中国はパリ航空展で何を展示しているか
スホーイ-35などが注目されるパリ航空展ですが、中国はどんな機種を展示しているんでしょうか。
http://military.china.com/news/568/20130617/17893288.html
中国のパリ航空展に参加するあらゆる軍民用機種およびシステムを詳細に紹介する
【グローバルネット報道 2013パリ航空展特派記者 張加軍】 2013年6月17日、第50回フランスパリ国際航空展がパリ近郊のブールジェ飛行場で開幕する。航空展の現場には中国の要素が少なくなく、中国航空工業集団社は多くの機種を携えてメインの展示館で展示に参加し、展示に参加する機種(模型)にはFC-1「梟竜」単座、複座戦闘機各1機、L-15「猟鷹」高等練習機、翼竜多用途無人機、運ー8C輸送機、運ー12F汎用/支線ターボプロップ機、新舟60および新舟70ターボプロップ支線機、AC312双発4トン級ヘリ、民間用航空電子システムコックピットがある。また中航工業貴賓室上方にはためく五星紅旗はより鮮やかで目を奪う。
以下は今回のパリ航空展における中航工業の展示参加機種の簡単な紹介である(頑住吉注:タイトルと矛盾してますがどう見ても「簡単な紹介」が正解ですな)
梟竜機
梟竜機は中国・パキスタン双方が共同で投資し開発した全天候、単発、単座、多用途軽戦闘機である。中国サイドは梟竜/FC-1と命名し、パキスタンサイドはThunder/JF-17と命名した。この機は先進的な空力レイアウトを採用し、大推力で燃料消耗が少ないターボファンエンジンを装備し、先進的なデジタル式電気伝動飛行コントロールシステムと高度に総合化された航空電子武器システムを配備している。突出した機動能力、比較的長い航続距離、滞空時間、作戦半径、優良な短距離離着陸特性、比較的強い武器搭載能力を持つ。機全体で合計7つの外部吊り下げポイントを持ち、多種の空対空、空対地武器が搭載でき、外部吊り下げ能力は3,600kgを超える。中距離ミサイル発射能力を持ち、多目標超視距離攻撃能力を実現している。同時に正確ナビゲーション、戦場態勢感知、目標探知計測・識別、電子戦などの機能も持つ。先進的研究開発・製造技術を採用したため、梟竜機は第3世代戦闘機総合作戦機能に到達し、同時に小型軽量、低コストという特徴を持ち、国際軍事貿易市場の需要に完全に適合する。
主要パラメータ
全長 14.26m
全幅(翼端ミサイル中心線まで含む)9.0m
全高 4.775m
正常離陸重量(翼端ミサイル含む) 9,100kg
最大離陸重量 12,400kg
正常離陸滑走距離 407m
着陸滑走距離 735m
最大速度 マッハ1.6
上昇限度 16km
基本航続距離 1,800km
最大航続距離 3,000km
梟竜複座機
梟竜複座戦闘練習機(機種のコードネームはFC-1B)は梟竜単座機(機種のコードネームはFC-1)を基礎に発展した、教練機能を突出させ、同時にFC-1機と同等の作戦能力を持つ同型の複座戦闘練習機である。この機は平時には主にFC-1機飛行員の転換飛行訓練と戦術訓練に用いられ、戦時には作戦任務執行に用いることができ、梟竜機系列の中の重要な機種である。
民間機航空電子総合システム
民間機航空電子総合システムは主にコックピット構造、IMAキャビネット、飛行モニター、モニター、制御装置、頂控板(頑住吉注:意味不明)、ヘッドアップディスプレイ、ネットワーク交換機などの設備からなる。静態実物展示の方式をもって、中航工業の大型旅客機プロジェクト国際協力の中から取得した成果および民間機航空電子設備供給チェーンの中の全体能力を示している。
L15高等練習機
L15機は我が国が自ら研究開発を行った新世代高等練習機で、2台の全く新しいデジタル式ターボファンエンジン(AI-222K-25F)を装備し、推力:重量比が大きく、機動性が強く、信頼性が高く、突出した第3世代戦闘機の使用特性を持つ。この機の最大離陸重量は10,500kgで、最大水平飛行速度は1,200km/h、最大上昇率は毎秒200m、上昇限度は16,000m、コントロール可能な最大飛行仰角は30度を超え、最大航続距離は2,600kmである。
