ロシアの秘密兵器関連2題

 まず潜水艦探知用ソナー関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/07/08/017672155.shtml


ロシア、新型ソナーを試験へ 大洋の深いところの第4世代原潜をモニタリングできる

中新ネット7月8日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシアの新型ソナーは今年の年末にロシア北方艦隊で試験が行われることになる。このソナーは大洋の深いところに潜伏する第4世代原潜をモニタリングできるとされる。だがその主要な用途は本国の潜水艦の技術の改良、静音性の改善を促すことである。

ロシアのBatareya(英語のあだ名は「バッテリー」)ソナーの発射/キャッチユニットは海岸から30kmの距離の水域に配置され、潜水深度は300mであり、もって潜水艦の音をモニタリングし、かつ光ファイバーケーブルによってデータを送るとされる。この方法で行われるデータ通信は非常に良い秘密保持性を持ち、外国にはロシアの潜水艦の音響学的特徴関連の情報をキャッチする方法はない。

またこのソナーのもう1つの独特なところは海洋生物、海の波、石などの背景(頑住吉注:音響)の妨害の中で潜水艦の騒音を識別できることに他ならない。

比べると米軍は静かな環境の中で潜水艦をモニタリングするのをより好む。しかしロシアの新型ソナーは「いかなる条件下でも機能し得る」とされる。注意に値するのは、ロシアの新型ソナーの主要な用途は敵サイドの潜水艦のモニタリングではなく、味方サイドの潜水艦の騒音に対し観測を行い、潜水艦建造者の技術改良を促し、潜水艦をどんどん静かにさせるのに用いられるということである。(暁夢/彭飛)


 本当に有効に潜水艦を探査できるものなら実戦用にも当然使用すると思うんですがね。次はより胡散臭い記事です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/07/08/017672157.shtml


ロシアの新型指向性エネルギー武器の電子戦能力は強い アメリカメディア、戦争を引き起こすことを憂慮

中新ネット7月8日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシア国防工業界はすでに新型指向性エネルギー武器を開発しており、飛行機および正確制御誘導弾薬の複雑な電子制御誘導およびナビゲーションシステムに対し破壊を行いあるいはその効果を失わせることができ、GPSナビゲーション信号、無線電子通信設備、甚だしきに至っては軌道の衛星をも破壊できると言明した。アメリカメディアはこれが米ロ軍用機の衝突の可能性を増大し、甚だしきに至っては戦争を引き起こすことを心配している。このため、米軍にはすでに類似の武器の開発プロジェクトと対抗プロジェクトがある。

ロシア無線電子技術社(KRET)武器開発部主席執行官のYuri Mayevskyは、「このシステムは敵サイドの水上艦艇、戦術/遠距離/戦略飛行機を目標とし、かつ外国軍の衛星無線電子設備を制圧する」と明らかにした。

Mayevskyは、このシステムは陸上基地、空中、海上プラットフォームをベースとし、このことはこれが固定された陸上基地のポイント、地上の車両、飛行機、水上艦艇、甚だしきに至っては潜水艦に配備できることを意味している、とする。

アメリカメディアは次のように考える。もし関連の情報が事実なら、このシステムは米軍の戦略計画を複雑化させ、米軍は過去1/4世紀内主に正確制御誘導弾薬、GPSナビゲーション、戦術戦場ネットワークに頼ってきた。この武器はこのようなポテンシャルを持ち、すなわち米軍と同盟国軍の作戦飛行機、巡航ミサイル、衛星制御誘導弾薬、ネットワークセンター戦の設置およびその他の多くの高度技術軍事システムの効果を失わせる、あるいはグレードダウンさせる。

だが、ロシアが将来いかにしてこの武器を広範に配備するか、いかにして地形が複雑あるいは主要な電源から遠く離れた地域にこのシステムを配備するか、およびこの武器システムが戦場条件下でどの程度堅固で、信頼でき、維持メンテナンス性があるかに関しては、いかなる報道もない。

ロシアのタス通信社の「ロシアは外国軍の衛星を『シャットアウト』できるものを開発」という題の報道は、ロシア軍指導者は、防空戦と電子戦に用い、かつ衛星の機能を失わせるのに用いる武器を開発する計画である、とする。

ロシアの指揮官は、自分たちは集成された多機能電子戦システムを防御目的に使用することになり、国が飛行機、巡航ミサイル、弾道ミサイルの攻撃を受けるのを免れるよう防衛するのにこのシステムを配備するのである、とする。

KRETの第一副執行官顧問であるVladimir Mikheyevは、「このシステムは高精度武器を使用し、通信、ナビゲーション、目標位置決定を全面的に制圧する。それは巡航ミサイルへの対抗や衛星ベースの無線電子位置決定システムの制圧に用いられ、実際上敵サイドの武器をシャットアウトする」とする。

アメリカメディアは、この武器は一連の問題を引き起こす、と指摘する。まず、アメリカあるいは同盟国の軍事力量はロシアサイドのこの武器の現場試験の対象である可能性がある。

ちょうど7月4日、アメリカのジェット式戦闘機がカリフォルニア州およびアラスカ州の海岸でロシアのツポレフ-95戦略偵察機にスクランブルをかけた。過去の1、2年内に、アメリカおよびその同盟国の防空に対するロシアの軍用機の偵察はすでに常に見られる現象となっており、ロシアのスパイ機が将来指向性エネルギー武器を使用してアメリカの迎撃機の航空電子設備を破壊する可能性がある。

アメリカメディアは、これが戦争行為となるのか否かをより心配している。

だが米軍にはすでに関連の対応の準備がある。例えば、アメリカ海軍研究事務室はすでにアンチ指向性エネルギー武器プロジェクト(CDEW)を設立し、海事領域において敵サイドの高エネルギーレーザー装置、高出力マイクロ波武器、その他の指向性エネルギー武器を防御する新たな方法を探求している。この方面の研究はアメリカのその他の軍種および科研機構(例えばジョージア理工学院)で行われることになるだろう。また米軍はその自身の指向性エネルギー武器プロジェクトを研究中であり、ロシアの新式武器に似た能力を持とうとしている。(宋文文)


 この新兵器がレーザーを使うものなのかマイクロ波を使うものなのかすら分からない(性質から言うと後者ですかね)具体性を欠く内容ですが、まあ仮にこうしたことが可能でも次には攻撃武器の妨害に耐える力が強化されることになるんでしょう。


















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