国際軍事競技の準備が進む

 関連の短い記事を2つ紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20170724/31000873_all.html#page_2


戦車競技の順位を奪うため、インド軍戦車、毅然と「メンツを捨てる」

ベラルーシテレビ局は7月24日、本国の「戦車両項目」競技参加チームの競技状況を報道した。画面の中にはベラルーシ競技参加チームのお隣さんであるインド競技参加チームのT-90Sも出てきてちょっと顔を見せた。

(頑住吉注:次の2つはキャプションです。)

ゼスチャーでの誘導の下、インドの競技参加チームのT-90S戦車がゆっくりと車庫から出る

砲塔正面の2組の反応装甲はすでに取り外されている

だが、競技の中でよりよい成績を獲得するため、インド競技参加チームのT-90S戦車は砲塔正面の2組の反応装甲をいずれも取り外した。

報道の中では、インドの競技参加チームの戦車は砲塔正面の2ブロックの「コンタクト-5」反応装甲を取り外した、とされている。ある分析は、競技参加各チームの中で、ロシア代表チームが使用するT-72B3M戦車のエンジン出力は1,130馬力で、出力が最高だ、とする。

一方インドのT-90Sは出力1,000馬力のエンジンを使用していて、その他の代表チームのT-72B3に比べ出力が大きいが、その戦車は重量が少なからず増加してもいるので、出力:重量比の上では優勢を占めない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「反応装甲の取り外しは操縦員の出入りに有利」)

このためインドは砲塔正面の付加反応装甲を取り外し、いくらかの重量軽減を勝ち取ることを選択した。以前の競技の経験を根拠にしてである。

競技過程の中で砲塔正面の2ブロックの反応装甲は操縦員の素早い戦車への出入りに影響するだろう。このため反応装甲の取り外しはメンバーの乗車速度を加速することもできる。

このため、自らの競技の中での成績を高めるため、インドの競技参加チームは毅然決然と「メンツを捨てた」のである。


 中国は建前上兵器の実戦能力の検証と他国の兵器との比較、他国の軍隊との交流や相互信頼の増進が第一義で勝敗は二の次としていますが、全力で勝ちに行っているのは言うまでもありません。競技なんですからルール内のことはやってもよく、機種の違う戦車が出場する以上「反応装甲は取り外してはダメ」なんていうルールはないでしょうし、別に「メンツを捨てた」と言われることもないのでは。実戦でも状況によって着脱することはあるみたいですしね。ちなみに確か2年前はロシアだけがエンジン出力の高い戦車を使い、批判されて去年は一貫して国産戦車を使う中国以外は同じタイプを使ったはずですが、今回はまた元に戻ったようです。これもこれでいいんじゃないですか。ロシアとしては「文句があるなら改良版の戦車を買え」というところでしょうし、実際インドは公式支給品を使っていた去年から、自国で購入した新型を使用するよう変更しているわけですし。この方が結果により興味もわきます。

http://military.china.com/news/568/20170724/31000985.html


国際軍事競技-2017:競技参加チーム、55度の下で緊張して戦いに備える 挑戦は極限

央広網7月24日の情報(記者 李欽 帥邵敏 郭発海) 正式競技が近づくにつれ、現在中国と外国の各競技参加チームは緊張して戦いに備えつつある。23日、外国軍競技参加チームが初めて我が軍の装備を使用して適応性訓練を全面的に展開した。

午前7時、「安全環境」競技に参加する中国サイドの隊員はまず科目訓練を展開した。「安全環境」種目の競技は全部で中国、ロシア、ベラルーシ、エジプト、イランという5カ国が参加する。競技の規定に照らせば、「安全環境」ABC偵察チーム競技の中では、競技参加隊員は完全密封化学防護服を着て、重さ10kgの防護装備を携帯し、連続して化学偵察、輻射偵察、洗浄作業、徒歩での火力区通過を完成させる。戦いに備えるため、競技に参加する我が方の競技参加隊員は2月から4ヶ月あまりの強化訓練を行い始めたが、正式競技場所に来るとやはり困難は非常に重いと感じた。中国サイドの安全防護競技参加チームの教練員である毛竹は、ここ何日か高温の天候は44度、地表の温度55度で、さらに皆防護服を着て、人の身体能力に対する訓練量が特別に大きく、何故なら防毒マスクをつけていると平時の1/3の酸素吸入量だからで、人の肺活量が特別に大きいことを要求するからである、と語った。

競技参加隊員は困難を恐れず、目的性を持って積極的に戦いに備え、毎日9時間にも達する高強度訓練を行い、最大限度隊員の身体能力と心理的受け入れの極限を試練にさらした。

今回の競技のあらゆる科目は全て実戦化の基準に照らして設置が行われる。「安全環境」項目競技参加隊員の劉巍は1日の訓練を経た後身体能力が虚脱に近づいたが、競技に対してはそれでも自信満々である。中国サイドの競技参加隊員である劉巍は、部隊はこの2年実戦化された訓練を大いに行い、隊員たちはずっと実戦化の基準に照らして訓練しており、きっとよい成績を取得できる自信がある、と語る。

もう1つの場所では、外国軍の競技参加チームが武器装備適応性訓練を行いつつある。競技のルールによれば、外国軍競技参加チームは我が方が提供するイベント用装備を使用してもよいし、同等の戦術技術性能の装備を自ら持参してもよい。次に、「スヴォロフ突撃」項目でロシアが自ら歩兵戦闘車を持参して車両チームが競技に参加することを除き、その他の競技項目と各国競技参加チームはいずれも我が方が提供する武器装備を使用して競技を行う。「安全環境」項目の中国サイドの審判である魏江は記者に次のように教えた。競技の分かれた段階は計画に照らしそれぞれ偵察車操作、輻射メーター操作、毒検査機操作などの課目の適応性訓練が手配される。

競技の公正、公平を保証するため、イベントの審判業務チームは厳格に競技のルールに照らしたランダム抽選方式により、各競技参加チームが使用する必要のある武器装備を確定する。「安全環境」競技項目審判長の李斌は、中国サイドが提供するあらゆる装備は技術状態が絶対完全である、と語る。抽選を経た後、各国は装備を受領し、その後装備に対し適応操作検査を行うことができ、もし競技の技術状態に符合しない装備を発見したら、申請を提出することができる。

外国軍競技参加チームはまもなく受ける挑戦に対し期待に満ちている。ベラルーシの競技参加チーム将校デニス カフザンは、訓練の第1日目、各方面の保障は非常に出色で、中国およびその他の各国の友たちと競技の中、同じ土俵で競えることを期待する、と語った。


 猛暑の中の防護服は確かに大変でしょうけど、当然実戦でもそういうことはあり得るわけですからね。


















戻るボタン