中国、F-3戦闘機を評する

 前に同じテーマの記事を紹介しましたが内容は全く違っています。

http://military.china.com/important/11132797/20150406/19482906.html


日本国産F-3ステルス戦闘機試験飛行へ 「世界を驚かす」計画には策略が隠されている

(頑住吉注:この記事の画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

日本国産新型F-3ステルス戦闘機はこの夏試験飛行を行うことになるが、もし試験飛行が成功すれば、日本は全ステルス技術、大出力エンジン技術などの領域がゼロという現状の突破を実現することになる‥‥

ステルスの「殺し屋」は一体どのくらい凄いのか?

4大指標への表れは非凡


ステルス能力、超音速巡航能力、超機動性、総合化された航空電子システムは欧米各国がステルス戦闘機の性能を計る4大重要指標である。F-3は一体どんな水準に達しているのだろうか?

ある情報は、F-3の機体には電波吸収材料が塗られ、特殊な外形によってレーダーの反射を低下させることができる、とする。具体的な効果がどうかはまだ検証が待たれる だが以前のテスト結果から見て、日本のステルス機試験型のレーダー画面上でのサイズは中型の鳥類と飛ぶ虫の間で(頑住吉注:まじですか)、国際的に権威ある機構の認可を得ている。だが新世代ステルス戦闘機はレーダーの偵察をかわす必要があるだけでなく、さらに飛行機自体が発する可視光線信号、電子信号、熱エネルギー、騒音の抑制を考慮し、偵察、ロックオンされる可能性を最低にまで下げる必要がある。

ステルス戦闘機が超音速巡航能力を持ちたければ、強大な動力システムを具備することが必須である。F-3戦闘機のHSEエンジンは日本のIHI社と防衛省技術研究本部による共同開発で、15トン級大出力エンジンに属し、現在アメリカのプラット&ホイットニー社、ゼネラルエレクトリック社、イギリスのロールスロイス社だけが生産できる。F-3戦闘機はXF5ターボファンエンジンの技術と高い耐熱性を持つセラミックベースの複合材料を採用し、エンジンの前部は直径が小さい、バイパス比が低いというメリットを持ち、アメリカの「スーパーホーネット」戦闘機と比肩し得るとされる。

通常の状況下では、戦闘機のステルス能力と機動性は往々にして兼備することができない。機動に利する外形は容易に地上の大型長波レーダーアレイによって発見される。だがF-3の外形設計はまさにこの矛盾を解決するためのものである。小型、多用途に立脚し、F-3の主翼は菱形でかつ無尾翼であり、しかも多種の機種の特徴を参考にして長所を取り入れ、例えば空気取り入れルートはアメリカのX-32戦闘機に酷似し、Y字型垂直尾翼はYF-23戦闘機に似ている。

航空電子システム方面では、F-3最大のハイライトは高性能のアクティブフェイズドアレイレーダー、電子戦システムおよび多機能無線周波数センサーを整合したことである。高い機動性のコントロールを実現するため、飛行コントロールシステムには光ファイバー式フライバイワイヤ飛行コントロールを採用し、すなわち光を導く繊維を用い、電子回路などとコンピュータを連結し、飛行に対するコントロールを行うのである。F-2戦闘機開発時、装備されたJ/APG-1レーダーは実測後に探知計測距離がたった40kmであることが発見された。このため、日本はレーダーに対し更新世代交代を行った。F-3の機体表面には鱗のようなフェイズドアレイレーダーアンテナが付着し、レーダーの探知計測範囲と探知計測距離を向上することができる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

「雛鷹」羽を広げる だが困難は非常に大きい

F-3戦闘機がより速くより良く飛びたければ、まだ非常に多くの技術的難題の解決を必要とする。

大出力ベクトルエンジンの開発は第1の道を阻む虎である。米英両国は15トン級大出力エンジンの研究開発時に多くの時間を費やし、一方歩み始めの段階にいる日本が自身の能力だけに頼って模索し、短時間内に難題を解決するのは非常に難しい。例えば圧縮機や燃焼機などの問題はまだ難関が攻略されていない。以前開発されたF-2戦闘機のエンジン出力はF-3に比べてより小さかったが、使用への投入後に何度もの飛行事故が出現し、かつ高速飛行時に機体が強烈に振動する問題が存在する。日本の戦闘機のエンジン技術が決して成熟していないことが見て取れる。将来の試験飛行が成功し得るか否かは、まだ未知数である。

