北朝鮮核実験に対する反応 その2

 まとめて紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20130214/17679037.html


オバマ承諾:もし韓国が襲撃に遭えば北朝鮮に対し核兵器を使用することに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「オバマが核兵器を使用して北朝鮮に反撃することに関する声明に対する国内メディアの報道。」)

北朝鮮が行った第3回核実験に焦点を合わせ、アメリカ大統領オバマは12日に韓国大統領李明博と電話会談し、2人は北朝鮮の行為を非難し、かつ一連の手段を探求し北朝鮮の核および弾道ミサイルプロジェクトを抑止すると警告し、かつ韓国に対する核のカサによる保護を承諾し、ひとたび韓国が攻撃に遭えば、アメリカは北朝鮮に対し核兵器を使って反撃することになると表明した。

ホワイトハウスは12日の声明の中で、オバマが当日早朝に李明博と、北朝鮮が核実験を行ったと宣言したことで電話会談した、と指摘した。2人は北朝鮮の国際的義務に違反する高度の挑発行為に対し非難し、かつ密接に協力し、国連安保理などのルートを通じてのものも含め、北朝鮮の核および弾道ミサイルプロジェクトを抑止する一連の手段を探求し、かつ核拡散のリスクを低減することで合意した。オバマは明確にアメリカの韓国防衛に対する承諾を重ねて言明し、これにはアメリカの核のカサをもって北朝鮮に対する脅しによる阻止を強化することも含まれ、つまり韓国がひとたび攻撃に遭えば、アメリカは自らの核兵器を使って北朝鮮に対し反撃を行うということである。実際、オバマは北朝鮮が核実験を行ったことが確定した直後、すぐ声明を発して強烈に非難し、かつ北朝鮮の核実験および弾道ミサイルはいずれもアメリカの国家の安全と国際平和に対し脅威をもたらすと強調した。オバマはアメリカは北朝鮮の挑発に対し警戒を保持し、アメリカのこの地域の同盟国の安全を防衛する承諾も少しも動揺しない、と語る。

また、アメリカの副国防長官カートも当日、中国が国際社会の北朝鮮を非難するグループに加入し得ることを期待する、何故なら中国は、北朝鮮の未来への影響に対しカギとなる重要な役割を演じており、しかも今はまさに非常に危急の状況だからである、とした。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。2ページ目は「オバマの核兵器使用に関する言論は、北朝鮮核実験後のまた1つの焦点となる。」、3ページ目は「北朝鮮核実験の国際的影響はすでに蔓延し始めている。」、4ページ目は「米韓は北朝鮮の核実験を利用して再度軍事同盟を強固なものにした」、5ページ目は「アメリカはかつて核を持たない国に対し核兵器を使用しないことを承諾したが、アメリカでは北朝鮮は現在すでにこの承諾が適用されなくなったと見ている。」、6ページ目は「北朝鮮は核実験成功当日、その実験目的はアメリカに対応することだと声明している。」)


 中国でこう報道されているのは複数のテレビ画面の画像で確認できるんですが、日本ではオバマが核のカサで韓国を(日本も)守ると言ったとは報道されていますが、韓国が核攻撃されたら、ではなく攻撃を受けたら核を使うことになる、と発言したという報道はなされていないようです。これは中国が「核のカサで守る」を独自に解釈した結果なのか、日本で報道されていないだけで本当にそういう意味のことを言ったのか、軍事的な常識では「核のカサで守る」は一般にそう解釈されるのか、よく分かりません。いずれにせよ通常攻撃を受けただけでいきなり核を使うことは実際にはないでしょう。

http://military.china.com/important/11132797/20130216/17679840.html


北朝鮮が中国に核実験の継続を通報と伝えられる 日本、「先んずれば人を制す」を討論

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は韓国テレビ局が放送した北朝鮮核実験の資料画面。2月12日、韓国ソウルにおいてテレビ上には北朝鮮の地震に関する情報が放送された。韓国政府は当日、北朝鮮の咸境北道地域で現地時間11時57分(北京時間10時57分)、マグニチュード5.0クラスの『人工地震』が発生した、とした。」)

【グローバル時報総合報道】北朝鮮が2月12日に行った第3回核実験は、自身をほとんど全世界と対立する状況に置き、「世界はどのように北朝鮮を制裁するか、北朝鮮はまたいかに反応するか」の難度の高い外交問題が世界の世論という場に置かれている。15日、韓国連合通信社は、北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを発射するかもしれないとの説を伝えた。韓国国内では核保有の声が高まり、日本の非常に多くの人は軍事を議論する時「先んずれば人を制す」だとしている。

