射撃教官の見た95-1式小銃

 前回まで「軽兵器」誌に掲載された95-1式小銃に関する記事の内容を紹介していましたが、今回はベテランの射撃教官が実際にこの銃に触れ、実弾射撃を行った上で書いた感想の内容を紹介します。

http://bbs.tiexue.net/post2_5032634_1.html


変化はやはりかなり大きい。 国産新型95-1式銃器ファミリーを体験

編注:本文の筆者は長期にわたり小火器射撃教学訓練の仕事に従事し、2001年には「エルナ・突撃」国際偵察兵競技会、そして2008年の北京オリンピックで警備狙撃隊の射撃教練を担当したことがあるし、出国の上で友好国軍某特殊部隊の教鞭をとったこともある。以下は筆者による我が軍の最新改良型95-1銃器ファミリーに関する紹介と使用しての感想であり、読者の皆さんたちの参考に供する。

95式銃器ファミリーは1997年から続々と我が軍の各部隊に装備されて以来、その優秀な戦術技術性能をもって広範な将兵の賛同を勝ち取った。新しく生まれた事物として、95式5.8mm銃器ファミリー(以下95式銃器ファミリーと略称)は部隊での使用中に少なからぬ問題も暴露した。一部の問題は生産定型中に解決されたが、一部まだ当時には解決が難しかった問題が残された。例えばシステムのマッチングが良好でない、人間工学的にいまひとつである、使用に不便、機能不足等である。これらの問題をできるだけ早く解決しないと、95式銃器ファミリーの作戦機能のより良好な発揮に影響する可能性がある。このため、今世紀初めに95式銃器ファミリーの改良計画が開始され、科研論証人員は何度にもわたり部隊で調査研究を行い、虚心に広範な現場の将兵の意見を聞き取り、総本部機関の批准を経て2004年9月に改良作業を開始し、2010年正式に定型に至った。

2010年秋、筆者は駐北京某部門のある教学訓練経験研究討論会に参加し、彼らがまさに試用中の95-1式自動小銃、95-1式分隊用機関銃、95B-1式短自動小銃を含む95式銃器ファミリーの改良型(以下95-1式銃器ファミリーと略称)に驚きと喜びをもって初めて接した。筆者は当然このような絶好の学習のチャンスを逃すはずはなかった。我々数人の銃器マニアの強烈な要求の下、部隊指揮官は我々に95-1式銃器ファミリーの基本性能を理解させることに同意した。しかも兵舎西側の射撃場で95-1式小銃を使っての実弾射撃を行った。

我々はある若い大尉参謀の案内で部隊の射撃場に到着した。大尉参謀はまず新旧を対比する方法で95式銃器ファミリーの改良状況に関し簡単な紹介を行った。

兵士の操作が快適、簡便に

銃全体の外観がより良くなった


95式銃器ファミリーのエッジははっきりしすぎており、容易に物にひっかかった。改良後は、例えば下部ハンドガード、上部ガードカバー、ストック後部のそれぞれのエッジが突出していた部分が丸みを帯び、美学的要求にも符合し、ひっかかる現象が減った。

セーフティ・セレクターの設置がより合理的になった

業界関係者の話によれば、95式小銃は当初セーフティ装置がグリップ上方に設置されており、金型上でもセーフティの位置は留保されていたという。だが81式小銃のセーフティ位置の影響を受けたため、最終的にはやはりセーフティ・セレクター回転スイッチは銃の尾部に設置されるに至った。だがブルパップ小銃はコンベンショナルな小銃とは違い、もしセーフティ・セレクター回転スイッチを銃の尾部に設置すれば、射手はストックを右肩から一定の距離離してやっとこれを操作することができる。これは射撃速度に影響するだけでなく、装填や弾薬を抜くといった戦術動作にも影響する。

現在では95式銃器ファミリーの後部レシーバー位置にあったセーフティ/セレクター全体がグリップ左上方付近にまで前に移動し、射手は左手の親指で即操作でき、セレクターと体の干渉が減少し、射撃動作の戦術時間が節約された。