航空電子システムにも同様に致命的な穴がある。F-3戦闘機の航空電子システムはソフトウェアとハードウェアという2つの部分に分かれる。ソフトウエアシステムの中で、コントロール律ソフトウェアは「フライバイワイヤ飛行コントロール」の魂である。日本はシミュレーション計算方面で優勢にあるが、風洞試験の回数や試験飛行の経験は限られているため、複雑な大気の流場に対する認識が不足し、コントロール律ソフトウェアの作成では国際的に先んじた水準に立ち後れている。実際の飛行の中で、もしソフトウェアの中にあらかじめ設定されていない劣悪な天候に遭遇したら、システムは機能を失って甚だしきに至っては飛行事故をもたらす可能性がある。「心律不斉」(頑住吉注:通常不整脈を意味する語ですが、ここではソフトウェアの問題を指しているんでしょう)の他、ハードウェア方面も同様に楽観できない。改良後のJ/APG-2レーダーはミサイルに弾道修正コントロールパラメータを与える機能を持つが、原因不明の状況下で火力コントロールレーダーがコントロールを失う故障が発生したことがある。

液圧システムの技術的難題の解決はさらに一朝一夕でできることではない。飛行機の大部分の可動部品、例えば方向舵、水平尾翼などはいずれも液圧システムで駆動を行う必要がある。液圧システムの出力が大きくなるほど、飛行機の反応は敏捷になる。しかもステルス戦闘機として、液圧システムの体積と重量を厳格にコントロールすることが必須である。

材料技術上にも依然ボトルネックが存在する。米軍は戦闘機の研究開発の上にあえて投資を行い、例えばF-15の機体材料の中では、チタン合金の比率が26.5%に達している。先進的な戦闘機を研究開発するため、日本も同様に超越的に高いチタン合金の加工能力を掌握している。しかし日本に関して言えば、アメリカにならうことは実際に即していない。日本の国土は資源が乏しく、チタンは完全に輸入に依存し、装備に使用する材料の上では必然的に細かい計算が必要になる。「出水才見両腿泥」(頑住吉注:水から出てやっと両足の泥を見る、転じて「終わってみないと事の成否は分からない」)というやつである。日本がこうした難題を克服し得るか否かは、試験飛行の後で結果を見ることができる。

(頑住吉注:これより3ページ目)

「世界を驚かす」計画には策略が隠されている

日本は力を尽くして新型ステルス戦闘機を開発しているが、その背後には重要な戦略的考慮がある。日本の防衛副大臣である左藤章は、一語で隠された意図を喝破した。左藤章は全くはばかることなく、2015年は第二次世界大戦終結70周年で、日本の飛行機産業の「転換の年」となり、日本の航空工業に「復興」を実現させるべきであると指摘した。F-3戦闘機は「心神」計画の段階性の成果に過ぎない。この計画は1960年代に始まり、執行者は三菱重工で、真の後ろ盾は日本政府である。その目的は日本の戦闘機に不断に古いものを退けて新しいものを生みださせ、技術的に有利な高みを奪って占め、空中の優勢を確保し、群雄が天下を争う時代に「空中の盟主」を狙うことである。

今回ハイテンションでF-3をプッシュするのには、日本政府には別の手前勝手なそろばん勘定がある。1つは地域の事務に対する発言権を高めることである。「新型の安全に対する脅威」に対応することを口実に、日本はとっくに「専守防衛」を放棄し、自衛隊を快速、機動、敏捷、持続、多機能の軍事力量に作り上げることを企図している。いわゆる「動態威嚇」は海外出兵の看板に過ぎず、「能動抑止」の色彩が異常に濃厚である。集団的自衛権と武器輸出のダブルの解禁の春風を利用し、自衛隊の海空の装備は不断に科学技術化、大型化、遠距離化の方向に向かって発展し、随時弓を弦につがえ、地域の緊張した安全情勢を激化させている。

2つ目はアメリカと関わるための道具を増やすことである。日米は協力パートナーでもあれば、競争相手でもある。長期にわたるアメリカに対する過度の依存は、日本の戦闘機研究開発上の能力を乏しくさせている。日本に対する警戒から、アメリカはかつて何度も協力を中断し、「心神」計画は紆余曲折だった。1988年11月、米日がF-2戦闘機共同研究開発を決定したとの情報が報じられた後、日本人がより多く関心を注いだのは飛行機自体ではなく、アメリカが再度心変わりすることへの心配だった。日本が独立してF-3戦闘機を研究開発するのはアメリカに向け、日本はステルス戦闘機関連技術領域において「脱米自立」が完全にでき、甚だしきに至ってはやや勝り、アメリカは将来の談判の中である程度譲歩すべきであると表明するためである。

F-3戦闘機のデビューは日本の「産官結合」の軍事工業生産体制の氷山の一角を明らかにしている。この種の「商をもって兵を養う」の道がどれだけ遠くまで行けるかに関しては、遠からぬ将来我々に1つの答案が与えられると信じる。(陳宏達)


 これまで実際の意義はない、アメリカとの交渉を有利にするためのカード、といった論調でしたが、今回は問題は山積みで試験飛行を見てみないと本当のところは分からない、つまり本当に凄いものが出てくる可能性もないではない、といった論調に感じられます。個人的には近い将来に世界最先端の戦闘機ができるとは信じられないんですが。


























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