中ロのスホーイー35に関する交渉が決裂?
タイトルから想像する中身とえらくずれた内容ですが。
http://military.china.com/important/11132797/20140429/18474897.html
ロシアメディアが明らかに:中ロのスホーイー35談判が決裂!
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国向けにスホーイー35戦闘機を輸出する問題は、関連の談判が行われては止まり、しばらくのところ具体的協議達成にはまだ遠い」)
【グローバル軍事報道】 ロシアの週刊「軍工信使」4月30日(繰り上げ出版)の報道によれば、ロシア国防輸出社特別任務部担当責任者ニコライ ジミジュークは4月14〜18日にマレーシアのクアラルンプールにおけるDSA-2014国際安全保障業務展で記者のインタビューを受けた時、ロシアの武器はアジア太平洋諸国に非常に歓迎を受け、輸出の前途の見通しは大きく開けている、と指摘した。中国向けにスホーイー35戦闘機を輸出する問題に関しては、関連の談判は行われては止まり、しばらくのところ具体的協議達成にはまだ遠いという。
ジミジュークは、ロシアはずっと積極的にマレーシア国際安全保障業務展に参加しており、今回も例外ではない、と指摘した。展示参加業者はロシア国防輸出社の他、さらにロシア国防工業グループ傘下の「ロシアヘリ」社、連合エンジン製造グループ社、ウラル機関車工場、「精密システム」グループ社、信号旗造船工場、カルーガ無線電信技術科研所、機械製造科研所などがあり、共同で大量にあらゆる軍の兵種が使用するロシアの武器と軍事装備サンプル品を展示した。
アジア太平洋諸国との協力はずっとロシアの武器輸出の中で最大のシェアを占めている。現在アジア太平洋地域市場は競争が最も激烈である。結局のところ多くのこの地域の国の地縁政治的野心が顕著に高まり、真の実力に頼って支えることを必要としているのである(頑住吉注:どう見ても野心を顕著に高めているのは一国だけで、あとは皆それに危機感を強めて軍備を拡充しているだけですがね)。また、分裂主義とテロリズムグループの脅威と数も不断に増加し、対海賊闘争も非常に先鋭的である。アジア太平洋諸国はこれまでのいかなる時と比べてもより近代化された武器装備と技術で国防と安全を維持保護することを必要としており、このため不断に大量の資金を投入し、当然世界の兵器産業の巨頭の争奪を引き起こしている。
ジミジュークは、やってきて視察したアジア太平洋諸国の軍、政府指導層と商業界代表との積極的な接触は、ロシアの展示参加商にとって1つの主要なハイライトと言える、と考える。展示会で契約締結ができれば当然最も好ましい。だが現在軍事技術協力の主要な趨勢は、直接供給から緊密な協力、および各種形式の補償貿易(頑住吉注:一国が生産設備や技術を他方に与え、与えられた方は生産を行って生産設備や技術の代金分の製品を返して相殺する貿易形態)に向け移行している。協力の条件は買い手が主導で、彼らには常に自らの高度科学技術産業を発展させる意志がある。ロシアはこの方面において完全に平等な協力を展開するのにやぶさかではなく、これはロシアサイドの優勢の1つでもある。また、ロシアは独特の協力方案を提供することができる。例えばマレーシア向けにスホーイー30MKM戦闘機を供給する契約の補償協議の枠組み内で、2007年にロシアサイドはマレーシア史上初の宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに送り届け、これは明らかにそれぞれの武器輸出国全てができることではない。
このロシアの当局者は、今回の安全保障業務展で、マレーシアには数十両のT-90S戦車の購入可能性を深く討論する意志があった、と指摘する。2000年には早くもT-90Sはマレーシアの調達入札募集の枠組み内でジャングルと沼や沢の条件下でのテストに参加し、パフォーマンスは非常に良好で、技術方面に問題はなかったが、惜しいことに入札で選ばれることはなかった。DSA-2012安全保障業務展で、マレーシアサイドはさらに改良型T-90S戦車の性能や戦闘力に対し興味を生じさせた。体現される新技術の数という方面では、この戦車は実際上全く新しい戦車で、量産型T-90Sの、火力、防御性能、機動性を含む戦闘性能は、全て1段階アップしている。遺憾なのは、これらの接触がさらなる一歩の発展を達成しなかったことである。だが、マレーシアは依然近代化されたメインバトルタンクを必要としており、ロシアサイドは自らの装甲車両がマレーシア軍の需要に完全に符合すると信じており、このため再度この問題を討論できることを希望している。
(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「スホーイー35は機動性、加速性、構造的な効果と利益、航空電子性能と各方面いずれにおいても全面的にスホーイー27Sより優れており、その他の改良型、例えばスホーイー30のようにあるものを取りあるものを捨てたというものではない。」です。)
ジミジュークは、マレーシア国防省は1〜2個中隊の多用途戦闘機調達の入札募集を宣言する計画であると明らかにした。ロシアサイドはしばらくのところ更新後のスホーイー30MKMを派遣して競争入札に参加させる計画である。だが、飛行機の最終的な状態は正式な通知書を受け取り、かつ競争入札の技術要求を分析した後に形成されることになる。ロシアサイドが輸出したスホーイー30MKMの使用がスムーズなこと、およびマレーシア空軍特技飛行デモンストレーション隊がまだRD-33エンジンを配備するミグー29N戦闘機を使用していることにかんがみ、ロシアサイドは自分には入札で選ばれる非常に大きなチャンスがあると信じている。また、この前ロシアがDSA-2012安全保障業務展で締結した、マレーシア向けにRVV-AE空対空ミサイルを供給する契約はスムーズに履行されつつあり、第1弾のミサイルはすでにユーザーに引き渡され、第2弾のミサイルは今年の年末までに商品引き渡しが行われることになる。
