台湾版「グローバルホーク」開発失敗?

 関連の記事を2つ紹介します。

http://military.china.com/news/568/20131223/18236214.html


台湾版グローバルホーク無人機、失敗が宣告される 「現実に即していない」と指摘される

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾の『中科院』が研究開発する無人機の画像を集めたもの」)

【グローバル時報総合報道】 台湾の「連合夕刊」22日の報道によれば、台湾の「中科院」の「長征計画」は5年で30億新台湾ドル近い資金を費やし、台湾空軍のために戦略無人機偵察機(UAV)を研究開発している。だが台湾空軍の作戦要求を満足させられず、しかも量産できないため、これは実際上この計画の失敗が宣告されたものでもある。

報道は、「長征計画」は「中科院」が米軍の「グローバルホーク」無人機の構造にならって研究開発した長滞空型無人偵察機で、年末に終了する計画である、とする。だが、「中科院」が研究開発した原型機は台湾空軍の修正後の作戦要求に到達していない。

台湾「国防大学」解放軍研究所副教授張競は、台湾が近海偵察型UAVを研究開発するのは実行可能だが、衛星誘導コントロールなどのインターフェース設備を負担できないため、UAVを遠距離偵察、甚だしきに至っては攻撃用に用いようというのは実際に即していない考え方である、とする。事情を知る当局者は、台湾空軍は長征機が大陸の江西および広東沿岸一帯の軍用飛行場に行って偵察任務が執行できることが必須であると要求したが、「中科院」が研究開発するUAVはこのような遠距離で有効に操作コントロールできず、航続力も限られているため、台湾軍の要求を達成できないのだ、とする。

台湾は近年無人機領域への投資が非常に大きく、「中科院」が投入した研究開発予算は少なくともすでに60億新台湾ドルを超え、各形式の固定翼型、回転翼型の中、小型UAVを研究開発している。台湾はさらに、8億新台湾ドルを費やして攻撃専門の先進無人機のエンジンを作り出す「迎曦計画」を欲している。先日桃園で行われた防衛技術展では「中科院」自ら研究開発したUAVファミリーが公開展示され、これにはすでに台湾陸軍で戦備就役状態にある「鋭鳶」偵察捜索UAV、陸軍航空特部でテスト中の「紅雀」携帯式偵察捜索UAV、小型の「翔鳶」UAV、回転翼型の「魔眼」UAVが含まれる。その中ではさらに戦略型UAVの模型も展示され、ある推測はこれが「長征計画」の完成品だと考えている。

「連合夕刊」は、「中科院」は決して台湾軍のUAVへの投資継続を勝ち取る努力を放棄してはおらず、また外観がB-2爆撃機のようで、ミサイルコンパートメントを配備した無人攻撃機構構想を提出している、とする。(張祥)


http://military.china.com/critical3/27/20131225/18242393.html


台湾の「長征計画」失敗 大陸は嘲笑すべきではなく警戒すべき

台湾の「連合夕刊」22日の報道によれば、台湾の「中科院」の「長征計画」は5年で30億新台湾ドル近い資金を費やし、台湾空軍のために戦略無人機偵察機(UAV)を研究開発している。だが台湾空軍の作戦要求を満足させられず、しかも量産できないため、これは実際上この計画の失敗が宣告されたものでもある。

台湾の「長征計画」(遠距離無人機製造計画)の破産に関し、大陸の似非専門家は何と他人の不幸を喜び、台湾の軍備製造水準は低下し、全く大陸と同一ランクにはなく、このため「長征計画」の失敗は決して偶然ではなく、台湾が大陸に対抗する軍備レベルを作り出そうというのはおとぎ話に過ぎない、と考えている。彼らの楽観に直面し、筆者はここで1つの言葉を献上したい。「兵不厭詐」(頑住吉注:戦争では敵を欺いてもかまわない) 台湾の「長征計画」の失敗に直面し、大陸は喜んではいけないしそれは早すぎる。

1950年代から、アメリカはずっと台湾を不沈空母とみなし、このためこの空母の武器配備の先進性はほとんどアメリカと同歩調であり、アメリカがFー15の量産を開始した頃、台湾空軍も基本的にアメリカと同歩調でこの型の飛行機を装備し、かつ何度かの改造、グレードアップを経て、台湾の空軍戦力を相当長い時間内大陸を超越するものにさせ、かつアジア一にならせた(頑住吉注:台湾はF-15を装備していませんが)。アメリカがU-2高空偵察機を装備すると、台湾は「船を借りて海に出る」方法を採用して台湾の飛行員にこっそりアメリカのU-2を操縦させて誰にも気付かれずに大陸の奥地に深く入り込ませた。もしU-2が打ち落とされなかったら、台湾の飛行員が世界で最も先進的な実戦機を操縦して大陸領空に到達するなどと誰が想像したろうか。台湾が非常に長い時間内その主力に充当した機種はF-16であり、世界一とは言えないが、何度かのグレードアップ、改造を経て、その先進性でもアメリカ空軍が現在設けているレベルといくらも違わない。大陸の殲ー20が新たに出現すれば、台湾の飛行機にはやや遜色があるが、アメリカはすでに日本と同歩調でF-35を装備することを計画しており、台湾は同じくアメリカの盟友であり、しかもアメリカ・台湾の親密度は米日を超越している(頑住吉注:それはないわ)。このため台湾がF-35を装備するのも計画の中のことに違いない。もしアメリカと同歩調でのF-35装備が実現できなくても、かつてのU-2の模式をなぞって、台湾が事前にアメリカあるいは日本で飛行員をうまく訓練しておきさえすれば、戦時になった時、台湾の飛行員はやはり世界で最も先進的な戦闘機を操縦して大陸を飛ぶことができ、その時台湾空軍の戦力は非常に大きく大陸を超越し、大陸が台湾を攻撃する難の上に難が加わるのはもちろん、もし台湾の反逆に遭遇したら、大陸空軍はそれと一騎打ちできず、しかもその全体的防空網に頼ってそれを攻め落とせるか否かが問題になる。

台湾の「長征計画」失敗というこのニュースについて言えば、それ自体が煙幕弾である。第1に台湾は決して「グローバルホーク」に類似した無人機を研究開発する能力がないとは認めておらず、衛星のデータインターフェイスにちょっと問題が出たと言っているだけで、ひとたびこの問題に解決が得られれば台湾無人機の遠距離コントロール能力は解決され、その時台湾の無人機は大陸の江西一帯まで深く入り込んで偵察、甚だしきに至っては攻撃任務が実施できる。第2に「連合夕刊」は「中科院」が決して台湾軍の継続してのUAVへの投資を勝ち取る努力を放棄していないとしており、また外観がB-2爆撃機のような、ミサイルコンパートメントを配した設計の無人攻撃機構想をプッシュしており、このためいわゆる「長征計画」の失敗はあるいは本当に煙幕弾かもしれない。第3に、台湾の武器は本来輸入をメインとしているが、得意な装備は全て自ら研究開発しており、台湾はミサイル技術も相当良く、こうした技術は通信制御誘導などの方面で無人機と相通じており、ぶっちゃけて言えば「長征計画」の失敗は大陸を刺激するのを避けるためである。何故なら台湾の「長征計画」の無人機は大陸の奥地に到達できるからであり、これは我々が非常に警戒するに値する1つの動向である。


 2番目の記事の深読みはちょっとどうかと思いますが、もちろん台湾は無人機の研究開発を放棄することはなく、今後も努力を続けるでしょう。日本はこの分野で台湾を見習うべきではないかと思います。



















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