中国国産空母をめぐる様々な推測

 いろいろな記事から引用した文章が混じっているので時系列がおかしい部分もあり、また過去に見覚えのある文章も混じっていますが。

http://military.china.com/important/11132797/20141014/18856804.html


メディア、中国国産空母に関する推測を総ざらい:戦力は日本の新たな空母を秒殺

(頑住吉注:原ページのここにある動画のキャプションです。「グローバル鋭視察:中国国産空母の4大構想の秘密を明かす」)

10月13日、カナダの「漢和安全保障業務評論」10月号の報道によれば、大連由来の権威ある情報は、大連造船工場は2013年末にすでに空母鋼板の切断式を行っており、このことは中国初の国産空母の建造に正式に着工されたことを意味している。権威ある情報は、空母の動力システムが採用するのはハルビンが生産したボイラーで、蒸気タービン動力を採用し、一方空母の鋼板は上海の宝山によって生産される、とする。

中国初の空母遼寧艦就役以来、中国国産空母に関する推測が絶えない。

規模:中型空母をもって歩みを始めるか? アメリカの「キティホーク」級と似るか?

国産空母をどのように、どのくらい建造すべきかは、ネット上の軍事マニアに共通の関心ある話題となっている。多くの専門家は、中国の空母建造は中型空母をもって歩み始めとする可能性が高い、とする。

軍事専門家張召忠は、現在世界の空母は3つのクラスに分かれる、と説明する。1つは6万トン以上で、6万トン以上は大型空母に属し、アメリカの「ニミッツ」級のように、基本的に6万トン以上で、10万トンに達する。第2種目は中型空母で、中型空母は基本的に3万トンから4万トンといったようなものである。第3種目は3万トン以下の小型空母である。

軍事専門家尹卓は、我々中国初の空母はきっと中型以上であり、「小さければ意義はないが、絶対にアメリカのようなスーパー大型空母でもないだろう。その技術は複雑で製造コストは高すぎ、維持費用の支払いは大きすぎる。我々は結局のところ途上国であり、あんなにも高い支出を負担する必要もないし負担できもしない。」と考える。軍事専門家宋暁軍は説明し、「私は中型から着手すべきと考える。中型に比べやや大きければより良く、いくつかの設備を多く装備し、将来の大量生産のために準備することができる。」と語る。別のキャリアの長いネット仲間は、中国初の空母はおよそ4万トンから5万トンで、すなわち中型空母である、と分析する。理由は、小型空母の試験の意義は大きくなく、中国海軍の「飛躍式発展」の戦略にも符合しない。一方大型空母の技術は中国にとって複雑すぎると言え、中型空母から歩みを始めるのがより穏健で妥当である、という。

だがカナダの「漢和安全保障業務評論」の報道は、第2隻目の国産空母はアメリカの「キティホーク」級に似て、満載排水量は8万トンに達し、7万トン余りの初の国産空母に比べ1万トン近く大きく、全通平甲板で、4つの蒸気カタパルトを持つ、とする。

名称:山東艦? 広東艦?

香港の「南華早報」2月25日の報道によれば、初の国産空母が来年進水するというのは決して憶測ではなく、さらに3年の装備試験を経て、2018年に戦力化されるというのが実現可能なはずである。

分析によれば、「遼寧艦」の命名模式に照らせば、大陸初の国産空母は「山東艦」をもって命名されるというチャンスが最高であり、かつ「遼寧艦」と同じく青島空母基地に駐屯する。

第2隻目の国産空母はあるいは「広東艦」と称され、南海に駐屯して守り、1839年に林則徐が虎門でアヘンを焼き捨てた事件の180周年を記念する、とする分析もある(頑住吉注:それだと2019年ということになります。ちなみにいつも極力直訳していますが、この部分は直訳不可能というか少なくとも日本人には理解不能な書き方がされているので大幅に意訳しました)。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「画像はカタパルトらしき基地設備の全体の画像」です。)

動力:ガスタービン? 原子力動力?

カナダの「漢和安全保障業務評論」10月号の報道によれば、大連造船工場は第1隻目の空母の契約を獲得し、これは中国国内の空母建造競争にとってウィンウィンの結果である。これと同時に、中国はさらに江南造船工場のために第2隻目の国産空母を設計中で、現在設計図はまだ凍結されてない(頑住吉注:以前説明がありましたが図面凍結とは設計が固まって大きな変更がない状態になることを指すということです)。大連工場が建設する空母に比べ、江南造船工場バージョンの国産空母の変動は比較的大きく、特に動力システム方面である。報道は、ウクライナ武器輸出入総局の動力製造部門はかつて中国に向け2種の大型特殊軍用船舶の動力方案を提出したことがあり、その中の1つの方案はガスタービンをもって核心とした、とする。

一方アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイト6月19日の報道によれば、中国の第2隻目の国産空母は原子力動力で、設計上アメリカの「ニミッツ」級原子力空母に似たものになる可能性がある。

数:3隻? 4隻?

