中国の戦車競技出場の意義は

 「軍情視界」の記事です。

http://military.china.com/jqsj/077/


96Aの戦車大会参加はチャンスであり、さらに挑戦でもあった

国際競技、解放軍実力向上の絶好の「戦場」となる

イントロダクション:「戦車両項目-2014」国際競技はすでに幕を下ろしたが、この論争すこぶる多い競技はそれにもかかわらず依然人々によって興味深げに話されている。今回の競技の中では、ロシア代表チームのT-72B3Mの怒涛の走りも、中国代表チームの96Aの正確な移動射撃も、各国の選手と観衆に深い印象を残した。中国の96A戦車のこの競技の中でのパフォーマンスは一体どうだったのか、また中国代表チームは何故現役装備を選択して競技に参加したのか、我々は客観的な目で見てみても良い。

戦車の「三要素」の勝負、中ロにそれぞれ長所あり

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアの戦車大会、戦いの幕を下ろす 中国、団体競技銅メダルを獲得」)

T-72は怒涛の走り、96Aは穏健、用途の差異が顕著

今回の戦車両項目国際競技の中で、T-72戦車は速度方面で大いに面目を施したと言うことができ、この戦車が競技過程の中で中国の96A戦車を超越したことは多くのネット仲間を不快にさせた。しかし、単に速度を見たのではT-72と96Aという2機種の戦車のどちらが優れどちらが劣っているかを説明することは決してできない。むしろさらにT-72と96Aの設計の初志を見る必要がある。ソ連が当時T-72戦車を設計する時、その鋼鉄の洪水のような流れが迅速に全ヨーロッパを平定し、途中では全く停車する必要がないことが最も好ましいと希望した。このため戦車の速度に対し非常に高い要求があった。一方中国が96式戦車を設計した初志は敵の大規模な装甲部隊に抵抗するためであり、火力と防御に対する要求がより高く、機動性は相対的に二の次に重要な地位に置かれた。このため、競技中の状態の出現は決して奇怪ではない。しかもT-72は7つのフォワードギアを持ち、平坦な路面での加速性がより良い。96Aは5つのフォワードギアを持ち、加速性はT-72戦車に及ばないが、ギア位置の適応性がより良く、劣悪な道路の状況下で容易にエンストせず、より戦場に適応できる。T-72と96Aは速度について言えばそれそれにそれぞれの特徴があると言うべきであることが見て取れる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の96A戦車の発砲すれば失中なしは12カ国中唯一」)

中ロ戦車の火力勝負は決して完全無欠ではない

96A戦車は速度方面であるいはT-72戦車にやや劣るかもしれないが、実弾射撃方面において96Aは「トップ記事」のスターとなった。単一車両競技の期間、中国の96A戦車は全部で砲弾19発を発射し、射撃速度が最も速かっただけでなく、しかも全部目標に命中させ、競技参加各国中唯一火砲を全部標的に命中させた競技参加国であり、ロシアサイドの標的検査人員に、中国の標的は検査を免除してもよいとさせた。しかも競技のビデオを見たお友達は気がつくことができるが、中国の96A戦車は移動射撃時、速度がロシア製T-72戦車よりはるかに速く、このことは中国の96A戦車の火力コントロールシステムが非常に優秀であることを示している。南京軍区元副司令員はかつて、96式戦車の火力の威力と反応速度、正確度は絶対にアメリカ製M1系列戦車に劣らない、とした。今回の戦車国際競技の中で、中ロ両国の戦車は射撃競技を行ったが、用いられた標的は決して均質装甲あるいは古い戦車などの実物ではなく、観衆に直感的に中ロ戦車の装甲貫通能力が一体どうなのかを見せることはできず、いくつかの小さなことが不完全であると言わざるを得ない。

欠けた「優勝の盾」が戦車競技の遺憾事となる

火力、機動、防御は戦車の最も重要な三大属性で、今回の戦車両項目国際競技の中で、中ロ双方の戦車は機動、火力に関してはいずれも勝負を行ったが、防御方面は比較されておらず、このことは確かに人にいささか遺憾に感じさせる。周知のように、湾岸戦争はT-72戦車の名声を地に落とした。ロシアは再三イラクに売ったT-72は簡略化された「モンキーバージョン」戦車に属すと言明したが、絶対多数の人は惨烈な事実をより信じた。今回の戦車大会は1つの極めて良いT-72戦車が定説を覆すチャンスと言うことができ、もしロシアが戦車大会でT-72戦車の他に勝る防御能力を見せることができたら、T-72戦車の名誉を回復することができるだけでなく、さらに輸出増加のために良好な基礎を打ち立てることができる。一方96A戦車は設計のはじめからもう火力と防御力を首位に置いており、もし今回の大会が96Aの良好な防御能力を検証したら、中国の軍事工業をもう1度海外に誇示することになる。だが、西側戦車の集団欠席した今回の大会であるため、中ロ戦車に勝負の方面でやや留保があっても理解できる。結局のところ中ロの戦車の核心的データは依然某いくつかの別の下心ある国の覗き見から防備する必要があるのである。


