ロシア海軍の原子力動力戦略級艦艇関連2題

 まず戦略原潜関連です。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190505/35820492_all.html#page_2


ロシア新型原潜が進水 専門家:ロシアが大国の潜水艦に対応する「切り札」

報道によれば、ロシアの「ベルゴロド」号新型原潜が先日進水した。この潜水艦は「ポセイドン」原子力動力無人潜航装置を初めて搭載する潜水艦となる。ならば、ロシアの「ベルゴロド」号新型原潜の性能はどうなのか? それが就役した後、ロシアの戦略打撃能力にどういった変化をもたらすことになるのか? 関連の話題につき、CNR国防時空軍事視察員の王宝付があなたのために深入りして解析する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『ベルゴロド』号とその他の特殊原潜の想像図(資料画像)」)

軍事視察員の王宝付は、「ベルゴロド」号原潜は世界最大の原潜と称するに堪え、自身の性能がずばぬけているだけでなく、さらに6発の「ポセイドン」無人潜航装置が搭載できる、と説明する。「ベルゴロド」号原潜の進水は、ロシアの戦略打撃能力を大幅に向上させることになる。

王宝付:現在の世界について言えば、この潜水艦は最大のものの1つでもあり、何故ならそれは24000トンに達し得、、このような原潜は極めて少なくしか見られない。「ベルゴロド」号潜水艦は1992年に研究開発が開始され、後にソ連解体ゆえに、経済上の財力に問題があり、一度停止された。ここ何年かまた改めて研究が回復され、過去の設計に非常に大きな改造がなされた。

例えば過去設計上の全長は150mしかなかったが、現在では184mまで延長され、30mあまり増加した。しかも最大の変化はこの原潜が6基の「ポセイドン」原子力動力水中潜航装置を搭載できることである。このため「ベルゴロド」号原潜、いわゆる最大の原潜の威力は小さくないはずで、しかもロシアの計画に照らせば、来年さらに1隻「ハバロフスク」号、同クラスの原潜も進水しようとしている。この角度から言って、この潜水艦の進水ゆえに、ロシアはごく確実に戦略打撃能力、攻撃能力方面において、大きな一歩で向上する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『ポセイドン』原子力動力無人潜航装置の想像図(資料画像)」)

軍事視察員の王宝付は、「ベルゴロド」号原潜が運搬搭載する「ポセイドン」原子力動力水中潜航装置は威力が巨大で、ロシアが大国の潜水艦に対応する「切り札」武器だと説明する。

王宝付:現在見たところ、潜水艦に対し脅威を構成し得るいくつかの作戦手段がある。だがロシアの「ポセイドン」というこの種の原子力動力の潜航装置は、原潜(世界の先進国の原潜を含め)例えばアメリカの戦略原潜、攻撃型原潜に対し、いずれにも非常に大きな脅威と言うべきである。

何故ならそれは各方面から言って、例えば潜水深度、威力、速度であるが、基本的にいずれもいまだかつてなかったものと言えるからである。現在ロシアの「ポセイドン」は、1000m潜水でき、一般の現有の偵察手段から言って発見は非常に難しく、500m以下に潜水してさえ発見は非常に難しくなる。

さらに速度が速く、攻撃速度は200km/hに達し得、もう一つあるのは威力が巨大なことにほかならず、「ポセイドン」は通常弾頭が搭載でき、核弾頭も搭載でき、しかも核弾頭はTNT200万トン相当に到達でき、これは相当に大きい。

第二次世界大戦後期、アメリカが日本に投下した2発の原子爆弾は2万トン相当しかなかったが、それは200万トン相当に達し得、このためその攻撃力は非常に強大である。もしロシアの描写のようなら、「ポセイドン」というこの種の武器は現在最も先進的な潜水艦キラーの1つと言うべきでで、切り札式の武器と言うべきである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『ベルゴロド』号の想像図(資料画像)」)

報道は、ロシアサイドは2021年までに「ベルゴロド」号原潜をロシア海軍に引き渡し就役させる計画であるとする。軍事視察員の王宝付は、ロシアが「ベルゴロド」号原潜を開発するのは、国家の核心的軍事戦略能力を維持保護する重要な手段であると分析する。

王宝付:「ポセイドン」でも進水したばかりの「ベルゴロド」号原潜でもいいが、彼らの描写のようなこの種の戦術技術指標は、殺傷力が巨大だが、結局のところ実戦に入っておらず、まだ試験段階で、一体威力がどれだけ大きいか、まだ視察を必要とする。

だがどういう言い方をしようとも、ロシアは国家の核心的戦略能力の維持保護に対し、非常に大きな決意をしていると言うべきである。単にこの最大の原潜の進水や「ポセイドン」という水中攻撃手段だけでなく、ロシアにはさらにその他の一連の手段があり、例えば「先鋒」号ミサイル、極超音速ミサイルで、これには「サーマト」というこの戦略武器が含まれる。それはロシアが核心的軍事戦略能力を維持保護する全体の一部分である。

ロシアの軍事費は毎年アメリカの1/10に満たないが、ロシアの発展の考え方の筋道は非常にはっきりしており、一撃必殺ができ、戦略バランスが維持できるこの種の「切り札」武器の開発に他ならない。一方アメリカは全面的な優勢を勝ち取ろうとし、アメリカは実は現在から始まったことではなく、新世代の水中攻撃手段をとっくに研究中で、双方のこのゲームはすでに展開されており、この種の対抗は実際上すでにとっくに始まっているのである。