15日のやや遅い時間にロイター社が暴露した「独占スクープ」は、朝鮮半島をさらにナーバスにした。すなわち、北朝鮮がすでに中国に、今年第4回、甚だしきに至っては第5回目の核実験を行う可能性があると通報した、というのである。

北朝鮮の今回の核実験は核兵器の小型化によって戦力のカギとなる重要な一歩を形成するものだと考えられている。平壌は「完璧」という言葉をもって今回の核実験を論評し、国際社会は非難の声一色である。北朝鮮核実験の何時間か後、国連安保理の15のメンバー国は迅速に非難を表明し、さらなる対北朝鮮制裁が計画されているところだ。

中国の立場は特に多くの人の関心を集めている。非常に多くの人に不可解に感じさせているのは、北朝鮮が何のために今核実験を断行したのか、である。何故なら北東アジアの多くの国に指導者改選が起き、アメリカ・ロシアにも権力の更新が行われ、まさに北朝鮮が多くの国との関係を改善する転機だからである。韓国メディアは、北朝鮮はこのようなチャンスを蹴飛ばして行ってしまった、とする。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「北朝鮮の主要な核施設の分布図。図の中の豊渓里核実験場は北朝鮮東北部の咸鏡北道吉州郡に位置し、寧辺地域は北朝鮮核兵器工業の重要組織の核心である。ここで北朝鮮は武器クラスの核材料の生産と加工を行い、西側メディアからふざけて北朝鮮の『核のゆりかご』と呼ばれている。」です。)

日本の時事通信社の15日の報道によれば、北朝鮮の核実験強行に照準を合わせ、アメリカ国務長官ケリーは14日に国連議長潘基文と会談し、もう「国連安保理は迅速に制裁決議を行う必要がある」ことで一致を達成させた。15日、日本の首相安倍晋三は議会における発言で、「我が国は直ちに率先して自らの北朝鮮に対する制裁を行う。その後のさらなる一歩の行動は、北朝鮮の出方や国際社会の動向を考慮した後、さらに決定する。」とした。前日、安倍はすでにオバマと電話会談し、彼は日米が協力を強化して平壌に対する経済制裁を実施するよう要求し、オバマはアメリカが日本に核のカサを提供することを承諾した。

韓国の「朝鮮日報」は、北朝鮮が暴露している急所の第1は原油、第2は食料、第3は金融だとする。北朝鮮への原油と食料の提供を切断しさえすれば、その効果はたちどころに現れる。韓国の「中央日報」は14日、中国はあるいは初めて北朝鮮に対する単独制裁を発動し、これには中朝の羅先特区における一部の協力プロジェクトをしばらく停止することが含まれるかもしれない、とした。

スペインの「ヨーロッパ・アジア評論」ウェブサイトに14日に掲載された文章は、いかにして「挑発的な北朝鮮に対応するか」を討論する時、「アメリカは日本、韓国、インド、イスラエルと協力し、秘密の行動をもって北朝鮮の核施設とミサイル施設を照準すべきだ。」と考えている。文章は、「この大冒険の中で、イスラエルは喜んで協力し、インドもこうであるはずだ」とする。 【グローバル時報駐アメリカ、韓国、日本、北朝鮮、ドイツ記者 蕭達 王剛 孫秀萍 王莉 青木 グローバル時報記者 盧長銀 汪析 柳直】

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。3ページ目は「北朝鮮の何度もの核実験は基本的に皆豊渓里核実験場をめぐって展開されており、山脈の中のトンネルに深く入ることによって、地下2千m前後で地下核実験を行っており、これらの核実験の威力は不断に増強中である。すでに核兵器使用の最低効果を達成しており、もし実験が間違いなく成功を取得していたら、単なる『政治的ツール』にとどまらず、北朝鮮は正式に核兵器の作戦能力を持つことになる。」、4ページ目は「この2012年12月2日に撮影された衛星写真がはっきり示すのは、北朝鮮の豊渓里核実験場地域の交通路線図である(衛星写真はDigitalGlobe社が撮影し、ジョン ホプキンス大学高級国際研究院米韓研究所の下に属するウェブサイト『38 North』が注釈を添え、2012年12月28日に発表したもの)。」、5ページ目は「2012年、アメリカのGEOEYE民間用衛星が撮影した北朝鮮の核実験場。我々は画像から、この基地が山の連なりの中にあり、山の麓には核実験に用いる補助施設と道路があるのを見て取れる。この施設と山脈の中のトンネルはつながっている。核爆発装置はこうしたトンネル内に設置されているとされる。」、6ページ目は「北朝鮮の寧辺核施設。この中で北朝鮮は核兵器に用いるプルトニウム材料を精錬することができる。」、7、8ページ目は4ページ目とほとんど同じで7ページ目は日付が12月24日、8ページ目は単に12月になっているだけです。)


