に配備されるイギリスの「タイフーン」新鋭戦闘機に直面し、アルゼンチン人は心を痛めているにもかかわらず、どうすることもできずにいる。

2、中国の戦闘機はアルゼンチン空軍の状況を改善する

前世紀のホアン ペロン政権時代、アルゼンチンが自ら研究開発した「アローII」戦闘機はラテンアメリカ初の自主研究開発による後退翼戦闘機だった。アルゼンチンの航空工業にはかつて比較的輝かしかった過去があるが、現在ではその航空工業のレベルは決して高くなく、全体的科研能力と生産レベルは初歩段階にある。「梟竜」戦闘機は「使用に充分で使いやすい」の原則に立脚した第3世代戦闘機であり、相対的に言ってこの戦闘機の技術的要求は比較的低く、価格は手ごろで、初歩段階にある発展途上国に対し良好な適応性を持ち、比較的良好な手始めである。アルゼンチンが梟竜を選択することは、明らかに自身の技術能力に符合した賢い選択である。

(頑住吉注:これより2ページ目)

イギリス軍のタイフーン戦闘機に直面した場合、梟竜戦闘機は全体的実力からは少なからず遜色があるが、過去の応戦不能のまずい状態と比べればすでに質的飛躍である。もし中国が生産する早期警戒機や電子戦機などの作戦システムと結合させることができれば、策を講じて「タイフーン」と戦うことも何ら愚かな妄想ではなくなる。また、梟竜戦闘機は多用途戦闘機であり、強大な対艦能力および対地攻撃能力を持つ。その配備するC-802A対艦ミサイルとCM-802AKG、CM-400AKG防衛区域外攻撃ミサイルは、フォークランド諸島のイギリス軍を「眠れず物を食べてもおいしくない」状態にさせるのに足りる。もし「梟竜」戦闘機が導入できたら、少なくとも短時間内にアルゼンチン空軍の全体的姿を改善することができる。

現在双方の会談はまだ最終的結論を出しておらず、アルゼンチン当局者は「技術移転」問題が主要な障害だと称している。だがこの会談は、ラテンアメリカの国が中国と協力して近代化された戦闘機を生産する初めての努力である。この当局者は、もし談判が成功したら、アルゼンチンは協力により生産するFC-1戦闘機を「アローIII」と命名する可能性がある、とした。2007年5月、中国国防部長がアルゼンチンを訪問した時、双方は一連の協力に関する覚え書きに署名した。中国はアルゼンチン向けに軍用トラックとZ-11軍用ヘリを提供しただけでなく、さらに南極における開発と将校の訓練の件で協力を展開した。このため中国とアルゼンチンの軍事協力には基礎が存在すると言うことができ、もし協力の中に中国サイドの低利息貸付を含めることができれば、アルゼンチンは財政的により受け入れやすくなる可能性がある。

3、多くの国が「梟竜」に対し強い興味を感じている

中国のFC-1「梟竜」戦闘機は成都飛行機社がパキスタンのために設計した小型多用途戦闘機で、この機は機動性が良好で、かつ中国第4世代戦闘機のアーキテクチャーの電子設備を採用し、先進的なPL-12中距離空対空ミサイルとPL-9格闘ミサイルが使用でき、同時に多種の空対地、空対艦弾薬搭載能力を持つ。この機の性能:価格比は極めて高く、ある国際的な評論家は、この機はF-16C戦闘機の50%のコストを使ってその80%の作戦能力を実現した、としている。中国が今回のパリ航空展で展示した「梟竜」戦闘機の模型にもC-802対艦ミサイルが搭載されていたが、このミサイルの射程は120kmで、海をかすめる超低空飛行ができる。また、珠海航空展では「梟竜」はCM-400AKG空中発射超音速弾道ミサイルを展示したが、このミサイルも水上艦艇目標を打撃することができ、飛行速度が速いので迎撃は非常に難しい。

「週刊ジェーン安全保障業務」6月19日の報道によれば、パキスタン空軍はすでに成功裏に「梟竜」戦闘機に対する空中給油システムの地上テストを完成させ、かつ今年の夏の終わりにこの戦闘機初の空中給油テストを実現し得ることが期待される。

