中国の専門家、F-35を語る

 F-35がどうなるかは日本にも大きく影響するわけですが。

http://military.china.com/important/11132797/20141212/19095517.html


陳虎点兵:F-35は何故いつも悪く言われるのか 「殲ー31の挑戦を受ける」

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近、アメリカ海軍次世代艦載戦闘機F-35は空母上での初の夜間発着試験を完成させた。試験の期間、F-35C戦闘機はニミッツ号空母から発進し、数回のタッチアンドゴーを経て降着を完成させた。」)

F-35、最近頻繁に悪く言われる

F-35はメディアと軍事マニアがずっと関心を注ぐ米軍最大の第4世代機プロジェクトである。だが最近の一定の時間、皆はF-35戦闘機の日々があまり良く過ぎていないらしく、頻繁に悪く言われる状態にあることに気付いている。

中国の珠海航空展で国産第4世代機殲ー31が輝かしく登場し、その後中航工業の指導者がまた中央テレビ局で殲ー31を大いにプッシュし、インタビューの中で明確に「殲ー31が飛ぶ時は、必ずやそれ(F-35)をやっつけることができる」とした。

ロシア方面も暇にはしていない。最近ロシアが発した情報は、2017年、T-50は「究極版」エンジンに換装し、T-50を完備された設計上の性能を持つ状態に入らせるだろう、とした。これは疑いなくまたしてもF-35に突然の一撃を与える。

他国がこうであるだけでなく、「味方」もF-35に対し容赦しない。12月6日、アメリカの隔月刊「国家利益」ウェブサイトは文章を掲載し、「致命的なスホーイー35に用心」すべきだとした。文章は最初から明らかに述べ、スホーイー35は「偉大な飛行機であり」、「スホーイー35はいかなるアメリカの戦闘機に対しても極めて脅威を持つ敵である」とした。これにはフェイズドアレイレーダーに改装したF-15C、F/A-18「スーパーホーネット」が含まれ、甚だしきに至ってはF-35さえ持ちこたえられない、という。

文章は、「F-35はステルス性能とセンサーの総合処理能力(でスホーイー35に対抗すること)に期待することができるかもしれない」とする。聞くとまるでF-35に対しいささか自信があるようだが、文字の中と行間で人に与える感覚はそれにもかかわらずF-35が本当にスホーイー35にぶつかる必要があれば、やや自求多福(頑住吉注:自ら多福を求める。ここでは過度の幸運に期待する、みたいな意味でしょうか)の味があり、「一か八か」をするしかない、というものである。

F-35戦闘機は頻繁に悪く言われ、甚だしきに至ってはアメリカメディアでも悪く言われている。何故こうなのだろうか? F-35は一体ありなのかなしなのか? またここにはどういった思考するに値する部分があるのだろうか? 今期の「陳虎点兵」があなたのために解読する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「資料画像:殲ー31戦闘機とF-35戦闘機」です。)

F-35には根本的な性質の問題が存在する

技術から言って、F-35自体には間違いなくいくつかの問題が存在する。これにはプロジェクトの進展、コストコントロール、作戦性能などの方面が含まれ、全て多くの人の非難に遭う部分がある。だがこうした欠陥の根源は一体どこにあるのだろうか?

F-35の発展の歴史的過程から見て、アメリカはこれに対し大量の資金と先進的な技術を投入した。F-35が現在このような落とし穴になった問題は、決して研究開発過程の中での技術的ミス、あるいは技術の運用の問題のためではない。重要なカギはその戦術技術論証の上に問題が出現したことである。

一言で言い尽くすならば、F-35は実際のところ最初の論証段階において「受け入れられない重荷」を賦与されたのである。

元々米軍はコストコントロールと維持保護の簡略化という角度から、F-35は三軍汎用の必要がある、つまり空軍、海軍、海兵隊の3タイプを要するとの要求を提出した。結果としてこのような三軍汎用の要求、特に海兵隊の垂直離着陸型(STOVL)の加入が、F-35をどんどん重くした。「ライトニング」(頑住吉注:原文では「閃電」)は今日の軍事マニアが言うところの「肥電」となり、動力の不足は直接的にその飛行性能の劣化をもたらした。

いかなる装備の研究開発も、その技術論証はその装備の未来に対し重大な影響がある。技術論証段階でもし隠れたリスクが残されたら、こうした装備は将来の研究開発、生産、就役、使用の中で優良なパフォーマンスを持つことは非常に難しくなる。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「資料画像:F-35戦闘機」です。)

F-35を悪く言うのは金を要求するため

当然、F-35が悪く言われる、しかも大面積で悪く言われるのには、常にいくつかの具体的原因がある。

他国方面の声から見て、明らかに市場競争などの方面の要素があり、これは非常に良く理解される。だがアメリカメディアもF-35を悪く言っており、この背後にはまたどんな隠された事情があるのだろうか?

前述のアメリカの隔月刊「国家利益」ウェブサイトの文章は、あるいはその中の奥深い微妙なものを明らかにし得るかもしれない。文章の非常に多くの視点は、第一線の海軍、空軍将校と飛行員にルーツがある。このことは、一方において軍が第4世代機に対し間違いなく焦っていることを説明する。F-35は遅々として装備できず、迅速に戦闘力を形成することはできず、一方他国の第4世代機の研究開発は努力して先頭に追いつきつつある。

文章はさらに、F-22を除き、米軍のその他のあらゆる現役戦闘機はスホーイー35に有効に対抗できない、と考える。一方F-22はすでに生産停止されている。どうするのか? 明らかにもう1機種の戦闘機を出してみせる必要がある。ならば他方面において、さらにこの前アメリカ航空企業が議会で次世代戦闘機設計方案を見せたという背景を結合させると、メディアの声の背後には、大兵器商の金をくれ、もっと多くの金をくれとの意味も加わっている。

F-35を悪く言うのは自分を飯の食い上げにするのか否か? 必ずしもそうではない。何故ならF-35は1つのプロジェクトとして現在まで進められており、ならば多くの金と技術が投下されていて、すでに中止あるいは取り消しされることはあり得なくなっている。アメリカの兵器商はすでにほとんど金を自分の懐の中に入れてしまっているのである。

今では次の目標性の新プロジェクトを必要とする。あるいは次の、もっと大きな金をくれというのかもしれない。ならばこの時、適当にF-35を悪く言って見せるのもまた一種の策略と言えるのである。


 金を要求するために実際以上にF-35を悪く言っているのであって実際にはそれほど悪くはない‥‥んですかね。印象としてはそうでもない感じなんですけど。
















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