北朝鮮の「水爆」は電磁パルス弾?

 トンデモ臭いですが。

http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20160107/21093379.html


別種の水爆はあるいは北朝鮮が戦局を改変するのを助けるか:米韓連合軍は一撃にも堪えず

本文を見る前に言っておくが、筆者は非常に多くの人のこの文章の表題を見た後の第一印象が、筆者がまた「表題党」(頑住吉注:大げさな記事タイトルをつけることによってクリックさせようとすることを俗にこういうらしいです)をやって目を引こうとしていると思う、というものであると信じる(頑住吉注:というか「また」ってことは常習犯なのでは)。実はそうではない。今回北朝鮮は中米ロなどの国に通知しない状況下で、一方的に核実験を行い、多くの人にとって意外だったと言える。しかも現在掌握されているデータから見て、今回の北朝鮮の核実験の規模は下限でたった6,000トンかもしれず、上限でも22,000トンを超えないだろうというもので、これは普通の水爆のややもすれば何十万、百万以上、甚だしきに至っては1千万トンを超えるというTNT換算量に対して、実に筋が通らないと言える。このため米韓を含む多くの国は揃って、北朝鮮が試験爆発させたのは決して「正真正銘」の水爆ではなく、一種の強化型原爆であると考えている。だが筆者にはこれに対する異なる見解がある。朝鮮人民軍の現在の武器装備および朝鮮半島に勃発があり得る戦事を結合させ、筆者は北朝鮮が今回言明した水爆は、一種の非通常水爆、核電磁パルス弾に属するかもしれない、と考える。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「電磁パルス武器の作用原理および爆発後に生じる効果の説明図」)

もし核電磁パルス弾とは何なのか理解したければ、まず電磁パルス効果とは何かを理解する必要がある。原爆に比べ、水爆の爆発時は衝撃波、光の輻射、初期放射線輻射、放射性物質による汚染という4種の効果の他にもう1種の効果が増加し、すなわち電磁パルス効果である。水爆の爆発時、密集したアルファ線およびガンマ線が周囲の媒質の中の分子、原子と相互作用し、高速運動する電子を刺激しかつ生じさせ、大量の高速運動する電子はまた非常に強い電磁場を形成し、一方電磁場の外に向けての高速の輻射は強い電磁パルスを生じさせる。この現象に対し、米ロなどの軍事強国は非常に早くからもうこうした強い電磁パルスの軍事的価値に注意し、いかにして核爆発時に生じる電磁パルスの効果を増強しかつその他の何種かの効果を抑制するかを余力を残さず研究した。彼らはこの種の強大な電磁パルスを生じさせることのできる武器を電磁パルス弾と呼び、かつ電磁パルスを生じさせる方式に基づいて核電磁パルス弾と非核電磁パルス弾に分けている。ここで筆者には声明を必要とする点が1つある。核電磁パルス弾も水爆の一種に属すが、その爆発の威力は必ずしも原爆に比べて大きくはなく、これ(頑住吉注:水爆の一種なのだから原爆より強力なはず)はただ単に一種の常識上の錯覚である。原爆の核分裂反応との比較で言えば、水爆の核融合反応には臨界質量の問題はなく、大きくても小さくても可で、例えば中性子爆弾はまさしく水爆の一種であるが、その爆発規模は何千トン相当に過ぎないかもしれず、このため核電磁パルス弾の爆発規模が普通の原爆より小さいのも決して珍しくない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「北朝鮮がもし伝統的な水爆を研究開発したら、実際的でもなければ必要もない」)

上述の関連の原理によって我々は難なく分かる。伝統的な水爆に比べ、核電磁パルス弾はグレードアップ製品と評価でき、その研究開発難度は理論上伝統的な水爆に比べさらに高い、と。ならば北朝鮮にはより高い代価を費やしてこの別種の水爆を研究開発する充分な理由があるのか否か? 筆者は、北朝鮮には間違いなくこの武器を研究開発する現実の需要がある、と考える。まず朝鮮半島の地理的位置は狭小で、北朝鮮のためにロシアのノヴァヤゼムリャ、アメリカのネバダといったような核兵器試験基地を提供することができない。もし北朝鮮が五大常任理事国が伝統的水爆を研究開発した路線を再び行けば、露天での試験という方式を選択して水爆を試験爆発させることになり、中ロ韓日など周辺国に対しどんな種類の影響をもたらすかはひとまず言わないにしても、その本国内に対しもたらす核汚染さえ、おそらく救い難いものになる。次に、伝統的水爆は破壊力が過度に巨大であるため、世界を壊滅させる核戦争以外、基本的にいかなる用途もない。北朝鮮がもし真の意味での水爆を研究開発しても、おそらくそれをあえて実戦投入すると信じる人はなく、このことは形なき中に北朝鮮の水爆の威嚇能力を弱め、それを正真正銘の「張り子の虎」とさせることになり、デメリットがメリットより大きいと言える。振り返って核電磁パルス弾はと見れば、それは最大の程度で輻射、衝撃波などの効果を抑制しており、かつ絶対的大部分のエネルギーを電磁パルスに変えており、このためその爆発時、建築物あるいは生物に対し極めて小さな影響しか生じさせないが、それにもかかわらず北朝鮮軍に戦場で米韓軍を超える優勢を獲得させることができる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「電磁パルス武器の攻撃の下で、先進的な武器はおそらく正常に使用し難い」です。)

