殲ー31の真の意義とは

 殲ー20とハイローミックスを組む、いや輸出専用だといまだ評価が定まりませんが。

http://military.china.com/critical3/27/20140220/18351615.html


中国が殲ー31を研究開発する重大な意義が明るみに:アメリカのF-35を鶏肋に変える

殲ー31は中航の私生児であり、おぎゃあと生まれ落ちた時からずっと嫌と言うほど論争され、足が短いことも、弾薬搭載(頑住吉注:が少ないこと)も、超音速巡航(頑住吉注:能力がないこと)も、嫌と言うほど非難される弱点となっているが、事実もまた本当にこうなのだろうか?

沈陽飛行機は我が国航空業の長子であり、飛行機の修理から飛行機の製造まで、雨風の中で成長したと言うことができ、典型的な労働に頼って成長した子供である。このような子供は、普通とは違う斬新なことをする胆力を持たず、反骨精神にあふれた性格を持たないかもしれないが、きっと家計の切り盛りは理解している。このためああしたややもすれば「官僚的」だとして沈陽飛行機を攻撃する人たちには、ちょっと待てと言いたい。試しに訊くが、沈陽飛行機が官僚的だと言うなら、この世の中でどんな部門あるいは機関が官僚的でないと言うのか?

本題に入って、F-22がアメリカ空軍に就役した後、F-22を基準とする4Sが、第5世代戦闘機の基準となった。だがこの基準は本当に全世界に適用できるのだろうか? 必ずしもそうではない! F-35のことは語らない。何故ならF-22の存在があれば、F-35が超音速巡航能力を持つか否かはすでにどうでもいいからである。だがその他の国にとっては、隔たりは大きいと言える。たとえばアメリカを中心とする同盟のその他の国で、いくら金があってもF-35しか持てないのである。このことはまさに、アメリカが自分の同盟国に対する技術および軍事能力の上でのリードを保持し、他の同盟国にアメリカの地位に挑戦したいという考えを持たせないためでもあるのだ。

このため、ロシアがT-50を作るのは、ロシアが対応する必要があるのがF-22だからである! ステルス機の作用は何か? ドッグファイトに用いることではない。ステルス機の存在意義は核兵器と同じ道理であり、その意味は威嚇にあり、攻撃するのみで攻撃を受けない武器なのである。ロシアもT-50を作って飛ばし、F-22に対抗しようなどとはしない。何故なら飛行機にステルス能力はあるが、ミサイルにはステルス能力はなく、ドッグファイトの距離に入った後、ステルスの意義はすでにごく小さくなっているからで、何故ならこのステルスはレーダーに対してのみ役立つのであって、真に透明になるわけではないからである。このためT-50の存在意義は、そちらのF-22が防御を突破してこちらを攻撃できるならば、我がT-50も防御を突破してそちらを打撃でき、いわゆるおあいこだ、というところにある。原潜同様、相手にありさえすればこちらも持ち、ならば相手はあえて軽易に我が方に対し手は出さず、したがって態勢のバランスが形成され、これこそが大型第5世代機の存在意義である。4Sの中の超音速巡航は、実は小細工に他ならず、アメリカが自らの技術をひけらかしているに過ぎない。これにはいわゆるベクトルノズルも含まれ、いずれも小細工である。試しに問うが、ステルスに頼って防御を突破する飛行機にとって、ベクトルノズルの有無による差は大きいだろうか?

さらにスホーイー35を見ると、この機は非ステルス機の代表作になり得る。何故ならステルス能力がない以上、このことはこの機が随時相手と格闘する可能性があることを意味し、ベクトルノズルを配備すれば、これは機動の敏捷さを意味し、格闘過程でこのノズルはこの機の絶技となる可能性が高い。

殲ー31は比較的珍奇な機種として誕生し、加えて私生児たる身分があり、この機はずっと関心を集めている。ならば殲ー31はありていに言って全く役に立たないのだろうか? ノーである! 輸出機種として、殲ー31はこの機が向き合う必要のあるユーザーのために設計され、我が国の軍とは関係がない。関係がない以上、当然我々の考え方に照らして設計されることはあり得ない。伝統的レイアウトの採用は低リスクを意味し、成熟したエンジンの選択使用は成功率を意味する。我々がさらに殲ー31のあり得るユーザーを見ると、まずアメリカを中心とする同盟は必然的に排除される。ロシアとインドも範囲にはない。こうした国を除くと、その他の殲ー31を購入する可能性のある国は、全て何ら大国ではなく、経費でも国土面積でも、彼らはF-22あるいはT-50、甚だしきに至っては殲ー20をあまり必要とはせず、ならば殲ー31が必然的に真っ先に選ばれる選択肢となる。殲ー31の設計から見て、この機種の製造コストは非常に高くはないが、それでもステルス性能を持ち、そしてステルス性能の存在自体がまさに1つの威嚇なのである。双発の殲ー31は、F-35の航続距離と弾薬搭載に及ばないかもしれないが、防御突破さえできれば、その戦略的目標、目的は完成し得るのである! つまり、A国にF-35があると仮定すると、隣国であるB国は全く気づかない状況下で攻撃される可能性に常に直面することになる。だがF-35は買えないし、馬鹿にされることにも甘んじないとすると、殲ー31を買うことがあり得ないだろうか? 殲ー31はきっと製造コストがF-35に比べずっと低い。同様な戦略目標が達成できる以上、どうして喜んでこれを買わないことがあろうか? そして超音速巡航はこうした国々にとっても、同様に意義は大きくないのである。