コッキングハンドルの高さが適当に加えられ、射手がボルトを引きやすくなった

95式銃器ファミリーのコッキングハンドルは短すぎ、操作に不利である。現在95-1式銃器ファミリーのコッキングハンドルは3mm高くされ、基本的にキャリングハンドル内の空間を満たし、射手が弾薬をチャンバーに入れるのに力を入れやすくなった。

上部、下部ハンドガードの形状が改良され、放熱性がより良くなった

射撃時に下部ハンドガードが容易に発熱する状況であるとの部隊からの反響に対応し、バレルから下部ハンドガード内側までの熱輻射距離を増加し、95式銃器ファミリー内各武器の上部ハンドガードの放熱孔を、元々の小銃で6つだったのを5つに改め、各孔の間隔を同じにし、孔を適度に拡大し、同時に下部ハンドガードの放熱ミゾを本来のものを基礎に2本増やし、しかも縦ミゾを斜めのミゾに改め、放熱効果を高めた。下部ハンドガードの表面温度は明らかに下降し、手が火傷する問題には明らかな改善が達成された。

 

(頑住吉注:細かいんで気付きませんでしたが、右の95式は2つの穴が接近して開けられ、これがやや大きな間隔を開けて3組、合計6つの穴になっています。一方左の95-1式は等間隔の穴が5つです)

スリングリングの位置とスリングの形状を改良し、携行が便利になった

前部スリングリングの横向きの高度を本来の16.5mmから18.5mmに増加し、またブルパップ銃器の使用上の特徴に基づき、オリジナル銃の「2点式」スリングを「3点式」構造に改めた。

小銃、短小銃の前後のグリップ構造を改良し、使用がより敏捷に

95式小銃、短小銃のフォアグリップを廃止し、吊り下げ式グレネードランチャーを追加装備しやすくし、またより銃とマッチするようにした。オリジナルの後部グリップの81度だった角度を75度に最適化し、後端を前方に3.5mm移動し、グレネードランチャー発射時に小銃と共用のグリップにしやすくし、部隊から普遍的に反響があった、マガジン着脱とグリップが相互に干渉する問題を解決した(頑住吉注:95式系列のマガジンはAK系と同じ、前をひっかけてから回すように後方を入れる形式で、外すときは下部が前進します。しかし前方にはグリップがあるのでぶつかりやすかったわけで、これを改善したということです。しかしコッキングハンドルの高さ増加3mmといい、もっと思い切って改良した方がよかったのではと思いますが)。

クリーニングロッドの構造を改良した

クリーニングロッドを6ピース組み立て式から一体式に改め、レシーバー内に設置した(頑住吉注:長い一体式クリーニングロッドは銃内部に収納できないだろうと思ったんですが、どうにかして収めているようです)。

ガスレギュレーターの構造を改良した

95式小銃、短小銃のガスレギュレーターの雑然とした構造を改良し、その調節方式をリングつまみ式および内定位式に改め、調節リングを簡略化し、素早い切り替えに有利にした。

安全性を高め、上部ハンドガードとサイトベースを改良し、射撃隠蔽性を向上させた


部隊から反響があった95式銃器ファミリーの光学サイトの照準ラインが高すぎ、頬付けしにくく、身体の暴露部分が多く、危険性が増大するとの問題に対応し、95-1式銃器ファミリーのサイトベースと上部ハンドガードに半包み込み式構造を採用し、上部ハンドガードをこれに合わせて改良し、照準ラインを5mm低くした。

