アメリカの専門家の中国国産空母に対する評価

 当然アメリカには経験ある専門家が中国よりはるかにたくさんいるはずですが。

http://military.china.com/jszmt/02/11173748/20161010/23734266.html


中国国産空母が電磁カタパルトを搭載? アメリカの専門家に信じられない三大理由あり!

中国第二隻目の国産空母がカタパルト方式を採用する兆しは顕著

最近メディアの中国国産第2隻目の空母に対する討論が熱烈になってきており、実際上これは第1隻目の中国が自ら設計と建造を行う全く新しい空母である。中国の北方で建造されている001A型も国産空母であるが、結局のところ旧ソ連のスキージャンプ式空母を基礎にした改良型としか評価できず、その技術のルーツと模倣の手本は「ワリヤーグ」号である。まさにこのためでもあるが、この空母はまだ「遼寧」号のスタイルをそのまま用いているが、それにもかかわらず中国は空母の完備された設計と建造の過程を熟知した。

アメリカの月刊「大衆科学」ウエブサイトは9月27日次のように言った。どんどん多くの証拠は、中国海軍がアメリカ海軍艦載戦闘機の空母上での発進方式を参考にしつつあることをはっきり示している。「カタパルト式発進・制動降着」(CATOBAR)システムは現有のスキージャンプ式に比べより強大であるが、より高価でもある。最近のある噂は、中国人はその空母のために彼ら自身のカタパルト式発進システムを研究開発しているが、まだテスト段階にあり、こうした施設はアメリカ海軍の関連の製品を模倣して製造されたものである、としている。

少なからぬ兆しがこの徴候をはっきり示している。中国のインターネット上に流れ伝わるいくつかの9月中旬に撮影された画像は、1機の殲ー15「フライングシャーク」艦載戦闘機の機首の前輪にカタパルトの「牽引バー」が付属しているらしいことをはっきり示しており、このことは中国がすでにカタパルト発進システムを空母に搭載するために準備をしていることを説明している。だが、第1隻目の国産空母001A型はこのシステムを採用せず、上海の長興島で建造中の第2隻目の国産空母、つまり002型の第1号艦が、中国初のカタパルト発進方式を使用する空母である可能性が高い、と信じることができる。もし中国の空母が本当にカタパルト発進を採用したら、中国の空母技術がアメリカをまっしぐらに追っていることを示し、なぜなら中国はアメリカのほか、世界第二の艦上カタパルト発進システムを自主研究開発および応用する国だからである。

これまでの国外のネット由来の衛星写真によれば、中国は同時に 2種類のカタパルト発進システムを研究開発している。一つ目は米軍が応用している蒸気カタパルトである。11隻の「ニミッツ」級原子力空母はすべてこの方式を使用している。もう一つは米軍が間もなく実際に採用する最新高度科学技術を代表する電磁カタパルトである。引き渡されたばかりの米軍新世代空母「フォード」級はこの全く新しい射出方式を試験中である。だが、中国が試験中の蒸気カタパルトは002型空母に装備するつもりでは決してないと推測する一部の人がいる。なぜなら蒸気カタパルト発進技術に内在する弱点は、重量が軽い無人機を射出できず、重量がより大きな機種も射出できないからである。なぜなら体積が比較的小さい無人機も巨大な艦載早期警戒機も同じ射出パラメータを使用するからである。一方全く新しい電磁カタパルトはこうした欠点を補っており、射出される装備のサイズを根拠に射出パラメータを調節することができ、しかも経済的でまた全体の体積が比較的小さく、艦上の貴重なスペースを省くことができる。最も重要なのは、中国がすでに電磁カタパルトのあらゆる技術的難題を解決済みだということで、このことは次の一歩として艦に搭載するため最も良い条件を提供している。

アメリカの専門家は中国国産空母が原子力動力を採用することを信じない

「中国は一気に直接蒸気カタパルト型を飛び越え、電磁カタパルト型に進む可能性が高い‥‥002型電磁カタパルト空母である」。国内にこの種の討論の声は非常に多いが、可能性は一体どれだけ大きいのだろうか?

まずはっきりさせておくことが必須な一点は、通常動力空母上で電磁カタパルトを採用する、この組み合わせは不合理かつあまり適してもいない、ということである。

電磁カタパルトの一大特徴は非常に電力を消耗することにほかならない。事実、カタパルトはすべてこうであり、何十トンの重さの飛行機を発進速度にまで連動して加速運動させる必要があり、きっと大量のエネルギーを消耗する必要があり、しかもこうしたエネルギーはきっと船から取る必要がある。蒸気カタパルトは主に淡水を加熱して生じる蒸気がもたらすエネルギーに頼るが、電磁カタパルトは疑いなく電流に頼る必要がある。一方原子力空母の核反応炉が提供するエネルギーは普通の通常動力をはるかに超えるだろう。電磁カタパルトのエネルギーを消耗はこのように大きく、通常動力の空母で受け入れるのは非常に難しく、もし装備を強行しても、空母のその他の方面の性能に影響し、往々にしてメリットよりデメリットが大きいだろう。エネルギー貯蔵装置はあるが、カタパルトは非常に短時間内により多くののべ機数の飛行機を発進させることが要求され、このため電磁カタパルトの電源の容量に対する要求が比較的高く、通常空母にとってこんなにも大きな電力の需要は持続的に供給することが非常に難しく、原子力空母のみ達成できる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

