北朝鮮核実験、ミサイル関連

 ‥‥の記事2つをまとめてお伝えします。まず最初の記事はむしろ韓国が主役です。

http://military.china.com/news2/569/20130219/17686879.html


韓国の偵察衛星、北朝鮮の核施設を正確に撮影できておらず、その監視能力が疑われる

国際オンライン特別原稿:韓国のNEWS ISニュースネット2月18日の報道によれば、韓国最大野党の民主統合党のある議員は先日、北朝鮮が12日に第3回核実験を行った時、朝鮮半島の観測に用いられる韓国の「アリラン3号」衛星は北朝鮮が核実験を行う正確な地点を的確に撮影できておらず、韓国の対北朝鮮監視能力に疑問を提出する、とした。

「アリラン3号」は韓国第3の多用途衛星で、2012年5月18日に日本の種子島宇宙センターからの発射に成功した。「アリラン3号」は精密観測衛星に属し、高解像度をもって朝鮮半島が観測できる。

「アリラン3号」に装備される高解像度光学テレビカメラはモノクロ方式で撮影する時、長さと幅が70cmの物体を1つの点とする。韓国航空宇宙研究院の説明によれば、「アリラン3号」は車両の種類を識別できるだけでなく、さらにクリアに道路上の方向標識を識別できる。

「アリラン3号」開発プロジェクトは2004年に始まり、総投資額は2,826億ウォンに達した。「アリラン3号」開発プロジェクトには韓国航空宇宙研究院、大韓航空、韓国航空宇宙産業、斗源重工、韓華、AP宇宙航空、Satreciなど韓国民間企業の2,400名余りが参与した。

この議員の説明によれば、北朝鮮が12日に第3回核実験を行った時、韓国国情院はすでに関連の座標を提供していたが、「アリラン3号」は北朝鮮が実際に第3回核実験を行ったのとは比較的遠く隔たった位置を撮影しただけで、北朝鮮が核実験を行った正確な地点は撮影できていない。

韓国連合通信社18日の報道によれば、韓国国防省広報官魏勇燮は18日に定例記者会見で、韓国軍は北朝鮮が再度核実験を行う、および軍事的挑発を起こす可能性を排除しておらず、このため現在軍は依然警戒態勢を維持している、とした。


 そもそも「長さと幅が70cmの物体を1つの点とする」解像度で「クリアに道路上の方向標識を識別できる」というのが何とも納得できかねるんですが。まさか「日本による打ち上げ時の問題で性能が低下したせい」とか言い出さないでしょうな。

http://military.china.com/news2/569/20130219/17687321.html


韓国、北朝鮮のKNー08弾道ミサイルの射程は6千kmに達し、グアム島をカバーできる、とする

韓国の「朝鮮日報」は18日、北朝鮮が第3回核実験前日にKN-08型大陸間弾道ミサイルのエンジンの燃焼試験を行った、と明らかにした。このミサイルは去年4月15日の閲兵式で初めて公開され、当時韓国はそれがはりぼての「偽ミサイル」で、目的は「戦略的欺瞞」ではないかと疑った。だが今回のエンジン試験はそれが間違いなく存在していることを証明した。外界が、北朝鮮がミサイルの継続しての試射と核実験を行う準備をしていると盛んに伝えているまさにその時、この種の道路上を機動でき、隠蔽性が極めて強い大陸間弾道ミサイルが取得したいかなる技術的進歩も米韓を緊張させるに足りる。

韓国政府当局者は、北朝鮮は平安北道鉄山郡東倉里の発射場でKN-08ミサイルのエンジン燃焼試験(すなわちエンジン試運転)を行った、とする。北朝鮮は依然いくつかの技術的問題に直面し、短期間内にはまだ真にミサイルの「全要素発射試験」を行うことは難しいかもしれない。韓国軍は、北朝鮮はミサイル試運転を「政治的圧力を加える」手段としているようで、故意にアメリカのKH-11偵察衛星が東倉里上空を通過する時間に試験を行い、力を尽くして大陸間弾道ミサイルを開発する決心を顕示した。この前韓国の「東亜日報」は、KH-08系は北朝鮮が自主開発するミサイルであり、開発期間はおよそ2009年から始まり、2011年の年末に研究開発の歩みが加速し、ロケットエンジン地上試運転が行われた、と明らかにした。だが韓国が掌握する情報は、2011年から2012年2月、北朝鮮は4回KN-08ミサイルのエンジンの試運転を行ったことがあるが、いずれも爆発事故が発生した、というものである。

