中国版は本家プレデターより上?

 先日の無人機展にも「平和使命」演習にも参加したとされている無人機ですが。

http://military.china.com/important/11132797/20140902/18754390.html


中国の彩虹4号無人機の各項目の指標、いずれも「プレデター」を圧倒

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産のCH-4大型無人機の模型が天津無人機展に姿を現す」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

中国ニュースネットの報道によれば、8月29日に開幕した天津国際無人機展で、中国の彩虹4号(CH-4)偵察・打撃一体無人機がデビューを実現し、この「翼竜」無人機同様「中国版プレデター」と呼ばれる無人機は熱心な野次馬見物を引き起こした。

注意に値するのは、中国空軍ニューススポークスマンの申進科上佐が8月26日に、同日午前内モンゴルの朱日和における「平和使命-2014」合同対テロ演習の中で、中国空軍が某偵察・打撃一体無人機を出動させ、ある高地に対し偵察を実施し、かつミサイルを発射して「敵」の指揮車に対し「暗殺行動」を実施し、「テロの頭目」を秒殺した、としたことである。

申進科はさらに、この機は空軍に装備された後迅速に作戦能力を形成し、監視、偵察、および対地攻撃任務を執行でき、対テロ作戦の中で重要な作用を発揮している、と明らかにした。外界は、これが指すのこそ彩虹4号であると推測している。

神秘かつ膨大な中国の新型無人機機群の中で、彩虹4号は明らかにことのほかハイテンションである。8月31日、中央テレビチャンネル「今日の関心」は彩虹4号無人機の特集を放送し、しかもこの前、北京テレビ局の「軍情解読」という番組はさらに極めて詳細に彩虹4号に対し解剖を行った。

番組からは、国防科研業務者と解放軍が、我々自らの偵察・打撃一体無人機に対し充分な自信を持っていることが見て取れた。軍事専門家の眼中では、偵察・打撃一体無人機は未来の戦場にいないところがない万能選手であり、前途の見通しには限りがない。

プラットフォームは出色

航続能力は「最も先進的」、各項目の指標はいずれも「プレデター」をいきなり圧倒する


「今日の関心」および「軍情解読」の中では、いずれも近距離で彩虹4号の静態と滑走の場面が撮影されており、しかもそれぞれ彩虹4号の研究開発サイドである中国航空宇宙科学技術集団空力技術研究院の李平坤、シェンホンシンという2名の専門家を招き、詳細を尽くした解析を行った。

シェンホンシンの説明によれば、彩虹4号は中高度長航続時間無人機に属し、最大離陸重量1,330kg、最大搭載荷345kg、最大上昇限度8,000m、最大航続時間38時間、最大航続距離3,500kmである。この機は2010年に研究開発が開始され、2011年9月に初飛行した。

軍用の時、彩虹4号は偵察、監視、目標位置決定、情報収集、甚だしきに至っては電子戦任務が執行でき、国境パトロール、海島守護、対テロ作戦など多項目の任務執行に適するとされる。民間領域では、応急通信、地質図作成、探査プラットフォームとすることができ、国内無人機の中で傑出した存在ということができる。

「空力設計の上で、我々は非常に長い主翼の設計を採用し、機体の長さは9mに満たず、一方全幅は18mに達し、より多くの揚力を提供できる。」 李平坤は語る。「機載設備には剰余度のある設計を採用し、1つの舵面が壊れても正常な飛行に影響しない。」

中国航空宇宙特殊飛行機総体技術設計部のチーフエンジニアである石文は、この機が大アスペクト比設計と可変ピッチ恒速プロペラを採用し、非常に省エネで、非常に長い主翼の中には大量の燃料が装備され、非常に長い時間飛べる、と考える。

李平坤の説明によれば、彩虹4号の機体構造は80%以上に複合材料が採用され、構造重量が非常に軽く、有効搭載荷を拡大している。中央テレビの番組の中で、中央テレビ記者は片手だけでもう彩虹4号の整流カバーを持ち上げており、どんなに軽くて精巧かが見て取れる。

公開されている資料を調べると、米軍のMQ-1「プレデターA」無人機の有効搭載荷は204kg、総重量1,020kg、全幅15mであることが分かる。こうした指標および揚力:抵抗比、搭載弾薬量、搭載燃料はいずれも彩虹4号に比べやや小さいようだ。「プレデター」の航続時間は40時間に達するが、李平坤は彩虹4号の航続能力に対しても非常に自信があり、「同じ等級の国際、国内無人機の中で最も先進的」とする。

(頑住吉注:これより2ページ目。)

兵器として便利

5,000mの高空からミサイルを発射し、地上・海上の目標を攻撃できる


いわゆる「察打一体」(頑住吉注:わけが分からないのでこれまで「偵察・打撃一体」と訳してきましたが原文はこれです)とは偵察と打撃の機能という2つを1つに合わせたことである。この両者を実現するには、先進的な機載設備が不可欠である。

