中国の戦略核兵器に関する新たな動き関連2題

 主に直接的にはアメリカに最も影響すると思われますが。

http://military.china.com/news/568/20151223/20999466.html


専門家、核ミサイル列車を解析:道路に制限されず一夜にして1,000km以上機動

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「東風-41大陸間弾道ミサイル」)

アメリカの「ワシントンフリービーコン」ウェブサイト21日の報道は、アメリカ情報機構は最近中国のレールを利用して発射する東風-41大陸間弾道ミサイルを探査し、打撃範囲はアメリカ全土をカバーできる、とした。軍事専門家は中央テレビ「今日の関心」のインタビューを受けた時、ミサイル列車の潜在的力量は過小評価を許さず、もし本当に関連の技術を開発できたら、核力量に対する有益な補充だろう、とした。

「ワシントンフリービーコン」ウェブサイトはアメリカ国防省当局者の話を引用し、今回の試射は今月5日に中国西部地域で行われ、画像がはっきり示すところによれば、今回試射されたのは発射車上に装備された大陸間弾道ミサイルで、このことは北京が、以前の発射車技術ではなく、より位置決定し難いレール上で発射する東風-41ミサイルシステムの製造と配備を推進しつつあることを示す、とした。このことは中国の戦略武器開発が新たなマイルストーンたる段階に到達したことをも象徴的に示している。

この報道はさらに軍事分析者の話を引用し次のように言っている。移動レール発射ミサイル技術の主旨はある国の核部隊の先制打撃を阻止することにあり、例えばペンタゴンの構想するグローバル快速打撃計画である。この計画は正確制御誘導通常兵器を利用し、目標発見後数分間以内にもう地球のいかなる片隅の目標に対しても打撃が実施できるというものである。

アメリカ情報機構の予測によれば、東風-41ミサイルは最多で10発の弾頭が搭載でき、12,000km離れた目標が打撃でき、中国で最も強大な大陸間弾道ミサイルである。

軍事専門家の尹卓は次のように指摘する。国防部はまだ東風-41というこのタイプの大陸間弾道ミサイルの存在を事実確認していないが、中国の核力量がきっと着実に発展中であることは全く疑いなく、中国はこのような守り札を必要とし、これは決して中国の防御性核戦略に影響しない。アメリカメディアの報道は、東風-41の射程は12,000kmに到達すると考えており、その全方向の攻撃能力を加えれば、打撃範囲は基本的に全世界をカバーし、死角は存在しない。

道路機動でも鉄道機動でも、いずれも我が国の戦略武器の相手方の最初の打撃の中での生存能力を向上させ、もって我が方の核反撃能力を保証するためであって、本質の上ではやはり我が国の防御性の核戦略を体現しており、「外国メディアは中国が核力量を発展させることが誰かに対し脅威をもたらすだろうと騒ぎ立てる必要はない。もし他国が中国を先制攻撃しなければ、中国には他人に対する脅威はないのだ」と尹卓は語る。

軍事専門家である李莉の説明によれば、戦略核ミサイルの重量や体積は比較的大きく、かつあらゆる道路をスムーズに通過できるわけではなく、例えばある橋梁はこのような重量を受け入れられない。だが列車にはこのような問題は存在しない。また道路での機動に比べ、鉄道機動の最も大きな優勢はその隠蔽性にある。道路を機動する発射車の形状は皆が全てすでに熟知しており、必然的に相手方の衛星による追跡の目標となるだろう。一方列車は外形から見て何らの特殊性も決してなく、ミサイルを立てて発射を待っていさえしなければ、衛星はそれに対し識別が行えない。将来我が国の列車はもはや赤、緑、青、白などの色の区別をせず、全部に統一した色が採用され、戦略ミサイルを搭載する列車の隠蔽性を非常に大きく増大させるかもしれない。さらに、列車機動の速度はより速く、もし重量の大きな戦略核ミサイルを搭載していても、平均速度は100km/hに達し得、一晩でもう1,000km以上機動でき、衛星がそれに対し位置決定を行うのは非常に難しい。我が国に今四方八方に通じる鉄道網があることを加えれば、さらに一歩相手方のミサイル列車の位置を識別する困難度を激化させ、このことは顕著に自身の生存能力をも向上させる。

李莉は、ミサイル列車の潜在的力量は過小評価を許さず、もし真に関連技術を再始動あるいは最初から開発できれば、現在の海上基地力量、次世代の空中基地核力量、および未来の陸上基地核力量全てに対する有益な補充である、とする。


