ロシアのアサルトライフル その4

 今回で最後です。

http://www.hao123.com/mid/1939503822232463127?key=&from=tuijian&pn=6


ブルパップ OTs-14「暴風」アサルトライフル

口径:5.56mm
全長:700mm
重量:3.1kg
マガジン容量:30発
戦闘発射速度:750分/発
有効射程:200m

OTs-14の設計はAKS-74Uカービン銃がベースであり、このためそのガスオペレーション式ピストンシステムと回転式ボルト閉鎖システム、および空冷バレル、マガジン給弾などの特徴を継承している。まさにこのため、OTs-14とAKS-74Uは75%の部品が互換でき、主要な部品もAKS-74Uから改良されて得られ、かつある程度簡略化され、もって生産コストを下げている。モジュール化設計を採用しているため、いかなるタイプも部品交換によって別のタイプに変わり、もって異なる任務の需要に適応することができる。OTs-14はブルパップ構造を採用し、携帯利便性を高めかつ銃の重量のバランスをとり、片手で持ちやすくかつ拳銃のように片手で射撃しやすい。OTs-14は密封式ボルトを使用し、発砲模式選択機能がある。機械式照準具は銃本体上方のキャリングハンドル上に整合され、リアサイトの位置は調節可能で、もって50mから200mの範囲の目標を射撃するのに便としている。PSO-1光学照準鏡はキャリングハンドル上方の対応する位置に取り付けることができ、あるいはAK系列同様銃左面の支持架によって光学照準鏡を装備することができる。またOTs-14は夜視装置を取り付け、夜間作戦能力を強化することができる。

OTs-14「暴風」アサルトライフルがひとたび登場を経るや、すぐにロシア連邦内務部隊(МВД)および国防相傘下の特殊部隊(Спецназ)の歓迎を勝ち取った。この2つの部隊の他、いくつかの落下傘部隊や工兵など前線特殊戦闘単位もこの武器を装備している。OTs-14の設計初期は5.45mmx39、5.56mmx45、7.62mmx39、9mmx39という4種の口径があったが、内務部隊のチェチェン戦争中の接近戦武器の需要を満足させるため、初期は9mmx39のタイプのみ生産された。後に7.62mmx39型も生産され、もってその他の部隊の需要を満足させた。OTs-14と各種アクセサリーは専用のアルミ製輸送ボックス内に収め、もって異なる戦術的状況に対応することができる。輸送ボックスには2組の異なるグリップとトリガーユニットが含まれ、それぞれGP-25/30グレネードランチャーの装備および取り外し時に用いられる。グレネードランチャー装備後は、対応するグリップとトリガーユニットを使用し、グリップのトリガー位置に近い左側の選択スイッチによってトリガーが現在操作するのが小銃なのかそれともランチャーなのかを制御でき、つまり1つのトリガーで2種の武器の火力への対応を実現する(頑住吉注:非常に興味深いですが問題も起きそうなシステムですな)。輸送ボックス内にはさらに消音器と素早く交換できるショートバレルが含まれ、もって射手の静音あるいはバレルが極めてコンパクトなことへの需要を満足させる。

未来 AK-12アサルトライフル

口径:7.62mm
全長:945mm
重量:3.3kg
マガジン容量:60発
戦闘発射速度:1,000発/分
有効射程:1,100m

AK-12アサルトライフルはロシアのIzmash工場がロシア軍の、AK銃器ファミリーによく見られる欠陥に対する意見を受けとめて改良および生産する近代化アサルトライフルである。現在5.45mmx39(M74)ソ連口径小銃弾薬を発射するバージョンが登場し、かつ依然試験段階にある。AK-12小銃の潜在的顧客はアフリカ、アジア、中東および南アメリカ諸国にある。それは2013年ないし2014年にロシア軍内で支給され就役する可能性がある(頑住吉注:ずいぶん古い記述みたいですね)。

AK-12の作動原理は伝統型カラシニコフ様式のロングストロークピストン伝動型ガスオペレーション式および回転ボルト閉鎖機構だが、そのボルトシステムは設計し直されている。そのボルトハンドルはもはやボルトと一体化式設計を呈しておらず、取り外し可能な形式に改められ、かつ左右に装備できる。だがAK-12のエジェクションポートはAK-100、AK-200のエジェクションポートに比べ小さい。レシーバー右側に位置し、セーフティ位置の時は防塵カバーの一部でもあるセレクター選択レバーがすでにピストルグリップ上のセレクターによって取って代わられ、しかもピストルグリップの左右両側ともに設置され、このため左右両手いずれでも親指で軽々と操作できる。セレクターには半自動、3発バースト、全自動というこの3種の発射模式が設けられ、全自動射撃の理論的発射速度は600発/分で、一方3発バーストは1,000発/分である。

AK-12のレシーバーカバーは新規設計で、AK-100、AK-200のレシーバーカバーとは全く異なり、形状と固定方式いずれもある程度改良されている。取り付けが堅固なため、リアサイト位置はすでにレシーバー前面からレシーバーカバー後方に移っており、その頂部はMIL-STD-1913タクティカルレールも整合されている。セレクター後方の小レバーはレシーバーカバーを固定する装置である。

AK-12はバレルのライフリングを改良し、バレルの製造精度と構造設計も全て過去に比べある程度改善され、もって精度を高めおよび後座力と銃口の跳ね上がりを下げている。マズルに装備される銃口装置は細長い新型銃口制退器に改められ、しかも国外のグレネードを発射する能力がある。

AK-12のハンドガード上下はいずれもネジによってMIL-STD-1913タクティカルレールを追加装備し、これは西側諸国の一体化式レールハンドガード様式とは異なる。左右両側のタクティカルレールはバレル上である。ハンドガード底部のMIL-STD-1913タクティカルレールはAK-12にGP-25系列グレネードランチャーを装備するのに影響しない。AK-12のストックは折り畳むこともできれば、4段伸縮位置も持ち、もって長さを調節する。ストック上にはさらに頬板(英語ではCheekpiece)と上下が調節できるストック底板を持つ(英語ではButtplate)。

未来はやはりAK-47で、本当にソ連の血統に回帰する


 斬新なAN-94や比較的穏当なAEK-971でもなくやはりAK系列の手直しになったわけで、まあ銃器マニアとしては面白みに欠けるという印象は否めないですね。






















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