ロシア軍、「アーマタ」戦車を装備へ

 個人的にはそんな凄いものになるとはちょっと考えにくい気がするんですが。

http://military.china.com/news2/569/20150127/19251456.html


ロシア最新戦車、152mm砲に換装可能 性能は明らかに西側より優れる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアメディアは、ロシアの第1ロットの新型戦車『アーマタ』は数日後部隊に装備されることになる、とする」)

ロシア軍事工業総合体ウェブサイト1月26日の報道によれば、ロシアの第1ロットの新型戦車『アーマタ』は数日後部隊に装備されることになる。ロシア政府軍事工業委員会副主席のボチコフは、正式装備時期は2月初めであると言明している。疑いの余地なく、この新型戦車には技術指標方面においてこれと同列に論じられる相手はなく、明らかに他国のメインバトルタンクより優れている。

装甲の中の装甲

ロシアのニジニ・タギルにあるウラル車両工場が「アーマタ」を基礎として新型装軌プラットフォームとメインバトルタンクを製造することが必須な期限は、分析者や軍事装備愛好家を戸惑わせ理解できなくさせるかもしれない。何故ならこの期限はごく短いたった5年なのである。結局のところ、ある時には観衆のために、やや成功した旧型機種のグレードアップ製品を献上しようとするのでさえ1/4世紀の時間でも不十分だというのに、いわんや全く新しい戦車をや。まず、「アーマタ」戦車は無人砲塔と完全デジタル化コントロール方式を使用し、したがって全車両クルーを特殊装甲防御スペース内に入れ、独特の装甲車体の中の装甲防御を形成させることができる。

注意に値するのは、この新たな創意はロシア戦車製造業が前に向け踏み出した巨大な一歩だということである。以前のT-90戦車は多くの方面において非常に優秀だったが、それにもかかわらず車両クルー人員の安全性問題が存在し、これはとっくに何の秘密でもない。この欠陥は伝説的なT-34にルーツがあり、何故なら弾薬が直接戦闘室内、乗員の近くに置かれているからである。もし敵サイドの砲弾が成功裏にこの臨時の「薪の山」に命中したら、弾薬の爆発と人員全体の死亡は避けられない。ついでに言っておくと、ドイツの「レオパルド」や「エイブラムス」戦車にも同じ欠陥がある。唯一の差異は、「エイブラムス」戦車の砲弾が砲塔尾部に置かれていることにあり、この構造は非常に多くの時兵士の生命を救っているが、弾薬の爆発による傷害を防ぐ万能薬では絶対になく、この点はすでにイラクにおける戦闘行動の中で何度も証明されている。

砲弾とミサイルを併用

「アーマタ」戦車の無人砲塔には125mm2A82型火砲が配備され、同様にミサイル発射に適合し、必要な時はさらに152mm2A83型火砲に換装することができる。「アーマタ」戦車の2A82型火砲の精度はドイツの「レオパルド2A7」戦車の120mmL55火砲より高く、しかもロシアの砲身の耐磨耗性はライバルよりはるかに優れている。また、「エイブラムス」戦車が使用する火砲はすでに25年超顕著なグレードアップを経ておらず、しかもやはりドイツのラインメタル社のRh-120戦車砲のライセンス組み立て品で、性能は相当に限られている。

これに比べ「アーマタ」戦車が使用する砲弾は2013年から生産開始され、部隊に供給されているもので、このことはロシア軍戦車には弾薬欠乏問題は存在しないことを意味している。この戦車はさらにアメリカのライバルが使用していない自動装填装置、およびその他の類型の一連の弾薬を配備している。

T-14「アーマタ」の研究開発商は戦車の特殊技術性能を基礎に、戦車の全体性能が国外の同類製品に比べ20〜25%高くなることを要求した。主砲のほか、「アーマタ」戦車にはさらに2挺の機関銃が配備され、これには1挺の改良型7.62mmカラシニコフ戦車用機関銃と1挺の12.7mm「簾布」機関銃が含まれる(頑住吉注:タイヤの内張りの布のことらしいですが、この場合意味は関係なく発音での訳なのかもしれないです)。戦車砲同様、機関銃も全部遠隔操作方式が採用され、これは戦車乗員の安全を保護するもう1つの優勢でもあり、現在将兵は戦闘の期間、もはや車内の装甲防御スペースを離れないことができる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