あるいは筆者が書いたばかりの説に対し一顧だにしない人がいるかもしれない。あせってはいけない、我々はまずアメリカのある権威ある雑誌が未来の戦争に対し行ったことのある恐るべき予測を見てみよう。戦争が始まった後、キノコ雲は見えず、巨大な音響と閃光だけが起こり、あらゆるコンピュータシステム、情報化武器装備が全て瞬間的に「焼き焦が」され、ディーゼルエンジンを除くあらゆる電化されたエンジンが始動できなくなり、電力網は全て麻痺し、全世界は瞬間的に200年逆戻りする。これはこの雑誌の未来における電磁パルス武器戦場投入後の恐るべき光景である。一方韓国の専門家の研究が示すところによれば、もし電磁パルス武器が電力網の密に分布し、電子設備が多い韓国あるいはアメリカの上空で爆発したら、深刻な衝撃をもたらし、都市は瞬間的に暗黒となり、各国の電力網に対する危害は1年以上にも達する可能性がある(頑住吉注:私全然知識ないんですけど地球の反対側まで影響するとか影響が1年も続くとか本当にあり得るんですかね)。試しに考えてみよう、各種通信設備が全部使用できず、戦車や自走砲の火力コントロール設備、車載コンピュータチップが完全に損壊し、甚だしきに至っては車両さえ正常に始動できなかったら、この種の「交通が基本的にダメ、通信が基本的にダメ」な状況下で、米韓の高度科学技術軍隊はそれ以上どのくらいの戦闘力を発揮できるだろうか? さらに致命的なのは、電磁パルス武器はさらにステルス武器の「天敵」だということであり、さらにミサイル防衛システムへの攻撃に用いることができ、1つ1つの科学技術の優勢が跡形もなく消失した時、おそらく米韓の軍隊の元々あった作戦威力も蚕食しつくされているだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ひとたび北朝鮮が戦場に核電磁パルス弾を投下したら、朝鮮人民軍の旧式武器は米韓の新式武器に比べより信頼性が高いものになる」)

今我々はさらに朝鮮人民軍を振り返って見てみよう。ここ何年か以来、外界は普遍的に朝鮮人民軍の武器装備は過度に古く、近代化された戦争の需要に適応できないと考えているが、もし北朝鮮が核電磁パルス弾を実戦投入したら、その装備上の劣勢は逆に優勢になる。何故なら核電磁パルス弾の影響下で、米韓軍の高度科学技術武器は正常に使用できず、一方朝鮮人民軍が装備する伝統的機械式武器はそれにもかかわらず影響を受けないからである。非対称戦争の条件下で、旧式武器に必ずしも自分の居場所がないわけではなく、重要なカギはいかに運用するかを見ることだ、ということが見て取れる。また、関連のデータが示すところによれば、1発の100万トン規模の核電磁パルス弾が地面からの距離400mの空中で爆発すると、破壊半径は約2,200kmである。文章の始めに紹介したが、今回の北朝鮮の核実験の規模はおよそ6,000トンから22,000トンまでの間で、最も簡単な等比例縮小に照らして計算すると、仮に北朝鮮が今回試験爆発させたのが確かに核電磁パルス弾だったら、破壊半径は13〜48kmである。円の面積に換算すると530平方kmから7,234平方kmで、一方韓国の首都ソウルの面積は605平方kmに過ぎない。小規模の核電磁パルス弾しか必要とせずもう北朝鮮の戦時の需要を満足させるに足り、しかもさらに核汚染などの問題を過度に心配する必要がない、ということが見て取れる。だからこそ筆者は、北朝鮮には核電磁パルス弾を開発する充分な理由がある、と考えるのである。

実は、去年4月には早くも、韓国の元議員である宋永仙があるテレビ番組に出演した中で、核兵器に続き、北朝鮮は電磁パルス武器試験を行う可能性がある、と警告していた。今回北朝鮮は水爆試験成功を宣言しており、韓国元議員宋永仙の警告を証明した可能性が高い。現在まだ北朝鮮が核電磁パルス弾の上で突破性の進展を取得したことをはっきり示す証拠はない。だがちょうど西側諸国が当時我が国の核兵器の研究開発速度を過小評価したように、我々も北朝鮮に対し絶対に見くびってはならない。北朝鮮が核保有の道をどんどん遠くまで行くのにつれ、いかにして北朝鮮の核問題を処理するかがもう1度人々の面前に置かれており、もし国際社会が朝鮮半島の最終的な非核化を希望するなら、あるいはより多くの国の努力を必要としてやっと実現できるのかもしれない。


 面白いことは面白いんですけどちょっと信じられないというか、むしろ北朝鮮に将来的にはこんないい手があるとアドバイスしてるみたいに感じます。















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