マレーシア向けに「ブナ-M2E」中距離対空ミサイルシステムを供給する談判の問題に関しては、双方は依然努力して推進中である。マレーシアサイドは公開の入札募集でこの種の武器を調達することを宣言することになり、ロシアサイドは参加を計画している。マレーシアサイドはさらに入札募集して近距離対空ミサイルシステムを調達することになると見られ、ロシアサイドは「鎧甲-S1」を派遣して入札での勝利を争うことになる。現在ロシアはこうした武器システムを展示しているところであり、マレーシアの専門家を招いてそれらの生産の状況を理解させ、作戦機能のデモンストレーションを見せた。マレーシアは自らにとって非常に切迫した現実と言える防空問題を高度に重視している。実際、アジア太平洋諸国は全体的にずっとロシアの防空システムに対し非常に高い興味を持っており、このためロシアサイドはクアラルンプールで一連の防空兵器を展示した。これには「ドイル-M2E」や「ニードル-S」対空ミサイルシステムが含まれる。また、ロシアはさらにマレーシア国防省高官に向けミルー171SH軍用輸送ヘリをデモンストレーションし、それらは非常に大きくマレーシア軍の機動性を向上させることができ、特殊行動実施時には取って代わるものがない。
ジミジュークは、アジア太平洋地域の相当多くの国はミルー171SHヘリ購入の意志がある、と指摘する。去年ロシアとバングラディシュは5機のミルー171SH供給に関する協定を締結し、バングラディシュサイドはロシアサイドが2013年1月中旬に提供した武器調達貸付の枠組み内でこれらの武装輸送ヘリを手に入れた。今回の安全保障業務展で、フィリピンとネパールの代表もロシアが展示したミルー171SHヘリに対し非常に興味を感じた。
海軍武器装備方面では、マレーシア軍がまず関心を持ったのは200海里排他的経済水域の保護に関係する製品で、ロシアサイドはこのため「幻影」、「雄鷹」、「鼠鼬」などの巡視艇、および一体化近海監視システムを推薦した。また、マレーシアサイドはさらに「コルネット-E」、「コルネット-EM」、「混血児-M1」対戦車ミサイルシステムに対し相当に大きな興味を示した。また、インド海軍潜水艦の事故は、ロシアの「アムール-1650」潜水艦に対する潜在的ユーザーの興味にいかなる影響も生じさせていない。アジア太平洋(頑住吉注:ここでは東南アジアでは)諸国は大トン数の船舶に対し興味を感じず、彼らが最も関心を注ぐのは小型艦艇、中型ディーゼル・電池潜水艦で、ホバークラフトも含まれる。アジア太平洋諸国は近海防御を高度に重視し、このため海上と空中の目標偵察設備を必要とし、あらゆる殺傷兵器に向け指令を伝達できる統一された指揮所を必要としている。
ロシアが中国サイドとのスホーイー35戦闘機供給に関する談判を回復させるのか否かという問題に対し、ジミジュークは回答して、この種の談判は時には改めて回復し、時には再度暫時停止し、個別の時に個別の方面でさらに膠着状態に陥り、双方は決裂し、しかる後に考え直す、とした。要するに、具体的協議が達成されるまでの距離はしばらくのところまだ非常に遠いのである。
ロシアが2015年から「イスカンデール」戦役戦術ミサイルシステムの対外輸出を開始する可能性があることに関する情報に対しては、ジミジュークは自分はロシアサイドが2015年からこのミサイルの輸出を開始するだろうとは思わない、と指摘した。ロシア国防大臣ショイグが下達した任務要求によれば、ロシア軍部隊の「イスカンデール」ミサイル装備が全面的に保障される前、この武器は輸出供給されることはないだろう。もしロシアサイドがこの武器の輸出を決定しても、最も友好的な某国向けに供給されるだけだろうし、しかもロシアの専門家の監督を受けることが必須である。(編集翻訳:林海)
(頑住吉注:3ページ目)理論上スホーイー35はロシア製のあらゆる正確制御誘導武器、例えばKh-29対艦ミサイル、Kh-59巡航ミサイル、Kh-31対輻射ミサイル、およびKAB-500、KAB-1500系列制御誘導爆弾などを発射できる。
(頑住吉注:4ページ目)スホーイー35/37の両翼にはぞれぞれ1カ所外部吊り下げポイントが加えられ、全部で12の外部吊り下げポイントがあり、多用途搭載架を採用すれば14の外部吊り下げポイントを持つことができる。武器の搭載量は8,000kgに向上し、正常な空戦準備搭載は1,400kgである。主翼外側には短距離R-73空対空ミサイルあるいは電子戦ポッドが搭載できる。
(頑住吉注:5ページ目)スホーイー35の飛行性能はF-22以外の西側の新世代戦闘機と比べても依然最上に属し、理論上上流の持続機動能力をを持ち、かつ過失速機動能力の力を借りて、伝統レイアウトの指向性方面の先天的な劣勢を補うことができる。
(頑住吉注:6〜8ページ目)スホーイー35戦闘機(資料画像)
元々ロシアの記事としてはスホーイー35がメインテーマではなかったのに、中国としてはごく一部の内容でしかないそこに着目して翻訳の上タイトルをつけたわけですね。しかしスホーイー35に関する契約がすぐには締結されそうもないというのにはある程度の信憑性を感じます。