AN94アサルトライフル　その1

　リードやキャプションをごっちゃにしたり別の記事を説明もなくそのままつなげたりしているせいでしょうか、構成がかなりおかしいですが、結構面白い内容も含んでいるんでそのまま紹介します。2回に分けます。

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ロシアのAN94小銃　射撃精度がAK74に比べさらに高いアサルトライフル　これは本当なのか？

AN94アサルトライフルはロシアで現役の近代化された小口径アサルトライフルで、それが研究開発されたのはただAK74に取って代わるためだった。AK74の信頼性は極めて良いが、その精度は人に突っ込まれ、特にバースト射撃時の散布は非常に大きく、このため軍はアバカンという名の新世代自動小銃研究開発機種選定計画を宣言し、作戦性能がAK74に比べさらに高い新型アサルトライフルを研究開発する結果になった。AN94自動小銃はロシアが研究開発した自動小銃である。1981年、ソ連軍は｢アバカン｣（Abakan、ロシアの小都市）という名の新世代自動小銃研究開発機種選定計画を宣言し、その主旨は作戦効能がAK74アサルトライフルより高い新型アサルトライフルを研究開発することにあった。AK74の信頼性は極めて良いが、その精度は人に突っ込まれ、特にバースト射撃時の散布は非常に大きかった。｢アバカン｣の目的は比較的高いバースト射撃の命中率を有する新型アサルトライフルの研究開発だった。AN94小銃の初お目見えは1993年だった。対比試験を経て、ロシア軍は1994年にIzhmash兵器工場のゲナーディ　ニコノフ（Gennady Nikonov）率いる設計グループが提出したASN小銃を選定し、かつ正式にAN-94アサルトライフルとして定型させた。ANは｢Automat Nikonova｣すなわち｢ニコノフアサルトライフル｣の意味である。1996年、ロシアはロシア陸軍と海兵隊がAN94小銃を装備し始めたことを宣言した。しかし経費の制限およびこの銃に欠点が多かったため、今に至るも少数が部隊装備されているだけである。1999年8月のチェチェン戦争の中で、初めてAN94を使用したロシア海兵隊兵士は皆｢極めて凄い｣と語った。AK74小口径小銃の登場以後、何度もの戦闘経験を根拠に、兵士たちはこの銃の精度が人を満足させられないと報告した。そこで、国防省はまた改めて全く新しい自動小銃の研究開発を計画した。

対比試験を経て、ロシア軍は1994年にIzhmash兵器工場のゲナーディ　ニコノフ（Gennady Nikonov）率いる設計グループが提出したASN小銃を選定し、かつ正式にAN-94アサルトライフルとして定型させた。ANは｢Automat Nikonova｣すなわち｢ニコノフアサルトライフル｣の意味である。中央精密機械研究所との協力の下、相次いで多種の異なる構造様式の未来小銃方案が提出された。例えばバランス全自動模式である。その中の｢アバカン｣と呼ばれる方案は、12の設計チームの参加と研究制定があり、最終的に技術者ゲナーディ　ニコノフが率いる設計チームが勝利を獲得した。旧Ishvsk武器工場の継承者であるIzhmash工場は、2つの研究開発グループを組織して競争を行わせ、1つはニコノフによって責任が負われ、もう1つは小ヴィクター　カラシニコフによって指導された。ツーラ兵器工場から来たG.A.ケボロフ、Ishvsk工場から来たV.M.カラシニコフ、ケフロフ工場から来たA.S.コンスタンティノフがいずれもバランスシステムの採用を提案した時、ニコノフはそれにもかかわらず逆を行き、後座インパルスを改変するボルト後座方案を持ち出した（BBSP：BlowbackShiftedPulse）。BBSPシステムはいくつかの射撃精度に対するネガティブな影響を消し去ることができた。2発バースト方式をもって、毎分1800発の発射速度で2発の弾薬の撃発が完了した後、バレルはまだずっと後座運動を行っている。弾頭がマズルを離れた後でのみ、後座力はやっと射手の肩部に到達する。これはドイツのG11ケースレス銃と何と似ていることか！　後座力が生じた時、武器の精度に対してはすでに何の影響もなくなっている。ニコノフは｢アバカン｣計画を根拠に20種あまりのサンプル銃を設計した。全試験段階で以下の特徴が保持されていた。すなわち、2発バーストの理論的発射速度は毎分1800発、長いバースト射撃は毎分600発である。BBSPはバレル後座原理である。1994年、ニコノフの｢アバカン｣全自動小銃はやっとAN94というこの新たな名称をもって正式アサルトライフルとして登録された。ニコノフは研究開発過程の中で、サンプル銃の外観に対し徹底した改変をなした。AN-94は混合後座力作動メカニズムを根拠に設計されたもので、人体に撃ち込まれた後激烈に回転する5.45mmx39M74小銃弾薬を発射する！　セミオート、2発バースト、フルオート発射射撃方式を採用し、その第1のサンプル銃が採用したのはまだ3発バースト機構で、最終的に定型したものは2発バーストに制限されていた。スタンディング姿勢をもって2発バーストを実施すると、その射撃精度は試験によればAK74アサルトライフルに比べ13倍高かった！　射撃密集度はAK74を数倍超えた。AN94の部品はガラス繊維で補強された高強度ポリマーを採用して製造された。それはさらにストックを用いて格闘する特性を保持していた。それはライフルグレネードを使用することができ、着脱式多用途バヨネットを装備することもでき、しかも着脱は素早く便利である。