 北朝鮮が密かに中国に伝え、中国も発表していない情報をロイターがどうやって掴むのか分からず、確度は不明ですが、充分有り得ることだとは言えるでしょう。

http://military.china.com/important/11132797/20130213/17678645.html


専門家:北朝鮮の核に関する誤りが中国に重大な戦略的代価を支払わせる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「北朝鮮の核実験、国際社会の強烈な非難を引き起こし、6カ国会議の関係国の反応は特に激烈である」)

中評社北京2月13日電(特約評論員 喬新生) 形式的に見れば、北朝鮮は100万以上の軍隊を持っているが、これらの軍の圧倒的な部分に配備されているのは軽火器であり、非接触的戦争の中では全く腕を振るう場所がない。このため、北朝鮮は受け身で殴られるだけで殴り返す力はない。20世紀末に発生したユーゴスラビア戦争は、すでに朝鮮人に充分に意識させた。北朝鮮の軍隊が地上でアメリカに対抗することを期待してはならない、ということを。アメリカはあるいは地上部隊を全く動員せず、韓国にいる戦闘機を出動させて空中打撃を行いさえすれば、北朝鮮のあらゆる戦略目標は完全に破壊されるかもしれない。北朝鮮が見てくれはいいが役に立たない核兵器を開発するのは、完全に自分に胆力をつけるためであり、このことで朝鮮公民に自らの軍事的実力を見せつけ、かつこの機を借りてより多くの国際援助を勝ち取ることを企図しているのである。

北朝鮮の核兵器によるゲームはすでに完全に失敗しており、もはや北朝鮮の核による恫喝を信じる人はなく、北朝鮮の無責任な行為のために責任を負いたがる人もいない。国連安保理がさらに一歩の北朝鮮制裁決議を通過させるのは理の当然で、北朝鮮が現在唯一できることは、国内において自らの人民をさらに一歩統制し、政権を延命しようともがくことに他ならない。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「北朝鮮の核実験は中国の外交努力をまたしてもまずい境地に遭遇させる」です。)

中国が何度も北朝鮮に核実験を行うなと勧告したのは、中国がすでに北朝鮮のこの種の戦略戦術が予期の目的を全く達成できないことを意識するに至っているからである。アメリカが北朝鮮の核により威嚇を恐れることはなく、韓国も北朝鮮の核戦争を恐れることはない。北朝鮮は核兵器の製造技術を掌握済みであるが、北朝鮮が短時間内に大量の核兵器を製造したくてもほとんど不可能である。もし北朝鮮が先手を打ち、韓国に対する武力による打撃を行えば、アメリカも韓国に軍事的保護を提供し、北朝鮮とアメリカの間の軍事対抗の勝負はとっくに確定している。北朝鮮には政権崩壊以外の結果はあり得ない。

現在北朝鮮政府はすでに自らを崖っぷちに追いやっており、安保理制裁決議の実施と共に北朝鮮の立場はさらに困難さを加えることになる。今後北朝鮮に対する海上封鎖、空中封鎖はどんどん厳重になり、北朝鮮と中国およびロシアとの間の陸上国境はしばらく閉じられ、北朝鮮は自らの力に頼ってこの寒い春を過ごすことが必須になると想像できる。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「現在の安保理議長当番国として、韓国は国連という舞台を借りて北朝鮮に対し強烈な外向的非難を行った。」です。)

