「アーマタ」関連2題

 これに関してもいろいろな推測や評価があります。

http://military.china.com/news2/569/20150514/19684876.html


ロシアの専門家:T-14戦車は来襲する徹甲弾を自動的に攻撃して破壊 火砲は最強

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

5月9日にロシアが行った祖国防衛戦争勝利70周年記念閲兵式で、ロシアの新世代メインバトルタンクであるT-14「アーマタ」が注目された。ロシアの軍事専門家ムラホフスキーは中央テレビのインタビューを受けた時、「アーマタ」は先進的なモジュール設計を持ち、人員と弾薬が徹底して隔絶され、世界初の創造に属し、また「アーマタ」はさらに新型の125mm戦車砲を採用し、これはメインバトルタンク史上最も強大な火砲となる、とした。

ロシアの祖国防衛戦争勝利70周年記念閲兵式で、ウラル機械車両工場が引き渡したばかりの「大艦隊」系列大型装軌車両ファミリーが最大のハイライトとなり、T-14「アーマタ」新型メインバトルタンクとT-15大型歩兵戦闘車はこのファミリーの中の最も重要な2人のメンバーである。

「アーマタ」T-14戦車は伝統的な重装甲防御を放棄し、無人遠隔操作砲塔設計を採用し、アクティブ防御を強調している。ムラホフスキーの説明によれば、大型戦車である「アーマタ」は先進的なモジュール設計を持ち、人員は戦車の前の部分に位置する隔離スペースに集中し、戦車中央部分に位置する弾薬とは徹底して隔絶され、人員に対する保護の程度は非常に高く、「この種の設計は実際世界初の創造に属し、革命的なものだ。」という。

火力方面では、「アーマタ」戦車は新型125mm戦車砲を採用しており、他国の同類の最も良い火砲の口径に比べ20から30%超えており(頑住吉注:120mmと125mmですからそんなに差ないですわな)、「これはメインバトルタンク史上最も強大な火砲でもある。」 ムラホフスキーは、戦車上の自身のアクティブ防御システムは来襲する対戦車徹甲弾を攻撃して破壊でき、保護過程は自動的に完成され、人為的な関与を必要としない、と語る。

「アーマタ」大型歩兵戦闘車はT-15大型歩兵戦闘車とも言い、「アーマタ」改良型プラットフォームシャーシを基礎として製造されたもので、機動能力は戦車と同様で、このため戦車に随伴しての作戦能力はこれまでの歩兵戦闘車に比べずっと強いだろう。

「これは唯一無二のものであり、甚だしきに至っては戦車に比べてもさらに安全だろう。」 ムラホフスキーはこのように「アーマタ」大型歩兵戦闘車を評価する。(邱越)


 迎撃弾で迎撃できるのは基本的にミサイルやロケット等で、超高速のサボ付き徹甲弾は無理なのでは。1km先から発射して到達まで1秒もかからないですしね。

http://military.china.com/news2/569/20150515/19692153.html


ロシア新戦車、疑問を引き起こす:必ずしも劣化ウラン弾や徹甲弾の攻撃を受け入れられない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

5月9日のモスクワ赤の広場大閲兵で、ロシアの新世代メインバトルタンクである「アーマタ」戦車がついに真の姿を露出し、そのSF的な造形は現場の観衆の熱烈な歓呼を勝ち取った。同じ日、ロシア国防省ウェブサイトもこの戦車の高度に鮮明な画像を発表した。

現在世界で最も先進的な戦車の1つとして、ロシアは「アーマタ」戦車に対し大きな期待を寄せており、この戦車の正確な命名はT-14戦車で、これはロシア陸軍が研究開発した新世代大型戦車である。この戦車は2006年に研究開発が開始され、2015年の量産が計画されている。「アーマタ」はシャーシの3人の乗員室前置き+動力後ろ置き、無人砲塔レイアウトを採用し、戦闘重量は52トン前後、全体性能は現在の西側最先端の第3世代メインバトルタンクよりも優れており、ロシア国防省は2020年以後2,300両のこの戦車を装備することになると言明している。

「アーマタ」戦車の名前はその新型シャーシプラットフォームにルーツがあり、それはロシアの武器装備汎用化思想の結晶である。近年来、各種戦闘車両の汎用化レベルを向上させるため、ロシアは重量30〜65トンの戦闘車両のために汎用型装軌シャーシを研究開発することを決定した。ウラル車両製造工場は640工程「黒鷹」戦車のシャーシをベースに、その他の作戦車両の先進技術を吸収し、2010年に成功裏に第4世代統一重量搭載シャーシプラットフォーム「アーマタ」を研究開発した。「アーマタ」メインバトルタンクもこれと共に時運に乗じて生まれた。当然このシャーシプラットフォームを基礎に、さらに歩兵戦闘車、自走砲、工程車両、防空プラットフォーム、大型歩兵装甲戦闘車などの武器装備が派生している。シャーシプラットフォームの他、「アーマタ」戦車の砲塔も汎用モジュール化設計を採用し、その他の同じ車両ファミリーの戦闘車両の砲塔は、簡単な改造を経た後、即この戦車上に換装でき、非常に大きく戦車の維持修繕可能性が向上している。

