不法操業する中国漁船への各国の対応

 日本の対応が甘すぎるという批判が強まっていますが。

http://military.china.com/news/568/20141107/18938049.html


中国漁民が越境し捕まった時の待遇が明らかに:ロシアは砲撃、北朝鮮は洗いざらい略奪

日本の小笠原諸島周辺海域は希有な「宝石級珊瑚」を持つが、紅珊瑚の価格が急速に上昇し、中国漁民が繰り返し日本近海に行って珊瑚漁をするよう引きつけている。共同通信社の報道によれば、10月15日、日本の福岡地裁は、長崎県五島列島付近海域で珊瑚漁をし、「外国人漁業規制法」違反で起訴された中国人男性に無罪判決を下した。無罪判決の理由は、作業地点は「日本領海」内に位置するが、この船に装備された衛星位置決定システム(GPS)では日本領海にいると明示されておらず、このため「被告は領海内にいると認識できなかった」というものだった(頑住吉注:納得いかん理由ですね。ポンコツ積んどきゃ密漁し放題ですか)。

2013年11月、12名の中国船員を乗せた「ミンプー漁運18818」が、日本の沖縄県付近の排他的経済水域において規則違反をして珊瑚漁をした嫌疑により拿捕された。逮捕された船長は代理人を通じて書面の材料を提出し、日本の「漁業主権法」が規定する400万円(約24.5万人民元に相当)の保釈金を支払うことを保証した後で釈放された。

台風が間もなくやって来るという時、依然多数の中国漁船が日本の小笠原諸島海域で紅珊瑚漁をしており(頑住吉注:日本のマスコミは配慮して「〜と見られる」などと表現してますが、当の中国は断定してますね)、これに対し日本の海上保安庁はすでに巡視船を追加派遣して伊豆諸島海域に行かせ、かつ中国漁船に向け台風の警告を発した。日本の国土交通大臣太田明宏は、台風が到来しても漁民の上陸は決して許さず、船に乗り込んでの検査もあり得るが、中国漁船と漁民を港に入れて避難させるとは決して言わなかった。

越境し不法に漁をする中国漁船に対し、関連の刑事罪名をもって逮捕を行い、司法手続きに入り判決を行うのは、フィリピンが近年来よく取っている形式である。

2013年4月、「ミンピンユー」号という名の中国漁船がパラワン付近のトゥバタハ群礁海洋公園のところで座礁し、その後12名の中国船員が「侵入して漁をした」嫌疑でフィリピンによって逮捕され、漁船は没収された。「侵入して漁をした」との告発に直面する以外に、さらに珊瑚の破壊、船上に爆発物を搭載、および公園の巡視人員への贈賄を企図したなどを含む告発にも直面することになった。2014年8月5日、フィリピンのプエルトプリンセサ裁判所は12名の被告に判決を下し、フィリピンの領海で不法に漁をした中国漁民を6〜12年の入獄とした。これは中国とフィリピンの南海の主権をめぐる争い勃発以来初の関連の司法判決である。船長は12年入獄の判決を受け、船員は6〜10年入獄の判決を受け、さらに1人あたり10万アメリカドルの罰金支払いの判決を受けた。

ベトナム付近海域で越境して漁をする中国漁船出現に対し、ベトナムは一般に駆逐の政策を採り、ベトナム国境防衛軍の砲艇がぴったり中国漁船に張り付き、銃を持って呼びかけ、放水銃を用いて打撃し、あるいは空に向け銃を鳴らす。2011年6月9日、中国漁船が南沙諸島のマンオンザビーチ海域で作業している時、ベトナム武装艦船の駆逐に遭い、中国漁船を逆に引っ張り、中国漁船は漁をする網を自ら切断し、やっと接触から離脱した。

ベトナム国境防衛軍の砲艇が出てきて駆逐を行う他、ベトナムの漁政船も越境して漁をする中国漁船を駆逐する責任を担っている。中国・ベトナム政府の船の衝突が発生した時、ベトナム漁政の多くの船舶は中国の船舶から高圧放水銃によって打撃されるだけなので、ベトナム政府は7月29日に発せされた76号令で現在の漁政船武器使用に関する条例を修正し、武器使用の条件に関し規定を作った。9月15日から、ベトナム漁政監督部隊管轄下のあらゆる船舶はサブマシンガン、軽機関銃などの武器を配備し、もってベトナムの漁業法規に違反する行為を監視、統制、処理する。

