殲ー20量産開始か?

 楽観的な見方に基づいても大規模な量産ではないということのようですが。

http://military.china.com/important/11132797/20151228/21025770.html


殲ー20戦闘機、量産・装備を開始 専門家、F-35が用いながら改良するのを学んだ、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「黄色い外皮の機体ナンバー2101の殲ー20が明るみに」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

最近、ネット上にコードナンバー2101の「黄皮」殲ー20戦闘機の模糊とした画像が出現し、これはネット民から殲ー20が少量生産に投入された証拠と見なされている。専門家は、第4世代戦闘機のシステムは複雑で、試験飛行時間は長く、2011年に検証機が初飛行してから今に至るまで5年に満たない時間しか経っていない、と考える。もしこの情報が事実なら、世界的範囲で見て、殲ー20の研究開発進度は非常に速いと言うことができる。だがアメリカのF-35の発展経験から見て、殲ー20は少量装備・試用、しかる後に完備させながら改良する模式を採る可能性が高い。

2101号殲ー20、ネットに姿を現す

ネット上に出現したこの殲ー20機は以前明るみに出た画像と主に2点の差異がある。1つ目は戦闘機のコードナンバーが20XXから2101に変わっていること、2つ目はこの機の塗装が黄色のプライマーだということ。

今まで、殲ー20の各種原型機、検証機の機体ナンバーは3回の変化を経ており、殲ー20の異なる発展状態を体現してもいる。最も早く初飛行した2001号機は技術検証機と考えられ、2002号殲ー20を含めいずれもこの任務を担った。その使命はアメリカがF-35研究開発の前に開発したX-35にいささか似ており、主に第4世代機の核心技術の検証に用い、例えばステルス空力レイアウト、構造設計などである。2001号および2002号の試験飛行はその設計が成功だったことを示したことはごくはっきりしている。

2014年に出現した2011号は殲ー20が原型機状態に入った印と考えられている。原型機は主に定型試験飛行に用い、試験飛行中に発見された問題に対し小幅な改修を行う。中国のインターネット上の実証を経ていない説は、2017号原型機は今年11月に初飛行を完成させた、と考えている。もしこの説が事実なら、2年に満たない時間内に、相次いで7機の原型機が試験飛行に投入されたことになり、速度は中国、アメリカ、ロシアの中で最も早いかもしれない。2101号殲ー20はコードナンバーから見て、状態に新たな変化が発生しており、これは外界がこれを第1機目の量産型殲ー20と解読する重要な原因でもある。

ある国内のウェブサイトは、この戦闘機が黄色いプライマー状態で初飛行を行ったのは、「殲ー20が試験量産段階に入った」からだという可能性がある、と考える。だが、このことと戦闘機が量産されるか否かの関係は大きくなく、以前の殲ー20原型機にもこの黄色いプライマーはあったはずだ、と考える分析もある。だが原型機と検証機の塗装は工場自ら確定できるが、もし部隊装備されるのなら、塗装は軍によって確定される必要がある。これはあるいは現在依然黄色いプライマーが留保されている原因の1つかもしれない。

(頑住吉注:これより2ページ目)

殲ー20の状態、安定に向かう

現在の画像から見て、この殲ー20の外形はネット上に明るみに出た最近試験飛行を開始した2017号原型機との顕著な変化は決して発生していない。このことは、殲ー20の空力レイアウトは基本的に確定したことを説明している。

殲ー20発展の歴史的過程から見て、最大の外形の変化は2001号検証機から2011号原型機に移行する過程の中でだった。こうした変化には空気取り入れ口の外形、垂直尾翼を切って尖らせる処理、キャノピーに補強用の金属枠が追加されるなどが含まれる。検証機が多くの試験飛行を経た後、ステルスや空気取り入れ効率、機動性の上で総合的に考慮した結果に違いない。2011から2017号原型機までにも、一部のタイプに比較的小さな改変があり、これはいずれも不断に最適化する正常な措置である。ある姓名を明かされたがらない中国の軍事専門家は27日「グローバル時報」に向け、現在の外形の上から判断して、殲ー20は全体設計でもディテール処理、ステルス設計でも、いすれもロシアのT-50より一段上回っている、とした。また戦闘機の空力レイアウト設計は超音速巡航により適している。だが現在採用するエンジンの制限を受け、この機はまだ超音速巡航能力に到達できない可能性があり、機動能力も制限を受けるだろう。

この専門家は、第4世代機はむしろ飛行するコンピュータのようだ、と説明する。F-35戦闘機のソースコードは何千何万行にも上る。レーダー、ミサイルも、飛行機の異なる状態の下でのコントロールも、全てコンピュータソフトによって完成される。このように大規模なソフトウェアの試験飛行を短時間で完成させるのは非常に難しい。このためF-35は止むを得ずまず低バージョン、機能の比較的少ないソフトウェアのバージョンを試験飛行し、しかる後に徐々にグレードアップを行う。殲ー20もこの種の模式を採用する可能性が排除されない。試験飛行しながら試用し、試験飛行の完成後、さらに部隊に装備されているタイプにグレードアップを行うのである。

(頑住吉注:これより3ページ目)

依然非常に長い行かねばならない道がある

この専門家は、もし殲ー20が量産に入ったとの情報が事実なら、殲ー20の研究開発進度が非常に早いことを説明する、と考える。このような進度に照らせば、殲ー20はT-50に比べより早く部隊装備される可能性がある。ロシア衛星ネット27日の報道によれば、T-50は2017年に就役する。だがこの専門家は、このことは殲ー20の試験飛行の進度がT-50を超えたことを決して意味しない、とも指摘する。これはさらに試験飛行の課目の多い少ない、および飛行機の現在の最適化の程度と関係がある。もし殲ー20が量産に入っても、殲ー20のそれぞれの原型機の任務が終わったことを決して意味しない。ある原型機は実際やっと初飛行したばかりである。将来、原型機が徐々に殲ー20の飛行エンベロープを開拓し、それを徐々に設計指標に近づけていく可能性が高い。また性能の上から見て、現在の殲ー20は依然第3世代のターボファンエンジンを装備している可能性が高いため、それは最終的な設計指標と依然隔たりがあり、推力:重量比10のエンジンを装備してのみ、殲ー20はやっと完備された第4世代機と評価できるのである。

専門家は、作戦部隊への装備後、一方において試用によりより多くの問題が発見できかつ改良を行うことができ、もう一方では部隊にできる限り早く第4世代機を熟知、掌握させ、戦闘機の大量就役のために飛行員の卵を養成し、経験を積むこともできる、と考える。作戦部隊は往々にして少数の試験飛行員に発見することが非常に難しい問題を発見する可能性がある。例えば、作戦部隊の飛行員は作戦の角度から某1つの機能や設計が合理的であるか否かを考慮するだろう。ある機能の設置は日常の使用では問題がないが、戦時は別のことなのである。


 スホーイ-27の発展型も黄色いプライマー状態で出現してから実戦装備されるまでかなりの時間を必要としていますし、増して殲ー20は中国が経験したことのない新しい世代の戦闘機をベースなしに1から開発したものですから実戦に使用できるようになるのは相当先でしょう。しかしその時日本のF-35がどういう状態なのかちょっと心配でもあります。












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