「アーマタ」戦車は、全く新しいX字型構造を採用したタービン増圧ディーゼルエンジン12H360を搭載し、したがってロシア式メインバトルタンクがV-2ディーゼルエンジンファミリーを使用してきた80年近い支配的地位は終わった。12H360は4気筒水平対置エンジンを採用し、正味重量1,550kg、出力は1,200馬力に達する。

独立作戦の需要を満足させるため、「アーマタ」は単純に主砲の口径を大きくし装甲の厚さを加える考え方を変え、多くの最新技術を採用し、その情報化含有量は現在の世界戦車領域でナンバーワンである。このことはこの戦車に以下の突出した優勢を持たせている。火力コントロールシステムの性能が高く、作戦反応時間が短く、捜索識別および打撃プロセスが自動化され、打撃精度が高い。

「アーマタ」戦車の砲塔側面には、敵味方識別と砲から発射されるミサイルのために制御誘導を提供するのに用いることができるミリ波レーダーが装備されている。このレーダーは360度の範囲をカバーできるだけでなく、しかもアクティブ防御システムを制御できる。砲手の視察照準設備は砲塔の片側に装備され、車長の周視視察照準装置は戦車の頂部に装備され、両者は電気ケーブルによって情報を乗員室のスクリーン上に表示し、戦場の態勢の共同での視察と戦車の主砲の射撃操作コントロールに利する。作戦で人員が減った時、たった2人いれば即戦車を操縦して戦闘が継続できる。

第4世代メインバトルタンクの先行者として、「アーマタ」戦車は独創的な隔離コンパートメント化設計と遠隔操作無人砲塔技術を採用した。砲塔は全自動装填装置を配備し、乗員は密封された乗員室内に位置し、弾薬コンパートメントと完全に分離されている。このことは戦車の作戦運用に革命的変化をもたらすことになる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

乗員および弾薬コンパートメントの分離後、砲塔内メンバー保護のための砲塔と車体側面の強化された装甲は適当に減少させることができ、このようにすれば防御装甲を車体前部方向を軸とする扇形の区域、特に戦車シャーシの正面に集中させることができる。戦車の中のあらゆる弾薬は戦闘室底部の回転円盤型装填装置内に位置し、弾薬が命中弾を受ける確率が低下している。

火力方面では、砲塔に全く新しい設計の125mm2A82-1M式スムーズボア砲を配備し、半世紀の長きにわたってそのまま使われた125mm2A46系列スムーズボア砲を放棄した。火砲発射時に砲塔内に漏洩するガスの人員に対する影響を考慮する必要がないので、新たなスムーズボア砲は砲身中部の火砲排煙装置をなくし、火砲の使用可能なチャンバー圧力をより高く設計でき、砲口運動エネルギーがより大きく、火砲の射撃精度を15〜20%向上させ、射撃密集度を1.7倍に向上させている。

「アーマタ」戦車はさらに専用に開発された152mm火砲が配備でき、その時それはメインバトルタンク史上最も強大な火砲となる。戦車の高く大きな砲塔はさらに火砲の射撃俯角を拡大でき、起伏が比較的大きな山地地形における戦車の作戦に利する(頑住吉注:この点は従来のソ連・ロシア系列戦車の欠点だったようですね)。

だが、「アーマタ」戦車の性能に対し疑問を表明し、この戦車は決してロシアが言うように完璧ではないと考える西側の一部の専門家もいる。

第1に、無人砲塔は車体の長さを増やし、戦車正面の装甲の厚さを非常に限りあるものとさせ、側面の装甲の厚さが不足し、必ずしも劣化ウラン弾や徹甲弾の攻撃を受け入れられない。第2に、シャーシの乗員室はシャーシを長く変え、一部の砲塔の重量軽減を打ち消し、シャーシの前部の装甲厚の増加は限られる。第3に、戦車の125mmスムーズボア砲の口径はまだ充分大きくなく、砲弾の遠距離での減衰が深刻で、殺傷能力は限られ、第3世代戦車に対し一方的で有効な殺傷を実施するには不足である。第4に、戦車は2人制乗員室を実現しておらず、操縦はまだ自動化を実現していない。この戦車はコンパクト性、小型化、エンジンの動力などの方面でまだ多くの改良を必要とする場所がある。

あるいはまさにこのためかもしれないが、「アーマタ」メインバトルタンクは現在依然最終定型に至っておらず、大量生産には依然時間が必要である。(作者は李偉 機関:国防大学)


 まあ完璧な戦車なんてないですけど西側の最先端の戦車より総合的に優れているならばアメリカその他の国も早急に対応する必要があるでしょう。
















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