番組の中で、シェンホンシンは彩虹4号の主翼の下の4つの吊り下げ搭載ポイントを見せ、主翼外側の吊り下げ搭載架の搭載能力は75kgで、内側の吊り下げポイントは120kgであると明らかにした。この機は同時に4発のミサイルと爆弾を搭載でき、応急状況下では6発搭載できる。

シェンホンシンが明らかにするところによれば、彩虹4号が搭載する射手1号ミサイルはレーザーセミアクティブ制御誘導模式を採用し、主に戦車、装甲車両など地上低速目標の打撃に用いられる。ミサイルの全長は1.45m、直径は180mm、重量は45kgで、性能はアメリカの「ヘルファイア」ミサイルに近く、射程は2〜8km、戦車の装甲に対する静態破甲深度は1mを超え、鉄筋コンクリート構築物に対する貫通深度は1.2mを超え、命中精度は1.5m未満にできる。

「軍情解読」のビデオは、彩虹4号がこのミサイルを発射し、土の丘の上の固定された標的の中心に命中し、実際に標的を外れた量はたった0.2mであることをはっきり示した。移動車両上の白色の標的布の打撃では、実際に標的を外れた量は1m未満だった。

一方彩虹4号が搭載する衛星制御誘導爆弾も2〜5kmの射程を持ち、精度は15mで、地上の橋梁、建築物などの固定目標の爆撃、あるいは生体戦力の殺傷に用いられ、殺傷半径は2、30mに達する。

シェンホンシンは、この爆弾は衛星制御誘導ができるだけでなく、赤外線、レーダー複合制御誘導もでき、性能は米軍の同類武器に近い、と明らかにする。

センサー方面では、李平坤は機首下方、前の脚の後方の四合一安定照準プラットフォームを見せた。「これは可視光、赤外線、レーザー距離測定、レーザー指示の4種の機能を包括し、作用距離は15kmで、発射された弾薬が命中するまでの過程で、終始レーザー照射を提供できる。」

安定照準プラットフォームの後ろには白色の整流カバーがあり、合成開口レーダー1台が搭載され、30km以上で目標区域の成像が実現でき、雲や霧に遮蔽された環境下で目標を「クリアに見る」ことができる。

石文は、彩虹4号の一大特徴は、射手1号ミサイルの打撃の高度差が大であることだ、と明らかにする。「この機は5,000mの高度で地上・海上目標が攻撃できる。一方ヘリのミサイル発射は一般に最高でやっと3,000mである。機が5,000mの高度を巡航し、目標が突然出現したら、降下の必要なくすぐ発射できる。」

しかも、射手1号には20度の発射離軸角があり、搭載架をまだ離れないうちにもう目標を注視でき、発射時に機は往々にして角度を変える必要がなく、敏捷な目標の打撃時非常に出色である。

これに対しプレデターの初期型は操作員が機を目標に正確に合わせ、さらに高度を下げることが必須だった。「このため後方の操作指令に遅延があった時、機は発射条件に入るのが間に合わず、目標が消失してしまっている可能性がある。」

高度知能

完全自主発着を実現、信頼性大いに強化される


彩虹4号が「見た」いかなる光景も、リアルタイムの画像でデータリンクを通じ地上ステーションのスクリーン上に伝達され、操作員によって判断、推測が行われ、攻撃するか否かが選択される。

番組は、彩虹4号の地上ステーションが1両のトラックに搭載された大きな箱の中に収納されているのをはっきり示した。

「箱」の中で、彩虹4号の測定コントロールサブシステム責任者何玉成は、4人の操縦員が4つの大スクリーンに対面する、と説明した。1人目は飛行データリンクのコントロール員、2人目は飛行操作員、つまり「飛行員」、3人目は武器投下・発射コントロール員、4人目は光電子偵察処理員である。

「飛行員」の操作台では、左側がスロットルレバー、ブレーキ、右側が操縦桿である。

だが李平坤は、平時の飛行中、この2つは基本的に用いず、無人機は自主飛行が実現できる、とする。離陸前、マウスとキーボードによってこの機に航行ルートを設定し、全自動の航程コントロール飛行を行う。「例えば、エンジン始動前にはブレーキをかけ、その後スロットルを始動する等々、この機にどう飛ぶべきかを教える。滑走開始時、我々は基本的にこの機に関与しなくなっている。」 巡航飛行中、ひとたび疑わしい目標を発見したら、すぐ操作コントロールに介入できる。

李平坤は、無人機の事故は大多数が発着段階においてであり、完全自主発着を実現した後、全体的信頼性は非常に高くなった、と説明する。

本報記者 屠晨マ


 どこまで額面通り受け取っていいのやら分かりませんが、少なくとも比較対象はプレデターの初期型のようですね。
































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