解放軍中将いわく‥‥

 えらく感情的な論ですが。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/important/11132797/20140730/18668858.html


解放軍中将:殲ー20は少なくともF-22と優劣はない!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー20戦闘機は性能が先進的な第4世代重戦闘機である」)

アメリカが恐れるべき中国の武器(一)

作者:南京軍区元副司令員 王洪光


先日、アメリカの「国家利益」誌のウェブサイトが「中国が恐れを感じるべきアメリカの5種の武器」(以下「アメリカの武器」と略称)を掲載し、国内各大メディアが次々に転載し、一時はトップ項目となった。筆者は元々軍事専門家が直ちに反駁を行うだろうと思った。何故ならこの文章は論点からも論拠からも論証からも手落ちだらけであり、甚だしきに至っては正反対の間違いがあるからである。全く反駁に値しない。だが一部軍事知識が充分に豊富でないがゆえに、この文章に惑わされ、恐怖を感じる可能性のあるネット仲間も確実にいる。そこで筆者はやはりこれに反駁する必要があると感じる。

まず論の立て方から見てみよう。「アメリカの武器」は米軍の武器庫の中の5種の武器を選択し、単独で取り上げて中国の相応の武器と1対1の対比を行っている。例えば空母対空母、ステルス戦闘機対ステルス戦闘機、潜水艦対潜水艦である。我々は往々にして武器装備の戦術技術性能を説明する時このように対比をするが、これはただ単にある武器装備の性能の優劣長短を説明するためのことである。だが戦場ではそうではなく双方の作戦力量の対抗なのであって、この中には武器装備体系の対抗も含まれる。どうして単独で、体系から離脱した単一の武器を戦場で使い、相手方の単一の武器と対抗することがあり得るだろうか? 紙上で兵を語る趙括さえもそれを笑うだろう(頑住吉注:机上の空論が得意な歴上の人物みたいです)。このことは「アメリカの武器」の作者が極めてプロフェッショナルでなく、論を立てるにおいてもう正反対の間違いを犯し、厳しい論証に耐えないということを説明し得るだけである。

空母の例を挙げる。文章が崇拝するアメリカのまだ正式に装備されていない最新型であるフォード級空母だけから見て、「アメリカの武器」は核反応炉から電磁カタパルトシステムまで、さらには一体化された防空システムまでが、中国のまだ掌握していない技術を見せつけている、と考える。こうした技術を我が軍の遼寧号空母と対比すれば、確かにずっと先進的である。だがアメリカは自分でも知っている。フォード級空母は決して遼寧号空母に照準を合わせて研究開発されたものではなく、このような対比には意味がない、ということを。興味深いのは、アメリカ空母の戦闘力に質的改変が発生したのか、である。してはいない。空母はやはり空母であり、対地、対艦、対空、対潜いずれに対しても、攻撃範囲がより大きく、防御能力がより強くなったということに過ぎないのであって、技術レベル上の進歩に属する。我が国の海軍は絶対に遼寧号を、今後研究開発するより先進的な空母さえも、フォード級とガチンコ勝負させることはない。我が軍にはフォード級を含むアメリカ空母に対処する自分なりの「天敵」がある。例えば対空母弾道ミサイル、そして遠距離、高速、末端で軌道を変更する地対艦、艦対艦、空対艦、潜水艦対艦巡航ミサイルである。これぞ空母キラーである。アメリカは、我が軍がすでにこうした致命的武器を掌握していることを知っているが、今に至るもなおアメリカ人が何らかの有効な対応手段を語ったのを見たことはない。この文はさらに1996年の台湾海危機の時、アメリカが2隻の空母を派遣して台湾海に接近させた例を引用し、アメリカ空母の中国に対する脅威を証明しようとしている。だが17、8年前の例を現在にあてはめるのはとっくに時代遅れであり、何ら新たな人をびっくりさせるものもないということが分かる。もし台湾海で再び危機が発生したら、筆者はアメリカがまだあえて空母を第一列島線付近に向かわせるとは信じない。アメリカが我が対空母ミサイルに対し手をつかねて無策という状況下で、また自らをなぐさめ、中国のミサイルには情報化の支えがなく、発見から殺傷まで(C4KISR)の打撃殺傷チェーンがなく、移動中の空母を照準、ロックオンすることはできない、と言っている。この問題に関しては、筆者が多くを語れば秘密漏洩に関わった嫌疑が生じる。現在アメリカ人に教えられるのは、若干年前には早くも、米軍が環太平洋地域に配備するあらゆる空母の行方も、全て我々はリアルタイムで掌握していた、ということである。次のように解読することもできる。すなわち我々がもしこの地域のいかなるアメリカ空母をも照準したければ、それは全て即時に発見かつロックオンされるのである。停泊中であろうが航行中であろうがである。その方法、手段については語らないが。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「殲ー20は良好な空力レイアウトを持ち、機動性能はずば抜けている」です。)

