韓国関連4題

 まずミサイル防衛関連です。

http://military.china.com/news2/569/20141121/18992119.html


韓国メディア、ミサイル防衛システム導入に疑義:あるいは米日のために保護の傘を提供するだけか

韓国の朝野を挙げての、アメリカ製「THAAD」ミサイル防衛システムを導入すべきか否かをめぐる激烈な論戦はすでに数ヶ月持続している。以前の論争は主にこのシステムは費用が高すぎるか否か、いかにして周辺国、特に中国の強烈な反対に対応するかに焦点が合わされていた。だが今ではついにある人がこのシステムは本当に韓国にとって有用なのか否かに疑問を呈した。疑問を呈する人は、韓国が巨資を投じて導入する「THAAD」ミサイル防衛システムは、アメリカと日本のために保護の傘を提供するだけかもしれない、とさえ言っている。

韓国の「中央日報」は20日、「THAAD」システム配備に反対する専門家はまずその迎撃成功率に対し疑問を提示する、とした。1発の来襲するミサイルを迎撃するためには通常2発の迎撃ミサイルを発射する必要がある。このため「THAAD」システムの単発での迎撃成功率は70%であり、2発の成功率は90%に達する。だが韓国の「Defence 21+」編集長の金鐘大は、「命中率90%はアメリカのメーカーであるロッキード・マーティン社の一方的な主張に過ぎず、『THAAD』システムは1994年から連続何年も開発段階にあり、その実効性は今に至るもまだ実戦での検証が得られてはいない。」と考える。彼はさらに、「現在までに行われた『THAAD』の14回の試験は全て空中から発射された目標のミサイルを迎撃しており、まだ地上から発射されたミサイルに対する試験は行われておらず、このため性能を確認することはできない。」と強調する。

韓国の軍事分析者は、北朝鮮の装備数最多の「スカッド」短距離ミサイルおよび派生型は搭載できる弾頭重量が限られ、北朝鮮はまだ相応の核弾頭小型化技術を掌握していない、と考える。もし北朝鮮が韓国に対する核攻撃を発動するなら、射程1,300kmの「ノドン」中距離ミサイルが最も適している。このためこの射程が核弾頭搭載ミサイルが韓国を目標にすることがあまりありそうにないということを決定づける。金鐘大は、「北朝鮮がもし『ノドン』ミサイルを用いて韓国を攻撃することを考えたら、射程短縮のために発射角度などのパラメータを調整する必要があり、もしさらに空気抵抗の変化などの要素を考慮したら、ミサイルを設計し直すのに相当する。」と考える。

「THAAD」システム支持派は、北朝鮮には「スカッド」ミサイルを利用して韓国に対する攻撃を発動する能力があると考える。自主国防ネット代表の申仁均は、「朝鮮半島に『THAAD』システムを配備するのは韓国を北朝鮮の核の脅威から防御するためであって、日本あるいはグアム島を保護するのではない。」とする。彼は、「もし北朝鮮の核弾頭が日本あるいはグアム島を照準したら、韓国領空を通過する時の高度は700km以上で、すでに『THAAD』の迎撃範囲(高度40〜150km)を超えている。」と考える。支持者はさらに、現在韓国のミサイル防衛システムは軍事基地など主要な施設を保護することに重点が置かれ、北朝鮮のミサイルが韓国の一般民を攻撃した時、韓国軍には対応措置がない、と強調する。だが「THAAD」システムの射程は200kmに達し、もし平澤の米軍基地に配備すれば、韓国の首都圏や中部地域の2,500万人が保護範囲に納入され得る。申仁均は、「韓国のミサイル防御範囲は40km以下に限られ、もしアメリカが中韓米軍保護のために『THAAD』配備を希望したら、韓国には拒絶する理由はなく、このことは韓国の防御網を補うことに相当する。」と言明する。北朝鮮の「スカッド」ミサイルの攻撃能力も、「THAAD」システムの防御能力も共に正確な情報が欠乏しており、このためこの論争は依然持続することになる、という中立派の主張もある。(武彦)


 ミサイル防衛システム配備を阻止したい勢力からすれば「あんなもの我々の莫大な税金を使って日本人を守るだけだ」という噂を流すのはかなり有効な手段になりそうですね。

 「政治的に正しい」という奴ですか。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/11/20/017131515.shtml


韓国特戦部隊女性兵士のために軍歌の歌詞を改める:「男たち」を取り消す

中新ネット11月20日電 韓国の「中央日報」ウェブサイトの報道によれば、韓国特戦部隊の軍歌の歌詞が「男たち」から「戦士たち」に改められ、これは主にどんどん多くなる優秀な女性兵士を考慮したものである。

報道は、現地時間11月10日、韓国の首都ソウルの特殊戦司令部(特戦司)の軍旗掲揚式の中で、頭に黒色のベレー帽をかぶった韓国特戦司隊員たちが軍歌「黒いベレー帽」をの最後を、「ああ、黒いベレー帽をかぶった無敵の戦士たち」と歌った。これは1年前とではやや異なり、当時彼らは「ああ、黒いベレー帽をかぶった無敵の男たち」と歌ったのであり、現在では「男たち」が「戦士たち」に改められている。

韓国特戦司は女性兵士を考慮して軍歌の歌詞修正の挙をなしたのであるとされる。軍歌の中の「男たち」は歌われてから40年後に歴史の舞台から退出し、去年12月にはもう歌詞の変更が討論されており、今年正式な執行が開始されたのである。

