中国の海洋進出に関連する兵器関連2題

 まず055大型駆逐艦関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20161018/23781300.html


専門家、「中国、055万トン大型駆逐艦に着工」に回答:まだ公式な確認を必要とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「055型大型ミサイル駆逐艦の想像図」)

人民ネット北京 10月17日電(記者 黄子娟) 最近、軍事専門家の李傑、「現代艦船」編集長の崔軼亮が人民ネットを訪れ、「空母および艦載機の未来の発展の趨勢」と題してネット仲間とオンライン交流を行った。崔軼亮は、空母の航路を護衛する艦艇は防空、対潜および高い航行速度といった三方面の能力を持つ必要がある、とした。

ネット仲間は「外国メディアの報道は、中国海軍が初の排水量が1万トンを超える水上主戦艦艇である055型駆逐艦を建造中であるとしていますが、この種のトン数の大きな戦闘艦は空母の護衛艦艇として用いようとしているのですか?」と質問した。

崔軼亮は次のように指摘した。関連の報道が事実か否かに関しては、まだ公式な確認を必要とする。だが、いったいどのような艦艇が空母艦隊に編入できるのかに関しては、艦船のトン数から判断する必要があるだけでなく、さらに機能の角度から分析する必要がある。空母戦闘群に編入される艦艇の使命は、まず空母の安全を保護すること、次に対艦、対地打撃および対潜などの任務を執行することである。空母艦隊は一般的に言って以下の類型の艦艇を必要とする。一つ目は防空能力が非常に強い戦闘艦。二つ目は対潜の実力が強い艦艇であり、もって潜水艦が空母に対し構成する非常に大きな脅威に対応する。三つめは航行速度が空母について行けるもので、巡洋艦、駆逐艦、護衛艦いずれであろうとも、空母艦隊に編入しようとすれば空母の高速の機動について行け、落伍しないことが必須である。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ネット仲間が055型駆逐艦の模擬建築を根拠に作図した説明図」です。)

ネット仲間は「最近南海問題が不断にヒートアップしていますが、中国は南海問題への対応の上で、さらにどういった武器装備を完備し、もってより有効にわが国の海洋権益を維持保護すべきでしょうか?」と質問した。

李傑は次のように言った。ここ何年か、わが国の南海の島礁に対する建設の歩みが加速している。将来的にはいくつかの大きな島礁の上に飛行場を建設するだろうし、防空武器も配備するかも知れないし、さらに加えて水上艦艇および戦闘機とコンビネーションし、我々はわが国の海洋権益を維持保護する能力を有する。

(頑住吉注:3ページ目)中国海軍の未来の055型ミサイル駆逐艦の構造の想像図

(頑住吉注:4ページ目)055駆逐艦の想像図


 公式な事実確認はまだみたいですが状況から言って建造中なのは間違いないと思われ、普通に考えてこの艦が3つの条件を兼ね備えたものを目指して作られていることも間違いないはずです。次は対潜哨戒機関連です。

http://military.china.com/jctp/11172988/20161017/23779220.html#photos


中国、急ぎ運ー8対潜機を生産

「中国航空報」の報道の中で航漢中飛机分公司は行動を用いて「百日攻堅戦」のラッパを鳴り響かせた。運ー8Qは現在中国海軍に最も欠乏している、最も緊急に必要とする機種であり、東海および南海の領土、海洋権益の維持保護に不可欠の軍事闘争手段である。

(頑住吉注:2ページ目)画像から総組立ラインおよび試験飛行場所にある運ー8Q対潜哨戒機が見て取れる。その特徴は機体後部に気泡視察窓が装備され、前部にはミサイル接近警告装置が装備され、機の腹部には光電子ヘッドなどが装備されていることである。

(頑住吉注:3ページ目)機首の下方には大型レドームが設けられ、360度海面を見渡せる捜索レーダーが配置され、敵サイドの潜水艦のシュノーケル、潜望鏡、ブイなどが有効に探知計測できる。この機は100個のソノブイを搭載し、潜水艦の存在し得る海域に敷設し、無線電信によって探知計測情報を搭載機に送って分析を行い、同時に尾部の磁器異常探知計測装置の使用とコンビネーションして検証および正確な位置決定ができる。

(頑住吉注:4ページ目)機体の下部にはさらに光電子回転塔があり、対潜機が潜水艦を捜索する時海面上を低空飛行し、光電子回転塔上の光学および赤外線システムが連続不断に海水熱の輻射をキャッチし、結果的に潜水艦の有無を判断する。高新6号は野戦飛行場など条件の悪い滑走路で短距離離陸でき、適応能力も非常に強い。

(頑住吉注:5ページ目)弾薬倉は主翼とレーダーの間に位置し、対潜魚雷、爆雷、機雷など多種の武器を投下して攻撃を発起することができる。

(頑住吉注:6ページ目)大型対潜哨戒機は敵サイドの潜水艦、水上偵察艦艇の警戒と追い払いに用い、戦時には独自にあるいはその他の対潜兵力と協同で敵の潜水艦に対し攻撃が実施でき、ソノブイ、対潜魚雷、爆雷、対艦ミサイルなどの武器を搭載することができる。

(頑住吉注:7ページ目)実践は、対潜の最も有効な手段は航空対潜であることを証明しており、その他の対潜兵力と比較して言うと、大型固定翼対潜機は反応速度が速い、潜水艦捜索速度が速い、支配する海域面積が広い、攻撃火力が強い、潜水艦が対抗し難いなどの多くの重要な優勢を持ち、ずっと潜水艦の天敵である。

(頑住吉注:8ページ目)2011年に始まり、国産の高新6号対潜哨戒機が徐々に明るみに出、将来もし大量に就役できたら、中国の中近海対潜の形勢はきわめて大きく様相が変わることになる。


 1枚目の画像からは相当多数生産するつもりらしいのが分かります。日米の最新の対潜哨戒機に比べれば明らかに1世代古い装備であり、対潜の実力が実際どの程度なのかも分かりませんが、少なくとも従来より大きく進歩するのは間違いないでしょう。










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