中国武装警察の外国元首警護隊

 何かいろいろ文化の違いを感じますが。

http://military.china.com/news/568/20150211/19297729.html


神秘の武装警察官、外国元首専用機の警備を担当 身長に厳格な要求あり

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「この哨戒位置は専用機からの距離が15mで、哨兵は高度に警戒している」)

これは特殊な哨戒位置で、首都の飛行場の専用機用建物のすぐ隣で、毎年のべ500機近い外国元首専用機が発着する。これは特殊な集団で、平均年齢22歳であり、外国元首が北京に来て去る飛行場の警備任務を担う。外国の賓客がハッチを開け、タラップを降りるたび、まず目に入るのは一隊のハンサムで瀟洒な、直立すること松のごとき武装警察の哨兵である。彼らこそ「空の中国の門」第一の哨兵の名を享有する武装警察北京総隊某部の将兵である。最近、筆者はわざわざこの名は聞かれるがまた神秘でもある部隊を訪ねた。

夏に一重を着ず、冬は綿入れを着ない

筆者は現場で見た。10名余りの哨兵が専用機に対し「真空」の封鎖コントロールを行っているのを(頑住吉注:こういう「真空」の用法は普通しないようですが、水も漏らさぬくらいの意味ですかね)。班長の劉祥竜には5年の兵歴があり、1m83cmの身長で、笑うとえくぼが2つできる。「私は専用機からの距離が最も近く、任務を担うために私は3年苦しい訓練をし、軍事的に厳しい試練に耐えるだけでなく、指揮にも長ける必要がある。」 劉祥竜は満面に誇りをたたえた。

担う任務が特殊なため、勤務を執行する将兵は「夏に一重を着ず、冬は綿入れを着ない」、1年四季を通じて秋服、秋用ズボン、平服、礼服と軍靴である。夏は温度が50度を超え、一度勤務すると衣服が体に粘りつき、汗染みだらけである。冬は温度がマイナス10度まで下がり、たった何分間で手足はとっくに感覚が麻痺し、耳はこわばる。このような勤務が毎日3、4回あり、累計の時間の長さは6時間である。しかし将兵は苦しい、疲れたとは一言も言わない。

劉祥竜ははっきり記憶している。去年のAPECで、各国元首の専用機が踵を接してやって来て、勤務を執行する将兵は全天候で勤務し、食事を哨戒位置に送り、4時間睡眠し、中国武装警察に彩りを添えることを勝ち取るため、実際の行動をもって外国元首のために護衛を行った。

訓練は頭上にコンクリートブロックを乗せ、ベンチの間に横たわる

筆者はこうした哨兵を通じて気付いた。それぞれの人の背後に全て「さなぎを破って蝶になる」歴史的過程がある、と。中隊長の李建光の感慨は最も深い。「11人のスクエアチームに加入するには、魔鬼式訓練を受ける必要があるだけでなく、さらに常に最良の状態を保持する必要があり、中隊は毎月審査を組織し、随時淘汰を行う。」

勤務を執行する哨兵は2つの責任を1つの肩に担い、我が国の外交の礼節を見せる必要もあれば、外国の賓客の絶対の安全を確保する必要もある。入選条件は過酷な方向に向かう。身長は1m82cm〜85cmであり、顔立ちが整い、体型に均整がとれていることが必須で、隊列の行進は一直線で、動作の完成は切れ目なく、1時間直立して微動だにせず、状況に遭遇すれば素早く処置でき、さらに常用される外国語を熟練して掌握している必要がある。新兵の入隊から正式に歩哨に立つまで、最も早くても2年の時間が必要で、入選率は5%しかない。「百の中から一を選び、優の中から優を選ぶ」と言うことができる。

勤務執行能力を不断に向上させるため、将兵たちは訓練の中で積極的に探索研究し、経験の蓄積に重点を置き、徐々にワンセットの完備された訓練と審査の体系を形成した。彼らは頭の上に重量5kgのコンクリートブロックを乗せて軍の姿勢をとり、前腕に重量2kgの砂袋を縛って歩き出す練習をし、2つのベンチの間に横たわって腰を鍛え(頑住吉注:要するに頭と足先をそれぞれのベンチに乗せて腰が下がらないようにする、という意味だと思うんですが)、日光が最も強烈な時を選んで視力を鍛え、襟に2本の大きな針を挿して首を鍛える(頑住吉注:首を曲げると刺さるようにする、ということらしいです)‥‥鍛えられた意志力と提振精気神(頑住吉注:単語がどこで切れてるのかさえ分かんないです)により、最終的に「整斉劃一、英姿颯爽」を実現するのである(頑住吉注:全体がきちんとそろって颯爽たる雄姿、みたいな意味でしょう)。