ボルトストップ装置を追加した

95式小銃にボルトストップを設置すべきが否かの問題は、定型直後からずっと論争が絶えなかった。この問題に対し、95式小銃の総設計師雑英賢院士(頑住吉注:学士院会員)の視点は次の通りである。「現在、ボルトストップに頼るマガジン給弾の小銃はとっくに過去のものである。‥‥ボルトストップがなくてもマガジン内に弾薬があるか否かは判断できる。」 雑院士がボルトストップ装置の設置を主張していないことが見て取れる。だが部隊からの反響の状況を見ると、ほとんど80%以上の使用者はボルトストップの設置に傾いている。筆者が思うに、主要な原因は安全という角度からの考慮である。組織的教学訓練、特に実弾射撃の時のことを試しに考えてみると、ボルトストップが設置されている武器は適時に射手および実弾射撃の組織者に弾薬が発射し尽くされたか否か指摘することができ、武器使用中の安全性を高める(頑住吉注:ストーナー、カラシニコフ同様、95式の設計者も自分のオリジナル設計に改良を加えることに反感を抱いているのが分かります)。

部隊でのボルトストップ使用の習慣にかんがみて、今回改良された95-1式銃器ファミリーにはボルトストップ構造および解除機構が追加された。ボックスマガジン(あるいはドラムマガジン)内の弾薬を撃ち終わると、ボルトは自動的に後方でひっかかって止まり、射手が視察する、またマガジン交換するのに便利である。

給弾具を改良した

オリジナルのプラスチック製マガジンの底蓋がプラスチック部品からスチール部品に改められ、部隊から反響のあったマガジンの底部分が摩損する問題が解決された(頑住吉注:匍匐前進の時とかですかね)。マガジン後部のリブが3mm高くされ、またマガジンフォーロワ尾部が3mm長くされ、この銃器ファミリーにボルトストップ機能を追加する要求に適応した。

新材料を利用し簡易夜間照準装置を改良、95式銃器ファミリーの機械式サイトでは夜間照準が困難であるという問題を解決した

95式銃器ファミリーの機械式サイトにある蛍光ドットは明るさが足りず、しかも容易に脱落し、射手は倒置式簡易夜間照準装置を使用して夜間射撃を実施することが難しい。現在ではトリチウム光管が簡易夜間照準の発光源として使われ、オリジナル95式小銃のプロメチウム147発光材料に代わった。雌ネジ部分に塗布する方式を採用し、蛍光点が脱落しやすい問題が解決された。

スコープの銃への連結固定方式を改良し、銃/スコープの結合がより緊密になった

当時「エルナ・突撃」国際偵察兵競技会に参加した隊員は、95式小銃にスコープを追加装備した後では携行に不便であり、特に遠距離にいる敵を急襲する時、森林を突破する時、戦術動作や行進速度に影響することになると指摘した。

現在95-1式銃器ファミリーは本来の側面固定式を正頂式固定に改め、固定前の調整機構を廃止し、直接装着、無級調整固定機構に改め、固定の信頼性と使用利便性が向上した。

機械式サイトを改良した

95式銃器ファミリーのリアサイト装置にあるピープの直径はそれぞれ1mm(リアサイトピープ「1」)、2mm(リアサイトピープ「3」)、2.2mm(リアサイトピープ「5」)だった。小さなピープは武器の固定目標に対する射撃精度を向上させることができるが、戦場の環境は千変万化であり、突然目標が出現する確率も高い。95式小銃を使用して射撃すると、特に運動目標に対して射撃する時に素早い照準が難しい。去年筆者が仕事場で特殊兵の訓練養成を行っていた時、生きたニワトリを長い縄につなぎ、射手に距離100mから走り動くニワトリを射撃させたが、命中率は20%に過ぎなかった(頑住吉注:‥‥まあ後で美味しく頂いたならそれもありですかね)。射手たちからは、ピープを離れて視察した時ははっきり見えるが、ひとたび頬付けするとすぐ目標がはっきりしなくなる、との反響があった。多くの使用者も提案した。アメリカのM16A2小銃の設計経験を吸収し、95式小銃にも直径5mmの大きなピープを追加設置することを。

現在95-1式の機械式サイトの調整機構は本来のフロントサイト位置からリアサイト位置に改められており、左右調節つまみとフロントサイトでで照準調整を行うようになっている。フロントサイトベースは本来のスライド式から一体の固定式構造に改められている。1号ピープの直径は3mmに拡大され、射手が迅速に照準を行うのに有利となった。リアサイト両側の間隙は1.5mmから2mmに増やされ、視野が拡大した。



