インドの次世代戦闘機はどうなるのか

 国産の他は基本的にアメリカからしか買えない日本、ロシアからしか買えない中国と違って、いろいろな可能性があるのはインドの強みですが。

http://military.china.com/news2/569/20140912/18780769.html


外国メディア、インドが何故ロシア・インド第5世代機を再度批判したのかを解読:あるいはF-35の影響を受けてのことか

ロシア軍事視察ネット9月9日の報道によれば、ロシアとインドは2007年からFGFA第5世代戦闘機の合同での設計を開始し、主要な目的はインド軍の希望を根拠にロシア空軍第5世代戦闘機T-50の輸出バージョンを製造することである。去年の冬にインドメディアは関連の情報を報道し、インド空軍にはこのプロジェクトに対し個別の方面にいくつかの意見があり、将来戦闘機の一連の性能が彼らの要求に符合し得ないことに対し心配を感じている、と指摘した。今年9月初めに類似の情報が再度出現し、イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」は、インド空軍は再度ロシアとインドのFGFA合同プロジェクトに対し意見を提出した、と明らかにした。

イギリスメディアはインド国防省の消息筋の人物の話を引用し、ロシアとインドのFGFA合同プロジェクトの一連の特徴はインド軍の要求を満足させられず、これはインドサイドが意見を提出した原因でもある、と報道した。インド空軍に代表されるユーザーに満足を感じさせられない方面とは、主にAL-41F1ターボジェットエンジン、機載レーダー、ステルス能力、武器搭載システムであるとされる。また、インド軍は再度、研究開発プロジェクトの完成期限の遅延に対し憂慮を表明している。この将来戦闘機の具体的にどういった性能パラメータがインド空軍を満足させられないのかは、暫時まだはっきりしないというべきである。ジェーンの記者もインド空軍とインドスタン航空有限会社(HAL)のこの情報に対する評論を得ていない。

インドサイドはこの前すでに今年の春に自らの意見を言っており、主にプロジェクトの時間とコストに関わってのものだった。こうした意見に対し、ロシアの飛行機メーカーは回答し、合同研究開発作業は展開中であり、深刻な困難はなく、あらゆる問題は最短の時間内に解決されることになる、と指摘した。後のある情報は、インドは将来プロジェクトに対し新たな意見を提出し、インド軍はFGFA機の使用上の特徴、インドサイドの参加する割合の減少、ロシアサイドによる某いくつかの技術資料提供拒絶などに対しマイナス面の見方を持っている、とする。また、ロシアの飛行機メーカーは今に至るもインドの同業者に向け、今年6月におけるロシア軍のT-50戦闘機試験サンプル機発火の原因を通報していないとされる。

プロジェクトのコスト上昇はインド軍を特に心配させている。当初の計算によれば、インドは費用の消耗およそ100〜110億アメリカドルでFGFA戦闘機を研究開発する見込みだった。だが2007年以来今に至るまで、インドサイドのプロジェクトの計算されるコストはすでにおよそ10億アメリカドル増加している。その結果の1つは購入計画の変化発生で、機の調達数が大幅に削減されている。最新の計算によれば、この第5世代戦闘機の調達数は以前に計画された220機ではなく、130〜150機を超えない。しかも、インドサイドはさらに45〜50機の複座型練習機バージョンのFGFA機を放棄する可能性を考慮しているところである。

インド国防省はプロジェクトのコスト高騰と研究開発される飛行機の性能不足に対し憂慮を表明している。また、インドの飛行機メーカーも自らの憂慮を表明している。事実として、2007年のプロジェクト初期、インドスタン航空有限会社はあらゆるプロジェクトの作業の25%を完成させることが必須だった。だが最新のデータによれば、今日までにHALの参与する割合はすでに13%まで下がっている。インドの会社はいくつかの電子システムを供給できるだけで、ほとんどあらゆる機載設備の主要な部品はロシア企業によって生産されることになる。このプロジェクトの特徴、およびインドの参与する割合はさらに一歩低下する可能性があり、いずれもHAL社の憂慮と不満を引き起こしている。

ジェーンの報道は、この前合同プロジェクトの各種の特徴に対し意見を提出したインドサイドは、最近すでにロシアの同業者の説明を受け取った、とする。例えば、インドサイドを不満にさせているAL-41F1エンジンは臨時の解決方案でしかなく、今後は性能がより良い新たなエンジンがこれに取って代わることになるだろう、という。FGFA戦闘機の新たなエンジンはすでに研究開発が開始され、現有のAL-41F1は機の最初の一連のテスト段階にのみ用いられる。機載アクティブフェイズドアレイレーダーに関しては、さらに継続して研究開発と改良が行われ、機の量産が開始される時までには、レーダーシステムの性能はインドサイドの要求するレベルに到達することになるだろう、と。

