台湾の元高官、秘密を暴露

 台湾に関する相互に関連ある3つの記事を紹介します。

http://military.china.com/news/568/20130317/17731592.html


台湾の元高官、すでに中距離ミサイルを研究開発、と明らかに 軍は秘密漏洩に属すとする

中新ネット3月17日電 台湾の「中国時報」の報道によれば、台湾当局の元安全保障業務部門責任者蔡明憲は再び本を出して、台湾軍は2008年には早くもすでに成功裏に「中距離ミサイル」を研究開発していた、と暴露した。安全保障業務部門スポークスマン羅紹和は、安全保障業務部門はいかなる説明あるいはコメントも行わないが、蔡明憲がかつて要職にあったのにもかかわらずデリケートな情報を明らかにしていることが台湾地域の安全に影響することに対し遺憾の意を表明した。

蔡明憲が秘密漏洩罪に関わるか否かに関し、安全保障業務部門当局者は次のように明らかにした。蔡明憲は前回「蔡明憲と国防」という本を出したが、非常に技巧を凝らして新聞を資料として使って説明を行っており、秘密漏洩とは評価できなかった。だが今回蔡明憲はまた「中距離ミサイル」の件を暴露しており、メディアも何度も報道してはいるが、彼は元安全保障業務部門責任者であり、「国家安全会議副書記長」であったことさえあり、長期にわたって機密の業務に触れており、政務官の基本的規律を持つべきである。理解されているところによれば、軍の「軍備局中科院」によって秘密漏洩にあたるか否か認定されることになる。

蔡明憲は新しい本「天佑台湾」の中で次のように明らかにしている。台湾軍は2008年には早くも成功裏に「中距離ミサイル」を研究開発しており、これは「中山科学研究院」によって自ら研究開発され、射程が中距離に達するミサイルであり、飛行速度、操作コントロール性、正確度および誤差率はいずれも相当なレベルである。彼はかつて南部基地に行ってこのミサイルの試射を視察した。

台湾の安全保障業務部門は次のように指摘する。蔡明憲は安全保障業務部門の副責任者、責任者などの要職を歴任し、「国家の安全」を維持保護する重責と大任を負ったのであり、当然業務機密の基本的規律を遵守すべきである。デリケートな業務情報を明らかにして「国家の安全」に影響させるべきではない。安全保障業務部門はこれに対し遺憾の意を表明し、かついかなる説明あるいはコメントもしないという一貫した立場を維持する。

本の中に書かれている、アメリカ軍がかつて軍用機を派遣して清泉崗飛行場に到着させ、台湾地域に誤って運ばれた軍用品をアメリカに運び戻したことに関し、安全保障業務部門当局者は、「こんなことが一度あった」が、時期は2008年3月21日ではなく、その軍用品も核弾頭ではない、と明らかにした。


http://military.china.com/news/568/20130319/17734004.html


台湾の安全保障業務部門、来年雲峰中距離ミサイルを大量生産することを否認

中新ネット3月18日電 台湾の「中央社」の報道によれば、台湾安全保障業務部門は18日、新聞が掲載した「中距離ミサイル、来年量産、配備」などの内容は決して事実ではなく、メディアが裏を取らずに即報道したことに対し強い遺憾の意を表明した。

台湾安全保障業務部門は18日昼、ニュース原稿を通じて次のように指摘した。台湾軍の重要な武器装備研究開発はいままでずっと各方の関心の焦点であり、政治家あるいはニュース媒体が発表した関連の情報がもし事実でなければ、台湾内部および国際社会の誤判断を作り出し、不安と困惑をもたらすこともある。

安全保障業務部門は、政治家およびニュース媒体は軍事に関する議題を慎重に扱うべきだと強調した。

この前ある台湾メディアは、ある台湾軍の信頼できる情報ソースが、台湾の「中科院」によって研究開発されたコードネーム「雲峰」の中距離ミサイルは来年正式に量産され、かつ中部山区に配備されると漏らした、とした。雲峰ミサイルは射程1000kmを超え、初期の量産数量は約50発、弾頭重量は200kg、台湾軍の戦術対制圧ミサイルである。


http://military.china.com/important/11132797/20130318/17732644.html


台湾の元「国防大臣」:アメリカが2008年に4発の核兵器の部品を台湾に運んだ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「維持メンテナンス作業中のアメリカ軍の大陸間弾道弾の核戦闘部。その中の4発の核弾頭がはっきり見える。当時の『誤運搬』事件は事が重大なことにも関わり、極めてデリケートでもあり、外界は依然詳細な真相を知り難い。だがアメリカの一貫した『ダブルスタンダード』政策に、我々は高度に警戒せざるを得ない!」)