現在北朝鮮には完備された経済体系はなく、増してや完備された軍事工業体系はない。北朝鮮が自らの力に頼って苦境を抜け出そうとしてもほとんど不可能である。現在北朝鮮の優勢は、政権がしっかりと軍隊を掌握し、また軍隊が普通の民衆に対し絶対的統制能力を持っているところにある。だがもし軍隊が充分な食料、燃料などの物資を得ることができず、長期にわたり戦備状態にあれば、軍隊内部に必然的に問題が発生する。その時、北朝鮮にどんな変化が発生するのか、人々は想像することができる。

中国は最悪の想定をしっかりしておくべきである。現在国連安保理においてさらなる一歩の北朝鮮制裁支持の投票をする以外に、さらに東北国境に必要な防護措置を建立すべきである。最も良い結果は、北朝鮮に内乱が発生した後、大量の難民が韓国に流入することである。最悪の結果は、北朝鮮に内乱が発生した後、北朝鮮軍に追われて大量の難民が中国に流入することである。中国は北朝鮮に内乱が発生することを希望しない。だが、中国は北朝鮮に内乱が発生することに対し各種の準備を整えることが必須である。中国は国際社会と共に北朝鮮に対する早期警戒メカニズムを建立し、ひとたび北朝鮮国内に事が起きたら、国際社会は直ちに反応できるようにすべきである。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「安保理の北朝鮮に対する制裁手段は北朝鮮の喉を直接締め上げている。だが北朝鮮は決してこのために核戦力に対する追求を停止してはいない。」です。)

海外の一部のウォッチャーは、アメリカなど一部の国は国連安保理決議の中に、北朝鮮に対し直接軍事的打撃を行う条項を含める可能性がある、と考える。アメリカから放たれる風の噂から見て、北朝鮮の政権を武力で転覆させる努力を全く放棄したことはない。だが、アメリカにとって、東北アジア地域において大規模な戦争を発動することは重大な代価を払うことになる可能性がある。このため、最も起きる可能性がある状況は、アメリカが当時ユーゴスラビアに対処したように、自らのアジアないしヨーロッパ地域の戦略的同盟国と連合して、北朝鮮に対し空中打撃を行うことである。中国は国連安保理常任理事国として、当然この種の状況を見たくはないが、ひとたび国連安保理がこのような決議をしたら、中国政府は超然とした態度を取るべきである。別の言い方をすれば、北朝鮮は充分な教訓を得ることが必須である。だが、空中打撃は大規模な人道主義上の災難をもたらす可能性がある。北朝鮮政府は人間の盾を建立し、命がけで金正恩政権を保護する可能性が高い。ひとたびこの種の状況が起きれば、朝鮮半島にはすぐに大規模な難民の波が出現する。

北朝鮮が今日に至ったのは完全に自業自得である。一連の核による脅しの中で、中国は重大な代価を払った。(頑住吉注:この1文の前半意味不明)何故なら北朝鮮は1つの独立した主権国家だからである。中朝両国の友好協定はかつて中国に特殊な責任を付与した。だが、中国は国連安保理で関連決議を通過させるのと同時に、明白かつ誤りなく朝鮮人に対し、中国は北朝鮮の軽率な行為のためにいかなる責任も負いたくはないと知らせるべきである。別の言い方をすれば、もし北朝鮮が態度を根本から改め、直ちにもはやいかなる核実験およびロケット発射も行わないと承諾しなければ、中国はもはや北朝鮮に対する保護義務を承諾しない、ということである。その時になれば、北朝鮮は独自にアメリカから来る軍事打撃に直面することが必須となる。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。5ページ目は「北朝鮮核実験の中国に対する最大のマイナス面の影響として、日本に戦備を強化するチャンスを与えること以上のものはない。」、6ページ目は「この漫画のイメージはアメリカが朝鮮半島非核化問題で真に求めるものを見せつけている」、7ページ目は「6カ国会議の最大のカギは北朝鮮にある。一方このカギとなる『ポイント』が現在最も希望するのは6カ国会議の『時計の文字盤』の束縛から完全に離脱することに他ならない。」、8ページ目は「北朝鮮の核実験に対し、中国はずっと安保理を支持し、北朝鮮核実験問題に対し適当かつバランスある反応を行ってきた。」です。)


 これに関しては結構まともなことを言っているようですが、決して中国で主流の意見ではないということをお断りしておきます。「北朝鮮核実験の中国に対する最大のマイナス面の影響として、日本に戦備を強化するチャンスを与えること以上のものはない。」というのは本音でしょうが、だったら尖閣でそのチャンスを与えまくるのもやめろよと言いたいです。












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