上述のように、インド軍が自らの将来戦闘機プロジェクトに対する不満を態度表明したのはすでに初めてのことではない。去年年末および今年の春、インド空軍はすでにFGFAプロジェクトが軍サイドの予期に符号するか否かの問題を討論した。こうした討論の中から一定の結論を得ることができ、およその内容は少し前すでにインド国防省の消息筋の人物によって再度「週刊ジェーン安全保障業務」に向け明らかにされている。現在FGFAプロジェクトにはいくつかの論争が存在する特徴があり、新型戦闘機の当初ユーザーが平静に自らの現有の条約の義務を履行し、忍耐強く機の出現を待つことができなくさせる可能性がある。

(頑住吉注:これより2ページ目)

インド空軍司令部の心配には根拠がないわけではない。事実として、現在FGFAプロジェクトは非常に初期の段階にあるが、大量の「小児科疾病」が発見され、このためより多くの精力、時間、資金を投入する必要がある。第5世代新型戦闘機の初飛行の時間は2019年より早くはないだろう。このことは一定程度上このプロジェクトの現在の研究開発の程度を説明し得る。

研究開発プロジェクトの進展と使用が計画される飛行機部品の不断の完備と共に、プロジェクトのコスト上昇の他、インドサイドを不安にさせるあらゆる要素は全て消失することになるかもしれない。第5世代戦闘機の研究開発は、現有の機を基礎にしても、極めて複雑で非常に金のかかる任務であり、大量の資金の投入が必要なのである。

注意に値するのは、最近のインド当局の人物と匿名の消息筋の人物のFGFAプロジェクトに対する意見には、政治的背景もあるかもしれない、ということである。ロシアの飛行機メーカーの援助の下で、インドは近年来すでに本国航空工業の近代化を実施できており、国産第5世代戦闘機の研究開発を開始している。最新の報道によれば、AMCA「先進中型戦闘機」の試験サンプル機は2020年代初めに初飛行すべきことになっている。AMCAは一連の性能上明らかにT-50およびFGFAに及ばないが、そのインドの技術者によって自主研究開発されたという「血統」は軍の最終決定に対し重大な影響を生じさせるかもしれない。

ロシアとインドのFGFAプロジェクトのもう1つの潜在的な競争相手はアメリカのロッキード・マーティン社のF-35「ライトニングII」戦闘機である。インドはすでにアメリカ当局が提出したこの機種の飛行機を販売する可能性に関する提案を受け取っている。指摘すべきなのは、F-35はしばらくの間はまだインド空軍向けの供給準備が整っていないが、時間から計算すれば、それはFGFAおよびAMCAの直接の競争相手と見なされ得る、ということである。

インド空軍の技術装備更新とFGFAプロジェクト遅延という背景の下に、ある時には少し前の中型多機能戦闘機の調達入札募集活動をも持ち出される場合がある。インドサイドはこのプロジェクトの中で最終的にフランスが生産する「ラファール」戦闘機を選択した。最近ある人は何度も、インドは126機の「ラファール」戦闘機の供給契約を締結し、ロシアとインドのFGFA合同プロジェクトの研究開発を放棄するよう提案している。だが、「ラファール」とFGFA戦闘機はそれぞれ異なる類型とランクに属するという角度から見れば、この提案に意味はない。フランスの飛行機はインド空軍の今後10から15年までの状況に対しポジティブな影響を生じさせる可能性はあるものの。

インド軍が最近どんな原因からしばしばFGFAプロジェクトの現有の欠点を提起しているにせよ、インドは依然この機種の飛行機の研究開発に対し非常に大きな興味を持っている。もしこのプロジェクトがスムーズに完成できれば、インド空軍は将来性能がずば抜けた第5世代の近代化された戦闘機を持つことになる。また、インドがもし完成品の飛行機を購入しなくても、研究開発に参与するだけで飛行機の外形および技術性能に影響するチャンスがある。HAL社の生産能力を利用して、計画的に量産型のFGFA戦闘機の生産を手配すれば、インドの専門家が新技術を掌握するのを助けられるからなおさらである。

実際、インド軍は最近不断にFGFAプロジェクトに対する自らの意見を提出しているが、関連の意見のリストはほとんど更新されていない。このようにする確かな原因はまだはっきりしないが、このような声明も必ずしも現在のあらゆる問題の素早い解決、新型機の製造の完成の助けにはなっていない。FGFAプロジェクトのスムーズな完成に対し最も興味を感じているのはまさにインドであって、その他の国ではないことを忘れてはならない。(編集翻訳:林海)軍事チャンネル


 インドとしてはFGFAとF-35の性能がいずれも殲ー20をはっきり下回らない限りは一応何とかなると言え、その可能性はさほど高くないのではないでしょうか。しかし日本は大丈夫ですかね。いずれにせよ戦闘機の開発に長い歴史と実績、経験を持つロシアでも難航する次世代戦闘機開発ですから、インドや日本の自主開発機種がそう簡単にうまくいかないのは間違いないと思われます。


















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