中ロのステルス爆撃機、戦闘機

 相互に関連は薄いですが、「中ロのステルス機」つながりの記事を2つまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20130717/17950132.html


ロシア:中ロの新世代戦略爆撃機には明らかな差異がある 中国の技術は複雑

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアサイドの報道は、ロシア軍の次世代戦略爆撃機は米軍のB-2と同じ『全翼』方案を採用し、ステルス性と遠距離作戦能力が突出する、とする。」)

中新ネット7月17日電 「ロシアの声」ウェブサイトの報道によれば、ロシアは2014年に本国の新式戦略爆撃機に対する技術設計を開始する。これはロシア総参謀長ヴァレリー ガラシモフが対外的に言明したことである。ロシア戦略分析・技術センターの専門家ワシーリ コーシンはこのプロジェクトの細目に対し説明を行い、かつこれを中国、アメリカの同類の研究と比較している。

ロシアメディアは、新式の「将来遠距離航空総合体」はロシアの現有のツポレフ-95MSおよびツポレフ-160爆撃機に取って代わることになる、とする。ロシアのツポレフ設計局はこの新式戦略爆撃機の研究開発作業を担当する。2014年までに、この設計局はロシア国防省に爆撃機研究開発作業の計画および工程の製造コストを提出する。

ロシアメディアの報道によれば、2020年からこの機種の系列の生産が開始される見込みである。だが別のある報道は、2020年は第1号機の飛行開始の時期に過ぎないかもしれない、ともしている。この戦略爆撃機のエンジンの研究開発作業は2011年にすでに開始され、現有の117SあるいはHK-32エンジンのグレードアップ版が使用される可能性も排除されない。また、ロシアはセットされる武器システムに対する研究開発作業もすでに始動させている。主要な武器は射程5,500kmの巡航ミサイル(X-101)になると見られ、さらに短距離ミサイルや制御誘導爆弾も使用することになるかもしれない。

ロシアメディアはさらに、プロジェクトの草案によればこの爆撃機は「全翼」模式となり、すなわちアメリカのB-2スピリット型爆撃機の模式、構造に類似したものになる、とする。現在見たところではアメリカのこの隠蔽性が高い戦略爆撃機は唯一量産段階に入った機種である。1機あたりの爆撃機の付属品を含む購入価格は1990年代でも9億アメリカドルを超えたようで、その研究開発全体とあらゆる機の生産コストは約450億アメリカドルにも達する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「最近インターネット上に流れ伝わっている、中国の新世代ステルス爆撃機の模型とされるもの。ロシアの分析は、中国は超音速方案を採用し、技術方案が複雑で、かつコストが高騰する、と考える。」です。)

報道によれば、あるいはアメリカのB-2同様、ロシアの生産する新型爆撃機は最大速度が亜音速になり、その主要な特徴は長い航続距離と比較的小さいレーダーによる発見率にある。この方面では中国の未来の戦略爆撃機と差異がある。すでに知られている模型の画像によれば、中国のこの実戦機は超音速の機種になる。分析家たちの説明によれば、中国の方案の実施は非常に高い資金を支出することになり、かつ技術が複雑になる。特に米ロ両国とは異なり、中国にはこの領域でいかなる経験もないことを考慮すればそうである。実際、もし中国がこのプロジェクトを量産したければ、2機種の第5世代戦闘機の研究開発プロジェクトより多くの資源をつぎ込まざるを得なくなる。

ロシアメディアは、ロシアの戦略爆撃機にはすでに一定の蓄積がある、とする。1970〜80年代、ツポレフ設計局はすでにツポレフ-202の研究開発作業に従事し始めていた(頑住吉注:検索してもほとんどヒットしません)。この機種は戦略爆撃機と遠距離対潜機の方式をもって生産されるはずだった。しかもこの機は「全翼」模式で製造された。飛行距離は16,000kmに達し、6発の巡航ミサイルを搭載できるこの爆撃機の飛行半径は5,500kmだった。1980年代、この機種はすでにサンプル機の状況下で使用され、数多くの空力研究が行われた。