当然空母というこの兵器に対し、筆者にも自分なりの見方がある。筆者は空母はすでに黄昏の時代に入り、今世紀中期から今世紀末までに、歴史の舞台からもうすぐ退出するだろうと考える。例えばちょうど騎兵が第一次大戦後、戦艦が第二次大戦後、それぞれ戦車、空母によって取って代わられたようにである。このように大きなサイズのものが広大な海面上にあったら、宇宙から海底まで延伸する各種正確制御誘導武器によって照準され、それでもまだどのくらいの生存能力があるというのだろうか? 例えば極超音速飛行機が実用段階に入り、マッハ10以上になり、また例えば高速、長射程の気泡型スマート魚雷があり、こうしたものは空母にいかにして防御を設けさせるのだろうか? アメリカは現在一段と力を入れてレールガンやレーザー武器の研究開発を行っているが、電気エネルギーの備蓄は解決し難く、連続発射はできず、数発のミサイルの同時攻撃には対応できない。空母に未練を持つアメリカ人よ早く悟りなさい。古い殻に閉じこもって進歩を止め、ソ連時代の最後の騎兵元帥ブジョーンヌイのようになってはいけない。

さらにステルス戦闘機の対比を見る。「アメリカの武器」はF-22、F-35、B2などのステルス実戦機を列挙し、かつ我が「殲ー20はF-22に対応するために研究開発された」としている。「アメリカの武器」はステルス戦闘機対ステルス戦闘機の空中格闘の情景を描写している。これは全く「新たな事物」である。「アメリカの武器」の筆者の頭がどうかしてしまったのかどうか分からないが、高価値なステルス戦闘機は主にこんなことをするのだろうか? ちょっと軍事常識のある人なら皆知っているが、ステルス戦闘機が主に担うのは第一波の防御突破任務であり、まずそれによって敵サイドの防空体系と通信、指揮系統を破壊し、敵サイドの防空能力を麻痺させる、その後攻撃能力のより強い飛行機が戦場に進入し、敵サイドのその他の目標を打撃するのである。我が殲ー20も当然このような任務を担う。我々は仮想してみて良い。殲ー20が遠距離、高速、軌道変更、ステルスの対艦巡航ミサイルを搭載し、第一列島線以遠まで飛び、空母の防御圏外において第二列島線にいる空母(総距離はおよそ3,000km)を打撃するのはどんな状況だろうか? 前述のように「殲ー20はF-22に対応するために研究開発された」のである以上、もし殲ー20の性能がまだF-22に及ばないとしたら、殲ー20の研究開発にまだどんな意味があるだろうか? ロジックから見れば、殲ー20は少なくともF-22と優劣はない。このためこれを「憂慮」し、殲ー20はF-22の「悪夢」だと言うアメリカ人がいるのである。筆者はさらに「アメリカの武器」の作者に教えたいが、我々がステルス戦闘機を発見し、かつロックオンする手段には多くの種類がある。今明らかにできるのは、やはり若干年前、我が国が若干種の、ステルス機の「ステルス」を白日の下にさらし、それをステルスでなくさせるステルスレーダーの原理を飲み込んだ、ということである。今年5月に北京で開幕した第9回中国国際電子装備展で、我が国は2種の対ステルスレーダーを公開展示した。すなわちJY-27A対空警戒レーダーとJY-50無輻射源レーダーである。それぞれ「ステルス」をステルスでなくさせるミリ波レーダーと、電磁環境を利用して「ステルス」を発見するパッシブレーダーである。説明によれば、400〜500km離れたF-22戦闘機を発見でき、体積がより大きいB-2ならなおさらではないか? 我々には対ステルスレーダーの他、さらに技術偵察と電子偵察があっていずれもステルス機を発見できる。「アメリカの武器」はB-2ステルス爆撃機がグアム島から発進して我が国全土を打撃でき、我が国には1カ所も安全なところはないのだ、としている。作者は極めて傲慢にして無知である。私はこの作者に注意を促したい。もし本当にこの日が来たら、これらの機は安全に任務を完成させられるのか否か、グアム島に帰投できるのか否か、またグアム島にまだ完備された飛行場が残っていて着陸できるかさえ問題だ、と。忘れてはいけない。グアムも我が多種の武器の正確打撃の範囲内にあるのだ! ここでさらにアメリカ人に教えてやってもよいが、若干年前の若干年前、我が国の国土防空と要地防空は早くも対空襲コンピュータシミュレーションを行っていた。あらゆる防空の漏れもすでに補われ、どこにどんなつけいる隙があるのか。このため筆者はアメリカ人(今後は日本人も含め)、ステルス機の使用時は我が大陸から遠く離れるのが最良である、と忠告する。我が大陸の上空では、どんなものもステルスではないのである。覚えておくがいい! (未完 続きを待て)


 これは「中国が最も恐れる日本、インドの武器‥‥?」で紹介したのと基本的に同じテーマの論ですが、あの時も書いたように「〜が恐れる〜の5大武器」はシリーズ化されていて、「〜が恐れる中国の5大武器」という記事もあるんですね。これは単なる一般、初心者向けの面白記事であって、自分が「恐れる」と言われた時だけヒステリーを起こして青筋立てて反論するのを見ると「余裕ねーなー」としか思えないです。たぶん日本でもアメリカでもインドでもベトナムでも、「〜が恐れる中国の5大武器」といった記事に対しこんな感情的な反論は出てないと思いますよ。殲ー20はF-22に対抗するために作ったのだから少なくとも論理上同等なはずだ、というのも無茶苦茶ですし、特殊なレーダーのF-22に対する探知能力も推測や理論上のものに過ぎないはずですわな。




















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