中国の核兵器は張子の虎か

 アメリカの報道に対する中国ネットユーザーの様々な反応です。

http://military.china.com/topic/comment/11142857/20150108/19189075.html


中国の核政策が人を脅さないことは核兵器もそうであることは意味しない

導入の言葉:ジェフリー ルイスはその最新作「張り子の虎:中国の核に関する姿勢」の中で、「中国が核兵器を使用して攻撃すると威嚇すれば弱小国家はすぐに約束に背くだろうが、これは核戦力が数の上で優勢を占めるアメリカに対しては何ら強制する性質の価値はない」とした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の核兵器は強大な打撃能力を持つ」)

軍事情報を概括的に述べる

アメリカの「国家利益」誌ウェブサイト1月5日発表の文章は、中国の経済成長とともに軍事への投資に入れる力の度合いも拡大し、その核武器庫の名声もどんどん大きくなっている、とした。中国の核武装政策のカギとなる重要な原則は「先制不使用」の保証である。これは表面的に見ると人を敬服させるが、同時に中国が核兵器は通常思うように人を脅さないと考えていることをも説明している。アメリカやロシアなどの核強国に対してということで言えば、北京の核戦力の近代化建設は適度である。まさにジェフリー ルイスがその最新作「張り子の虎:中国の核に関する姿勢」の中で言ったように、「中国が核兵器を使用して攻撃すると威嚇すれば弱小国家はすぐに約束に背くだろうが、これは核戦力が数の上で優勢を占めるアメリカに対しては何ら強制する性質の価値はない」のである。

編集者の評論

我主義:中国の核兵器の技術レベルはアメリカと一定の隔たりがあるが、アメリカは有効にこの種の攻撃を避けることができない。中国に核があればもう威嚇力があり、アメリカに対抗する能力があるのだ。アメリカは口では中国の核兵器を恐れないと言っているが、やはりそのミサイル防衛システムを不断に発展させており、このことは両面性を表現している。言うこととやることが違い、もし中国を恐れないのなら、実はミサイル防衛システムの開発計画を放棄した方がいい。

地無環:中国の核政策制定の立脚点と出発点は国家の安全を保障するためであり、決して核弾頭と搭載具の質と数の上で誰かと高低の争いの勝ち負けを競っているわけではない。中国の核武装政策はいかなる敵意も帯びてはおらず、増してや核兵器を持つことによって世界の覇権を争奪あるいは取得したいという野心はない。中国が核兵器を持って以来、厳格に国連の関連の法規に照らして核兵器を開発しており、中国の防御性の核武装政策が変わることはない。だがアメリカは単純に防御性の核兵器使用が「張り子の虎」とイコールであると考えてはならない。核武装政策の「温和」さは核兵器が怖くないことを意味しない。核兵器技術が対等でないことは決して弱い一方が対等な殺傷をもたらせないことを意味しない。ひとたび双方が同時に核兵器を使用したら、勝者は存在しなくなる。アメリカの核による恫喝は核のない国家に対してはあるいはまだちょっと作用があるかもしれないが、中国にはこの手はおそらく使いにくい。

断罪之刃:中国にまだ核兵器がなかった時に毛沢東主席は、核兵器は「張り子の虎」であると言ったが、この「張り子の虎」はアメリカサイドが提出する「張り子の虎」とでは天地の差がある。何故なら当時の中国は決して現在のアメリカ同様に相手方の核打撃能力を重視していなかったわけではないからである。現在中国の核戦略は終始自衛防御の核戦略を堅持している。根本的な目標は他国が中国に対し核兵器を使用する、あるいは使用すると威嚇することを抑止することである。中国は終始いかなる時、いかなる状況下でも核兵器を先制使用しない政策を実行しており、核兵器のない国と核兵器のない地域に対し核兵器を使用あるいは使用すると威嚇することはないと無条件で承諾し、核兵器の全面禁止および完全廃棄を主張している。だがもし中国のこうした善意の挙動さえアメリカによって「張り子の虎」と見なされるのならば、最終的に損をするのはアメリカ人自身である。ひとたび最悪の状況が発生したら、アメリカはあるいはやっと真にこのいわゆる「張り子の虎」にどんなに強大な力量があるかを意識するに至るかもしれないのである。