韓国の排他的経済水域に進入した中国漁船は随時韓国海警の乗船検査に遭い、もし規則違反があればすぐ拿捕される。韓国海警は中国漁船に接近すると投石されることがしばしばで(頑住吉注:何故船の上に石が?)、甚だしきに至っては組織的な「武装抵抗」がある。2011年12月12日、2人の韓国海警が仁川付近海域で「不法に漁をする」中国漁船を拿捕する時、中国船員によって刺されて傷を負った。そのうち1人の警察リーダーは左脇を刺されたことにより治癒せず死亡した。2011年12月26日、韓国政府は「中国漁船の不法な漁を根絶する総合対策」を公布し、海警の各項目の配備を増加する他、さらに海警の中国漁民の不法活動取り締まり時の発砲を許した。2014年10月10日、韓国海警は不法な漁に関わった嫌疑のある中国漁船「魯営漁50987」を検査している時、船長の宋某が激烈に抵抗し、韓国海警は発砲して警告し、宋某が命中弾を受け負傷し、かつ病院に搬送される途中治癒せず死亡するという結果がもたらされた。

その後、韓国海警は中国漁民に対し期間4日の「厳しい打撃」を実施し始めることを言明し、これは主に許可なく領海に進入する、および暴力で法にあらがう重大な規則違反船舶に照準を合わせ、船舶を没収し、かつ外交ルートを通じて引き渡すなどの強硬な措置に処すこととした。

2012年7月17日、ロシアの「ジェーレンスキー」巡視船が日本海のロシアの排他的経済水域で不法に漁をする中国籍の漁船を発見し、連絡を取っても効果がないので、ロシアの巡視船はこの漁船に対し3時間の追跡を行った後、それに向け発砲して警告したが、依然停止しなかった。ロシアの国境警備兵は乗船して抵抗に遭った時、直接中国船員に向け発砲し、1名の中国サイドの船員が衝突の中で海に落ちて行方不明となった。これは決してロシアが初めて中国船舶に発砲した例というわけでもなく、2009年2月15日、中国の貨物船「新星号」がロシアのナホトカ港付近でロシア国境防衛軍によって砲撃されて撃沈され、船上の10名の中国船員のうち3人は救助されたが、その他7人は行方不明となった(頑住吉注:これは漁船に関わる事件ではないですが、理由はやはり領海侵犯だったようです)。

2011年7月と8月、中国漁船「魯営漁0579」が特別の許可を経ずにロシアの沿海州で不法に漁をし、18名の中国船員が拘留される結果をもたらした。船長の劉徳剛は不法な漁によりロシアの生物資源に392万ルーブルの損失を与えたとの罪名が成立し、15万ルーブルの罰金に処せられた。拘留された船員は2012年8月になってやっと釈放され、拘留時間は最長だった。船員が拘留されている期間、ロシアは決して食品と衣服の提供に責任を負わず、中国の駐ウラジオストック領事事務室によって定期的に漁民に淡水、果物、野菜、米、油・塩・味噌・酢などの生活基本用品を送り届けることしかできなかった。

中朝の間に1977年に海上国境に関する争いが発生した後、双方の漁業は長期にわたり協定のない状態に置かれ、海上の模糊とした境界は北朝鮮サイドにしばしば越境者を捕まえさせた。2012年5月8日、3隻の中国漁船が中朝の協定のない海域で漁をしている時に北朝鮮軍人によって支配下に入れられ、中国サイドの28名の船員が拘留され、かつ120万の身代金の要求が提出された。ジャックされた後、船上の物資と食料は全部洗いざらい奪われ、一切の持っていけるものは空っぽになるまで運び去られ、これには漁をする網、箱、貨物、トランシーバーなどが含まれ、ディーゼル油もポンプを用いて吸い出され、甚だしきに至っては携帯電話、衣服、靴、粉洗剤さえ残されていなかった。食料は半袋の米しか残されず、船員は毎日2椀の粥だけを食べて生命を維持した。物資が奪われた他、船員はさらに北朝鮮サイドの人員によって長さ50cmの青い木の棒、金梃子を用いて殴打された。

2013年5月5日、「遼普漁25222」が拿捕された事件はほとんど2012年の同じ時期の事件の「焼き直し」だった。船上に元々備えられていた10袋くらいの食料は、1袋の米、麺しか残されず、船上の北斗、GPSなどの衛星通信装置は外して持ち去られ、通信ツールは没収され、釈放された時も返されなかった。(文/源爾)


 別に非人道的な扱いをする必要はありませんけど退去させるべきところでは退去させるべきでしょう。また小笠原方面の多数の中国漁船に海上保安庁が力を入れると相対的に尖閣方面が手薄になる恐れがあることにも注意が必要です。というかそこが本当の狙いという可能性もありますし。
















戻るボタン