ならば中国第2隻目の国産空母はアメリカの「ニミッツ」級のような大型原子力空母の建造を選択するのだろうか? アメリカの安全保障業務専門家は可能性は非常に低いと考える。原因はごく簡単で、中国にはこの種の大型空母軍用艦艇建造の経験がなく、このため必要な専業知識が欠乏し、この種の大型軍用艦艇の推進システムの設計および製造方面でも同様にこの問題に直面するからである。

またアメリカの専門家は、中国は船舶の船体の冶金方面でも米日などの国に立ち遅れていると考える。カタパルト方面に関しては、アメリカ海軍は長年の時間を費やしていやっと蒸気カタパルトを不断に完備させてきたのであって、「フォード」級空母が採用する電磁飛行機射出システム(EMALS)に対しては、アメリカの関連部門には依然いくつかの疑問がある。この隔たりをもたらしたのは、中国の技術者はアメリカから学習しかついくつかの技術を模倣することができるが、経験の累積と核心技術方面では、まだより多くの実際の経験で模索しまた総括する必要があるからである。

中国は現在まだ原子力空母を建造する技術能力を持っていない。現段階では、中国は依然彼らの潜水艦隊のために努力して近代化された核反応炉を製造しているところである。事実、中国の原潜は設計上 1970年代のソ連の原潜と肩を並べられるだけである。中国の多くの方面から見て、設計方案をグレードアップして大型空母を建造する準備条件をもっていない。

アメリカの「国家利益」誌はかつて文章を掲載し、実際上北京はすでに自らに存在する欠陥を意識するに至っているようだ、とした。北京の海軍専門家はメディアのインタビューを受けた時かつてこの問題の存在を認めた。「潜水艦に比べ、空母の排水量はずっと大きいだろう。我々の原子力技術者が安全で強大な動力装置を開発し、10万トンの巨大プラットホームを駆動できるには時間を必要とする。」

中国が少し前アメリカで退役した「エンタープライズ」号(CVN-65)空母の歩みに従い、8つの潜水艦の反応炉を採用する可能性があることは考えれば分かる。「エンタープライズ」号が建造された時、アメリカは空母に採用するのに適した核反応炉技術を決して掌握していなかった。最終的にアメリカ海軍は8つの比較的小さい原潜に使用する反応炉の採用を選択したが、その代価としてスペースの上で非常に大きな犠牲を払った。後に、アメリカの「ニミッツ」級原子力空母は2台の出力がより大きい核反応炉を採用して代替とした。

同時に、中国は依然冶金および推進技術方面でアメリカやロシアに立ち遅れている。中国の造船工場は過去、初期の中国海軍艦艇を建造する時、冶金技術の問題が存在したが、中国は最終的にこの問題を解決するかも知れない。インド方面は伝統的にロシアから高強度鋼材を輸入しているが、現在彼らはすでに自らの合金精錬技術を開発済みである。中国がもうすぐ同様の目標を完成させることは全く疑いがない。

「国家利益」誌の文章は、推進システム方面において中国は依然アメリカ・ロシアに立ち遅れた状態にあるが、この領域では商業船舶推進技術関連で獲得した経験を利用して向上させることができると考える。中国は「ニミッツ」空母サイズの10万トン級空母の推進システムを製造する十分な資金や技術がないかもしれず、このため5万トンから6万トンサイズの空母から着手するのがより合理的な選択である。「だが船舶用ガスタービンは、ちょうどディーゼルエンジンの設計のように、ずっと中国工業のハイライトではない」と、アメリカ海軍戦争学院教授のジャベル コリンズは言う。「本土のジェットエンジン技術の進展が緩慢なため、彼らの発展は深刻な阻害を受け、これは現在中国航空宇宙工業全体が直面するより大きな問題の一つの症状でもある」。

カタパルトに関しては、アメリカ海軍にはすでに電磁カタパルト方面で十分長時間の研究があり、このため中国がすぐこの技術を掌握できることはアメリカなど西側の専門家の見たところ非常に疑わしい。ある製品を持つことは、この製品の生産製造技術と関連の経験をすでに掌握したこととは決して等しくない。このことはなぜ中国にジェットエンジンやガスタービンエンジンなどのようなハード設備があるが、製造技術の上でいくつかの問題が存在するかの理由かもしれない。

こうではあるが、一部の中国の軍事専門家は、解放軍海軍の第2隻目の国産空母は電磁カタパルトを搭載することになる、と明らかにしている。だがより多い西側の軍事専門家は、蒸気カタパルトがより妥当な選択だが、それでも実際に操作すれば非常に厄介かもしれない、と考える。短時間内の聡明な方法は、スキージャンプ式発進の設計方案を継続することである。

アメリカ海軍戦争学院のコリンズ教授は中国国産空母問題に対し、「超大型タンカーを建造できることは中国の造船工場が空母を建造する規模と実力をもっていることを説明しており、少なくとも船体を生産する能力を持っているが、複雑な多システム整合能力方面(これには飛行機のカタパルト、制動ケーブル、武器システムなどが含まれる)および戦闘用の空母に必要とされる大型推進装置を満足させる方面では依然人を疑わせる部分が存在する、とする。(石江月によるオリジナル)


 なるほどと思う部分も多いんですけど、アメリカには過去フライングタイガースのレポートなどを軽視し、日本にアメリカに対抗できる戦闘機が作れることを信じずに初戦で痛い目を見た前科がありますからちょっと不安も感じるんですよね。


















戻るボタン