中国航空関連4題

 新型機、珠海航空展などに関する記事を4つまとめて紹介します。まず殲ー31関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20141022/18882597.html


徐勇凌:殲ー31は5年以内に量産 エンジンにもうすぐ良い情報がある

(頑住吉注:原ページのここにある動画のキャプションです。「当局は殲ー31が初めて公開され明るみに出ると言明 模範飛行を行う」)

人民ネット北京10月22日電(邱越) 南方日報の情報によれば、今年11月中旬に行われる第10回中国航空展に参加が確定した各種飛行機は130機を超え、殲ー31も珠海に出現して模範飛行を行う。航空専門家の徐勇凌は人民ネット記者のインタビューを受けた時、殲ー31は5年以内に量産が実現し、また殲ー31は将来艦に搭載される可能性が非常に高い、とした。

殲ー31は2012年の初飛行成功から今に至るまで2年の時間が過ぎておらず、試験機に対してということで言えば、殲ー31は現在まだ性能開発の初期段階にあり、「デモンストレーションを行おうとする難度はまだ比較的高いが、輸出型機として、航空展で見せて強烈な印象を残し、いくつかのセンセーショナルな効果を作り出せば、デモンストレーションの作用を果たすことができる。」 徐勇凌はこのように語る。

徐勇凌は、殲ー31は第4世代戦闘機のローエンドバージョンに属し、技術的前進は決して多くない、と考える。我が国の航空研究開発企業はこれまで第3世代機の研究開発過程で累積した人材と技術の優勢に頼って、殲ー31を5年以内に定型に至らせ量産する可能性がある、と考える。

エンジンは中国航空科学技術領域の伝統的な弱点で、エンジン技術が相対的に薄弱なため、我が国がボトルネックを突破する難度が比較的高くなるという結果をもたらしている。「だがこの弱点は現在補われつつあり、しかももうすぐ良い情報の出現がある。」 徐勇凌は、将来我が国は大、中、小推力エンジン領域においていずれも新製品の出現があるだろうし、殲ー31というような主力機種にはきっとセットされる国産エンジンができ、このようにして我が国は主要な機種のエンジンが大量に輸入に頼っているというまずい局面を終わらせることが有望だ、と語る。

徐勇凌は、ステルス戦闘機の艦への搭載は各国の未来の艦載機の遠いビジョンだが、第4世代機を用いて第3世代機に全面的に取って代わらせるという可能性は決して高くなく、将来は第4世代機メインの空母艦隊とだ3世代機メインの空母艦隊が同時に出現する、と指摘する。「殲ー31が艦に搭載される可能性は非常に高いが、現在まだ殲ー31の艦載機技術に対応する情報の出現は見られず、このため殲ー31が艦に搭載されるタイミングはその部隊装備のタイミングよりも遅いだろうと見られる。」

(頑住吉注:2ページ目)殲ー31は沈陽飛行機工業集団が研究開発する第4世代双発中型ステルス戦闘機で、コードネームは「鶻鷹」である

(頑住吉注:3ページ目)殲ー31は双発、単座、固定されたダブルの斜めになった垂直尾翼を採用し、エンテ翼はなく、空気取り入れルートは湾曲している

(頑住吉注:4ページ目)2012年10月31日午前10時32分、殲ー31は初飛行に成功した

(頑住吉注:5ページ目)殲ー31の初飛行成功は中国を世界で第2番目の同時に2種の第5世代機原型機を試験飛行させる国とした

(頑住吉注:6ページ目)専門家は、殲ー31は5年以内に定型に至り量産される可能性があるとする

(頑住吉注:7ページ目)殲ー31には将来国産エンジンがセットされるだろう

(頑住吉注:8ページ目)投資の不断の拡大と共に、中国は主要な機種のエンジンが大量に輸入に頼るというまずい局面を終わらせることが有望である

(頑住吉注:9ページ目)近く、殲ー31は珠海に出現し、かつ模範飛行を行う


 エンジンの難関突破はもうすぐ、いや「ついに突破!」という記事すら何年も前から繰り返し出ていますが今のところまだ駄目のようです。しかし半永久的に駄目のままであることを期待するわけにもいかんでしょう。

 運ー20関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20141022/18883063.html



運ー20、近日重大な突破を獲得 搭載重量66トンを超えあるいは2年以内に就役か

(頑住吉注:原ページのここにある動画のキャプションです。「運ー20の信頼性、重大な突破を獲得 すでに設計上の極限の要求を達成」)

我が国が自主研究開発する新世代大型輸送機運ー20は、11月に初めて珠海における第10回中国国際航空宇宙博覧会において公開されデビューする。

運ー20は最大離陸重量220トン、搭載重量66トンを超え、我が国が今までに研究開発した最大の飛行機であり、中国の工業化および軍事近代化の重要なマイルストーンと見られている。軍事専門家の徐勇凌は記者のインタビューを受けた時、運ー20の搭載能力は世界の先進国の主流たる大型輸送機の搭載能力に相当し、その研究開発成功は我が国の軍事力の国際的影響力に対し非常にポジティブな影響をもたらすことになる、とした。

最近、運ー20は初めて場所移動試験飛行を完成させ、この機の極限性および信頼性が重大な突破を取得したことを象徴的に示した。今回の場所移動試験飛行に投入されたのは第3機目の原型機である。去年1月、12月、2機の原型機がすでに相次いで飛んで試験飛行検証を行った。

徐勇凌は、運ー20は初飛行から現在までまだ2年の時間にもならないが、技術は基本的にすでに安定し固定化され、しかも公開の場で展示ができ、初の装備型運ー20は2年以内に空軍の使用に投入される可能性が高い、とする。