軍事科学院研究員の杜文竜は、中国の空母がもし戦闘力を形成しようと思えば、少なくとも3隻必要である、と考える。「空母は消耗が非常に高い装備で、いかなる国にとってもそれは一種の贅沢品である。同時にハイエンドの機能を持つ最先端装備でもある。空母を一般の水上艦艇の作戦能力の基本条件に照らして見れば、少なくとも3つの機能がある。1隻は作戦、1隻は訓練、1隻は維持保護中で、最も初級の、最も基本的な作戦能力が形成される。このため少なくとも3隻の空母が就役中であることを保証すべきである。このようにすればひとたび有事になったら、少なくとも1隻の空母が出現すべき地域に出現することが保証できる。中国は少なくとも2隻の空母によって編成される空母戦闘群を形成する必要があり、このようにしてこそいくつかの中規模以上の作戦行動に対応できる。一般常識に照らして言えば、少なくとも3隻持つべきである。」

香港の「南華早報」2月25日の報道によれば、間もなく出版される香港の月刊「鏡報」掲載の文章は、中国内地の空母の最新の開発計画は2隻の満載排水量が大型空母クラスに達する通常動力空母の建造で、第2ステップは大型原子力空母の開発で、この数も2隻である、とする。

この香港の新聞は、解放軍が成功裏にその海軍史上第1隻目の空母「遼寧」号を改造建造した後、外界はずっと内地の軍の次の一歩の空母計画に関心を注いでいる、とする。あるメディアは最近明らかにし、中国は空母発展の歩みを加速し、新たに4隻の空母の建造を計画している、とした。

ロシアメディアは2月12日、「アメリカのすぐ次」という表題の文章を発表し、中国は予見できる将来に4隻の空母を持つつもりで、これには現在密集した試験が行われつつある遼寧艦が含まれる、とした。文章は、中国が4隻の空母を持つという情報は2014年1月中旬に伝わった、とする。情報は、第2隻目の空母の建造は進行中であるとする。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「中国の未来の国産空母の想像図」です。なお以後のキャプションは全てこれと同じです。)

艦載機:殲ー15B? 殲ー20? 殲ー31?

中国が現在作り出しつつある空母戦力に対し、グリーナート(頑住吉注:アメリカ海軍作戦部長)はアメリカとの隔たりは依然非常に大きいと考える。すなわち、現在アメリカの1隻の空母は1回の行動の中で通常(頑住吉注:「のべ」でしょう)100機の飛行機を発進、回収できるが、中国は現在10機しか発着させられないのである。

シンガポールの「海峡時報」は先日中国海軍が建造することになる新たなクラスの空母は「全長320m、設計排水量8.5万トン」であるとした。遼寧艦は全長300m、排水量6.7万トンである。艦載機との組み合わせの上で「海峡時報」は、中国国産空母は50機の殲ー15Bおよびその他の実戦機から組成される混合飛行連隊を搭載することができる、と暗示する。将来中国国産空母は甚だしきに至ってはステルス打撃能力を持つ可能性がある。すなわち、新たな空母は25〜27機の殲ー20ステルス戦闘機を搭載することになり、この戦闘機が殲ー15Bに取って代わり、中国の新世代空母艦載攻撃戦闘機になると見られる。

一方ロシア軍事工業総合体ニュースネット10月7日の報道によれば、中国の殲ー31ステルス戦闘機の原寸大模型がすでに本国の空母の甲板上に搭載されている。中国はしばしば原寸大模型製造の方式をもって新型武器装備を開始し、これには軍艦プロジェクト研究開発過程も含まれる(頑住吉注:いずれも一部分ですが空母とか次世代駆逐艦らしきものの実物大模型が出現、というニュースは時々ありますね)。もし中国が確かに艦載版殲ー31の製造を決定したら、アメリカの直接の競争相手になる。何故ならペンタゴンは2018年から空母上にF-35C艦載ステルス戦闘機の配備を開始する計画だからである。

発進の技術:スキージャンプ式かそれともカタパルト式か?