(頑住吉注:左右にスライドする構造は廃止されたものの、上下調整はフロントサイトで行うようです。ガードの真上に穴があり、フロントサイト基部が板状になっているところから見て、上から専用工具を入れてフロントサイトを回すとネジで上下するんでしょう。フロントサイト両側にあるのがトリチウム光管です。)

バヨネットとシースの結合方式を改良した

オリジナルの95式小銃のバヨネットとシースに可動範囲限定突起が追加され、ワイヤーカッターとしての使用時に力を入れすぎてバヨネットが定位置を越えて手を傷つけることが防止された。改良後の95式バヨネットは95-1式小銃および短小銃に共用できる。

95式分隊用軽機関銃のバイポッドを改良した

95式機関銃のバイポッドの形状を丸パイプから扁平なパイプに改め、肉厚を1mmから1.2mmに増加し、強度と剛性を高めた。

威力増大

小銃、短小銃に吊り下げ式グレネードランチャーのインターフェイスを設計した

95-1式小銃、短小銃の下部ハンドガード前端、トリガーガードの位置には専用の吊り下げ式グレネードランチャーのインターフェイスが設計されており、35mmグレネードランチャーが装備できる。機能は元々あった91B式35mm吊り下げ式対暴動グレネードランチャーとは異なる。35mm吊り下げ式グレネードランチャーは主に跳躍炸裂殺傷弾、破甲殺傷弾、着発殺傷弾等の致命弾薬を発射し、対軽装甲目標の破壊、群がった生体目標の殺傷および制圧能力の向上に用いる。一方オリジナルの小銃に取り付けられる91B式35mm吊り下げ式グレネードランチャーは対暴動グレネードランチャーとして、催涙弾、スタングレネード弾、染色弾等の非致命性弾薬種類の発射に用いられ、対テロ、対暴動の任務執行に使われる。

小銃、短小銃の銃口装置を改良した

95-1式小銃の銃口装置には2本のガス閉鎖リングが設計されており、グレネード発射の射程が保証されている。銃口装置とバレルの連結ピンの位置が2.5mm前に移され、連結の強度が向上した。95B-1式短小銃の銃口装置の直径は37mmという大きなものから24mmという小さなものに改められ、吊り下げ式グレネードランチャーが追加装備しやすくなり、外形的にマッチしたものになった(頑住吉注: http://www.gunsworld.net/china/rifle/qbz95/qbz95b-1.jpg これが旧短小銃ですが、やはりカッコ悪いです。L85のショートバージョンも相当にカッコ悪いですけどね)。

95B式短小銃の銃身長を延長した

全長が指標要求を満足させる前提のもとで、95B-1式短小銃の銃身長が320mmから361mmにまで延長され、短自動小銃の動力特性とガス導入システムのパラメータの合理的マッチングに有利となり、吊り下げ式グレネードランチャーともよりマッチするようになった。

新銃器を体験

大尉は30分間対比による紹介を行った後、我々をまとめて実弾射撃を行った。弾薬支給係は事前に1人につき5発を渡し、我々は号令に従って射撃場所のラインに行った。

「プローンにて弾薬装填」という澄んだ一声の号令を聞いて、筆者は銃操作要領に従ってマガジンを装着し、まずセーフティを解除した。これ以前に筆者はすでに十数年95式小銃を射撃してきており、習慣的に銃の後部にセーフティを探したが、数回触っても探しあてることはなかった。これでやっと95-1式小銃のセーフティ位置がすでにグリップ上方に移されていることを意識するに至った。筆者は右手の親指を使って数回セミ・フルオートおよびセーフティの調整転換を行うことを試みた。あるいは手が小さいせいかもしれないが、指は届かなかった。手に力を入れてグリップの内側に移動させ、やっと無理やり行うことに成功した。筆者はまた左手に変えてセレクターの調整を試みたが、この感覚は95式小銃の転換と比べてずっと敏捷にできた。もはや95式小銃のように「左手を体に近づけ、片方を避けなければならず、これでやっとセレクター位置を探しあてられる」、というようなことはなかった。