6月6日、パキスタン空軍参謀長ターヒル ラフェイク ブート上将はパキスタン空軍本部で「ジェーン」のインタビューを受けた時、「梟竜」戦闘機は中国とパキスタンのスタン航空社によって合同で研究開発されたもので、もしこの機が空中給油能力を具備できたら、その国際的販売市場はさらに広くなる、とした。彼は、「今回の地上テストは非常に成功し、私も非常に満足した。(2013年)夏の終わりには成功裏に空中給油試験を完成させることになる。」と語った。

関連の報道は、いくつかの発展途上国が「梟竜」戦闘機に対し強い興味を持っている、とする。何故ならこの戦闘機は西側諸国の戦闘機に比べ価格の上でより優勢を持っているからで、エジプトおよびインドネシアは「梟竜」戦闘機の潜在的未来の顧客である、という。


 「イギリス軍のタイフーン戦闘機に直面した場合、梟竜戦闘機は全体的実力からは少なからず遜色があるが」とか、「この機はF-16C戦闘機の50%のコストを使ってその80%の作戦能力を実現した」とか、結構正直にこの戦闘機が最高の性能水準にないことを認めています。中国軍自体には装備されていない、というのも大きなポイントかもしれませんが。ただしこれとは違う評価もあります。

http://military.china.com/important/11132797/20130704/17927074.html


パキスタンの梟竜戦闘機、何度もF-16に勝つ アメリカ人の接触を謝絶

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「梟竜戦闘機複座型の模型」)

6月23日「週刊ジェーン安全保障業務」に掲載された文章は、パリ航空展の期間、アルゼンチン飛行機製造工場FAdeAと中国の当局者が何度も接触を行い、中国の成都飛行機とFC-1「梟竜」戦闘機を合同で生産する潜在的可能性を討論した、とした。空軍装備専門家宋心之は北京テレビ局「軍情解読」コーナーのインタビューを受けた時、パキスタン空軍はかつて「梟竜」とF-16戦闘機で対抗空戦を行ったが、結果として「梟竜」が何度もF-16に勝利することが分かった、とした。

アルゼンチン飛行機製造工場の役員は、技術移転が談判の焦点となっている、とする。結果がどうであろうと、ラテンアメリカで近代化された中国戦闘機を生産するための努力と見ることができる。アルゼンチン飛行機製造工場の役員はさらに、合同で生産するFC-1戦闘機は「アローIII」と命名されることになる、とした。

アルゼンチンが何故「梟竜」に対しこのように興味を持つのかに言及した時、宋心之は次のように表明した。1つは性能が良いこと。この機は小さいが、その機動性、完成できる任務には相当に見るべきものがある。パキスタン空軍は「梟竜」受領後、わざわざこの機とすでに装備されているF-16戦闘機とで何度もの対抗空戦を行い、その結果は実際の対抗空戦の中で「梟竜」が何度もF-16に勝利することが分かる、というものだった。空戦の最終的結果に照らせば、ほとんど大勝利あるいは完勝と言える。この情報が出た後、最も焦ったのはアメリカの駐パキスタン大使館で、彼らはFー16という出色の第3世代機の代表が、何故ちっぽけな「梟竜」に負けたのか、ボクシングのリングでライト級の選手がヘビー級選手を打倒したに等しく、余りにも不思議なことだ、と考えた。そこで彼らは状況を理解しようとしたが、後にパキスタン空軍に謝絶された。何故なら中国・パキスタン双方には協議があり、「梟竜」戦闘機をアメリカ人やインド人に接触させてはならないからだ。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「梟竜戦闘機のコックピット」です。)

パキスタン空軍は「梟竜」受領後、「梟竜」の性能は完全に第3世代機そのもので、全くF-16に劣らない、と考えた。「梟竜」の状況から見て、機動性能以外に機載航空電子設備も非常に先進的で、しかも空戦中の操縦は完全に最も良い方式で設計、配置されている。例えばその空戦武器の発射は「手を操縦桿から離さずに」操作でき、つまり操縦員は操縦桿を持つ手を緩める必要がなく、操縦桿にある各種スイッチに頼ってミサイルの発射が完了でき、また無線電信の通話は左手のスロットルレバーで行える。これは非常に高ランクの第3世代機と第4世代機の設計理念に属し、飛行員は空戦中の操作が便利で、かつ相手を容易に逃げられなくさせる。

