ロシアの対トルコ制裁の効果は?

 事態打開の兆しもあるようですが。

http://military.china.com/important/11132797/20151128/20836634.html


トルコ大統領:もしトルコがISの石油を買っている証拠をロシアが出すことができたら私はすぐに辞職する!

トルコのロシア実戦機撃墜の一件からすでに何日かが過ぎ去ったが、ロシア・トルコ間のこの件によって引き起こされた激しい舌戦は依然止んでいない。ロシア大統領プーチンはトルコの謝罪を要求することを堅持し、一方トルコ大統領エルドアンは明確に拒絶している。これと同時に、ロシアサイドはトルコの武装力量との関係中断を宣言し、かつシリアで迅速にS-400対空ミサイルシステムの配備を完成させた。

ロシアサイドは26日、依然トルコサイドのロシア実戦機撃墜に対する合理的説明を待っているところだ、とした。プーチンは、トルコがロシア実戦機を撃墜した行為は理知に欠け、国際法に違反している、とした。彼は、「現在に至るも、我々はトルコ高層からの明確な謝罪の一言を聞いておらず、彼らには賠償しようとする意志がなく、さらには事件の張本人を厳罰にするとしていない。我々はトルコ指導者にロシア・トルコ関係を袋小路に追い込もうとする意志があると考えており、我々はこれに対し遺憾の意を表明する。」とした。

トルコ方面では、エルドアンは26日アメリカCNNのインタビューを受けた時、トルコはロシア戦闘機撃墜によりロシアサイドに向け謝罪することはなく、「ああしたトルコ領空を侵犯する人が我々に向け謝罪すべきだ」と語った。エルドアンはさらにロシアがトルコと過激組織「イスラム国」とに不法な石油貿易が存在するとの非難に反駁し、ロシアがもし本当に証拠を出すことができたら、自分はすぐに辞職する、とした。

同日、エルドアンはフランスのテレビ局のインタビューを受けた時、トルコがもし領空を侵犯したのがロシア軍機だと知っていたら、撃墜しなかった可能性がある、と語った。彼はさらに、この事件後、ロシア大統領プーチンは自分の電話を受けない、と語った。

この前トルコのあるテレビ局は、トルコのF-16戦闘機の飛行員がロシア実戦機に警告する通話の録音らしきものを公表した。これに対しロシア国防省は、「録音は偽造だ」とした。

ロシア、トルコサイドとの軍事関係を中断 トルコ、シリア国境に向け戦車を移動、派遣

ロシア国防省は26日、ロシアは当日トルコ武装力量との現有のあらゆる関係を中断済みで、かつ黒海艦隊とトルコ海軍の行動に協調するロシア海軍駐トルコ代表を呼び戻す、とした。

またロシアは26日、1日の時間しか用いずもうシリアでS-400対空ミサイルシステムの配備を完成させ、この対ミサイルシステムはシリアのヘメイミン空軍基地に配備され、S-300対空ミサイルを装備する「モスクワ号」ミサイル巡洋艦と相互に支持し、ロシア空軍のシリアでの飛行の安全を保障するのに用いられる。S-400は同時に72発のミサイルを制御誘導し、36の目標を打撃することができ、ロシア空軍のシリアにおける飛行の安全を保障することになる、とされる。

同日、トルコ大統領エルドアンはCNNのインタビューを受けた時、「もしトルコ機がシリア領空を侵犯してロシアのS-400防空システムに撃墜されたら、トルコはどう反応するか」と問われた時、もしトルコの飛行機がシリア領空を侵犯した状況下でロシアの対空ミサイルシステムに撃墜されたら、トルコサイドはそれを侵略と見なすことになる、とした。またイギリスの「ミラー」26日の報道によれば、トルコはシリア国境地域に近い地域に20両のトルコ陸軍が装備するM60T型戦車を輸送済みである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

同時放送

ロシアとフランス、IS打撃の「歩調」を統一

アメリカ、正式にシリアに地上部隊を配備


フランス大統領オランドは26日ロシアを訪問し、プーチンと90分あまりの会談を行った。両国は「イスラム国」のシリアにおける目標空襲方面での協調を強化することを決定した。だが両国はオランドが希望する広範な連盟を建立しておらず、またシリア大統領アサドの去就問題で意見の一致を達成していない。

フランスの「世界報」掲載の文は、パリ襲撃発生後、フランスはアメリカとロシアの立場を調和させ、もって広範な連盟を建立することを企図している、と指摘する。だがロシアの戦闘機がトルコに撃墜された後、フランスはアメリカが指導する「イスラム国」を打撃する連盟とロシアの立場を調和させようというのは決して容易でないと気付いた。

別の報道によれば、シリアの何人かのクルド人は26日、米軍兵士はシリア北部のトルコ国境に近い地域でクルド人武装勢力を養成訓練しつつある、と語った。これはアメリカ初のシリアにおける正式な地上部隊配備である。

ロシア、経済制裁を開始 トルコ旅行業、すでに被害を受ける

トルコ軍がロシア空軍の1機のスホーイー24実戦機を撃墜した数時間後、ロシア外務大臣ラブロフなどの高官はもう、ロシア人はもはやトルコに行って旅行せず、即現れる効果を生じさせるようアピールした。トルコ旅館連合会会長のオズマ アイェカーは27日、多くの旅館がすでに注文取り消しの要求に接している、とした。

ロシアはトルコ旅行市場の2番目に大きい客源国で、ドイツのすぐ次である。2014年には400万人あまりのロシア人がトルコにやってきて旅行し、そのために40億アメリカドルの収入を創造した。今年に入って以来、ロシア経済低迷の影響を受け、トルコに赴いて旅行するロシア人はすでにのべ70から80万人減少している。トルコの旅行業にとって、重要な客源国であるロシアとの関係悪化は泣きっ面に蜂に他ならないと言える。トルコ旅行業界関係者は、ロシア・トルコ実戦機事件はロシアの旅行客を約40%減少させることになると予測している。

ロシア、トルコの食品輸入を減らす可能性

この他、ロシア農業省も、即日トルコから輸入される食品や農産品に対し監視コントロールを強化すると宣言している。ロシアは2014年にいくつかの西側の国からの食品輸入を禁止する決定をしたが、トルコはずっと影響を受けていなかった。ロシアメディア26日の報道によれば、数百両のトルコの食品を輸送するトラックがロシア国境の外に止まり、入ることができない。これに対し、ロシアのクレムリン宮殿は説明し、テロの脅威などの原因で定例の検査を行っているためだと語った。

39名のトルコ商人がロシアによって駆逐される

またイギリスの「デイリーポスト」の報道によれば、ロシア当局はロシア国内で39名のトルコ商人を逮捕し、かつ彼らを駆逐して国境から出した。消息筋の人物は、ロシアに来て農業会議に参加する39名のトルコ商人は、旅行ビザをもってロシアに入国したが、彼らは当然商務ビザを申請すべきだった、とした。トルコのいくつかの会社はロシアに巨大な商業的利益を持ち、約100のトルコの建設会社がロシアで業務を展開している。またトルコの投資家のロシア市場における投資は広範で、服装、製靴業、食品など多くの領域やブランドに関わる。投資機構である野村国際は、ロシアが採る経済制裁措置はトルコに120億アメリカドルを損失させることになり、これはトルコの年度の国内総生産値の1.6%前後に相当する、とする。


 トルコのダメージは比較的大きいようですが、もしトルコが対抗措置を取った場合のロシアのダメージはどうなんですかね。














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