翼竜I型無人機
翼竜I型無人機システムは国際市場の需要を根拠に研究開発された偵察・打撃一体の無人機で、主に伝統的軍事領域(戦場偵察、監視、打撃効果の評価、小型でtime
sensitiveな 面目標に対するリアルタイムの打撃の実行、電子偵察、妨害など)、非伝統安全領域(対テロ監視、打撃あるいは非致命威嚇、騒乱に対する監視と非致命威嚇の実施、国境パトロール、麻薬取り締まりや対密輸など)および民間領域(資源調査、災害監視および評価、映画やテレビ撮影など)に応用される。
翼竜I無人機は単発、V字型尾翼、高アスペクト比、中翼単葉正常式空力レイアウト、引き込み式前三点式脚を採用し、装備するのは1台のピストンエンジンである。この無人機は自主水平タイヤ式発着および飛行能力を持ち、多種の光電子偵察、電子偵察設備、小型空対地打撃武器を装備することができる。最大離陸重量は1,200kg、有効積載荷は200kg、最大航続時間は20時間を超え、航続距離は3,000kmを超える。
(頑住吉注:これより2ページ目)
運ー8C型機
運ー8C型機は中型、中距離多用途輸送機で、主に航空貨物輸送、航空地図作成、空中投下、航空降下、装備および人員の輸送に用いられる。機は各種の標準的および簡易な飛行場の滑走路上で発着できる。あらゆる地域および各種環境条件下で使用でき、高温、高原、寒冷など各種の劣悪な環境に適応できる。
新舟700機
全く新しく研究開発された新舟700機は技術の進歩に頼り、未来の運用環境、需要に適応し、安全性、快適性、エネルギー節約、環境保護性などのユーザーの使用上の必要性を満足させ、全面的に機の総合性能を向上させた座席数70クラスの世界のターボプロップ機の新世代製品である。
新舟60機
新舟60機は我が国が厳格に国際的にリンクする中国民間航空規則CCAR25部に照らして設計、生産、検証を行い、中国の自主知的財産権を持つ双発ターボプロップ支線旅客機である。新舟60機は2人操縦体制で、標準搭載客は56名である。主要な機載電子設備は世界の著名なメーカーの製品を選択使用し、動力装置にはカナダのプラット&ホイットニー社が生産するPW-127JターボプロップエンジンとアメリカのHamiltonSundstrand社が生産する247F-3プロペラを採用している。新舟60機は複雑な気象条件下で安全に飛行でき、土質、芝生、泥結砕石(頑住吉注:英語では「clay-boumd」と言うようです)などの簡易滑走路上で安全に発着できる。しかもユーザーの需要を根拠に多用途の改装を行うことができる。新舟60機は安全、快適、経済的で、エコで、維持メンテナンスが容易で、現在の先進ターボプロップ支線飛行機のレベルを備えている。
運ー12F機(Y12F)
Y12F機は中航工業ヘリ社が研究開発した小型汎用/支線ターボプロップ機であり、CCAR23/FAR23型規範およびCAAC121、FAR135運用規則の要求を満足させる。この機は高い信頼性、維持修繕性、安全性、快適性および低い使用コストなどの優勢を持ち、もって短距離支線運営をメインとし、通航作業(頑住吉注:意味不明)にも合わせ配慮する。
AC312型ヘリ
AC312型ヘリは中航工業ヘリ社が研究開発した双発、4トン級の中型多用途民間用ヘリで、中国民間航空の機種合格証を取得済みで、計器飛行(IFR)および目視飛行(VFR)の能力を持つ。この機は2台の中国南方動力が生産するWZ8あるいはフランスのターボメカ社が生産する
Ahyee2Cエンジンを装備できる。この機は内部スペースが大きい、巡航速度が速い、信頼性が高い、運用コストが低いなどの特徴を持ち、客・貨物運輸、医療救護、消防、空中撮影、海上パトロール、捜索救援、公安法執行などの領域に広範に応用できる。
珠海航空展に展示された殲-31の模型などあまり先進的な機種は登場していないようです。梟竜がロシアのエンジン、L15がウクライナのエンジンを使用しておりまともなエンジンの生産能力がないことなどははっきり示されてないんでしょうね。