「ロシア、他国の外交を語る」関連2題

 まず日中関連です。

http://military.china.com/news2/569/20150715/20014961.html


ロシア、安倍は背後の勢力の操作コントロールを受ける、とする 中国の抗日戦閲兵には参加しないだろう

外国メディアは、日本の首相である安倍晋三は北京に行って抗日戦争・世界反ファッショ戦争勝利70周年記念の活動に参加することはないだろう、とする。専門家は、この決定は国内の保守派の圧力におびえてのことだと考える。国内保守派は、中国は抗日戦争勝利記念日の機会を借りて日本の領土政策に影響を与えることを企図しているのだ、と考えている。だが安倍はそれでも9月に訪中することになる。

ロシアの「独立報」7月13日の報道によれば、中国は安倍に向け9月3日の活動に出席するよう正式に招待を発したが、相手方はずっと回答していない。共同通信社の報道によれば、安倍はおそらく9月3日に北京に行くことはないだろう。

日本政府の消息筋の人物は、安倍は依然9月初めに中国を訪問し、両国関係の中の緊張したムードを緩和することを考慮している、と明らかにした。これはドイツの首相メルケルにならったものである。メルケルはロシアのドイツファッショへの戦勝70周年記念活動が終わった2日目にやっとモスクワに到着し、かつロシア大統領プーチンと会談した。

報道は、北京はまだ決して自分たちが一体どういった西側の指導者に向け招待を発したのか言明してはいない、とする。中国は彼らの反応に期待しているところだという可能性が高い。一言で言えば、閲兵式をめぐる外交の迷いの霧はまだ決して散ってはいないのである。

当然、上海協力機構メンバー国元首はこれとは無関係で、彼らの態度は相当に明確である。ウファサミットで、5カ国(頑住吉注:ロシア、カザフスタン、キルギススタン、タジキスタン、ウズベキスタン)の指導者はすでに明確に、自分たちは北京に行くとした。

ロシア科学院極東研究所日本研究センター主任ヴァレリー ジスタノフは、安倍は一貫して日本国内保守派勢力の目の色を見て事を行っており、結局のところ保守派は彼の政権担当の基礎なのである、とする。「日本国内は、中国は理由なく過度に抗日戦争勝利70周年の意義を誇大宣伝しており、これはそれを利用して東京に向け政治的圧力を加えることを企図するものだ、と考えている。現在二大問題が中日関係に暗い影を投げかけており、すなわち領土をめぐる争いと歴史に対する認識である。」

報道は、安倍の中国に対する政策は非常に複雑であるとする。彼はとっくに双方の関係の改善を企図している。しかしまさにジスタノフが言うように、「双方の矛盾は自分から消失することはないだろう。中国は、安倍が8月15日すなわち日本の降伏の日当日、どんな種類の態度表明をするか、どういった言葉使いを選ぶか様子見中なのである。」

安倍は結局のところどういった新たな視点を打ち出すのか、中韓両国は臨戦態勢で待ち構えている。ある情報は、彼は反省の意を態度表明するが、謝罪はしないだろう、とする。もし本当にこうなら、彼が北京閲兵式に出席する時きっと相当に居心地が悪いだろう。

報道は、アメリカ、イギリス、オランダなどの太平洋戦争に参加した国が代表を派遣して中国が9月3日に行う閲兵式に参加するか否かは、現在まだ知り得ない、とする。

報道によれば、ロシアは北京閲兵式に出席し、ロシア・中国のパートナー関係のレベル向上を証明することになるが、東京はその中から反日の言外の意味を読みとることができる、と考える。


 首相が出席する選択だけでなく外務大臣を派遣するとか、親中派と言われる政府外の政治家を派遣するとかの選択肢もあるでしょうし、駐日大使だけ出席という可能性もあるでしょうね。日本がどうするかはたぶん世界的にも金正恩の出席の有無、アメリカがどうするかの次くらいに注目されるでしょう。次はアメリカ・ベトナム関係です。

http://military.china.com/news2/569/20150714/20008464.html


ロシアメディア:中越の南海の船衝突事件後、アメリカがベトナムに千万アメリカドルの巡視船を送る

ロシアの「視点報」の報道によれば、アメリカ大統領は初めて社会主義国であるベトナム訪問の招待に接したが、これは少し前にはまだ純粋に幻想に属した。昔の血なまぐさい戦争の相手は、努力して関係を強化しつつあり、その提唱者はまさにかつてベトナム戦争の老兵の身であるアメリカ議員マケインと国務長官ケリーである。

