文在寅は第2のドゥテルテになるか その2

 続きです。

http://military.china.com/important/11132797/20170511/30514550_all.html#page_2


二、文在寅は半島政策で成功を急がない。

朴槿恵在任時、彼女の中国との関係発展は実際に即さない幻想を帯びていた。それは中国に北朝鮮を統一することを助けさせたがったことで、かつ何度も公然と述べた。この功を焦る態度はごく容易に半島の矛盾を激化させ、特に北朝鮮が加速して核を保有することを刺激した。文在寅は異なり、彼は相対的にずっと温和で現実的だろう。彼はより対北朝鮮情勢緩和を主張し、急ぎ北朝鮮を統一する実際に即さない考え方は決してない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「いかにしてすでに進駐した「THAAD」」システムを処理するかは、文在寅の対中関係発展の一大試練になる」)

三、文在寅は対北朝鮮太陽政策と南北関係により傾いている。

朴槿恵がずっと北朝鮮と比較的敵対したのとは異なり、文在寅は北朝鮮に対し太陽政策を実施し、南北関係を緩和させる方により傾いている。我々は、韓国元大統領の盧武鉉が太陽政策を主張し、韓国自ら主導する外交を主張し、南北関係緩和を主張したのを知っている。もし文在寅が盧武鉉の政治的主張を継承できたら、半島情勢に対し比較的大きな影響を生じさせるだろう。

四、文在寅は中国との関係をより重視する。

その他の候補者に比べ、文在寅は中国との関係をより重視し、韓国が「THAAD」配備を確定した後、選挙中の文在寅は隊伍を率いて訪中し、中国と意志疎通した。このような態度は、少なくとも中国に彼と対話を行いたくさせる。ならば、彼の就任後、きっと対中関係を重視するだろう。このことは中韓および半島情勢に対する影響がいずれもポジティブである。

だが、文在寅の当選は中韓関係、半島情勢、北朝鮮・韓国関係いずれに対しても有利だが、このことは彼が半島情勢に対し何らかの決定的性質の作用が果たせることを決して意味しない。彼が一体どのくらい大きい作用を果たせるかの重要なカギは彼が「THAAD」問題の上でより妥当で、中国を満足させる解決方案を出せるか否か、中米間で真の戦略バランスを捜し当てられるか否か、本当に対北朝鮮太陽政策が実施できるか否かによって決まる。もしこれらが全て達成できれば、半島情勢に対し非常に大きな作用を生じさせることになるだろう。しかし、こうした課題はいずれも難しすぎ、単に「THAAD」一項目だけでも、文在寅はどうやってすでに配備された「THAAD」を撤去してアメリカに運び戻させることができるだろうか? このため、文在寅が一体どんな程度まで達成できるかは、中米の妥協程度と北朝鮮の態度の変化によっても決まる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「文在寅が韓国大統領就任を宣誓。かつ韓国大統領府である青瓦台を引っ越し、光化門の政府ビルで仕事をすると称した。」)

文在寅は第二のドゥテルテになり得るか?

ある戦友は、「THAAD」に反対する文在寅は第二のドゥテルテになり得るか否か? と問うた。占豪の見たところ、この可能性は非常に低い。原因は3つある。

一、アメリカの両国に対する政治、軍事的影響は異なる。

アメリカはとっくにフィリピンから軍を撤収させているが、アメリカは韓国に34万の駐留軍がある。アメリカのフィリピンにおける政治的影響力は比較的弱く、アメリカは韓国政界で念入りに根回しをしている。フィリピンは軍事力は非常に弱いが、軍事指揮権は独立している。韓国の軍事指揮権は今に至るもアメリカの手中で、このような対比は皆にはっきり分からせるはずである。フィリピンの政治、外交の独立性は韓国に比べずっと強く、このためドゥテルテのアメリカに対する態度を韓国大統領が達成することは不可能だ、と。

二、両国の国家安全方面の対米依存度は異なる。

フィリピンは国家の安全方面でアメリカに対しほとんど何ら依存していない。だが韓国は異なり、北朝鮮が随時韓国を威嚇し、このことは韓国に国家の安全上深刻にアメリカに依存せざるを得なくさせている。この両者の差異は、両国元首のアメリカに対する態度も絶対に同じではあり得ないことを決定している。

三、文化と人物の性格が全く異なる

ドゥテルテは狡猾で型にはまらない手に出、しかも乱暴なことをあえてし、やり方は比較的ワイルドである。文在寅は異なり、一目でもう上品で礼儀正しく、彼がドゥテルテのように型にはまらない手に出ることはまったくありそうになく、しかも文化方面から言っても韓国人はドゥテルテの常軌を逸した言動を受け入れられない。

要するに、文在寅が第二のドゥテルテになることはあまりありそうにない。占豪の見たところ、文在寅が一体「THAAD」問題の上で、半島情勢の上でどのくらい大きな改変がなせるのかは、彼が韓国でどのような支持を取得できるかによって決まる。占豪の見方は、半島情勢の重要なカギは中米の妥協の程度で決まり、重要なカギは中米の協力の程度にあり、文在寅はこの過程の中でこの過程を促進する作用を果たし、かつ韓国各方とコンビネーションして「THAAD」配備に反対するしかなく、そうすれば情勢に対し小をもって大を動かす作用を発揮する可能性がある。もし彼が中米妥協の過程の中で「THAAD」追い出しの解決の道を捜し当てられれば、中韓関係は逆転するだろう。逆なら、中韓関係の徹底した改善は短時間ではあまり可能性がないだろう。


 しかし中国との関係を改善すればアメリカとの関係が程度の差はあれ損なわれ、結果的に北朝鮮の脅威が増すわけで、中国の北朝鮮にブレーキをかける効果がたいしたことないのは事実が証明していますしね。



















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