注意に値するのは、「エイブラムス」には砲塔の機関銃を使用しての射撃方面で、現在まだしばらくのところ懸案で未解決の深刻な問題が存在するということである。イラク戦争の期間、米軍戦車兵は多くの戦車車長を損失した。彼らはまさに車体から這い出し、砲塔上で機関銃を使用して発砲している時に撃ち殺され、あるいは負傷したのである。指摘しておくべきは、現在機関銃はすでに防弾ガラスで作った専用防御ドームによって使用されるということである。それは比較的良好に射手を保護できるが、戦車の輪郭をより高くし、したがってその隠蔽性に対しネガティブな影響をもたらす(頑住吉注:検索するとドーム状ではなく四角い防弾ガラスを数枚周囲に立てたような形のようですが)。

スマート戦車

ロシアのスーパー戦闘機T-50と待ち焦がれたT-14「アーマタ」戦車との間には多くの共通点がある。両者には台風のような強大な威力がある他、さらに独特のアクティブフェイズドアレイレーダーを装備し、最多で同時に40の地上目標と25の空中目標が「キャッチ」でき、周囲100kmの地域を可視化してコントロールできる。

上述の特徴の他、新型戦車はさらに戦車状態診断・分析システムを使用する。戦闘の期間、プログラムソフトが自ら某相手の脅威の程度を評価し、損壊状況に対し回答をなし、かつ行動を取り、モジュールに故障が発生し、戦闘力を喪失するのを防止することができる。言っておくに値するのは、ドイツの「レオパルド-2」戦車にも類似のシステムがあるが、一方アメリカの「エイブラムス」戦車のスマートレベルは相対的に低いということである。

最も重要なのは、戦車を難攻不落の要塞に変える装甲である。「アーマタ」は最も先進的な反応式装甲を配備し、対戦車ミサイル、成形炸薬弾、サブキャリバー砲弾を防ぐことができる。特殊プログラムが敵サイドの「アーマタ」戦車に向け撃ってくる砲弾を追跡し、かつ安全な距離で迎撃を行うことができる。この新たな装置はすでに標的場で試験中テストが行われ、その時来襲する砲弾はテストを受ける戦車に命中することができなかった。

このロシア軍の将来戦車の装甲の厚さは今に至るもなお未公表だが、これは決して不思議ではなく、何故なら軍事装備研究開発の機密を守ることは成功の保証だからである。その装甲レベルがT-90戦車より低いことはないと断定できる。メーカーは最新の44S-SV-SH型装甲板を使用し、これはスチール、セラミック、複合材料防護層から組成され、この三大支柱は「アーマタ」戦車がほとんどいかなる火砲が発射する砲弾によっても破壊されないよう保護することになる。国外の同類製品に関しては、アメリカの「エイブラムス」戦車の両側と尾部は比較的脆弱で、とっくに米軍の憂慮を引き起こしており、一方ドイツの「レオパルド-2」戦車は正面からの砲撃に遭うこと、およびそばで手製爆弾が爆発するのを非常に恐れる。

少し前、あらゆる国外戦車はロシアのT-90戦車とのみ同列に論じることが出来た。T-90は武器装備レベルが比較的良好であることが公認されているが、電子装備と乗員の安全防御レベルは相対的に薄弱である。現在ロシア軍はT-14「アーマタ」戦車の時代を迎え、この戦車には弱点はなく、このため世界で最も良い戦車になるチャンスがある。(編集翻訳:林海)


 車内の装甲防御スペース内から一切出ずに全てを遠隔操作するなら、いっそ無人戦車にして後方から遠隔操作した方がいいのでは、という疑問も浮かびますが。




















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