ネット仲間の評論

青竜王:核大国間での核戦争の確率はほとんどゼロであり、核戦争には永遠に勝者はない。アメリカのゴミのような小メディアの狙いは中国との核競争を挑発して引き起こしたいということに他ならない。実は非常に幼稚で、核能力が威嚇に充分なら即過多な投資は必要なく、未来の戦争の選択肢は通常戦争と局地戦争に他ならない。この方面の総体としての実力から言ってヤンキーにはまだ真に何らおごり高ぶるに値する部分はない。この点は朝鮮戦争の中ですでに検証を経ており、現在では増してや今は昔の比ではないというやつである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

柳絮随風:あえて核兵器先制不使用を言うのは実は一種の強さを示す行為である! このように述べることは、まず相手に1本の線を引いてやり、おまえがあえて核兵器を使用しさえすれば、私には思い知らせる手段がある、とすることである。核兵器というこのしろものが、相手方を恐れさせさえすれば、やり返す確率さえあれば、相手方は必ずや軽々しく使用を口にしないだろう。

未果A:もし中国が真にアメリカ、ロシアといったような大国の地位入りしたければ、それと同等の核武装能力なくしては痴人の妄想であり、しかも自身の安全も非常に危険である。ヨーロッパ諸国がユーロ一体化を実行して以後、またNATO組織を軍事同盟として組織し、彼らは一体の経済、政治、軍事として団結し、アメリカさえもどうすることもできない。現在ロシアと中国だけがアメリカと一騎打ちできる。このため、中国は自らの今後の発展方向をはっきり認識することが必須である。もし中国が二流国家で、アメリカ、ロシア、ヨーロッパと対等でないことを自認し、現在の限られた核戦力を維持するなら、当然それで良い。だがこの世界では善良が認可されず、強い力だけがあがめ尊ばれる。日本は何故まだ古くからの列強の尊重、畏敬を受けるのか? それは日本がやはり内部構造の強国だからである。中国は強国、強軍の道を行くしかなく、それでこそ行く道が安定し、安全であることを保証できる。

ミクロな視点

@雪峰802:「張り子の虎」、これは米軍の専売特許たる名称であり、60年前中国人民の偉大な領袖である毛沢東が命名し、朝鮮戦争とベトナム戦争は最も良い脚注をつけ、全世界皆知っている。中国の核武装は核武装を先制使用する虎の殲滅専用であり、1発で充分である。

@鴻烈:この2文字である:チェダン! (頑住吉注:日本語にない漢字が使われ、でたらめ、といった意味です)中国に核兵器がなく他人から日々核で恫喝されていた時、これによる論調の結果はどうだったか? また朝鮮戦争でアメリカは中国はあえて出兵しないとぬけぬけと図々しいことを言い、結果はどうだったか? 建国以来対ベトナム、対インド、さらには珍宝島の戦いなどの戦争で、他人は中国を好意的に見なかったが結果はどうだったか? この種の例は枚挙に暇がなく、反中国勢力が中国の衰退を唱えるのも今日に始まったことではない。他人を気にかけて右往左往することはないではないか、自らに最も重要なことをちゃんとやるのだ。

@河洛散人:中国のこれはダメ、あれはダメ、というのはアンクルサムが彼の子馬(頑住吉注:同盟国のことなのか一般国民のことなのか分からないです)を励ますために聞かせてやっているのだ。中国のこれは脅威だ、あれは脅威だというのはアンクルサムが彼らの国会に聞かせているであって、金を要求するためだ!


 本筋じゃないですがこの議論は何故北朝鮮が核を持ちたがるのかのヒントにもなりそうですね。






















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