艦載機の発進技術は長期にわたりずっと空母の核心技術の1つである。現在の空母艦載機の発進方式は主にロシア空母をメインとするスキージャンプ式とアメリカ空母をメインとするカタパルト式が主である。

スキージャンプ発進技術は簡単で、発進のコストが安いが、いくつかの弊害もある。例えば艦載機は発進時に燃料と弾薬を満載して発進することができず、このようにすると艦載機の活動半径、武器外部搭載能力に対する影響が比較的大きい。カタパルト発進技術は比較的複雑だが、カタパルト発進する艦載機は満負荷で発進できる。だがアメリカのこの方面に対する技術統制は非常に厳しく、またコストも比較的高い。

尹卓は、「ワリヤーグ」は設計時スキージャンプ発進方式、制動ケーブルによる着艦を用いた、と説明する。このようだと我々の艦載機もスキージャンプ発進することが必須となり、その作戦能力はいくつかの影響を受けるだろう。同様のトン数だと、もしスキージャンプ発進の空母だと(大甲板からカタパルト発進する空母に比べ)、それらの間の作戦能力の比はおよそ3:1か4:1になる。同様のトン数の空母がもしカタパルト発進したら、大体作戦能力は3倍から4倍になるのである。この種のカタパルト発進の空母では、アメリカが現在開発する電磁カタパルトが次世代空母の発展方向を代表しており、加えて無人作戦機の艦への搭載があり、これらは我が国の空母発展で考慮することが必須である。

中国初の空母遼寧艦に関しては、スキージャンプ模式によって経験を累積し、最終的にはきっとカタパルト発進に到達する必要がある。以後もし固定翼艦載早期警戒機が艦に搭載されたら、カタパルト式によってしか発進できない。だがこのカタパルト発進は決して必ずしも蒸気カタパルト発進ではなく、より先進的な電磁カタパルト技術があるいはより中国空母に適した道かもしれない。

戦力:日本の新たな空母を秒殺?

ある情報は、日本の「準」空母22DDHヘリ搭載駆逐艦が明るみに出、中国語文では初雪号となり、艦ナンバーは183で、8月6日に進水することになる、とする。だが外国メディアが最近明るみに出した中国国産10万トン級原子力空母はこれを秒殺できる。

最近、日本の22DDH型ヘリ空母の最新の建造状況がメディアに明るみに出た。日本の新世代小型空母は間もなく明日(2013年8月6日)進水し、現在艦体の基本データは排水量2.7万トン、全長248m、全幅38mで、日本の自衛隊はこの艦は7機の対潜ヘリ、2機の輸送ヘリを搭載でき、最多ではヘリ14機を搭載できる、と言明する。

画像から見て、22DDH型ヘリ空母上からはすでに足場などの建造設備が取り除かれており、基本的に形になり、すでに進水の準備が整っている。第二次大戦後、日本は敗戦国として空母を持ってはならないと制限されたが、その最新型の22DDHヘリ空母は、排水量でも武器配置から見ても、甚だしきに至っては中、小型空母に対抗でき、その野心は誰の目にも明らかである。

だが外国メディアの報道は、中国の上海の某造船工場はすでにすでに成功裏に中国初の国産原子力空母の分段の模型を作り出しているとしており、外界は中国がすでに原子力空母を作り出す能力を持っていると考えており、国産空母の分段の模型が明るみに出るのにつれ、中国空母は10万トン級、スーパーワリヤーグ号と名乗ることができる。日本の新たな空母と対戦すれば、中国の原子力空母は秒殺できる。

(頑住吉注:これより4ページ目)

建造コスト:20から30億アメリカドル?

空母は人類にとって有史以来最も高価な武器システムで、「金を呑む獣」として知られる。例えば1980年代、一般の商船は1トンあたり600〜1,200アメリカドル、軍艦は1トンあたり8,000〜1.2万トンに相当したが、空母は3万アメリカドルにも達した。最も新しく着工されたインド国産空母に関して言えば、トン数は4万トンである。インド国防省当局者は、空母の建造コストは約6.5万アメリカドルであり、70%の部品の「国産化」が実現できる、と語った。もしこの空母がスムーズに完成したら、インドはアメリカ、ロシア、フランスに続き、世界で第4番目の大・中型空母を自主的に建造した国となる。

以前、インドはロシアの「ゴルシコフ元帥」号の購入を計画し、相手方のオファー価格は30億アメリカドルにも達し、まさにこの獅子大開口(頑住吉注:「法外な値段のふっかけ」といった意味だそうです)はインドに自ら作るという決心を下させた。インドは空母の6.5億アメリカドルではきっと手に入らないという評価があったが、さらなる支出超過があってもきっとロシアが出したした30億に比べれば半分も安い。また報道によればアメリカの最新世代空母の第1号艦「フォード」号(CVN-78)の建造総額は110億アメリカドルに達する。

軍事専門家宋暁軍は例を挙げ、アメリカの最新世代大型空母CVN-21の建造コストは74.8億アメリカドルにも達する、と語る。「当然私は、中国は労働力のコストが相対的により低く、また工事に用いる材料も全て比較的安いので、これに比べればずっと安いだろうと思う。私は少なくともおよそ20〜30億アメリカドルの間程度は必要とするだろうと考え、つまり1/4前後である。」


 少なくともこのままいけば日本が建艦競争をしても当然勝ち目はなく、別の方法で抑止する何らかの方法を考えなければならないんでしょうね。




















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