中国の無人機関連2題

 中国の自慢の分野ですが。

http://military.china.com/news/568/20161207/30068392.html


国産無人機は将来空母に搭載できる? 専門家:空母の「目」となれる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネットに流れ伝わる中国空母艦載機訓練基地内の無人機の画像」)

人民ネット北京12月7日電(記者 黄子娟) 中央テレビの報道によれば、最近ネット上の1枚の衛星写真は、中国空母艦載機訓練基地内の、滑走路付近に1機の無人機が出現したことをはっきり示している。ある分析は、海軍は将来空母上に無人機を装備することを考慮している可能性がある、と考える。軍事専門家は中央テレビのインタビューを受けた時、中国が将来艦載無人機を開発する可能性は排除されない、とした。ひとたび研究開発に成功すれば、無人機は空母の「目」となり、通信、情報および目標誘導などの任務を担うことができる。

画像を根拠に推測すれば、この無人機は全幅16m前後、全長は9m近い。ある分析は、中国海軍専門の艦載機訓練基地たるここに無人機が出現しており、具体的な機種は確定できないものの、それにもかかわらず海軍が将来空母上に無人機を装備することを真剣に考慮していることを証明でき、かつカタパルトによって発進しようとしている可能性が高い、と語る。

無人機が空母上に着艦する難度は非常に高い。アメリカは無人機領域での歩み始めが比較的早く、技術水準は世界に先んじている。2013年5月、アメリカ海軍のX-47B艦載無人機が成功裏に初の空母制動着艦を実現させ、実戦的性質の無人機の空母進駐に向け一歩近づいた。だがアメリカの艦載無人機に対する要求と位置付けが不断に変化中でもある。外国メディアは、X-47Bは米軍の最近の機種選定の中で、前途が憂慮される、とした。アメリカ海軍は将来さらに空母上にMQ-25Aステルス無人給油機を配備する可能性がある。

無人機の空母上での発着は有人機に比べどんな難点があるのかに言及した時、尹卓は説明し次のように言った。まず操作コントロールの難度が高い。艦載機の着艦時は、一般に人の目の力に頼っての視察を必要とし、完全にナビゲーション員が与える指示に照らしてではなく、これには経験の累積を必要とし、それでやっと完成できるのである。この種の経験を、データを計算機にインプットして人工に知能に変えることに転換するのは非常に難しく、このため実際に操作するのは非常に困難なのである。アメリカのX-47Bは確かに着艦に成功したが、米軍はなぜそれをまだ実戦化していないのだろうか? 非常に重要な原因は、中ロなどの潜在的相手に照準を合わせ、米軍が空母艦載機は航続時間が長く、航続距離が長い作戦機であり、作戦半径が少なくとも5,000kmに達する必要があると希望していることにある。しかしX-47Bはこのような作戦半径には到達せず、このためアメリカは継続して次世代の艦載無人機を研究開発することを希望している。このため、無人機を艦載化することは有人機に比べ、非常に大きな優勢がある、航行時間が長いだけでなく、燃料搭載量、弾薬搭載量もより大きい。

ならば、後発の優勢を持つ中国が、将来艦載無人機技術の上でアメリカと互角の競争をする可能性はあるのか否か? 軍事専門家の李莉は、この可能性は排除されない、とする。明るみに出た画像からこの無人機の外形を分析すると、この機は決して垂直離着陸機種ではないと判断でき、その全幅は比較的大きく、この種の機種の空母上での発着は非常に多くの技術手段を運用して困難を克服する必要があり、例えば機体の強度などである。ひとたび艦への搭載が実現すれば、無人機は空母の「目」となり、通信、情報および目標誘導などの任務を担い、応用範囲は広くなるだろう。


 画像の無人機はアメリカのX-47Bに比べるとはるかにレベルの低いものに見えますが、アスペクト比の大きい主翼は長い航続距離を意識していると思われ、長距離の索敵に役立ちそうです。この種の翼面荷重の低いグライダーっぽい無人機なら全翼のステルス無人機などに比べれば着艦が相対的に容易でしょうしね。

http://military.china.com/news/568/20161208/30070528.html


インドメディア、中国版グローバルホーク無人機が中国・インド国境に配備される、とする インドに対し偵察

「インド時報」は12月7日、中国人民解放軍はインドと国境を接するヒマラヤの国境地帯などを含む陸上国境に偵察、信号妨害、デジタル化作戦能力を持つ無人機「翔竜」を配備しつつある、とした。中国国産無人機である「翔竜」の飛行速度は750km/hに達し得る。

報道は中国メディアを引用し、高空作業と持久飛行の能力を持つ「翔竜」無人機はアメリカのRQ-4「グローバルホーク」偵察機に対する回答である、とする。「RQ-4グローバルホーク」は全世界で最も有名な無人操縦偵察機と考えられている。インドメディアの報道は、ひとたび解放軍が「翔竜」を導入すれば、この無人機は中国のインドと国境を接するヒマラヤの国境地域、および南海や東海地域に配備される可能性がある、とする。南海および東海地域において、中国はフィリピン、ベトナム、日本と領土争いが存在する。

「インド時報」は、中国はすでにその他の国に向け軍用無人機を販売しており、パキスタンにもこの種の先進的な無人機が見られるかもしれない、とする。翔竜無人機は中国軍への導入前、まだ試験を受けている。

「航空知識雑誌」副編集長の王亜男は、「『翔竜』の独特の設計はそれを高空の長期作業に適合させる。ひとたび『翔竜』無人機が就役すれば、解放軍の遠距離偵察能力を増強させることになるだろう。」とする。彼はさらに補充して、「また、この無人機は、信号情報収集、電子妨害などの電子戦のために良好なプラットフォームを提供する。」と語る。

イギリスの軍事雑誌「月刊空軍」は、「翔竜」無人機は10時間連続作業でき、飛行高度は18,000mに達し得る、とする。

インドのネット仲間もこの情報に対し極めて大きな関心を示している。インドのネット仲間Terence Fernandeは提案し、「インドは高度で先進的かつ高解像度を持つ衛星ネットワークを配備し、もって少なくとも100平方m(頑住吉注:万平方kmか何かの間違いでしょう)の範囲内のあらゆる変動を追跡しかつ監視する必要がある。」とした。さらにあるインドのネット仲間は自らの国家に対する失望を表明した。ネット仲間「No Compete」は、「インドの一切は全て買ってきたもので、中国の一切全ては自ら製造したものだ。インドと中国の競争? ご冗談を。」


 当然尖閣諸島にも接近する可能性があり、日本も同等の偵察機を作る能力はまったくなくアメリカから大金で買うしかないわけですが。