班長の李正権はかつて11名の哨兵の1人で、相次いで200名余りの外国元首が北京に来て去るのを護送した。彼は筆者に次のように教えた。自分は先天的にO脚なため、新兵の時選抜に参加して淘汰された。しかし自分は全く負けを認めず、白昼苦しい訓練と矯正をし、眠る時両足にリュックサック用の紐を縛り、辛い代償と引き替えに入選の「チケット」を手に入れ、2年近い強化訓練を経て、自分はついに専用機スペースで勤務執行に立ったのである。李正権は今深刻なリウマチを患い、また腰の筋肉が疲労により損傷し、もはや第一線の勤務は担っていない。しかし彼は一連の良い兵をもたらし、毎年必ず2名の戦士が11人のスクエアチームに入選している。

(頑住吉注:これより2ページ目)

衣服のアイロン掛けと布団をたたむことは全て将兵の必修課目

古人いわく、「天下大事,必作于細」(頑住吉注:天下の大事は全て細かいところから一歩一歩形成されるものだ、という意味だと説明されていますが、この場合は細部をおろそかにしてどうして大事が成し遂げられるか、みたいな意味で使われているようです) この中隊の営区をゆっくり歩いて、筆者は感慨がすこぶる深かった。宿舎に入ると1列また1列の軍用布団がきちんと揃えてたたまれ、折り目がはっきりしている。洋服箪笥を開けると、1着1着の軍装が分類してかけられ、新品のようにアイロン掛けされ、一足一足の軍靴は真っ直ぐに置かれ、ピカピカに光っている。指導員のルーヤンヤンは、「部隊が細部に重点を置かなければ、戦闘力は語れない。我々は小事からやり始め、将兵の厳しい試練に耐える作風を養成することを堅持する‥‥」と語った。

取材の中で、筆者が感銘を受けること特に深かったのは、中隊が業務、訓練、生活と任務を相互に関連づけていることだった。毎回勤務に就く前、全員が軍靴を磨き、相互に服装を整える必要がある。毎日の勤務終了後、まずやることは礼服のアイロン掛けである。営区から哨戒位置までの200m、将兵は終始首を上げ胸を張り、歩調はリズミカルに響く。連隊での訓練を始めたばかりの新兵にとって驚きから理解不能まで、さらに自覚するまで、身をもっての経験、認知強化の過程が必要である。

新兵の王さんは武術学校を卒業し、1m82cmの身長で、全身筋骨隆々で、武芸百般が得意と言える。個性充足の彼は、布団をたたむこと、アイロンを掛けること、軍靴を磨くことは全て「パフォーマンス」であり、哨戒位置に行ってこそ功績を立てたと評価されるのだと思う。厳格な選抜を通じ、王さんは同年兵の中で初めて専用機スペースの交差点警戒任務を担った。しかし彼の初お目見えは「敗走麦城」(頑住吉注:関羽の頃の歴史が由来で、絶体絶命の境地に陥ることだそうです)だった。自らの不注意のため電台の電量(頑住吉注:普通に訳せば放送局の電気エネルギーになりますが、この場合明らかに適しません)が不足し、軍靴が埃だらけで、マネージャー係の緊急支援を請求するしかなかった。この時王さんはメンツを失い、精神的にも触発を受け、「小事ができなくて、どうして大事が語れるか」の道理を充分に認識した。今、王さんは軍事的質が突出しているだけでなく、作風が全面的に厳しい試練に耐え、さらに衣服のアイロン掛けと布団をたたむことの名手である。彼は筆者に、現在自分は交差点の哨戒を担っており、来年は努力を倍加し、早期の11人スクエアチーム入選を勝ち取り、祖国と部隊のために火のように熱い青春を捧げる必要がある、と教えた。(王双戦)


 どうもあちこち不合理な感じを受けるんですが、国の名誉がかかっているということで必死なんでしょうね。射撃とか格闘とか、いざという時に身を挺して要人を守る技術とかの訓練に全く言及されていないのがどうにも気になりますが。
















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