韓国の専門家は、KN-08大陸間弾道ミサイルは全長約18mで、北朝鮮軍がすでに実戦配備している「ムスダン」ミサイル(射程2,500〜3,500km)のおよそ1.5倍であり、直径も50cm太い、と考える。1段ロケットでしかない「ムスダン」ミサイルに比べ、KN-08ミサイルは多段固体ロケット推進を採用し、射程は5,000〜6,000kmの間で、もし東倉里から発射されればアメリカに属する地であるグアム島およびその同盟国オーストラリアをカバーする能力を持つ。報道はさらに、KNー08ミサイルは機動輸送/起立/発射ができる車両上に搭載して作戦が行え、KN-08ミサイル発射車両はロシアの戦略ロケット部隊が用いる「白楊-M」ミサイルの発射車両に似ている、とする。

韓国軍は、もし国連安保理が北朝鮮の第3回核実験の制裁決議を通過させれば、北朝鮮はKN-08大陸間弾道ミサイルの試射をもって対抗する態度を示す可能性がある、と推測する。多数の西側の学者は、大陸間弾道ミサイルは製品設計、サンプル機試作、サンプル機試験、改良定型、大量生産などいくつかの段階を経る必要があり、現在のKN-08関連の情報を総合して見てみると、このミサイルはせいぜいサンプル機試作の段階にあり、多くのカギとなる重要システムの技術的信頼性はなお試験による確認が待たれるが、「北朝鮮は技術的リスクをいとわない限り、『保障が欠乏したミサイルの試射』を行うことにこだわる」、と考える。固体燃料ミサイルの準備時間、維持メンテナンスが簡単だという優勢にかんがみ、さらに加えて機動発射ミサイルは発射車両に搭載されて随時移動し、発射後は直ちに隠蔽できるということがあり、このため探知計測と破壊の難度はより大きく、非常に脅威である。韓国軍関係者は、ひとたびKNー08ミサイルの固体燃料ロケットエンジンの試験が成功すれば、朝鮮人民軍は迅速に液体燃料を採用する中距離ミサイルを放棄し、ミサイル部隊の技術的グレードアップを実現するだろう、と語る。

韓国の「統一ニュース」の報道によれば、KN-08は現在北朝鮮戦略ロケット軍(対外的には「第842部隊」と称する)によって管理されている。韓国情報部門は、北朝鮮が今年1月初めに開始した大規模冬季機動演習の中で、KNー08ミサイルの機動発射車両が珍しくも演習に参加し、米韓のモニターを避けるため、北朝鮮ミサイル部隊は厳格に無線を沈黙させた、と漏らす。

北朝鮮がKN-08大陸間弾道ミサイルを積極的にテストし、かつその他の機動発射弾道ミサイルを実戦化、配備していることにかんがみて、米韓は北朝鮮が「戦略的脅威」能力を備えているか否か、真面目に評価し始めている。アメリカ国防情報局(DIA)は、北朝鮮軍需工業は「華城-6」号近距離戦術ミサイル月産4〜5発という能力を持っているが、これは韓国全域をカバーし得るだけで、射程がより長い「ノドン-1号」、「ムスダン」、KNー08ミサイルの生産状況に関しては情報資料の根拠が欠乏している、とする。

現在、米韓が最も関心を注ぐのは、北朝鮮の大陸間弾道ミサイルの進展である。韓国国軍業務司令部は、大陸間弾道ミサイルの第1段目と第2段目ロケットはミサイルの推力と飛行距離を決定し、3段ロケットだけがやっと戦闘部の大気圏脱出、最終的に目標に向かうことを確保でき、3段目の正確な時点での分離を実現させるとすれば、相当にその国の科研レベルが試される、と考える。韓国軍は北朝鮮が「銀河-3号」3段運搬ロケットの発射に成功した前例に基づき、北朝鮮はすでに多段ロケットの分離技術を掌握し、大陸間弾道ミサイルのために比較的成熟した推進装置を提供できる、と推測する。だがKN-08は結局のところ実弾発射をまだ行っていないのであって、真に戦略的威嚇力を形成するためには「全要素発射」の実施が必須である。だがこのことは巨大な国際的圧力を受けるだろう。


 実際に高い信頼性をもって遠距離の目標に命中できなくとも大きな威嚇力を持つのが困ったところで、当然このミサイルは日本の全域を射程に収めることになります。










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