 さすが中国というか、日常の国民の列車使用の利便性を犠牲にして戦略核列車の秘匿性を高めるなんてことは民主主義の国ではまず考えられないですね。

http://military.china.com/important/11132797/20151224/21002383.html


中国の094戦略原潜が当番を開始 専門家、必ずやミサイルを搭載して巡航、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「094原潜」)

日本の「外交学者」誌ウェブサイト19日発表の文章は、米軍当局者は、中国海軍がすでに1隻の094原潜を配備して戦略巡航に用いていることを事実確認したが、現在の状況ではこの原潜が核弾頭を搭載しているか否か確認できない、とした。もし確かに事実なら、これは中国初のこのような任務の実行ということになる。軍事専門家は中央テレビ「今日の関心」のインタビューを受けた時、中国が新世代戦略ミサイル原潜を開発することは情理にかない、ひとたび就役すれば必然的にフル装備で海に出るだろうし、これは各国の慣習的通常のやり方でもある、とした。中国は覇を唱えず、核による覇権を行わないが、もし他国がまず中国に対し核兵器を使用したら、中国もその国を受け入れられない戦争の損害に遭わせることになる。

報道は、今回094が戦略巡航を行うのに搭載するのは十中八九巨浪ー2型ミサイルで、このミサイルの射程は8,000〜9,000kmに達し得る、とする。

またアメリカの「ワシントンタイムズ」9日の報道によれば、アメリカ戦略司令部と国防情報局は相次いで、中国が初めて核ミサイル潜水艦を出動させて海上巡航を行ったことを事実確認し、かつこのことは中国に真に二次核打撃能力を具備させることになる、とした。アメリカ海軍上将セシル ヘイニーは、「アメリカは現在厳粛に中国に対峙するしかない」とした。

軍事専門家の李莉は次のように指摘する。この情報はまずアメリカ当局によって暴露され、その後日本メディアがリレーする形で報道し、これは明らかに米日が意図的に設計し、盛り上げようとしたもので、未来の中国の海上基地戦略核力量の勃興に対する米日両国の憂慮と恐怖を暴露している。中国の第1世代戦略ミサイル原潜はすでに就役して何十年であり、今新世代戦略ミサイル原潜を開発しようとするのは情理にかなっており、そして新世代原潜の正式就役が象徴的に示すのはミサイルを搭載しての巡航である。「我が国の新世代戦略ミサイル原潜がひとたび就役すれば、必然的にフル装備で海に出るだろうし、いかなる国も全てこうするのであって、何故中国がしてはならないのだろうか?」

軍事専門家の尹卓は次のように言う。弾道ミサイル原潜はそれぞれの核大国の必要不可欠の利器であり、かつ各国の海上基地核力量が占める比率はどんどん大きくなっている。核力量の中で弾道ミサイル原潜の生存確率は最も高く、戦時に第1回目の核打撃に遭った後、陸上基地発射サイロの生存確率は5%を超えない。道路機動核力量は10〜15%、鉄道機動核力量は約20%だが、一方海上基地戦略核力量の生存確率は85%を超え、北極の氷にカバーされた下では甚だしきに至っては90%を超える。このことは、海上基地核力量がほとんどきっと信頼できる核反撃を形成できることを意味している。中国はずっと防御性の核戦略を堅持しているため、きっと一部分の核力量を海上基地に移す必要がある。これが核による威嚇を行うことと、戦時の核反撃の根本の在処である。

尹卓はさらに、各国の核力量が一体どれだけ強いかと国家の核戦略とは密接に関係する、とする。アメリカは超越的に強い核力量を追求し、世界を壊滅させるに足りる。一方中国は覇を唱えず、核の覇権を行わず、核力量が信頼でき、役に立ち、選りすぐられ練度が高ければ即OKである。だが他国がもしまず中国に対し核兵器を使用したら、中国もその国を受け入れられない戦争の損害に遭わせることになる。これこそ我々が相手を抑止する方式である。

「米日は中国の未来の核戦略に調整が発生するだろうことを心配しているが、この判断自体が間違っているのであって、その種々の騒ぎ立てにはどれも基点がなく、中国に対する無理解に源がある。」と李莉は語る。


 これまでも戦略原潜はありましたが、事実上役に立っていなかったようで、実際に役立つ戦略原潜が実戦配備されたというのが本当ならアメリカの有事における判断にも大きく影響することになるでしょう。











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