ロシアメディアは最後に、新式戦略爆撃機プロジェクトにはいつも巨大な技術的リスクがつきまとう、とする。こうではあっても、「将来遠距離航空総合体」の成功裏の研究開発はロシアに、命令を受けた後何時間かで、海外基地を必要としない状況下で地球のいかなる地点にも命中させられる有効な全世界打撃システムを提供することになる。

(頑住吉注:3ページ目)ネット仲間が模型の画像を使ってイラスト化した中国の新世代戦略爆撃機の外形想像図

(頑住吉注:4ページ目)中国が初期に研究開発した新型戦略爆撃機。轟ー6を元に研究開発したようである。このプロジェクトはとっくに放棄されている。

(頑住吉注:5ページ目)最近明るみに出た中国の「戦神」爆撃機。全体的作戦能力が全面的に向上されている。

(頑住吉注:6ページ目)現在依然ロシア軍に就役するツポレフー95戦略爆撃機。この機種は依然強大な空中打撃プラットフォームである。

(頑住吉注:7ページ目)米軍のX-51A「ウェーブライダー」極超音速飛行機の試験はついに成功を獲得した。X-51の技術に基づく極超音速ミサイルの研究開発はすでに実質的段階に入っている。新世代打撃武器の進歩は、B-52のような旧式爆撃機を再生させる。

(頑住吉注:8ページ目)アメリカ空軍グアム島基地に駐機されるB-52戦略爆撃機の機群。


 中国の戦略爆撃機は本当に戦略爆撃機と称するに値するものであるかも分からず、海の物とも山の物とも分からない状態なので比較し得る段階ではないと思います。

http://military.china.com/important/11132797/20130717/17950087.html


日本メディア:中ロ、ステルス戦闘機方面で密かに同盟を結成 日米抗し難し

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『Gizmodo』は、中国の殲ー20戦闘機は外形上ミグ1.44と『非常に似ている』とする。」)

韓国の「自主国防」誌は韓国航空工業界の人物の話を引用し、中国航空工業とロシアには比較的密接な関係があり、中国の新世代ステルス戦闘機が直面する最大のチャレンジはステルス技術であるが、現在すでにこの問題は解決済みである可能性がある、とした。

アメリカの会社、中ロの「絶対秘密の軍事情報」を明るみに

アメリカの「Gizmodo」ウェブサイトの報道によれば、アメリカの「ビッグピクチャー」科学技術社は先日、「絶対秘密の軍事情報」を明るみに出した。同社は衛星を利用してロシアの某軍事基地にある1機のミグ1.44ステルス機の画像を撮影した。「Gizmodo」は、このことはロシアサイドが中国向けに関連技術を移転し、中国の殲ー20ステルス戦闘機研究開発を助けた可能性を示している、と推測する。ミグ1.44はステルス性能、内部に置かれた武器コンパートメントを持ち、電子対抗システムを配備し、特殊な塗装層を使用し、できる限りレーダー特性を低下させている。これはロシアが初めて試みたステルス戦闘機研究開発の成果であり、本来はアメリカのF-22「ラプター」ステルス戦闘機に対抗するのに用いられる計画だったが、後にこのプロジェクトは中止された。

「Gizmodo」は、中国の殲ー20戦闘機は外形上ミグ1.44と「非常に似ている」とする。ロシアのミグ社はかつて中国とこの機種の技術を分かち合ったことを否認している。だがあるロシアの消息筋の人物は、中国が許可を得てロシアサイドのいくつかのファイルに接触した可能性がある、とする。

日本の「航空科学」は(頑住吉注:こういう名前の雑誌やウェブサイトは存在しないようですが)、中ロはステルス戦闘機方面ですでに密かに某種の同盟を結成し、双方は以前技術を分かち合い、現在も依然協力している可能性がある、と推測する。関心を注ぐのに値するのは、ロシアと中国の軍事工業企業には良好な協力関係が存在することで、ロシアが中国の軍事工業企業の新世代ステルス戦闘機の設計、性能を完備したものにするのを助ける可能性はある。もし中国がロシアから独特のステルス技術を獲得していたら、この種類のステルス性能を持つ第5世代戦闘機を開発、装備する可能性がある。こうなれば中国は殲ー20および殲ー31ステルス戦闘機の外形改良の上で多くの手数を費やす必要がなくなり、この2機種のステルス性能を増強することができる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