(頑住吉注:2〜9ページ目)中国の運ー20輸送機


 「我が国の軍事力の国際的影響力に対し非常にポジティブな影響をもたらす」というのはこの輸送機を多数使用して遠く離れた地域に多くの兵員を急速に投入できるようになる、ということですね。

 次も珠海航空展関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20141021/18879771.html


珠海航空展、6日内にのべ340機の飛行を手配 殲ー31およびC-17、展示に参加へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー31が姿を見せることは航空展をより神秘的なものに変える」 なおこの記事の画像のキャプションは全てこれと同じです。)

第10回中国航空展組織委員会は20日に珠江デルタ巡回推奨会を開き、組織委員会は、航空展の最初の4日は毎日デモンストレーション飛行のべ60機を手配し、最後の2日は毎日デモンストレーション飛行のべ50機を手配する、と説明した。また関連の責任者が明らかにするところによれば、中国は11月にロシアと、ロシアの第4世代半戦闘機スホーイー35購入で契約を締結する可能性がある。

ロシア連合飛行機製造社(UAC)は1機のスホーイー35を派遣して今回の航空展に参加させ、かつ飛行デモンストレーションを行うことになる、とされる。スホーイー35は第4世代半大型戦闘機で、遠距離、多用途、制空、打撃などの特性を持ち、ロシアが現在持つ最も先進的な戦闘機の1つで、登場から外界の関心を集めている。

記者は、今回の航空展に現在参加が確定している各種飛行機はすでに130機を超えていることを知った。このうち殲ー31、エアバスA380、AC313、ARJ21-700、殲ー10、領世AG300、運ー12F、シーラスSR22などのスター機種が模範飛行を行うことになる。「ハーキュリーズ」C130、「グローブマスター」C17、イリューシンー76などのスター機種も静態展示を行う。また、中国航空工業集団社所属の中国航空研究院は航空展の期間に、国際航空研究院フォーラム(IFAR)の年次会議開催を引き受け、これはIFAR年次会議初の中国での開催でもある。(記者/陳暁)


 飛行デモンストレーションはなかなか豪華なものになりそうですね。

 殲ー20関連です。

http://military.china.com/news/568/20141021/18879582.html


専門家:殲ー20が117Sエンジンを装備するのは避けられない選択

原題:117Sエンジン導入から我が軍の「小幅の駆け足」発展策を見る

世間ではロシアのサターン社の117S大推力ターボファンエンジンは、終始スホーイー35の中の中国に対し最も価値のある「宝物」と考えられている。

ロシアメディアの報道によれば、117Sは中国空軍が大量に使用するAL-31エンジンの大規模改良版であり、先進的な低圧タービンおよび高圧タービン技術を採用し、さらにSDU-D精密デジタル式コントロールシステムを使用し、その全体的推力は原型に比べ16%と飛躍的に向上しており、アフターバーナー使用時の推力は14.5トンに達し得、あらゆる第4世代エンジンの中のナンバーワンである。

推力が大きいことの他、117Sの使用寿命は4,000時間に達し、2回の大修理の間隔は1,000時間で、西側の同類エンジンの水準に到達し、ロシア式エンジンの最大の欠陥が補われており、スホーイー35が比較的高い出動率を持つことが保証されている。

軍情視察家は普遍的に、殲ー20は2019年になってやっとこれとセットになる渦扇-15エンジンを装備し、有効な戦闘力を形成できると考えている。それまでの5年の時間内、中国は周辺の米軍の少数のF-22、F-35の深刻な脅威に直面する必要がある。だがもし117Sというこの準第5世代推力の先進動力があれば、殲ー20は早期に戦力化され得るし、しかもその性能は現在AL-31を使用する原型機に比べ一段高くなる。

これに対し、徐勇凌は明確に同意する。「殲ー20のエンジンの選択としては2種があり得る。1つは渦扇-15、2つ目は117Sであり、後者は過渡的な過程の中で避けられない選択である。」 彼の推測によれば、我が国は117Sに高い値をつけ、ロシアサイドが心を動かざるを得ないようにさせる可能性がある。

なかなかの117Sがあれば、まず殲ー20に取り付けて部隊に装備させ、より凄い渦扇-15ができるのを待って、さらに機に装備して改良し、これがまさに我が軍の「小幅の駆け足」の理念の体現である。軍事マニアがこれに対しあざ笑うのは「歩幅が大きすぎれば、容易に失敗する」というやつである。

現在国産戦闘機は1年で生産数が50機に満たず、少なからぬ人を、国内の飛行機生産能力は不足で、空軍の需要を満足させられない、と感嘆させている。「実は我々の戦闘機生産能力には全く問題はない。軍隊が心配するのは、技術の更新が非常に速いと、もし1つの機種が一度に非常に多く装備され、万一使用中に大きな欠陥が発見されたら、ファイナンシャルパワー、マンパワー、マテリアルパワーの浪費になるだけでなく、さらには部隊が大面積で換装するがゆえに、戦闘力のグレードアップに損害を与える、ということである。」

徐勇凌は、中国の軍事科学技術が飛躍的に発展する今日、いかなる新兵器も過渡的装備かもしれず、軍事マニアたちは観念をちょっと発展変化させるべきなのだ、と強調する。(屠晨マ)


 4つの記事中3つに徐勇凌という人物が登場しましたが、この人は全体的にかなり楽観的な見方をする人らしいというのが分かりますね。















戻るボタン