ボーチャードピストル より詳しい説明

 

左右側面。非常にユニークなスタイルだ。




 セーフティは押し上げてオン。ルガーより操作しやすいのではないかと思う。マガジンキャッチも実銃通りの位置と機能。




 マガジンには機能はないがほぼフルサイズ。カートは7.65mmボーチャードときわめて寸法が近い7.63mmモーゼルの実物ダミー複製したものだが、リムの厚みをやや増し、エキストラクターのかむミゾを深くしてある。マガジンのつかむ部分はルガーとは逆に半球状にふくらんでいる。




 バレルを後退させると後部のローラーが斜面に押し下げられ、中央の関節が持ち上がってロック解除される。




 ボルトがいっぱいに後退したところ。撮影のため止めているが、実銃同様にホールドオープン機能はない。


 

 装填された時だけボルト後下部にツメが突き出、ここをトリガーで押し下げる。バレルとボルトはロックされているので当然バレルも共に後退する。一方装填されていない時にトリガーを引いてもバレルやボルトが後退することはない。これも撮影のため外しているが、実際にはツメ後部のネジに引きバネがかけられ、排莢後はただちにツメは復帰する。このためトリガーを引き続けていてもボルトは問題なく完全閉鎖する。


 

 ボルトグループ。後端には実銃通り3つのローラーが設置され、摩擦を軽減している。このためトリガープルは軽くスムーズなものになった。




 つまみ部を持ってトグルを持ち上げ、エジェクションポートにカートを入れ、閉鎖する。機構上この状態ではトリガーを引かなくてもバレルを後方に押すと「暴発」してしまうが、セーフティをかけておけば作動は起こらない。エジェクターはプランジャー式にアレンジしてある。




 ストックは革製ホルスターを外した状態を再現した。右面にはこのように意味不明の造形があり、製作に苦労した。




 ストックが中央のネジを軸にひねられる力に対抗するため、実銃にはない補助ロックを、なるべく目立たないよう下面に設けた。




 ストックは手で回せるネジによって固定される。着脱に時間がかかるが、強度上は非常に有利な形式だ。しかしガレージキットとしてはこの形式で限度であり、今回の製作を通じてやはりスチェッキンのストック再現は100パーセント不可能だと実感した。




 グリップが垂直で構えにくい、後部の張り出し部が邪魔、というのがボーチャードピストルに対する評価の通例だが、再現してみてグリップ角度に意外に違和感がないのに驚いた。後部の張り出しもうまく手との干渉を避ける形になっているのが分かる。




 ルガーとの比較。こうしてみると確かにボーチャードピストルには無駄が多いことが分かるが、実に味のあるデザインだと思う。










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