2つ目は価格が安いこと。「梟竜」の価格はおよそミグー29の半分、アメリカのF-18の1/3、フランスのラファールの1/4、イギリスのタイフーンの1/5である。これらの戦闘機はいずれも「梟竜」に比べて1ランク重く、中型第3世代機に属する。一方「梟竜」は軽戦闘機に属し、それらより1ランク軽くもあるし、ずっと安くもあり、価格は低廉で物は良い、と言うことができる。

3つ目は「梟竜」を購入すれば、中国がさらに技術移転を承諾することで、これは非常に魅力的である。「梟竜」購入の意志があるこうした国々は、元々使用していた飛行機(例えばミグー21やアメリカのF-5)がいずれも軽戦闘機であり、これらの軽戦闘機は全て寿命が来ており、もはや就役できない。だがアメリカ、ロシアはいずれももはやこの種の軽戦闘機を生産しておらず、このため対応する交換用の機種がない。中国の「梟竜」はちょうど彼らのこの方面の要求に符合するのである。(黄子娟) (頑住吉注:記事の筆者が示されているように、以後は本来別の記事です。)

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

外国メディアの報道によれば、無人機を指揮する能力を持つため、中国が今年のパリ航空展の期間に展示した複座型「梟竜」は広く関心を集めた。空軍装備専門家宋心之は北京テレビ局「軍情解読」コーナーのインタビューを受けた時、「梟竜」のコックピットのインストゥルメント ダイヤグラムはF-22と差異が大きくなく、非常に空戦の使用に適する、とした。

「梟竜」複座戦闘練習機は設計上空力的修正が行われ、比較的高い機動性能が保持され、単軸電気伝動操縦が3軸電気伝動操縦システムにグレードアップされた。研究開発過程で、この機は練習と対地攻撃能力を突出させ、かつ単座版「梟竜」戦闘機と同じ作戦能力を持つ。

宋心之は、外電は複座型「梟竜」を評価しており、後部座席の飛行員には1つ機能が増やされており、無人機が操縦でき、この機は自ら空戦できるだけでなく、さらに無人機を指揮して作戦任務が執行でき、これは強い関心を向けるに値するポイントだとしている、とした。また、複座版「梟竜」が搭載するミサイルは近距離の赤外線ミサイルではなく、レーダー制御誘導の中距離迎撃ミサイルで、射程は一般の赤外線ミサイルより長い。


宋心之は次のように分析する。複座型の「梟竜」の操縦室内部、コックピットの計器には伝統的な円形の計器がごく少なくしか見られず、元々あった高度メーター、速度メーター、地平儀はいずれもなくなって、大きなスクリーンに変わっている。1つのヘッドアップディスプレイと3つの下視総合ディスプレイからなり、この設計は国外の先進的戦闘機F-22との差異が大きくない。このことは、「梟竜」のコックピットのレイアウトが非常に空戦に適することを説明している。コックピット内には1本の操縦桿があり、左にはスロットルレバーがあり、上面には各種設備、調節スイッチ類がちりばめられている。このワンセットの航空電子システム、操縦システムと空戦の結合が非常に良好だからこそ、飛行員は思い通りに操作できるのである。このため、パキスタンの飛行員の梟竜に対する評価は相当に良い。(黄子娟)

(頑住吉注:以下のページの画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)


 この記事ではF-16に完勝、操作系に限っての話ですがF-22と大差ない、という非常に高い評価になってますね。ただしもちろん「大本営発表」的なものである疑いは濃いですし、またパキスタンのF-16は初期型のはずです。後部座席で無人機が操縦できるというのは興味深いですが、やろうと思えばどんな複座機でも可能なのでは。

http://military.china.com/important/11132797/20130630/17919645.html


中国の複座梟竜戦闘機の操縦システムグレードアップされる 機動性大幅に向上

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「単座版『梟竜』はしばしば準第3世代戦闘機と呼ばれる。だが複座版『梟竜』登場後は直接的に真の第3世代戦闘機にグレードアップする。」)

6月17日、第50回フランス・パリ国際航空展がパリ近郊のブルージェ飛行場で開幕し、中国の複座版「梟竜」戦闘機が初めて公開されて人の目を引きつけた。複座版「梟竜」戦闘機にはどんな特徴があるのか、単座版とどんな差異があるのか?

