中国がツポレフ-160を手にする?

 まあこの話は何年も前から出ては消えを繰り返してるんですが。

http://www.armystar.com/wqzb/2017-06-20_55270_3.html


ロシア考えを改める! 中国に戦略殺器を送る:かつて何度も購入を求める

1/4世紀の生産停止の後、ソ連が生産した最後の爆撃機が生産回復される。この NATOが「ブラックジャック」と呼ぶツポレフ-160爆撃機は2021年に大量生産が回復される。この爆撃は遠距離通常巡航ミサイルを搭載できるし、また遠距離核巡航ミサイルを搭載し、遠距離目標を打撃することもできる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「モスクワが1970年代に生産開始したツポレフ-160戦略爆撃機」)

モスクワは1970年代にツポレフ-160戦略爆撃機の生産を開始し、アメリカのB-1爆撃機に対抗するのに用いた。B-1は初の可変翼を持つ爆撃機で、すなわち超音速の時は主翼を前進させて効力を増加し、一方亜音速の時は主翼を後退させた(頑住吉注:逆では)。B-1は初の一部ステルス性能を兼ね備えた爆撃機でもあり、ソ連の防空システムにより浸透しやすかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ツポレフ-160は外観がB-1に非常に似ている」)

ツポレフ-160はこの二つの方面いずれも模倣したがり、このためその外観はB-1に非常に似ている。「ブラックジャック」のすらりとして優雅なラインと白色の外皮はロシア軍の中で「ホワイトスワン」のあだ名を勝ち取っている。1984年から1992年までに、36機のツポレフ-160だけが生産され、ソ連解体時にウクライナがこのうち19機を継承し、その中の8機はまた改めてロシアに売却され、残る11機はスクラップにされた。

現在ロシア航空宇宙軍は16機の「ホワイトスワン」からなる機群を留保し、それらは核爆撃機としてKh-55核巡航ミサイルを用いてアメリカの目標を攻撃することもできるし、また通常巡航ミサイルを搭載することもできる。こうした爆撃機は2015年にシリア国内の「イスラム国」に対する初の巡航ミサイルを使用した空襲に参加した。

ロシアは現代のナビゲーション設備や新型エンジンを用いて現有の「ブラックジャック」をグレードアップしているが、こうした飛行機は少なすぎる。このためロシアは30〜50機のグレードアップ版の購入を計画している‥‥ツポレフ-160M2である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「新たな能力の一つはツポレフ-160M2が正確制御誘導爆弾を投擲できることである」)

ちょうどアメリカのB-52同様、それらは射程が1240マイルのKh-555通常巡航ミサイルおよび射程3400マイルのKh-102(核)巡航ミサイルを搭載することになる。

新たな能力の一つはツポレフ-160M2が正確制御誘導爆弾を投擲できることである。ツポレフ-160はレーザー制御誘導爆弾を使用する能力を持たず、しかもアメリカのB-1およびB-52爆撃機とは異なり、ツポレフ-160は続く何年間も正確制御誘導爆弾が投擲できるようにするため改良を行うことはないだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「新型電子設備とエンジンを装備するグレードアップ版ツポレフ-160。第1および第2列島線を突破できるものになる 」)

ツポレフ-160戦略爆撃機に対し、ロシアメディアはかつて文章を掲載して、もし中国サイドがこのプロジェクトに対し興味を感じれば、比較的少ない費用を用いて手を携えて実施できる、とした。新型電子設備とエンジンを装備するグレードアップ版ツポレフ-160は第1および第2列島線を突破し、太平洋空域で海上および陸上目標に照準を合わせて活動を展開することができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「もし中国サイドがこのプロジェクトに対し興味を感じれば、比較的少ない費用を用いて手を携えて実施できる」)

だが現在、この飛行機が解放軍空軍の現在の発展概念とどのような吻合度があるのかまだはっきりしない。中国人はより大きなプロジェクトの実施を希望する可能性があるが、自らの限りある技術と資金的条件を考慮せざるを得ない。


 具体的な根拠は何も示されてませんが、どうせロシアが改良を行い、しかも資金が足りないなら爆撃機に関する経験が少ない中国に資金や不得意分野の航空電子システムなどの援助を出させ、結果的にできた機を中国に提供するというのは双方にとってメリットのあることと思われ、実現可能性はある程度ありそうに思えます。

 ついでに紹介しますがこれはもうしばらく前の「歴史秘話」ものの記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20160420/22476596.html


中国のツポレフ-160購入はこの2カ国によって失敗させられた:11機の手に入ったホワイトスワンが飛んだ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカなどの国の資金援助の下、ウクライナはツポレフ-160を全部スクラップにした」)