 「ポセイドン」は敵の海辺の都市(日本の大都市はたいていそうですが)を攻撃するものとする説明が多いですが、ここではアメリカの原潜を攻撃するものというトーンですね。次は原潜よりずっと不得意な分野に見える空母関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-05-10/doc-ihvhiews0995891.shtml


ロシア軍7万トン級原子力空母の建造を計画 動力システムは中国に比べより優勢がある

非常に多くのネット仲間はすでに気付いているかもしれないが、中米ロ英仏というこの5つの安保理事会常任理事国、同時に全世界の五大軍事強国の中で、ロシア一国だけが現段階でたとえ1隻の空母も使用可能なものとしてない。このまずい現状をもたらした原因は、ソ連の赤い海軍土崩瓦解がもたらした後遺症の他、さらに去年年末のPD-50浮きドック沈没事故、およびそれがもたらした「クズネツォフ」号空母大修理の中断が含まれる。しかし、まさにこのクズネツォフ艦がどこへ行くかさえまだ確定しない背景の下、ロシアはまたまた対外的にその新世代空母研究開発計画を明らかにした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『クズネツォフ艦』がどこへ行くかも分からないのに、ロシアは再度新たな空母計画を宣言した」)

ロシアのタス通信社今月7日の報道によれば、同国の造船業のある消息筋の人物は記者に向け次のように明らかにした。ロシア海軍新世代空母の研究開発作業は2023年に展開され、このプロジェクトはすでに2027年までの国家軍備調達に列せられている。これと同時に、ロシア連合造船集団社(USC)の代表は、社はずっと積極的にロシア海軍が新世代空母を購入するよう提案している、とした。この前、ロシア海軍はかつて自分たちは2030年までに原子力空母1隻を就役させると宣言した。一方国防省の言い方も、新たな空母の建造契約は2025年末までに締結されるだろう、と指摘している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「消息筋の人物は、ロシア初の原子力空母は2030年に引き渡されることになるとしている」)

以前の各種の痛くもかゆくもない声明に比べ、今回は全ロシアの造船業、軍および国防省など強力な部門を含めて新世代空母に対し「裏書き」しており、対外的に彼らのこの空母の設計と建造の決意を見せつけつつあるようである。また、消息筋の人物はさらに、新世代空母は原子力動力を使用することになり、その排水量は約7万トンクラスである、と指摘している。その他の具体的パラメータはまだ決して公表されていないが、7万トンという基本データは、明らかにこの前クルイロフ国家科研センターが発表した、排水量10万トンに達し、90機の艦載機を搭載可能な「暴風」級原子力空母とでは小さくない差異がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「新たな空母は以前公開展示されたことのある『暴風』級ではない」)

このため、ロシアの新たな空母計画は、ソ連の「ウリヤノフスク」級を基礎に発展してできたものかもしれない、と考える視点もある。ソ連が設計した初の原子力空母である、「ウリヤノフスク」級の排水量は7万トンに達し、採用するのは傾斜角甲板カタパルト+スキージャンプ艦載機模式だった。この空母は最終的に決してまだ完成しなかったが、それが残した各種資料は、依然としてロシアの空母計画のために一部分の参考を提供することができる。同時に、新たな空母への着手は、ロシアがアメリカ、中国に続く全世界で第3の新世代原子力空母を明確に開発しようとする国だということも象徴的に示している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『ウリヤノフスク』はソ連の原子力空母の最高傑作」)

大多数の中ロ両国の軍事マニアにとって、ロシアの新世代空母着工および中国国産空母が8月に船台に上がることに関する種々の流言は、ほとんど若いころの軍事マニアの振り払っても消えぬの記憶となっている。今、我が国の002型空母の就役がまもなくとなる、および003型通常動力電磁カタパルト空母の建造工程が佳境に入るのと共に、皆次の段階の原子力動力電磁カタパルト空母に対してもより高い期待を持っている。各方面から明らかにされる情報から見て、我が国の原子力空母プロジェクトはすでに陸上建設段階入りしており、もし単にプロジェクトの進度の上から語れば、これはすでにロシアの原子力空母計画に大幅に先んじている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産原子力空母はすでに陸上建設段階入りしている」)

当然指摘しておくことが必要なのは、この中ロ間の新世代空母プロジェクトの「競争」の中で、最も重要なカギたる水上艦艇原子力動力の研究開発と応用経験方面において、我が国はロシアに比べやはり一定の隔たりがあり、この一部分の隔たりを埋めるのに必要なのはまたしても長期の累積だ、ということである。だが逆に、我々にはプロジェクト立ち上げがより早かった、経費投入がより充足している、およびより良い基礎施設条件などの優勢もある。同様に重要な電磁カタパルト技術さえも建造中の003で検証、成熟を得ている。以上のこうしたことは、いずれも我が国が原子力空母研究開発進度の上でロシアに対する先行を保持する重要なカギの在処である。

振り返ってロシアはと見れば、種々の原因ゆえに、すでに外界にこのような印象を与えている。クズネツォフ艦は老いて白髪を生じ、年々の空母新計画は遅々として船台に上がるのが見られず、科学技術強軍は机上の空論か? (作者の署名:噛花熊)


 ステルス戦闘機でもロシアは累積された経験がある、中国は純国産戦闘機は初挑戦に近いという状態で現在の状況ですから中国が先行することは充分あり得るでしょうね。
























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