日米、「中ロステルス戦闘機同盟」に抗し難し

「航空科学」は、中ロの「ステルス戦闘機同盟」に相対しては、米日協力の力不足が目立つ、とする。アメリカのF-22戦闘機は対外的に販売できず、対外的な技術協力も展開されていない。いかなる状況下でもアメリカは日本向けにF-22戦闘機を販売することはあり得ない(頑住吉注:いや情況によってはあり得るでしょう)。日本がF-35プロジェクトの上でアメリカのどのくらいの支持を得られるかもまだ未知数である。これに比べロシアはアメリカが対外的に実施する「高度技術封鎖」の弱点をつかんでおり、自らの「盟友」である中国に対する技術的制限を緩めている。

韓国の「週刊東亜」は、ロシアはずっと対外的に最新の戦闘機技術を販売することはあり得ないとしており、ここ何回かのロシアと中国の軍事技術協力委員会の会議でも、ロシアサイドは中国向けにステルス戦闘機関連技術を移転する提案をしてはいない、とする。だが、このことは決して双方が関連の協力を行っていないことを説明することはできない。「技術移転は非公開の状態下で行われているかもしれないのだ。」 報道は、中国のロシアからの兵器購入はすでに徐々に「装備を買う」から「技術を買う」にグレードアップしており、しかも最近中ロ航空工業の協力には新たな高まりが巻き起こっている、とする。スホーイー35戦闘機に関する交易は現在深く突っ込んで協議中である。種々の兆しは、中ロのステルス戦闘機領域に技術協力が存在する可能性を示している。

解放軍、ステルス戦闘機に対し「非常に自信がある」

中ロステルス戦闘機技術協力の効果につき、外界には2種の視点がある。アメリカの「グローバルフライト」は、アメリカ情報部門は、中国は充足した資金を持ち、ロシアから、甚だしきに至っては西側からいくつかの技術を獲得済みであり、その結果そのステルス戦闘機の研究開発計画を始動させている可能性がある、と考えているとする。だが、中国の軍事工業には多数のサブシステムを整合する能力が欠乏しており、しかもこれは先進的な戦闘機を作り出す必要条件である。エンジンの他、技術含有量が比較的高いステルス性能は中国軍事工業にとって大きな難題と言える。中国のステルス戦闘機は多種の手段を取ってステルス効果を達成している可能性があり、これには前方の扇形区域のレーダー反射断面積の減少、比較的先進的なステルス塗料層の使用などが含まれる。だがどうであろうと、それらはいずれも「全面ステルス」を成し遂げることはできない。報道はさらに、中国航空工業にはいくつかのカギとなる重要技術が欠乏しており、外形、塗装層、空力、飛行コントロール技術に有効な整合を行うこともできず、このため戦闘機のステルス性能を全面的に向上させることは非常に難しい、と推測する。

だが韓国の「週刊東亜」は、解放軍はそのステルス戦闘機に対し非常に自信を持っており、殲ー20はロシアのT-50戦闘機のいくつかの技術を参考にした可能性があるだけでなく、いくつかの性能上T-50を超越している、とする。中国の新世代ステルス戦闘機はアメリカのF-35とF-22を主要な競争相手として開発されたものである。

韓国の「自主国防」誌は韓国の航空工業界の人物の話を引用し、中国航空工業はロシアと比較的密接な関係があり、中国のステルス戦闘機はT-50と似ているかもしれないが、その総合性能はより出色である可能性がある、とする。具体的に言うと、中国のステルス戦闘機は電子コントロールシステムや機載設備方面でT-50と互角だが、その外形と空力設計はT-50とでそれぞれに長所がある。報道は、以前外界は中国の新世代ステルス戦闘機が直面する最大のチャレンジはステルス技術だと考えていたが、現在すでにこの問題は解決済みである可能性がある、とする。

(頑住吉注:3〜6ページ目のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。7ページ目。)ロシアのT-50戦闘機はロシア空軍唯一の第5世代戦闘機である

(頑住吉注:8ページ目)アメリカの言う中ロステルス戦闘機方面での協力には決して実際の証拠はない


 ロシアは中国に最先端の武器を販売することにも慎重で協議がしばしば難航しており、ステルス技術を裏で密かに援助しているという説には私は説得力がないと思います。













戻るボタン