準第3世代、「真の第3世代」に昇進

「梟竜」複座戦闘練習機(機のコードネームはFC-1B)は設計上空力的修正が行われ、比較的高い機動性能が保持され、単軸電気伝動操縦が3軸電気伝動操縦システムにグレードアップされた。研究開発過程で、この機は練習と対地攻撃能力を突出させ、かつ単座版「梟竜」戦闘機と同じ作戦能力を持つ。

現在の第3世代戦闘機はいずれも「3軸4余度」電気伝動操縦システムを採用しており、したがって飛行安定性と高機動能力方面で優勢を占め、これは第3世代戦闘機の典型的特徴でもある。「3軸4余度」電気伝動操縦システムというのは純デジタル式電気伝動操縦システムを採用して飛行過程をコントロールし、もはや機械式の操縦桿を使わないもののことである。単座版「梟竜」はしばしば準第3世代戦闘機と呼ばれた。だが複座版「梟竜」登場後は、直接的に真の第3世代戦闘機にグレードアップする。

以前生産された単座版「梟竜」の飛行操縦システムは、縦方向全権限4余度デジタル式+2余度模擬式バックアップ電気伝動操縦システム、横方向機械操縦+有限権限2余度デジタル式コントロール安定増加システムの混合操縦方式を採用していた。今後生産される単座版「梟竜」戦闘機も「3軸4余度」電気伝動操縦システムに改装されると見られ、このことはこの機種の戦闘機を真に第3世代戦闘機のあらゆる性能に到達させる。(頑住吉注:難しくてよく分かんないですが、一部アナログを併用していた操縦系が完全デジタルになったということでしょう。)

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

機動性能上の進歩は非凡

複座版「梟竜」は対地攻撃能力が突出している。複座版戦闘機の新型機載設備では、WMD-7型昼夜照準吊り下げポッドを主要な搭載設備とする。この吊り下げポッドは赤外線、テレビ、レーザーを一体化した機載光電子探知計測システムで、昼夜の条件下で地上目標に対し捜索、識別、追跡が行え、主に光学制御誘導爆弾あるいは非制御誘導爆弾の目標に対する正確打撃実施の誘導に用いられる。複座版はさらに国産電子妨害吊り下げポッド、偵察吊り下げポッドなども搭載できる。異なる吊り下げポッドの搭載により、複座版戦闘機の対地攻撃性能は極めて大きく増強されることになる。

複座版戦闘機は対艦攻撃方面では、搭載可能なC-802A対艦ミサイルで作戦任務を執行する。対地正確打撃任務執行時は、この機はLS-6衛星制御誘導爆弾やLT-2/3レーザー制御誘導爆弾などの武器を搭載することができる。一般の任務執行時は、さらにMK-82/84非制御誘導爆弾などややローエンドな武器も搭載できる。

複座「梟竜」は機動性能上の進歩が非凡であるが、作戦半径は逆にやや縮小し、単座版「梟竜」の1,200kmから600〜800kmに縮まっている可能性がある。だがこれは練習をメインとする戦闘機にとってはすでに充分だと言える。

F-16の強力な「ライバル」

現在「梟竜」戦闘機の市場は主に、第2世代戦闘機を第3世代戦闘機に換装する国と位置付けられている。そして同時にアメリカのF-16、ロシアのミグー29など中古第3世代機の挑戦にも直面している。だが、「梟竜」はその機体の寿命、航空電子設備、後続のグレードアップの余地、アフターサービス、設備供給などの方面で優勢である。アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイトの分析は、「梟竜」戦闘機の真のセールスポイントは、この機が現在戦闘機市場で提供可能な、比較的安く、しかも性能上F-16戦闘機に比較的近い小型第3世代機だ、というところにある、と考えている。

複座版「梟竜」の登場は、「梟竜」系列戦闘機がより広い市場を切り開くための保証を提供した。(本報特約原稿 陳光文)

(頑住吉注:後のページのキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)


 多くの国に輸出されればいろいろなルートから本当の性能が漏れ伝わってくるでしょう。











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