7月8日にベトナム共産党中央総書記であるグエン・フー・チョンはワシントンに対し歴史的訪問を行い、オバマ大統領と会談を行い、協力の拡大を協議して決めた。双方は合同声明を発表し、両国は国交回復から20年来多くの領域での協力の重要でポジティブな成果、二国間経済貿易協力の大幅増加を認可すると宣言した。今後アメリカはベトナムが戦争時代から残された不発弾の破壊を助け、有毒物質の害に遭った人員を治療し、かつさらに国防技術を交換することになる。両国はアジア太平洋地域自由貿易協定、すなわち環太平洋パートナーシップ協定を締結し、商品とサービスの関税を完全に取り消すが、それにも関わらずこの協定は中国を除外する。またグエン・フー・チョンはさらにアメリカ大統領の正式ベトナム訪問を招待し、もしこれが行われれば、アメリカ大統領歴史上初のベトナム訪問となる。

ロシアのサンクトペテルブルグ国立大学極東諸国歴史教研室主任のケロトフは、全く誇張なく、ベトナム・アメリカ指導者の会談は間違いなく歴史的と言うことができ、これは両国の歴史上いずれにとってもいまだかつてなかったことだ、と指摘する。主要な提唱者はまさにかつてのベトナム戦争の老兵マケインとケリーである。だが何年か前ならオバマをベトナムに招待することはまだほとんどただの幻想だった。両国関係の発展はレーガン大統領任期内に始まったが、1988年以来ベトナムは多元化された外交方針を実施し、アメリカ、ASEANとの貿易を増加させた。20年来アメリカ・ベトナム貿易額はゼロから380億アメリカドルにまで増加し、これはロシア・ベトナム貿易額の10倍である。ベトナムの武器輸入総額の90%はロシアからであるのだが。

グエン・フー・チョンの今回の訪米はさらに一歩アメリカ・ベトナム経済貿易関係を強化することになり、アメリカに対ベトナム致命性武器貿易の制限取り消しを促す可能性が高い。そしてこうした武器は中国を抑止するのに必要なものである。つまり、新たなる軍備競争を挑発して引き起こすことになる。実際上、最近ワシントンは明らかに積極的に昔の仇敵と仲直りしている。6月1日にベトナム国防大臣フン・クアン・タインはハノイで来訪したアメリカ国防長官カーターと会談し、軍事関係に関する合同声明に署名した。前任のへーゲルとは異なり、アメリカの現任の国防長官であるカーターにはベトナム戦争の経歴がない。注意に値するのは、ベトナム海警船と中国船舶が南海で衝突事故を発生させた後、アメリカ政府がベトナムに1,800万アメリカドルを援助して巡視艇を購入し、両国間のパートナー関係を改善したことである。

3週間前、「レーガン」号空母は古い「ワシントン」号空母に取って代わり、東アジアおよび東南アジアの地域のアメリカ海軍の旗艦となった。タイの「バンコク時報」の評論は、「レーガン」号原子力空母の南海水域出現は、アメリカが中国とベトナムを含むいくつかの東南アジア諸国との間のパワーバランスを改変し、南海の島礁や海上境界をめぐる領土争いに干渉することを画策していることを示している、とする。今年5月中旬アメリカメディアは、ペンタゴンは南海の争いある島嶼地域に向け艦隊を派遣し、秩序を維持し、同盟国を助けることを決定した、と明らかにした。

ケロトフは、現在マラッカ海峡は世界で最も忙しい海峡の1つであり、世界の貿易の10%がここを経由する、と指摘する。関係方面は南海の島嶼を支配するため、激烈な地縁政治の競争を展開しており、中国とベトナムの強硬な立場は最も調和できないものである。(編集翻訳:林海)


 しばらく前まで中国はベトナムは紛争を抱える相手国の中で最も話し合いでの決着の望みが大きいと見ていたようなんですが、状況が変わってきたんでしょうかね。
















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