ベトナムの6隻の「キロ」級潜水艦あなどれず

 「大したことはない」と強がる論調も多いですが‥‥。

http://military.china.com/critical3/27/20140211/18335169.html


見くびることはできない ベトナムの6隻の潜水艦は中国海軍に対し致命的一撃を発起できる

ロシアの援助の下でベトナムが建設した初の海軍潜水艦部隊は戦力化され始め、ベトナムもまさに東南アジア地域の海軍強国になりつつある。「ヴォイス オブ アメリカ」放送局ウェブサイト2月8日の報道によれば、サンクトペテルブルグに位置するロシア海軍部造船工場は、ベトナムのために建造した6隻の「キロ」級ディーゼル・電池潜水艦のうち第2隻目の「ホーチミン」号は1月31日にベトナムに出発した、と明らかにした。「ホーチミン」号は賃借したオランダの大型船に搭載されて造船工場を離れ、1ヶ月半の航行を経た後、3月にベトナム海軍潜水艦基地であるカムラン湾に到着すると見られる。

一方1月15日、ロシアがベトナムのために建造した第1隻目の「キロ」級ディーゼル・電池潜水艦「ハノイ」号がカムラン湾で就役・戦力化式を行った。ベトナムが獲得した「キロ」級潜水艦には艦船と陸上目標の攻撃に使える「クラブ」ミサイルが配備され、強大な対艦作戦能力を持ち、南海内全体で広範な作戦任務が執行できる。ベトナムが海軍潜水艦部隊の建設を考慮し始めたのは、その国内経済改革が成功を獲得した後に始まったことに違いない。ベトナムが南海から天然ガス資源を採掘して巨額の経済利益を獲得したのは、ちょうど南海の争いが大いに発酵する時でもあった。ベトナムとロシアは2009年に総額21億アメリカドルに達する、6隻の「キロ」級ディーゼル・電池潜水艦建造の契約を締結したが、この金は主にベトナムが南海で採掘し販売した石油によって獲得された資金である、とされる。

調達計画によれば、ベトナムが発注した第1ロットの「ハノイ」号と「ホーチミン」号は、今年年初の引き渡し後、すでに就役を開始している。第3の潜水艦「ハイフォン」号(頑住吉注:やはりベトナムの大都市の名を取って命名)は今年11月にベトナムに引き渡され、年末までに正式に就役すると見られる。第4隻目の潜水艦は今年3月に進水する見込みで、第5隻目の潜水艦は今年年末に主要な建造作業を完成させる計画であり、第6隻目の潜水艦は今年7月に着工される。全調達計画はすでに全部実施段階に入っており、最後の1隻の潜水艦は2016年にベトナム海軍に引き渡され就役すると見られる。

カナダの「漢和安全保障業務評論」の報道によれば、中国海軍が購入した8隻のこの型の潜水艦に比べ、ベトナム海軍の潜水艦は潜望鏡、電子偵察装置、消音スレートの上でいずれも新技術を採用している。また、ベトナム海軍はさらにロシアが提供する最新型「クラブ」潜水艦発射ミサイルを獲得している。このミサイルの射程は290kmである。ロシアの軍事専門家ロテチェンコは、「キロ」級潜水艦を持つことはベトナム軍にとって、武器装備のマイルストーン的飛躍であり、ベトナム軍の作戦範囲がすでに水中に拡張展開されていることを意味し、この潜水艦の獲得はベトナムが有効に南海における利益を保護するのを助けることができる、とする。この地域にはベトナムや中国などの国に領土をめぐる争いが存在し、「キロ」級潜水艦を装備すれば南海の海上戦力バランスに変化が発生し始め、ベトナムの南海区域に対する水中の支配能力はある程度増強され、かつ特殊な時期に南海の航行輸送ルートを切断する能力を持つことになる。しかも、ひとたび中越が開戦したら、ベトナムの6隻の「キロ」級潜水艦はスホーイー30MKVの援護の下、中国による南海の諸島の回復を阻止し、中国海軍に対し致命的一撃を与える能力を持つ。

実は、東南アジア地域においてベトナムは決して唯一ほしいままに潜水艦を購入する国ではない。現在東南アジアの多くの国が新たなディーゼル・電池潜水艦を購入し、もって自分たちの東南アジア海域の排他的経済水域の利益を保護することを企図している。当然いくつかの国は南海の紛争のために準備も行っている。このうち、マレーシアは2010年にフランスのDCNS社から第2隻目の「フィッシュ」級潜水艦を購入した。インドネシアは2011年に韓国のデーウーグループに3隻の209S型潜水艦を発注した。現有の6隻の206A型を基礎に、タイは新たな潜水艦訓練システムを購入することを依然考慮しており、かつ新たな3隻の潜水艦の購入計画があるとしている。フィリピンも3隻の潜水艦の追加購入の希望を表明している。一方この方面でずっと先んじているシンガポールは、スウェーデンの「アーチャー」級と「チャレンジャー」級潜水艦を持つ他、すでに新たに2隻の新型218SG型潜水艦を購入することを決定している。ミャンマーはすでにパキスタンで艦員の訓練を展開しているとされ、この挙動はミャンマーも自らの潜水艦部隊建設を準備しようとしていることを暗示する。

(頑住吉注:これより2ページ目)

現在の趨勢から見て、今後5〜10年、東南アジア水域と中国南海で各国が持つ通常潜水艦の配備数は顕著に増加することになる。このことは南海をさらに混み合わせる。現在の趨勢から見て、東南アジア各国間の「潜水艦競争」はどんどん激しくなる勢いを呈する。各国の現有の海上戦力の規模は大きくなく、かつ予算は限られているが、地域の海洋権益の争奪は日増しに激烈になっているので、非常に多くの国が「何隻かの潜水艦を装備すればすぐ戦闘力を倍増できる」との思想を形成させた。いくつかの国が率先して先進潜水艦を装備するにつれ、その他の近隣の国は突然に自らに対応する能力が全くないことに気づき、そこで一段と力を入れて同類装備を購入するしかないということでもあるし、しかもさらに大きな力を入れて対抗する武器を装備するかもしれない。このことから、この勢いが徐々に激しくなる軍備競争は、非常に大きな程度上東南アジア諸国間の内部の競争を体現しており、近年来各国が自身の海洋権益を日増しに重視していることと密接な関係がある。

だが、こうした国の中で、ベトナムの行為は最もまばゆいものである。そのかくも多くの数の潜水艦の一挙購入は、この地域の国の中で最も急進的である。ロシアメディアのこれに関する評論は、ロシアの援助、支援の下、ベトナム初の潜水艦部隊がスムーズに戦力化されるだけでなく、ベトナムは同時に東南アジアの海軍大国ともなる、とする。「キロ」級潜水艦が続々と引き渡され就役するにつれ、南海の主権の衝突という背景の下、ベトナム海軍戦力はこのために大幅な向上を獲得することになる。だがもしこうであっても、ベトナムが通常の海戦の中でその他の主要な強国を打ち破ることを期待することはできない。だがベトナムは潜在的敵に対し脅威を構成することはできる。もしこの敵がベトナムを攻撃したら、その敵は深刻な結果を引き受けることになる、と。このことから、小さいが精鋭なベトナム海軍潜水艦部隊は、時間と共に南海地域の軽視できない重要戦力になり、中国が南海の主権を維持保護する時、真剣に対応せざるを得ない頭の痛い相手でもあるのだ!


 しかしベトナムという国の性質からして中国と組んでその他の国に対抗する可能性もあるわけですが。



























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