最近アメリカが次世代戦略爆撃機の研究開発を始動した背景の下、中国が新型戦略爆撃機を研究開発することに関する討論が非常に激烈である。戦略爆撃機は極めて大きくある国の戦略的威嚇力を拡張展開することができるが、その非常に高い製造コストと極めて高い研究開発のハードルは絶対多数の国に引き受けられなくさせ、スーパー軍事強国の護国の重器と称するに堪える。中国は近年来やっと戦略爆撃機研究開発の討論を開始したが、非常に多くの人が知らないのは、1990年代初め、中国がもうちょっとで旧ソ連のツポレフ-160「ブラックジャック」戦略爆撃機を購入するところだったことである。この時の流産した交易の中で、米ロは何と同じ立場をとり、全力で中国の戦略爆撃機の夢を阻止した。

(頑住吉注:これより2ページ目)

このもうちょっとで中国にツポレフ-160を売るところだった国とはウクライナである。ウクライナと言えば真に中国軍事工業の旧友の名に恥じない。中国に空母、艦載機、弾道ミサイル、航空エンジン、艦艇のエンジン、戦車のエンジン、巡航ミサイルなどの重要技術を与えただけでなく、最も威嚇力を持つ戦略爆撃機さえ中国に売ろうとした。我々の北方の隣国ロシアに比べずっと太っ腹だろう。ソ連解体時、ウクライナはソ連赤軍の多くの軍事資産を継承し、これにはSS-24、SS-18大陸間弾道ミサイル、ワリヤーグ号空母、ツポレフ-22M爆撃機、ツポレフ-160爆撃機が含まれ、この他さらに大量の核弾頭があった。現在我々は、そのうちの大部分の武器の技術が中国に流れたことを知っている。だが中国とすれ違った個別の武器技術もあり、その中には他ならぬツポレフ-160戦略爆撃機があった。

(頑住吉注:これより3ページ目)

ソ連解体直後、中国はもう代表団を派遣してウクライナの「淘金」(頑住吉注:地名なのか組織名なのか、意味による訳なのか発音による訳なのか、いずれも分かりません)に行かせ、その中のウクライナが継承した19機のツポレフ-160は中国人の目を血走らせて止まず、ウクライナも談判してもよいとした。どうせウクライナはこの種の「大国の玩具」を金銭的に養えなかった。だが情報が漏れた後、アメリカとロシアが揃って大いに驚き、直ちにウクライナに対し圧力がけを行い談判を終えるよう要求した。アメリカ人の理由はごく簡単で、旧ソ連が残した「地獄の武器」は全て破壊してこそ良いのであって、どうして潜在的ライバルである中国に獲得させることができようか、だった。だが意外だったのは、ロシアも手を出してウクライナのツポレフ-160販売を阻止しようとしたことだった。これは何故か?

軍事専門家は、ロシアはこの19機のツポレフ-160に対しても必ず手に入れる決意で、あらゆる手を尽くしてウクライナからこうした貴重なものを「取り戻す」ことを希望したのだ、とする。だがウクライナ方面の態度は非常に明確だった。金があるならあなたに売るし、金がないなら話はお断り、である。当時1機のツポレフ-160の価格は何億アメリカドルにも達したことを知る必要がある。当時手元不如意だったロシアのどこに買う金があっただろうか。さらにロシアはソ連の継承者をもって自認し、金を費やして「自分のもの」を買う、これはロシアにとって受け入れられなかったからなおさらだった。だがもしツポレフ-160のような戦略的大殺器が隣国中国の手中に落ちたら、ロシア自身に対し潜在的脅威を構成することになる。ロシアは石油天然ガス供給を用いてウクライナに対する圧力がけを開始し、ツポレフ-160のはるか中国への嫁入りを阻止した。

(頑住吉注:これより4ページ目)

1999年になると、ロシアは8機のツポレフ-160を用いて一部のウクライナの石油天然ガスの代金の不足を打ち消したが、残る11機のツポレフ-160は依然条件のよいところへの販売待ちだった。この時のある情報は、中国が再度これらの「ホワイトスワン」に対し興味を生じさせたとした。この時の中国はすでに金ができれば鼻息が荒くなるという様子を見せ始めており、示した価格もより魅力的で、ロシアがどうしようもない中、ついに軟化しアメリカが以前全力で推進していたウクライナの戦略武器廃棄計画に同意し、40機あまりのツポレフ-160とツポレフ-22M爆撃機が細かく粉砕され、米ロとヨーロッパの視察員は全過程の監督を行い、一点の部品さえも流出できず、そこで中国のツポレフ-160の夢は再度夭折した。軍事専門家は、ある国は金を費やすことに頼ったのでは真に威嚇力を持つ武器装備を買うことはできないということを事実が証明している、とする。中国が独立自主で軍事工業を発展させる道を行くことは非常に賢い選択であって、大国の勃興の道は必然的に孤独なもので、たとえいわゆる親密な盟友さえも自らの私心があり、自らの努力に頼ることしかできず、それでこそ厳重な包囲を突破できるのである。


 もし中国の手に渡っていたら中国の爆撃機開発はずっと進んでいたんでしょうか。当時の優先順位からしてさほど変わらなかった可能性もありそうですが。