1996年、ロシア陸軍と海兵隊はAN94の装備を開始した。1999年8月のチェチェン戦争の中で、AN94小銃を初めて実戦に使用した海兵隊員は皆凄すぎると称した。AN94は外表面にガラス繊維で補強したポリアミドを大量に採用している。バットプレートの底から前に向かってフォアグリップまで、ストック全体がこの材料で作られている。AN94は30発あるいは45発の容量のAK74マガジンと、最新の60発4列マガジンを共用する。AN94の機械照準具はそれまでのロシアのアサルトライフルに流行したそれとは異なる。ポスト型フロントサイトと回転式ピープリアサイトを採用している。｢Asterix｣型リアサイトはストック後部上端に取り付けられ、異なる高さの穴が星形を呈して分布している。穴の中には発光源が装備でき、射手が黎明薄暮あるいは光線が良くない時に目標を照準する助けになる。射程を設定する時は、レシーバー頂端の回転する星を必要な穴に設定する必要がある。汎用のAK式スコープレールはレシーバー左側に取り付けられている。フロントサイトにはリング状のガードの保護があり、フロントサイトのかたわらにも発光源がある。フロントサイト自体は風による偏差と高低が調節できる。セーフティとセレクターは分かれている。セーフティはトリガーガード内面にあり、一方セレクターはレシーバー左側にあり、トリガーガード上の小さなスイッチである。セレクターには3つの位置があり、セミオート、2発バースト、フルオートである。セーフティには2つの位置があり、セーフティと射撃である。ストックはレシーバーと同じ高強度プラスチックで作られ、しかも右向きに折りたたんで全長を短縮することができる。外形が｢8｣の字型に似て見える銃口制退器内には2つの空洞部があり、セルフクリーニング作用を持つ銃口制退器で、効果が高いと言明されている。必要な時は非常に容易にマズルから取り外すことができる。フロントサイトベースの右側にはバヨネットの後部ベースがあり、このためバヨネットは水平に位置し、マズル右側である。言明されるところによればこのようだとバヨネットに格闘時より大きな刺殺力を持たせることができる。だが本当の原因は単にバヨネットを取り付けるのと同時にグレネードランチャーが取り付けられるためかもしれない。これはAK小銃では不可能である。また言われているところによればバヨネットはこの位置でさらに側面からハサミ状に物を切るのに用いることができる。レシーバーカバーとハンドガードは一体で、それを緩めて取り外すには、レシーバー前右側の離脱レバーを下向きに回転させることが必須である。しかる後、自動機構ユニットとバレルはそのレシーバー内のスライドベースおよび延長ロッドから抜き出せる。撃発ユニットも銃から取り外すことができ、分解時はレシーバーのロックボタンをいっぱいまで押し下げ、しっかりと押さえ、しかる後にグリップ上に位置する小さな離脱レバーを回転させ、撃発グループを解除することが必須である。AK74およびAK100系列とは異なり、AN94のストックは右側に折りたたまれる。このような設計は人間工学的により良く、何故なら折りたたみと展開が素早く、容易で、背負うのが快適だからである。