報道は、韓国特戦司令官の全仁範が直接歌詞修正を決定したのである、と明らかにした。「特戦司の中には多くの優秀な女性兵士がいて、彼女たちにのけ者にされていると感じさせるわけにはいかない。」 彼はさらに、「いくつかの領域で、女性は男性に比べより優秀な能力を発揮できる。例えば精神の高度な集中が要求される射撃などの領域であり、女性は非常に優秀な成績を取得している。」とする。

韓国特戦司の関係の人員も、全仁範は去年の就任以来、施設の上で女性兵士が能力を発揮すること、また女性兵士の休暇を保障するなどの方面に対し非常に多くを傾注している、とする。

歌曲「黒いベレー帽」は韓国特戦司に対し特殊な意義があり、この曲は1960年に創作され、1973年に韓国特戦司に贈られ、後に軍歌に選定された。韓国軍の関係人員はかつて、「黒いベレー帽は特戦司の象徴であり誇りである。全軍で最も過酷な訓練を嫌というほど受ける特戦司が『黒いベレー帽』の歌詞を改変することは、全軍に対する意義が重大である。」と指摘した。

だが報道は、韓国特戦司の措置は韓国軍で依然例外的な挙であると指摘する。来年韓国の女性兵士は1万人にまで増えると見られるが、女性兵士に対する配慮と基礎建設は依然比較的不足している。これに対し元韓国上層部の人物はかつて、「軍は単に女性軍人の人数の増加をひけらかすのではなく、女性の能力を活用する方案を考えるべきだ。」とした。


 まあ改めるにしてもずいぶん優先順位の低そうなところに手をつけたなという感じがしますが、社会に向けアピールする効果はある程度ありそうですね。

 最後に韓国の新型戦車関連の記事を2つ紹介します。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/11/20/017131680.shtml


韓国のK2戦車、国産動力システムの装備を計画 現在はドイツ製

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国のK2『黒豹』戦車(原文に添えられた画像)」)

中新ネット11月20日電 韓国の「中央日報」ウェブサイトの報道によれば、韓国陸軍新世代戦車K2「黒豹」は国産動力システムを搭載することになる。

報道は、電源グループはエンジンと変速機がコンビネーションされた部品で、戦車の「心臓」に相当する、とする。韓国防衛事業庁は現地時間11月19日に防衛事業推進委員会で決定した。韓国国産電源グループは2016年に実戦配備に投入される100両余りのK2戦車に装備されることになる、と。

報道は、韓国政府はずっと朝鮮半島の山地が多い地形に適合する戦車を開発している、と指摘する。K2戦車の電源グループの出力は1,500馬力に達し、55トンのK2戦車がアスファルト舗装されていない道の上で時速50kmの速度で前進するのを駆動し(一般の道路なら時速70km)、その機動力にさらなる一歩の強化を達成させることができる、と指摘する。また、K2戦車はさらに60度の傾斜の山道の坂を登ることができる。

だが、韓国の国産電源グループ開発の過程は決して順風満帆ではなかった。今年7月から実戦配備に投入された100両余りのK2戦車が使用するのはドイツ製の電源グループで、つまりK2戦車は現在依然ドイツの「心臓」を装備しているのである。韓国防衛事業庁スポークスマンの金始哲はこれに対し、「K2戦車量産は我々に先端的メインバトルタンクを獲得させる事業である‥‥それは過度に老化したために戦闘力を発揮できない旧型戦車に取って代わることができるだけでなく、さらに海外輸出実現が有望である。。」とする。

また、韓国防衛事業推進委員会はさらに、2023年に戦闘力実現を計画する3隻のイージス艦に弾道ミサイル迎撃ミサイルを搭載する決議を通過させ、もってさらに一歩その攻撃能力をグレードアップさせ、北朝鮮のミサイルの脅威に対応する。


http://www.hinews.cn/news/system/2014/11/20/017131976.shtml


韓国、2017年に100両のK-2「黒豹」メインバトルタンクを配備へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:韓国のK-2『黒豹』メインバトルタンク」)

中新ネット11月20日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、韓国国防調達機構は2017年に100両前後のK-2「黒豹」メインバトルタンクを配備すると言明した。国防調達計画管理局(DAPA)は、このプロジェクトは国防項目委員会の会議によって決定が行われた、とする。

K-2メインバトルタンクは軍隊に先進的な戦闘車両を提供し、未来の環境の中での軍隊の機動性と火力のコンビネーションの程度を高めることになる。韓国当局は、高い質のバトルタンクは本国が北朝鮮に比べての数の上での劣勢を克服する助けになり、かつK-2メインバトルタンクは積極的に国外市場に輸出されることになる、とした。当初は2009年に新世代メインバトルタンクの大量生産が開始され、古いK-1やアメリカ製のM48戦車に取って代わる計画だったが、エンジンや変速機の問題のためしばらく生産が停止された。

韓国は2006年以来ずっと「黒豹」メインバトルタンクを開発している。この戦車は時速70kmの速度、水を渡る深度は4.1mに達し、120mm自動装填火砲を装備するよう設計され、韓国連合通信社の報道によれば、K-2戦車はすでに今年7月に就役に入っている。(田涵)


 戦車の動力では中国も苦労していますが、韓国は問題を克服できるんでしょうか。まともに設計上の性能が発揮できれば北朝鮮のほとんどの戦車よりずっと高性能になるのは間違いないと思われますが。














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