(頑住吉注:これを見るとグリップを握った手の親指でも操作しにくくはなさそうに見えるんですが。なおセレクターの表示は何故か「0、2、1」で、たぶん「2」がフルオートなんでしょう。マガジン装弾数の「30」とか「∞」とかH&K MP5の多数の弾丸の絵とか、フルオートの表示にはいろいろありますが、「2」でフルオートを表現する例は見たことありません。全く知らない人なら2発バーストと誤解するかもしれませんね。セーフの次がフルなのはAKで慣れた操作に近づけるためかもしれませんし、あるいはセーフから緊急に射撃する場合はフルが多いからかもしれません)

続いての号令は、「リアサイトピープをセット」だった。筆者は目標に向かってちょっと照準を試し、ピープが95式小銃に比べてずっと大きく、視界もずっと広く、95式小銃のようにターゲットを外す状況がしょっちゅう起きる心配は必ずしもないと感じた。これは単にピープの直径が3mmに拡大されたせいだけではなく、より主要な原因はリアサイト両脇の間隙もずっと大きくなっているからである。筆者の唯一の心配は直径3mmの大きなピープでも射撃精度が保証できるのか、ということだった。

3つ目の号令は「トリガーを引き射撃実施」だった。筆者は素早く5発の弾薬を撃ち終わった。数分後、標的検査係の兵が胸部にリングが描かれたターゲットを順序に従って目の前に並べた。筆者の射撃成績は47点だった。射撃前の、ピープの直径拡大が射撃精度に影響するか否かの心配は、明らかにやや余計なことだった。

その後筆者は同じ距離で10発の短いバースト(フルオート)射撃を行った。この時射手には次のようにすることが要求された。「両手にしっかり力を入れ、両肘をしっかり地面で支え、上体を確実に下げ、腹部を確実に地面に付け、ストックをしっかり肩に付け、体の各部に大小の力を入れ、さらに左右方向を協調一致させる。」 筆者はこれまで左手で95式小銃のフォアグリップを握ることがすでに習慣になっていたので、力も入れやすかった。だが95-1式小銃にはフォアグリップがなくなっており、操作する時左手を前に伸ばす距離が長く、特に体格の小さい射手に関して言うと、銃を構える過程で一種体が左に偏る感覚があった。

バーストを終えターゲットを検査すると、筆者の射撃成績は10発10中72点だった。その他の数名の同行者は皆、親指を筆者に向けて伸ばしお祝いしてくれたが、筆者自身は兵歴30年近い射手として、バーストの成績は理想的ではないと感じた。

この後筆者と同行者はこの件に関し交流し、同行者は筆者に次のように伝えた。ブルパップ小銃固有の欠点はバットプレートからトリガーまでの距離が大きいことである。コンベンショナルな小銃ではこの距離は一般に350mmを超えないが、ブルパップ小銃の大部分は400mm以上である。これは射手が肩付けした時、両腕を前に伸ばす距離が大きくなることをもたらし、体格の小さい射手はさらに体を左に向ける必要がある。見たところ小銃がブルパップであるがゆえに引き起こされる固有の弊害は、決して数項目の改良をしてすぐ完全に克服できるものではない、と。

客観的に言って、国産95式小銃は95式銃器ファミリーの基礎となる銃として、我が軍が21世紀初めに世代交代した製品であって、完全なものになりきっていない所がある。だが筆者は固く信じる。我々が95式銃器ファミリーという武器に対し不断に総括し、広範な将兵の使用意見を虚心に聞き取り、科研、院校、部隊が密接に共同し、不断に改良し新技術を投入しさえすれば、その戦術技術性能はどんどん良好になり、95式銃器ファミリーが世界の名銃となる日はさほど遠くないと!


 この人は立場上はっきり思ったことが言えないようですが、やや遠まわしに95-1式も完全なものになりきってはいないし、ブルパップという形式自体にも疑問がある、と考えているようです。しかし全体的に見て相当に改良され、より使いやすいものになっているのは間違いないでしょう。









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