「戦車両項目-2014」、各方の勝負は激烈

中国の競技に参加した96A戦車、猛烈に衝突しすぎて部品が地に落ちる

極度の速度で狂奔し中国の96AとロシアのT-72B激烈に対抗

「戦車両項目2014」競技で熱血の体当たり戦が頻繁に出現

平常心で解放軍の国際大会参加を見る

競技参加自体が中国軍に対する挑戦

今回解放軍代表チームがロシアの戦車両項目国際競技で取得した成績に対し、各種の論評性の報道が次々現れては尽きないというべきで、ネット仲間の声もひっきりなしに起こり、誉めるものもけなすものもある。実は、中国が今回96Aを派遣して競技に参加した件に対して言えば、我々はより客観的に見るべきなのである。何故なら解放軍がこの種の国際大会に参加し、しかも自身の現役主力装備を用いて競技に参加できたこと、これ自体が非常に大きなチャレンジに他ならないからである。全く新しい環境、よく知らない言語、限られた保障など種々の困難に直面し、競技に参加した解放軍は一種の準実戦の状況に直面したと言ってよい。しかもこの種の状況下で、競技に参加した解放軍はさらに競技で成績を上げる必要があり、国威、軍威を上げるのは実際たやすくない。また、解放軍が現役主力装備を派遣して競技に参加したのは、我が軍の技術装備と訓練レベルの国外の軍との間の隔たりを探し出すためであって、最終的な成績は実は二の次でしかない。大会を通じて長所を取り短所を補い、解放軍に訓練と作戦のレベルを向上する方式、方法を探し出させることこそが真の目的なのである。

勝っても負けても解放軍にとっては貴重な経験と言える

ここ何年か前から、解放軍は各種の外国軍の腕比べの活動への頻繁な参加を開始し、今回の戦車両項目国際競技も、少し前に行われた「航空ダーツ-2014」飛行員国際競技も、解放軍に利益を大いに獲得させ、しかもこうした外国軍との同じ土俵での競技を通じ、解放軍は多くの貴重な経験を積んだ。これらはいずれも競技の勝負で推し量ることはできない。さらに重要なのは、解放軍がこのようにしたことは、その元々の意図が現在の不足の改変、交流を通じてのこれまでの門戸を閉ざして車を作る現象の打破であることを示しており、このことは解放軍の改革および進歩にとって非常に助けになるのだ、ということを我々は気付くべきだということである。また、解放軍は外国軍との交流の過程で、経験を積むことができるだけでなく、さらに両軍の間の友情を強め、解放軍が後日、起きる可能性がある国際重大事件の中で立派な姿を見せるために良好な基礎を打ち立てることができる。

各視点からの声

王洪光:解放軍の96式戦車の火力、反応、精度はM1系列に遜色ない

解放軍の96系列戦車は主に中央平原および長江以南の地域に適用され、直面するのはアメリカ製M60A3およびM1系列戦車で、火力と防御力の指標が特に重要となる。

さらに多くの声

解放軍専門家:96Aの大会での立ち往生は決してエンジン加熱ではない

ロシアメディア:ロシア軍は戦車大会において不正直

ロシアメディア:中国の96Aの性能はT-72改良型に相当する

ゲラシモフ:中国の戦車兵の射撃レベルは超越的に高い ロシアがよく学ぶに値する

単一車両競技の期間中国戦車は全部で19発の砲弾を発射し、射撃速度が最も速かっただけでなく、しかも全部目標に命中させ、競技参加各国の中で唯一火砲を全部標的に命中させた競技参加国だった。

さらに多くの声

インド戦車クルー:中国の96A戦車はT-72Bに比べ良い

ロシア:中国戦車のエンジン、火力コントロール、キャタピラ、連続して故障

ロシア:中国戦車の射撃、標的を外れ減点される ロシアチームの初弾、標的に命中(頑住吉注:何で情報が矛盾してるんですかね)

ネット仲間の調査

あなたは中国の96Aのロシア戦車両項目競技参加をどう見ますか?

中国の96Aの性能はロシアのT-72に比べ強力 19.03% 70票

解放軍代表チームの第3位獲得は実力を見せた 5.71% 21票

中国の96A戦車はまださらに一歩の改良を必要とする 47.02% 173票

ロシアの戦車両項目競技には公平を失したところがある 2.99% 11票

解放軍代表チームの競技参加は予期の目的を達成した 24.46% 90票

はっきり言えない 0.82% 3票

総票数 368票

96Aの徹甲弾は世界の主力戦車の装甲を貫通できる

96A戦車の火力は非常に強く、徹甲弾、成形炸薬弾を発射して現在の世界のその他のメインバトルタンクの装甲を貫通できる。96A式戦車は戦車砲弾を発射できるだけでなく、さらに尾翼が付属した砲から発射するミサイルが発射でき、射程は数千mに達する。全体的に言って、96A戦車の火力、防御力、機動性はいずれも非常に強い。

結びの言葉

中国軍の近代化の速度が不断に加速するにつれ、解放軍と外国軍との交流はどんどん多くなり、国際競技に参加する機会も大幅に増加することになる。こうした国際競技に直面し、解放軍は輝かしい成績を取得する可能性があるが、挫折と敗北に遭遇する可能性もある。風雨を経ずして、どうして虹を見ることができようか! 解放軍に交流と競技の過程での不断の成長、不断の錬磨があってこそ、中国軍をより遠くに行かせ、より強く変えることができるのである。


 一生懸命フォローしてるんですけど読者投票の結果では「中国の96A戦車はまださらに一歩の改良を必要とする」が半数近くを占め、性能に足りないところがあるから優勝できなかった、と見る人が多いことがうかがえます。96Aで3位だったんだから99系の最新型なら優勝できたのでは、という意見が出るかと思いましたが、今のところ見た範囲にはないです。




















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