2011年に出た本が、台湾軍が成功裏に中距離ミサイルを研究開発したことを暴露した後、民進党籍の元「国防大臣」蔡明憲は先日再度本を出して「機密」を大暴露し、「台湾軍中距離ミサイル研究開発」の議題を改めて最前線に押しやった。

台湾の「中央社」17日の報道によれば、蔡明憲の新しい本「天佑台湾 蔡明憲の政界からの告白」は、台湾軍が2008年には早くも成功裏に中距離ミサイルを研究開発していたことを漏らしている。この台湾の「中山科学研究院」によって自ら研究開発された、射程が中距離に達するミサイルは、飛行速度、操作コントロール性、精度、誤差率がいずれも相当なレベルだという。彼はさらに、かつて南部基地に行ってこのミサイルの試射を視察したとも言っている。本の中ではさらに、アメリカ軍が2008年に秘密裏に軍用機を派遣し、この機は真夜中に台湾中部の清泉崗飛行場に到着し、誤って台湾に輸送された4発の「ガーディアン」弾道ミサイルの核弾頭部品を密かにアメリカに輸送して戻した、と暴露している。さらに当時のアメリカ在台湾協会台北事務所の所長Stephen M. Youngはこのため特別に「国防省」にやって来て、アメリカサイドを代表して台湾に謝罪したという。

蔡明憲が本の中で行った暴露に対し、台湾「国防省」スポークスマン羅紹和は、蔡明憲は「国防大臣」などの要職を歴任しており、「国家」機密と業務機密に関する基本的な規律を当然遵守すべきであり、デリケートな業務情報を明らかにするべきではなく、「国防省」はこれに対し遺憾の意を示すが、いかなる説明あるいはコメントもしない、とした。いわゆる「誤運送」事件に関しては、アメリカ軍は確かにかつてひとまとまりの軍用物資を台湾に誤って運んだが、これは一般の物資であって蔡明憲が言うような「核弾頭部品」ではない。ある台湾軍当局者は、蔡明憲は2011年に出版した「蔡明憲と国防」との本の中で、もう台湾軍が成功裏に中距離ミサイルを研究開発していたことをもらしていたが、蔡明憲が「非常に技巧を凝らして新聞資料を使って」いたため、秘密漏洩とは評価されなかった、としている。今回蔡明憲はまたこの問題を暴露しており、軍は「中科院」に秘密漏洩にあたるか否か認定させることになる。

外界の質問に対し、蔡明憲は17日の新刊発表会で、自分は「国防省」が過去にやったことを話し、民衆に自信を持たせるのであって、「国防省は私に感謝すべきだ」と語った。(何宇)

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。2ページ目は「長年にわたり台湾にも自らの核研究計画がある。だがアメリカの強力な圧力も受けている。現在公開されている資料は、民間用発電技術に限られていることをはっきり示している。」、3ページ目は「1990年代中期に有効に台湾独立を威嚇した東風-15近距離弾道ミサイル。同じ時期、台湾軍も自らの短距離弾道ミサイルを装備したが、台湾サイドは高度に秘密保持し、外界が関連の情報資料を見ることは稀である。」、4ページ目は「台湾の天弓対空ミサイル。理論上地対地ミサイルに改良することができる。」、5ページ目は「台湾が天弓対空ミサイルを基礎に発展させてできたのが天弓-2B弾道ミサイルだとされる。」、6ページ目は「台湾も相当に発達したミサイル技術を持ち、空対空ミサイル、対空ミサイルなどの領域でかつては大陸に先んじていた。」、7ページ目は「台湾の現有の原子力発電所の外観。日本の福島原発事故のため台湾島内は核研究に対する論争で満ちている。」、8ページ目は「中国第二砲兵部隊の東風-11近距離弾道ミサイル。周辺の敵対勢力を有効に打撃できる。」、です。)


 過去に核持ち込みがあったかないかは別にそんなに大きな問題ではなく、全体として台湾の「タガが緩んでいる」印象を受けることが問題だと思います。これを読む限り蔡明憲という人は、何冊も本を出す、自著に自分の名を入れたがる、センセーショナルに秘密暴露をしたがる、出版会見で「当局は自分に感謝すべき」と言う、など、1つ1つならまだしも全部合わさると相当に自己顕示欲の強い、アレな人物だなという印象です。しかしこういう人を長年要職に置いておいたのも台湾の責任なわけで、大陸との緊張を高めるような情報を確認不足のまま出すマスコミとも合わせ、大陸に付け入る隙を与える全体的な空気が心配です。もちろん大陸にはない自由の結果という面はあるにしてもですね。
















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