何日か前ある報道を見たが、スウェーデンも双発中等推力の中型ステルス機を研究開発しようとしており、その目的は殲ー31との競争に他ならない。沈陽飛行機の開発方向に疑いを持つ人はいるかもしれないが、スウェーデンまで疑うには至らないだろうね?

今、アメリカ人が殲ー20をけなし、殲ー31を賛美するのは陰謀だと言う人がいるが、実は必ずしもそうではないのである! まず、私は世界には二度とフルシチョフのような、相手の嘘にだまされて天地をひっくり返すSBがいることはあり得ないと信じる(頑住吉注:意味分かりません)。このためアメリカが殲ー20をけなし殲ー31を賛美するのは陰謀だというのは過激であることを免れない。私の見たところ、アメリカ人が殲ー20を決して恐れていないのは本当である。何故か? 殲ー20が良くないからだとは言わない。殲ー20が彼らにとって真の脅威ではないからである! 何故なら中米がいかに勝負しようとも、両国がF-22や殲ー20の出動を必要とする衝突規模の勝負を勃発させることはほとんどあり得ないからである。このため殲ー20の存在は、ちょうど我々の原潜同様、せいぜい我々にアメリカとのバランスを生じさせるに過ぎないのである。私は、オバマは殲ー20のアメリカ領空進入を全く心配したことがないと信じる。だが殲ー31は違う。何故ならこれは輸出機種であり、アメリカのF-35が思うままに売れさえすれば、沈陽飛行機の殲ー31も同様に思うまま売れ、アメリカはF-35を大殺器と見なして自らの同盟内でセールスし、その目的は自らの同盟国が全て非同盟国をリードできることを希望することに他ならない。だが殲ー31の出現は、アメリカのこの打算を水の泡にする。F-35のかの非常に高い研究開発費用はすでにアメリカの同盟国を苦しめ耐え難くさせている。もしこうした国がF-35を購入した後、自分は大金を費やして、やっと仮想敵の安い支出とバランスを保持したに過ぎないのだと気付いたら、アメリカの威信は大いに低下するだろう。F-35の多機能は、実は諸刃の剣であり、これはF-35の就役が再三遅延する原因でもある。一方殲ー31はレイアウトからエンジンまで全て低リスクで、使用の上でもまた安く、ならばアメリカのF-35は殲ー31の出現ゆえに、食べても味がないが、捨てるには惜しい鶏肋に変じる可能性が高い。

スウェーデンの殲ー31競争機種研究開発の意向から見て、F-35の前途はごく茫漠としている。しかもひとたび殲ー31のエンジン問題が良い解決を得、またさらに艦載型が発展すれば、F-35はほとんどあの世行きになり得る。何故ならステルス艦載機と敵戦闘機に対する制空戦闘機は異なり、それらにはさらに空母保護の任務が増え、そしてこの任務を執行する時、ステルス性能はもはやすでに重要ではなくなり、機動性こそメインであり、双発の殲ー31とF-35の格闘性能なら、私は前者を大いに好意的に見る。


 私程度にも論理的に怪しいのではと思える部分が散見されますが、仮にF-35が殲ー31より本当はずっと強かったとしても実戦でそれが証明されるまでははるかに安価な殲ー31がF-35に匹敵する抑止力を持ち得るのは確かだと思います。また実戦で殲ー31がボロ負けしたとしても、たぶん多くの場合において機自体の性能以外の要素のせいではないかと思わせる状況があり、意外に価値が落ちないということも充分あり得るでしょう。実戦で現実にボロ負けしている旧ソ連系の戦闘機がいまだ良く売れているようにですね。しかも仮想敵国がF-35を買えない国にとっては、殲ー31の導入は圧倒的優位を獲得する結果になるでしょう。